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zoom RSS デンマーク映画、恐るべし! デンマーク映画批評家協会賞2014 ノミネーション!

<<   作成日時 : 2014/01/08 20:36   >>

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 第67回デンマーク映画批評家協会賞(Danmarks ældste filmpris Bodil)のノミネーションが発表されました。(1月2日)

 デンマーク映画批評家協会賞=Bodil賞は、1948年創設という、ヨーロッパでも最も古い映画賞の1つで、その名前は、Bodil KjerとBodil Ipsenという2人のデンマーク女優にちなんで名づけられています。

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 ◆作品賞(Årets danske film)
 ・『偽りなき者』(デンマーク・スウェーデン) 監督:トマス・ヴィンターベア
 ・“Nymphomaniac”(デンマーク・独・仏・ベルギー・英) 監督:ラース・フォン・トリアー
 ・“Sorg og glæde(Sorrow and Joy)”(デンマーク) 監督:Nils Malmros
 ・“Nordvest(Northwest)”(デンマーク) 監督:Michael Noer
 ・“Kvinden i buret(The Keeper of Lost Causes)”(デンマーク・独・スウェーデン) 監督:Mikkel Nørgaard

 トマス・ヴィンターベアは、3年ぶり3回目のノミネートで、『セレブレーション』で15年前に受賞。
 ラース・フォン・トリアーは、これまで10回ノミネートされて、6回受賞。現在、『アンチクライスト』と『メランコリア』で2連覇中。
 Nils Malmrosは、これまでに6回ノミネートされて4回受賞しています。
 Michael Noerは、2011年に“R”で受賞。
 Mikkel Nørgaardは、3年ぶり2度目のノミネート。
 2010年にはラース・フォン・トリアーとNils Malmros の作品がノミネートされて、ラース・フォン・トリアーの『アンチクライスト』で受賞しています。
 2011年にはMichael NoerとMikkel Nørgaardの作品がノミネートされて、Michael Noerの“R”が受賞しています。

 ◆主演男優賞(Bedste mandlige hovedrolle)
 ・ヤコブ・セーダーグレン(Jacob Cedergren) “Sorg og glæde(Sorrow and Joy)”
 ・マッツ・ミケルセン 『偽りなき者』
 ・ニコラス・ブロ(Nicolas Bro) “Spies & Glistrup(Sex, Drugs & Taxation)”(デンマーク)(監督:クリストファー・ボー(Christoffer Boe))
 ・Gustav Dyekær Giese “Nordvest(Northwest)”
 ・ステラン・スカルスガルド “Nymphomaniac”

 ヤコブ・セーダーグレンは、『光のほうへ』でノミネートされて以来、3年ぶり4回目のノミネート。2009年に受賞。
 マッツ・ミケルセンは、2年連続ノミネート。6回目のノミネートで、2005年に『プッシャー2』で受賞。
 ニコラス・ブロは、7回目のノミネートで、前回は助演男優賞でノミネート。2006年と2007年に受賞。
 Gustav Dyekær Gieseは、初ノミネート。
 ステラン・スカルスガルドは、2004年に『ドッグヴィル』でノミネートされて以来、2回目のノミネート。

 ◆主演女優賞(Bedste kvindelige hovedrolle)
 ・ソフィエ・グロベル(Sofie Gråbøl) “I lossens time(The Hour of the Lynx)”(デンマーク・スウェーデン)(監督:ソーレン・クラーク=ヤコブセン(Søren Kragh-Jacobsen))
 ・シャルロット・ゲンズブール “Nymphomaniac”
 ・ステイシー・マーティン(Stacy Martin) “Nymphomaniac”
 ・ヘレ・ファグラリッド(Helle Fagralid) “Sorg og glæde(Sorrow and Joy)”

 ソフィエ・グロベルは、6回目のノミネート。2回受賞。
 シャルロット・ゲンズブールは、『アンチクライスト』で主演女優賞受賞、『メランコリア』で助演女優賞ノミネート。
 ステイシー・マーティンとヘレ・ファグラリッドは初ノミネート。

 ◆助演男優賞(Bedste mandlige birolle)
 ・Roland Møller “Nordvest(Northwest)”
 ・ラース・ランゼ(Lars Ranthe) 『偽りなき者』
 ・トマス・ボー・ラーセン(Thomas Bo Larsen) 『偽りなき者』
 ・ジェイミー・ベル “Nymphomaniac”
 ・ファレス・ファレス(Fares Fares) “Kvinden i buret(The Keeper of Lost Causes)”

 Roland Møllerは、2011年に“R”で、前回、『シージャック』で、ともに助演男優賞にノミネート。
 ラース・ランゼは、2012年に助演男優賞を受賞して以来、2回目のノミネート。
 トマス・ボー・ラーセンは、1996年以来2回目のノミネート。
 ファレス・ファレスは、初ノミネート。

