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zoom RSS ゴールデン・リール賞(音響編集賞)2014 ノミネーション発表!

<<   作成日時 : 2014/01/16 19:25   >>

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 第61回ゴールデン・リール賞(Golden Reel Award/MPSE:Motion Picture Sound Editors)の映画部門のノミネーションが発表されました。(1月15日)

 【ゴールデン・リール賞】

 ゴールデン・リール賞と言っても、全然なじみがありませんが、音響編集部門に特化した映画賞で、スタートは1954年(1953年度)で、1964年から始まったアカデミー賞音響編集賞よりも10年も長い歴史を持っています。ひょっとすると、ゴールデン・リール賞の存在が、アカデミー賞に音響編集賞部門を設立させる契機になったのかもしれません。

 MPSEという字面自体は、映画のエンドロールなどでよく目にしますが、MPSEとは、アメリカ映画の音響編集・音楽編集のプロが所属する団体(Motion Picture Sound Editors)のことで、ゴールデン・リール賞は、そこが出している映画賞ということになります。カナダで年間に最高の興行収入を稼いだカナダ映画に贈られる賞もなぜか同じ名前なので、ちょっと混乱しますが……。

 似たような賞に、映画音響協会賞がありますが、映画音響協会(CAS:Cinema Audio Society)とは1964年創立のアメリカのミキサーの団体で、550名のミキサーが所属しており、映画音響協会賞はそこが出している映画賞です。ゴールデン・リール賞が、アカデミー賞の音響編集賞に対応するのに対して、映画音響協会賞はアカデミー賞の録音賞に対応しています。

 ゴールデン・リール賞2014のノミネーションの発表は、1月17日とアナウンスされていましたが、映画部門のみ先行して発表されました。
 どうも本年度は、すべての組合賞・協会賞が、米国アカデミー賞ノミネーション発表前にノミネーションの発表を済ませようとしていたようで、MPSEもそれに合わせたようです。
 米国アカデミー賞ノミネーション発表後に、自分たちのノミネーションを発表して、それが米国アカデミー賞ノミネーションと違っていると、違っているノミニーの注目度が落ちるし、後から米国アカデミー賞と異なるノミネーションを発表することに抵抗を感じたりもするから、ということでしょうか。

 今年のゴールデン・リール賞のノミネーションは、以下の通りです。

画像

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 ◆英語作品 音響効果/効果音部門 音響編集賞(Best Sound Editing: Sound Effects And Foley In An English Language Feature)
 ・『それでも夜は明ける』
 ・『オール・イズ・ロスト〜最後の手紙〜』
 ・『キャプテン・フィリップス』
 ・『ワイルド・スピード EURO MISSION』
 ・『ゼロ・グラビティ』
 ・『ホビット 竜に奪われた王国』
 ・『アイアンマン3』
 ・『ローン・サバイバー』

 ◆英語作品 台詞/アテレコ部門 音響編集賞(Best Sound Editing: Dialogue And ADR In An English Language Feature)
 ・『それでも夜は明ける』
 ・『アメリカン・ハッスル』
 ・『8月の家族たち』
 ・『キャプテン・フィリップス』
 ・『ゼロ・グラビティ』
 ・『her/世界でひとつの彼女』
 ・『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』
 ・『ローン・サバイバー』

 ◆長編映画 音楽部門 音響編集賞(Best Sound Editing – Music in a Feature (English or Foreign Language))
 ・『それでも夜は明ける』
 ・『47 RONIN』
 ・『アメリカン・ハッスル』
 ・『ゼロ・グラビティ』
 ・『華麗なるギャツビー』
 ・『ホビット 竜に奪われた王国』
 ・“Mandela: Long Walk to Freedom”
 ・『ワールド・ウォー Z』

 ◆長編音楽映画部門 音響編集賞(Best Sound Editing – Music in a Musical Feature (English or Foreign Language))
 ・『アナと雪の女王』
 ・『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』
 ・“Justin Bieber’s Believe”
 ・『メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー』

 ◆長編ドキュメンタリー部門 音響編集賞(Best Sound Editing in a Feature Documentary Feature – Foreign Language)
 ・“1”
 ・『バックコーラスの歌姫たち』
 ・“CinemAbility”
 ・“Dirty Wars”
 ・“Good Ol’ Freda”
 ・“Muscle Shoals”
 ・“Rising from Ashes”
 ・『サウンド・シティ - リアル・トゥ・リール』

 ◆長編アニメーション部門 音響編集賞(Best Sound Editing in an Animated Feature (English or Foreign Language) (Includes ADR, Dialogue, Sound Effects and Foley))
 ・『くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密』
 ・『クルードさんちのはじめての冒険』
 ・『怪盗グルーのミニヨン危機一発』
 ・“Epic”
 ・『アーネストとセレスティーヌ』
 ・『アナと雪の女王』
 ・『モンスターズ・ユニバーシティ』
 ・『プレーンズ』

