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zoom RSS 米・製作者組合賞(PGA)2014 ドキュメンタリー賞ノミネーション発表!

<<   作成日時 : 2013/11/28 01:05   >>

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 第25回米・製作組合賞(PGA)のドキュメンタリー部門のノミネーションが発表になりました。(11月26日)

 ・“A Place At The Table”(米) 監督:Lori Silverbush、Kristi Jacobson
 アメリカでは飢餓の危機が迫ってきている。それは、厳しい貧困や教育の受けられない人々に限られた話ではない。2012年で、6人に1人が食生活に問題を抱えていて、子供に限定すると、これが4人に1人の割合になる。フィラデルフィアのシングルマザーであるバービーは、貧困の中で暮らし、2人の子供によりよい食生活をさせるのに悪戦苦闘している。ロージーは、コロラドの5年生で、しばしば食べ物を友だちや近所の人に頼っていて、さもなくば学校生活に支障をきたしそうになる。トレモニカは、2年生で、懸命に働く母親が与える食事では、カロリーが足りず、ぜんそくを起こしたり、病気になったりする。ある警官は、1ヶ月の給料では2週間分の食糧しか買えず、フードバンクに頼っている。本作では、アメリカが、飢餓に関して抱える厳しい経済的社会的文化的問題を明らかにし、アメリカの国民がかつてそうしたように、この問題について最善の関心を持って取り組めば、自ずと解決の道は開けるだろうと語る。
 『フード・インク』でエグゼクティヴ・プロデューサーを務めたJeff SkollとDiane Weyermanがエグゼクティヴ・プロデューサーを務める。
 サンダンス映画祭2012出品。“Finding North”より改題。
 IDAアワード2013 Pare Lorentz Award受賞。

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 ・“Far Out Isn’t Far Enough: The Tomi Ungerer Story”(米) 監督:Brad Bernstein
 『へびのクリクター』などで知られるフランス出身の児童文学作家トミー・ウンゲラー(1931- )の半生をドキュメンタリーとアニメーションを融合させたスタイルで描いた作品。トミー・ウンゲラーは、1931年にフランスのアルザス地方で生まれ、ナチスの支配下で子供時代を過ごし、1957年にニューヨークに移り、反戦運動を経験。その後、カナダのノバスコシア、そしてアイルランドへ。激動の20世紀を駆け抜けたトミー・ウンゲラーの半生を振り返るとともに、彼に影響を受けたモーリス・センダックやジュールス・ファイファーらも登場し、自分にとってのトミー・ウンゲラーを語る。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2012出品。
 トロント国際映画祭2012 TIFF DOCS部門出品。
 ワルシャワ国際映画祭2012 観客賞受賞。
 パームスプリングス国際映画祭2013ジョン・シュレシンジャー賞 オナラブル・メンション受賞。

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 ・“Life According to Sam”(米) 監督:ショーン・ファイン(Sean Fine)、アンドレア・ニックス・ファイン(Andrea Nix Fine)
 早老症は、非常に珍しい病気だが、いまのところ治療法は見つかっていない。サムの両親は医者で、早老症にかかった息子のために、そして世界中のこの病気で苦しむ子供たちのために、休みなく、治療と研究を続けている。
 『ウォー・ダンス/響け僕らの鼓動』で米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされたショーン・ファイン&アンドレア・ニックス・ファインの最新作。
 サンダンス映画祭2013出品。
 AFI Docs 2013 ベスト・オブ・フェスト。
 ナンタケット映画祭2013 観客賞受賞。

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 ・“We Steal Secrets: The Story Of Wikileaks”(米) 監督:アレックス・ギブニー
 2006年にジュリアン・アサンジが創設した、内部告発および情報漏洩の情報を伝えるウェブサイト「ウィキリークス」の歴史とバックグラウンドを描いたドキュメンタリー。ジュリアン・アサンジの過去(1989年にNASAのコンピューターにコンピューター・ウィルスWANKが侵入し、宇宙探査機ガリレオに脅威を与えたという事件には、ハッカー集団の1人として、ジュリアン・アサンジが関わっていたとされる)から、ウィキリークスが取り上げた内部告発の具体的なケース(アイスランドの経済破綻、スイス銀行の秘密口座情報、ケニアの汚職事件、コートジボワールにおける有害物質の大量廃棄など)、アフガニスタンとイラクに関連するアメリカの機密情報をウィキリークスに流したとされるブラッドリー・マニング(のちのチェルシー・マニング)をハッカーのエイドリアン・ラモがFBIに通報し、マニングが逮捕されることになった事件、さらには2010年にスウェーデンでアサンジにかけられた性的暴行容疑まで、が描かれる。
 ただし、ジュリアン・アサンジ本人は、本作の製作には関わっておらず、アサンジおよびエイドリアン・ラモへのインタビューは、これ以前に別のところで行なわれたものが使われている。
 サンダンス映画祭2013(ドキュメンタリー・プレミア部門出品。
 IDAアワード2013 ビデオ・ソース部門ノミネート。