 ◆助演女優賞(Bedste kvindelige birolle)
 ・アンヌ・ルイーセ・ハシング(Anne-Louise Hassing) 『偽りなき者』
 ・スーセ・ウォルド(Susse Wold) 『偽りなき者』
 ・クリスティン・スコット・トーマス 『オンリー・ゴッド』(デンマーク・仏・米・タイ・スウェーデン)(監督:ニコラス・ウィンディング・レフン)
 ・ユマ・サーマン “Nymphomaniac”
 ・ソニア・リクター(Sonja Richter) “Kvinden i buret(The Keeper of Lost Causes)”

 アンヌ・ルイーセ・ハシングは、3回ノミネートされて、『イディオッツ』他で2回受賞。
 スーセ・ウォルドは初ノミネート。
 ソニア・リクターは、5回目のノミネート。

 ◆ドキュメンタリー賞(Årets danske dokumentarfilm)
 ・“Blodets bånd ”(デンマーク) 監督:Pernille Bervald、Christian Sønderby Jepsen
 ・“Sepideh”(デンマーク) 監督:Berit Madsen
 ・“Ai Weiwei: The Fake Case”(デンマーク・中・英) 監督:Andreas Johnsen

 Andreas Johnsenは、“Kidd Life”(2012)の監督。
 “Ai Weiwei: The Fake Case”は、日本でも公開されている『アン・ウェイウェイは謝らない』とは別の作品です。

 ◆最優秀アメリカ映画(Årets amerikanske film)
 ・『ビフォア・ミッドナイト』
 ・『ジャンゴ 繋がれざる者』
 ・“Frances Ha”
 ・『ゼロ・グラビティ』
 ・『ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜』

 ◆最優秀非アメリカ映画(Årets ikke-amerikanske film)
 ・「パラダイス」3部作(オーストリア・仏・独) 監督:ウルリッヒ・ザイドル
 ・『オーバー・ザ・ブルースカイ』(バルギー・オランダ) 監督:ふぇリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン
 ・“La grande bellezza”(伊・仏) 監督:パオロ・ソレンティーノ
 ・『アデル、ブルーは熱い色』(仏) 監督:アブデラティフ・ケシシュ
 ・『君と歩く世界』(仏・ベルギー) 監督:ジャック・オーディアール

 ◆名誉賞(Ærespris)
 ◎Jesper Langberg
 映画、演劇、TV、ラジオにおける長年のキャリアに対して。

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 主な作品のノミネート状況は、以下の通りです。

 ・『偽りなき者』(6):作品・主演男優・助演男優・助演男優・助演女優・助演女優
 ・“Nymphomaniac”(6):作品・主演男優・主演女優・主演女優・助演男優・助演女優
 ・“Sorg og glæde(Sorrow and Joy)”(3):作品・主演男優・主演女優
 ・“Nordvest(Northwest)”(3):作品・主演男優・助演男優
 ・“Kvinden i buret(The Keeper of Lost Causes)”(3):作品・助演男優・助演女優

 今回は、67作品が選考の対象となったということですが、デンマーク映画のセクションでノミネートされたのはわずかに8作品で、複数のノミネートを受けた作品は作品賞にノミネートされた5作品に限られています。

 しかも、ノミニーは外国人だらけで、イギリスの映画賞や台湾・金馬奨以外で、こんなに外国人がノミネートされるのは、ちょっと見たことがありません。(2012年も似たような感じでしたが)

 ノミネートされても授賞式に来ないと思われる外国人よりは、デンマーク人に賞を贈りたいという心理が働けば、『偽りなき者』が有利だと思われますが、果たしてどうなるでしょうか。

 さて、それはともかく―

 毎年、同じような人ばかりがノミネートされているところを見ると、デンマーク映画界はあまり大きくはないんだろうなと思わせてくれますが、そんな中で、ここに選ばれている映画は、いずれも刺激的で、インパクトのある作品ばかりです。もうちょっと、しみじみとしたささやかな感動作やほのぼのした作品、感涙ものの恋愛映画や初々しい青春映画なんかがあってもいいと思いますが、そういう作品はピックアップされて来ないようです。
 そういうお国柄なのか、たまたま今、刺激的な作品が求められているだけなのか。
 いずれにせよ、デンマーク映画、恐るべし、ですね!

 受賞結果の発表は、2月1日です。

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 主な作品を簡単に紹介しておきます。

 ・“Nymphomaniac”(デンマーク・独・仏・ベルギー・英) 監督:ラース・フォン・トリアー
 出演:シャルロット・ゲンズブール、ステラン・スカルスガルド、ステイシー・マーティン(Stacy Martin)、シャイア・ラブーフ、ジェイミー・ベル、クリスチャン・スレイター、 コニー・ニールセン(Connie Nielsen)、ウィレム・デフォー、イェスパー・クリステンセン(Jesper Christensen)、ウド・キアー、ユマ・サーマン
 物語:寒い冬の夕方、セリグマンは、路地で暴行を受けていた女性ジョーを助け、家に連れ帰る。ジョーは、自分のことを色情狂と考えていて、セリグマンにこれまで自分が体験した性的な思い出(8つのエピソード)を話す。
 この作品は、映画祭でのお披露目はなく、2013年12月25日に本国デンマークで劇場公開されたのが、ワールド・プレミアになったようです。
 この作品には、劇場公開向けに編集されたものと、アンカット・バージョンがあり、ベルリン国際映画祭ではアンカット・バージョンが上映予定になっています。
 メインのポスター・ヴィジュアルは、白地に「カッコ」を配しただけのシンプルなものですが、どうやらこれは女性器の象徴であるようです。そう考えると、ただの「カッコ」が非常にエロチックに見えてきます。
 ポスターは、このほかに、登場人物のイキ顔(O-face)をとらえた14種類のバージョンが用意されています。(文末参照)

