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zoom RSS ハンプトンズ国際映画祭2013 受賞結果!

<<   作成日時 : 2013/10/19 02:36   >>

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 第21回ハンプトンズ国際映画祭(10月10日-14日)の各賞が発表になりました。

 【ハンプトンズ国際映画祭】

 ハンプトンズ国際映画祭(Hamptons International Film Festival)は、1993年にロングアイランドでスタートした映画祭で、「アメリカでは劇場公開されにくいインディペンデント映画を上映し、それによって新しいフィルムメーカーたちの活動をサポートする」というような紹介のされ方がされていますが、実際のところ、どういう経緯で始まった映画祭なのかはよくわかりません。

 ほぼ同じ時期にニューヨーク映画祭が開催されるわけで、それにも関わらず、そう離れていないところで、ほとんど似たようなスタンスの映画祭を開催するということは、たぶん何か含むところがあるのだろうとは思いますが、まあ、想像の範囲を超えるものではありません。ハンプトンズにはコンペティション部門があり、ニューヨークは、ノン・コンペの映画祭だという違いはありますが。

 ま、それはそれとして、ハンプトンズ国際映画祭では、全米映画賞レースにからんできそうな作品がたくさん上映されることになっていて、近年は特にアカデミー賞の予選的な映画祭と見なされるようになってきているようです。(短編作品に関しては、実際にここが予選の場になっていて、ここでの受賞作品が、米国アカデミー賞短編賞(実写部門もしくは短編アニメーション賞)にノミネートされることも多いようです。)

 その中でも特に注目されているのは、観客賞です。

 これまでの長編ナラティヴ部門の受賞作は以下のようになっています。

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 1993 年 『フライト・オブ・ジ・イノセント』“The Flight of the Innocent”(伊・仏) 監督:カルロス・カルレイ
 1994年 “The Last Good Time”(米) 監督:ボブ・バラバン
 1996年 『カーテンコール』“Alive and Kicking”(英) 監督:ナンシー・マックラー
 1997年 『踊れトスカーナ!』“The Cyclone”(伊) 監督:レオナルド・ピエラッチョーニ
 『ペネロペ・クルスの抱きしめたい!』“Love Can Seriously Damage Your Health”(西・仏) 監督:マヌエル・ゴメス・ペレイラ
 1998年 “The Tic Code”(米) 監督:ゲイリー・ウィニック
 1999年 “Train of Life”(仏・ベルギー・オランダ・イスラエル・ルーマニア) 監督:Radu Mihaileanu
 2000年 “Fresh Cut Grass”(米) 監督:Matthew Coppola
 2001年 『幸せになるためのイタリア語講座』“Italian for Beginners”(デンマーク・スウェーデン) 監督:ロネ・シェルフィグ
 2002年 『名もなきアフリカの地で』“Nowhere in Africa”(独) 監督:カロリーネ・リンク
 2003年 “Spinning Boris”(米) 監督:ロジャー・スポティスウッド
 2004年 “The Breakup Artist”(米) 監督:Vincent Rubino
 2005年 “Sweet Land”(米) 監督:アリ・セリム(Ali Selim)
 『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々』“Sophie Scholl: The Final Days”(独) 監督:マルク・ローテムント
 2006年 “Emma’s Bliss”(独) 監督:スヴェン・タディッケン(Sven Taddicken)
 2007年 『4分間のピアニスト』“4 Minutes”(独) 監督:クリス・クラウス
 2008年 “Troubled Water”(ノルウェー・スウェーデン・独) 監督:エリック・ポッペ(Erik Poppe)
 “The Pig”(デンマーク) 監督:Dorthe Warnø Høgh
 2009年 『ヴィクトリア女王 世紀の愛』“The Young Victoria”(英・米) 監督:ジャン=マルク・ヴァレ
 2010年 『英国王のスピーチ』“The King’s Speech”(英・オーストラリア) 監督:トム・フーパー
 2011年 『アーティスト』“The Artist”(仏) 監督:ミシェル・アザナヴィシウス
 2012年 『世界にひとつのプレイブック』(米) 監督:デイヴィッド・O・ラッセル