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 ・“Which Way Is The Front Line From Here? The Life And Time Of Tim Hetherington”(米) 監督:セバスチャン・ユンガー(Sebastian Junger)
 「単なるアクションではなく、戦争の真実を伝えるささやかな瞬間を追い求める。」
 セバスチャン・ユンガーとともに、『レストレポ 〜アフガニスタンで戦う兵士たちの記録〜』(2010)で監督と製作と撮影を手がけた報道写真家のティム・ヘザリントン(1970-2011)は、その後ほどなく、リビアで、政府軍と反政府軍の応酬を取材していて、カダフィー政府軍から砲弾を受け、死亡する。1年にわたって、アフガニスタンでティム・ヘザリントンとともに取材を敢行したセバスチャン・ユンガーは、彼が残した仕事をたどり、また、彼の家族や友人、仲間へのインタビューを行なって、若くして亡くなった報道写真家ティム・ヘザリントンの人生を浮かび上がらせる。
 サンダンス映画祭2013 ドキュメンタリー・プレミア部門出品。

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 ※現時点では、各作品のノミネート&受賞対象者は、発表されていません。

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 う〜ん、どうなのかな。

 志の高い作品ばかりなのだとは思いますが、米国アカデミー賞の下馬評に挙がっている作品や、ゴッサム・アワードやIDAアワード、インディペンデント・スピリット・アワードのノミネーションともまるで重なっていなくて、なんだかズレてるなという感じがして仕方がありません。

 米・製作者組合賞(PGA)に、ドキュメンタリー部門ができて7年。過去6年でアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞と同じ結果になったのは3回だけで、ノミネーションもあまり重ならず、少なくとも現時点ではアカデミー賞を占うような賞にはなっていません。

 具体的にデータを見てみると―

 2013年:◎/2(◎は同じ作品が受賞/一致したノミネート作品数) 受賞作:『シュガーマン 奇跡に愛された男』
 2012年:×/0
 2011年:×/1
 2010年:◎/2 受賞作:『ザ・コーヴ』
 2009年:◎/2 受賞作:『マン・オン・ワイヤー』
 2008年:×/1

 米・製作者組合賞(PGA)と米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞とは、ノミネーションでは1〜2作品が同じになるかどうかという程度で、受賞作まで同じになるのは現時点で50%、という結果になっています。

 まあ、米国アカデミー賞と同じにならなければならないということはなくて、米・製作者組合賞(PGA)がプロデューサーの立場から独自のチョイスをしたって全然かまわないわけですが……

 ちょっと気になるのは、米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にはノミネートされたのに、米・製作者組合賞(PGA)にはノミネートされなかった『フード・インク』、『ウォー・ダンス/響け僕らの鼓動』、『レストレポ 〜アフガニスタンで戦う兵士たちの記録〜』といった作品の周辺で、今回のノミネート作品が選ばれているということで、それでは、米・製作者組合賞(PGA)はなんとか米国アカデミー賞にすり寄ろうすり寄ろうとしているのに、結果的に周回遅れになっている、という風にも見えてしまいます。

 米・製作者組合賞(PGA)には、米・製作者組合賞(PGA)なりの考えや基準があって選んでいるのだとは思いますが……。

 受賞予想としては、米・製作者組合賞(PGA)が、プロデューサー目線で、製作が困難だったり、リスクがともなうような題材の作品に贈られるとするなら、受賞するのは、“A Place At The Table”か“We Steal Secrets: The Story Of Wikileaks”でしょうか。

 なお、米・製作者組合賞(PGA)のTV部門・デジタル部門のノミネーションは12月3日、その他のノミネーションは2014年1月2日に発表予定で、授賞式は1月19日に行なわれます。

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 *当ブログ記事

 ・米国アカデミー賞2014 長編ドキュメンタリー賞候補 151作品 一覧 :http://umikarahajimaru.at.webry.info/201311/article_1.html

 ・IDAアワード2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201310/article_40.html

 ・ゴッサム・アワード2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201310/article_33.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年5月〜12月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_9.html

 追記:
 ・米・製作者組合賞(PGA)2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201401/article_60.html

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