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 ・“Sorg og glæde(Sorrow and Joy)”(デンマーク) 監督:Nils Malmros
 出演:ヤコブ・セーダーグレン、ヘレ・ファグラリッド、ニコラス・ブロ、イーダ・ドゥインガー(Ida Dwinger)、ソーレン・ピルマーク(Søren Pilmark)、Maja Dybboe
 物語:1984年2月、悲劇的な事件が起こる。夫ヨハネスは映画監督で、フューネン島にある大学で講義をしていて、残された妻シグネは、オルフス郊外にあるヴィラで、9歳の娘の喉を切り裂く。映画は、事件に至るまでの歳月と、事件からまでの2人の26年間を描いていく。彼らはバーで出会い、結婚する。シグネは、学校の教師をしていたが、ヨハネスの才能や好みに劣等感を感じ、彼へのファンレターや女優たちに嫉妬した。2人の結婚生活は穏やかなものではなかったが、娘マリアが生まれた時、シグネは世界中の誰よりも彼女を愛した。事件後、誰もがシグネの有罪を確信していたが、彼女は、法廷精神科医から、精神鑑定を受け、18ヶ月の精神科治療を受けることが決まる。ヨハネスは、不安を感じながらも、彼女を独りにしたことに責任を感じていた。彼女の父親は、遺伝性のうつ病を抱え、兄弟を自殺で失っており、彼女の母親は、彼が帰ってくるまで、彼女と一緒にいると約束していたはずだった……。
 ローマ国際映画祭2013 オフィシャル・セレクション出品。

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 ・“Nordvest(Northwest)”(デンマーク) 監督:Michael Noer
 物語:コペンハーゲンの郊外。カスパーは、3人兄弟の長男で、近くに住むジャマルの子分として、彼のために空き巣を暮らしている。ある日、彼は、ジャマルのライバル、ビョーンの仕事を引き受ける。それによって、彼はドラッグと売春の道に足をつっこむことにもなるが、一方で、それは今よりよい暮らしを約束してくれることにもなった。ところが、ジャマルとビョーンの抗争が激化し、カスパーは、自分がその中心にいて、家族をも巻き込んだ、のっぴきならない状況に追い込まれたことを悟る。
 ヨーテボリ国際映画祭2013 コンペティション部門出品。国際批評家連盟賞受賞。
 トランシルヴァニア国際映画祭2013 コンペティション部門出品。パフォーマンス賞受賞(Gustav Dyekjær Giese)。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2013 アナザー・ビュー部門出品。
 台北電影節2013 インターナンショナル・ニュー・タレント・コンペティション部門出品。

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 ・“Kvinden i buret(The Keeper of Lost Causes)”(デンマーク・独・スウェーデン) 監督:Mikkel Nørgaard
 出演:ニコライ・リー・カース(Nikolaj Lie Kaas), ファレス・ファレス、ミケル・ボー・フォルスゴー(Mikkel Boe Følsgaard)、Eric Ericson、ソニア・リクター、クライス・ユングマーク(Claes Ljungmark)、Marijana Jankovic、パトリシア・シューマン(Patricia Schumann)
 物語:カール・マーク警部補は、新しくできたQ課に配属される。そこは、未解決事件を扱う部署で、彼以外にはアシスタントのアサドがいるだけだった。彼らに指示されたのは、古い事件簿を読んで整理することだったが、ちょうど1日過ぎたところで、カールは美しき女性政治家ミレーデ・ルンゴーがフェリーの上から失踪した5年前に事件に惹きつけられる。唯一の目撃者は、知恵遅れの彼女の弟で、彼はカーデッキの上で大声で叫んでいるのを発見されている。事件は、自殺ということで処理されているが、どうにも納得ができない。彼らは、やがて、表面上は洗練されたように見えるスカンジナビアの底流に暴力と悪意が潜んでいることを知る。
 ユッシ・エーズラ・オールスンの『特捜Q-檻の中の女』の映画化。
 ロカルノ国際映画祭2013 ピアッツァ・グランデ部門出品。
 釜山国際映画祭2013 ミッドナイト・パッション部門出品。

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 *当ブログ記事

 ・デンマーク映画批評家協会賞(Bodil賞)2013ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201301/article_6.html
 ・デンマーク映画批評家協会賞(Bodil賞)2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201304/article_12.html
 ・デンマーク映画批評家協会賞(Bodil賞)2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201102/article_46.html
 ・デンマーク映画批評家協会賞(Bodil賞)2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200903/article_3.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年12月〜2014年4月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_1.html

 追記:
 ・デンマーク映画批評家協会賞(Bodil賞)2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201402/article_4.html

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 “Nymphomaniac”ポスター・ギャラリー O-face Version

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