 過去には、『名もなきアフリカの地で』のように外国語映画賞を受賞した作品もあれば、同じく外国語映画賞にノミネートされた『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々』のような作品もありますが、この程度であれば、アカデミー賞との関連性を特に云々するほどのものではありません。

 注目されるのは、2010年、2011年と、2年連続でここでの観客賞受賞作品が、米国アカデミー賞作品賞を受賞し、続く2012年の『世界にひとつのプレイブック』も作品賞有力作品としてオスカー・レースを大いに盛り上げたことです。

 こうなってくると、本年度の受賞作の行方も気になってきますが、果たしてどうなるでしょうか。

 本年度の受賞結果は以下の通りです。

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 【コンペティション部門】 (Golden Starfish Prizes)

 ◆最優秀ナラティヴ作品賞/Golden Starfish Award for Best Narrative Feature Film

 ◎“The Selfish Giant”(英) 監督:クリオ・バーナード(Clio Barnard)
 出演:Conner Chapman、Shaun Thomas、ショーン・ギルダー(Sean Gilder)、シヴォーン・フィネラン(Siobhan Finneran)、スティーヴ・イヴェッツ(Steve Evets)、Rebecca Manley
 物語:学校から退学になった13歳のアーバーと親友のスウィフティーは、近所で、スクラップの回収をしているキテンと知り合いになる。彼らは、キテンのために、馬やカートに使えるようなスクラップを集め始める。スウィフティーが、馬に関して得意なところを示すのに対して、アーバーはキテンに学んで、お金もうけの才を示す。キテンが、スウィフティーをかわいがり始めたことで、アーバーは2人から距離を置くようになり、友情にひびが入る。
 オスカー・ワイルドの『わがままな大男』の映画化。
 “The Arbor”で高い評価を受けたクリオ・バーナードの最新作。
 カンヌ国際映画祭2013 監督週間出品。Label Europa Cinemas受賞。
 ラックス賞2013 ノミネート。
 トロント国際映画祭2013 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 釜山国際映画祭2013 フラッシュ・フォワード部門出品。
 BFIロンドン映画祭2013 オフィシャル・コンペティション部門出品。
 ワルシャワ国際映画祭2013 1-2コンペティション部門出品。


 ◆最優秀ドキュメンタリー賞/Golden Starfish Award for Best Documentary Feature Film

 ◎“Code Black”(米) 監督:Ryan McGarry
 人手も予算も少なく、公共病院の待合室は、いつも救急患者であふれている……。
 1968年に、ロサンゼルス郡立病院は、USCとの連携を得て、LAC-USCメディカル・センターを設立したが、それはアメリカで初めてのアカデミックな救急医療機関となった。本作は、世代交代が進むロサンゼルス郡で、救急医療のために働く、理想主義的で、エネルギッシュな若い医師たちのチームの活動を追う。
 ロサンゼルス映画祭2013 ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。最優秀作品賞受賞。

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 ◆最優秀短編賞/Golden Starfish Award for Best Short Film

 ◎“Whale Valley(Hvalfjörður)”(アイスランド・デンマーク) 監督:Gudmundur A. Gudmundsson.
 物語:フィヨルドで両親と暮らす兄弟。幼い弟の目を通して、彼らの絆と人生の転機を描く。
 カンヌ国際映画祭2013 短編コンペティション部門出品。特別賞(Special Distinction)受賞。
 レイキャビク国際映画祭2013 最優秀アイスランド短編映画賞受賞。
 ※この作品は、米国アカデミー賞2014短編映画賞の有資格作品となります。

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 【観客賞】

 ◆観客賞 ナラティヴ作品部門(Audience Award for Best Narrative Feature)