 ◆長編外国語映画部門 音響編集賞(Best Sound Editing in a Foreign Language Feature (Includes ADR, Dialogue, Sound Effects, and Foley))
 ・『アデル、ブルーは熱い色』
 ・『グランド・マスター』
 ・『ある過去の行方』
 ・『少女は自転車にのって』

 ◆キャリア貢献賞(2014 MPSE Career Achievement Award)
 ◎ランディー・トム(Randy Thom)
 ランディー・トムは、70年代末から音響の分野で活躍するスペシャリストで、『地獄の黙示録』『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』『コヤニスカッティ』『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』『ワイルド・アット・ハート』『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』『ヒックとドラゴン』『クルードさんちのはじめての冒険』“Epic”等の作品に、サウンド・デザイナーやリ・レコーディング・ミキサーなどとして関わっています。
 『ライト・スタッフ』で米国アカデミー賞録音賞受賞、『Mr.インクレディブル』で米国アカデミー賞音響編集賞を受賞しています。

 ※今回より部門名に英語作品であるかどうかが記されるようになっています。

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 1990年以降の、長編映画 音響効果/効果音部門 音響編集賞とアカデミー賞音響編集賞の結果を対比させてみると以下のようになります。

 2013年 MPSE:『007 スカイフォール』 AA:『007 スカイフォール』『ゼロ・ダーク・サーティ』
 2012年 MPSE:『戦火の馬』 AA:『ヒューゴの不思議な発明』
 2011年 MPSE:『インセプション』 AA:『インセプション』
 2010年 MPSE:『アバター』 AA:『ハートロッカー』
 2009年 MPSE:『ダークナイト』 AA:『ダークナイト』
 2008年 MPSE:『ボーン・アルティメイタム』 AA:『ボーン・アルティメイタム』
 2007年 MPSE:『硫黄島からの手紙』 AA:『硫黄島からの手紙』
 2006年 MPSE:『宇宙戦争』 AA:『キング・コング』
 2005年 MPSE:『アビエイター』(アニメーション部門は『Mr.インクレディブル』) AA:『Mr.インクレディブル』
 2004年 MPSE:『マスター・アンド・コマンダー』 AA:『マスター・アンド・コマンダー』
 2003年 MPSE:『ロード・トゥ・パーディション』 AA:『ロード・オブ・ザ・リング/2つの搭』
 2002年 MPSE:『ブラックホーク・ダウン』 AA:『パール・ハーバー』
 2001年 MPSE:『グラディエーター』 AA:『U-571』
 2000年 MPSE:『マトリックス』 AA:『マトリックス』
 1999年 MPSE:『プライベート・ライアン』 AA:『プライベート・ライアン』
 1998年 MPSE:『タイタニック』 AA:『タイタニック』
 1997年 MPSE:『デイライト』 AA:『ゴースト&ダークネス』
 1996年 MPSE:『ブレイブハート』 AA:『ブレイブハート』
 1995年 MPSE:『スピード』 AA:『スピード』
 1994年 MPSE:『ジュラシック・パーク』 AA:『ジュラシック・パーク』
 1993年 MPSE:『沈黙の戦艦』 AA:『ドラキュラ』
 1992年 MPSE:『バートン・フィンク』 AA:『ターミネーター2』
 1991年 MPSE:『トータル・リコール』 AA:『レッド・オクトーバーを追え』
 1990年 MPSE:『7月4日に生まれて』『アビス』 AA:『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』

 過去23年で11回一致しています。

 こうしてみると、強力な話題作(視覚的に強いインパクトがある作品)がある時は、ゴールデン・リール賞もアカデミー賞音響編集賞も同じ作品に引っ張られるようですが、そうでない場合は、それぞれ独自のチョイスをするようで、必ずしもどちらが「音響編集賞」にふさわしいとかいうことでもないようです。

 本年度の「視覚的に強いインパクトがある作品」はどうみても『ゼロ・グラビティ』ですが、『ゼロ・グラビティ』は、これまでゴールデン・リール賞もアカデミー賞音響編集賞を両方とも受賞した作品と果たして肩を並べるような作品なのかどうか。

 第61回ゴールデン・リール賞の発表は、2月16日です。

 
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 *当ブログ記事

 ・ゴールデン・リール賞2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201301/article_48.html
 ・ゴールデン・リール賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201302/article_32.html
 ・ゴールデン・リール賞2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_46.html
 ・ゴールデン・リール賞2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201202/article_35.html
 ・ゴールデン・リール賞2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_47.html
 ・ゴールデン・リール賞2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201102/article_40.html
 ・ゴールデン・リール賞2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_40.html

 ・全米映画賞レース2013の結果をまとめてみました(前編):http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_23.html
 ・全米映画賞レース2013の結果をまとめてみました(後編):http://umikarahajimaru.at.webry.info/201401/article_24.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年12月〜2014年4月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_1.html

 追記:
 ・ゴールデン・リール賞2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201402/article_34.html

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