 ◎『あなたを抱きしめる日まで』“Philomena”(英) 監督:スティーヴン・フリアーズ
 出演:ジュディー・デンチ、スティーヴ・クーガン
 物語:Philomena Leeは、結婚に破綻して、アイリッシュ・カトリックのコミュニティーに入り、残された息子をアメリカに養子に出す。教会のきまりで、養子に出した息子の行方は捜さないという契約書にサインする。数年後、彼女は、イングランドで家族をもうける。しばらくして、彼女はBBCの特派員Martin Sixsmithと出会い、一度は手放した息子の行方を2人で捜すことになる。
 BBCの特派員Martin Sixsmithが2009年に発表した“The Lost Child of Philomena Lee”に基づいて映画化した作品。
 ベネチア国際映画祭2013 コンペティション部門出品。脚本賞/オゼッラ賞(スティーヴ・クーガン、ジェフ・ポープ)、SIGNIS賞、オンライン批評家賞 最優秀作品賞(Mouse d'Oro)、ユニセフ賞(Cinema for Unicef Award)、クィア獅子賞、ヤング審査員賞(Vittorio Veneto Film Festival Youth Jury Award)、Brian Award 、ユニセフ賞(Cinema for Unicef Award)、INTERFILM 賞、Padre Nazareno Taddei Award 受賞。
 トロント国際映画祭2013 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。ピープルズ・チョイス賞次点。

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 ◆観客賞 ドキュメンタリー部門(Audience Award for Best Documentary Feature)

 ◎“Desert Runners”(米) 監督:Jennifer Steinman
 アタカマ砂漠、ゴビ砂漠、サハラ砂漠、南極砂漠。乾燥していて、風も強く、気象条件も厳しいこれらの地域で開催されている「砂漠マラソン」と、そこに参加するノン・プロフェッショナルのアスリートたちの姿を追う。
 バンクーバー国際映画祭2013観客賞 インターナショナル・ドキュメンタリー部門 受賞。

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 ◆観客賞 短編部門(Audience Award for Best Short Film)

 ◎“ONE LAST HUG (… And A Few Smooches) Three Days At Grief Camp”(米) 監督:Irene Taylor Brodsky
 Camp Erinは、突然、愛する人を失って苦しむ子供たちを預かり、1泊2日で、初めて体験する感情(ひどい悲しみ、混乱、そして怒り)にどう対処すればいいのかを教えるプログラムを組んでいるキャンプである。そこでは、彼らにその感情はごく自然なものであるとわからせ、自分がいま抱いている感情を話させることで、気持ちを落ち着かせていく。
 監督は、初の長編ドキュメンタリー“Hear and Now”でサンダンス映画祭2009観客賞を受賞し、“The Final Inch”で米国アカデミー賞2009短編ドキュメンタリー賞にノミネートされたIrene Taylor Brodsky。

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 【その他の賞】

 ◆女性フィルムメーカー賞/Tangerine Entertainment Juice Award

 ◎“Free Ride”(米) 監督:Shana Betz
 物語:70年代末。ひとりのシングルマザーが、フロリダで、麻薬の取引に巻き込まれる。彼女は、2人の娘のために生活の建て直しを図る。
 出演:アンナ・パキン、ドレア・ド・マッテオ(Drea de Matteo)、キャム・ギガンテッド(Cam Gigandet)、リアナ・リベラト(Liana Liberato)、Yvette Yates、エイヴァ・エーカース(Ava Acres)

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 ◆The Zelda Penzel “Giving Voice to the Voiceless” Award
 道徳や倫理に関わる事柄、動物の権利から環境保護まで、現代の社会問題に関し、公共に広く知らしめたと認められた作品に贈られる。

 ◎“Emptying The Skies”(米) 監督:Douglas Kass
 ベストセラー作家のジョナサン・フランゼンは、愛鳥家であり、毎年、多くの小鳥たちが違法に殺されている現実を明らかにする。彼は、反鳥類捕殺委員会(The Committee Against Bird Slaughter)のスタッフと南ヨーロッパへ遠征にでかけ、実際には持っていない警察権を使って、罠にかかった鳥たちを救い、密猟者たちと対峙する。これは、文化的な衝突でもあり、キプロスの地主たちは、彼らがなぜ自分たちが自分たちの土地でやることにあれこれ指図しようとするのか理解できない。

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 ◆The Victor Rabinowitz & Joanne Grant Award for Social Justice
 平和や平等、グローバルな正義の意義を知らしめた作品に贈られる。

 ◎“The Square (Al Midan)”(エジプト・米) 監督:Jehane Noujaim
 2011年2月のエジプト革命でムバラク政権は倒れた。しかし、それですべてが解決したわけではない。革命の勝利に陶酔しているうち、過渡的に軍隊の支配を招き、危険で不確かな状況が訪れる。やがて革命はイスラム急進派にのっとられてしまったことがわかる。革命の成功は世界中が目撃した。だが、大事なのは、その後なのだ。
 “Startup.com”(2001)で米・監督組合賞を受賞しているJehane Noujaimの最新作。
 サンダンス映画祭2013 観客賞受賞。
 トロント国際映画祭2013 TIFF DOCS部門出品。ドキュメンタリー部門 ピープルズ・チョイス賞受賞。

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 ◆The Views From Long Island Award
 社会的政治的に重要な問題を取り上げた地元のフィルムメーカーの作品に贈られる。

 ◎“The Maid’s Room”(米) 監督:Michael Walker.
 物語:ドリナは、コロンビアからの移民で、コロフォード家に雇われ、彼らが週末に過ごすイーストハンプトンの家で住み込みのメイドとして働くことになる。ある週末に、大学生のブランドンが帰ってきた時、何か恐ろしいことが起こる。家族以外でそれを知ったのは、ドリナだけだった。彼女が良心を働かせて、事態に対処しようとした時、彼らは彼女にあることを言う……。
 出演:レミー・オーベルジョノワ(Remy Auberjonois)、John Brodsky、Stefanie Brown、Bill Camp、Herman Chavez、ボニー・デニソン(Bonnie Dennison)、フィリップ・エッティンガー(Philip Ettinger)、ポーラ・ガーゼフ(Paula Garcés)、Paco Lozano、アナベラ・シオラ、Alexis Suarez

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 ◆The Brizzolara Family Foundation Award
 紛争とその解決(Conflict & Resolution)についてポジティヴに描いた作品に贈られる。

 ◎“Plot for Peace”(南ア・米・西・モザンビーク・モロッコ・仏・キューバ・コンゴ・アンゴラ) 監督:Carlos Agullo、Mandy Jacobson
 米ソ冷戦の代理戦争となっていたアンゴラ内戦で、1988年、南アフリカ軍と50000人のキューバ軍が引き上げ、それをきっかけに、アンゴラ内戦は収束に向かい、その2年後に、ネルソン・マンデラが釈放される。こうしたできごとの背景に、平和裏に貿易を行なうために、双方の囚人の交換に尽力したフランス人貿易商人「ムッシュ・ジャック」の働きがあったことはあまり知られていない。モザンビーク大統領ジョアキン・シサノや南アフリカ大統領タボ・ムベキといった国家の首脳や将軍、外交官、スパイ、反アパルトヘイトの闘士らが、アパルトヘイトがどのようにして終りを告げたのかについて語り、謎のフランス人「ムッシュ・ジャック」の存在が明らかにされる。

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 ◆同オナラブル・メンション

 ◎“The Square”(エジプト・米) 監督:Jehane Noujaim.

 ◆The Alfred P. Sloan Feature Film Prize
 科学とテクノロジーを、リアルに、そして注目すべきものとしてわかりやすく描いた作品に贈られる。

 ◎“Decoding Annie Parker”(米) 監督:Steven Bernstein
 物語:アン・パーカーは、ウィットに富み、ファニーで、活気にあふれた若い女性である。彼女は、母親や姉が乳がんと闘うのを見てきたが、彼女もまた乳がんと診断される。一方、遺伝子学者のマリー=クレア・キングは、BRCA1遺伝子を発見し、それと乳がんとの関係性を見出す。これは、20世紀最大の発見の1つでもある。2人の女性は、住むところも離れ、生活環境もバックグラウンドも教育も違ったが、やがて強い絆で結び付けられていく。
 出演:サマンサ・モートン、ヘレン・ハント、Aaron Paul、アリス・イヴ(Alice Eve)、マギー・グレイス(Maggie Grace)、ラシダ・ジョーンズ、ブラッドリー・ウィットフォード(Bradley Whitford)、マーリー・シェルトン(Marley Shelton)、Kate Micucci

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 *当ブログ記事

 ・ハンプトンズ国際映画祭2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201210/article_12.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年5月〜12月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_9.html

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