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zoom RSS モトヴン映画祭2013 受賞結果!

<<   作成日時 : 2013/08/07 00:10   >>

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 第15回モトヴン映画祭(7月27日-31日)の受賞結果です。

 モトヴン映画祭は、小さな映画を見せる小さな映画祭として、クロアチアのイストリア半島にあるモトヴンで1999年にスタートしています。
 上映作品は、短編を含めて、全部で70本くらいという、非常にこじんまりした規模の映画祭ですが、過去1年以内にさまざまな映画祭で上映されて高い評価を得た、選りすぐりの(ヨーロッパ映画を中心とした)作品を見せる魅力的な映画祭になっています。

 これまでの最高賞受賞作品を調べてみると、『リトル・ダンサー』、ポール・グリーングラスの『ブラディ・サンデー』、『パンチドランク・ラブ』、『やさしくキスをして』、ルーマニア・ニュー・ウェーブを代表する1本“The Death of Mr. Lazarescu”、カルロス・レイガダスの『静かな光』、『フィッシュタンク〜ミア、15歳の物語』という錚々たる作品が並んでいます。

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 映画祭を開催しているモトヴンは、人口が1000人未満で、レストランもたった1つしかないらしいのですが、風光明媚で、クロアチアの中でも特に中世ヨーロッパの雰囲気を色濃く残している村として知られています。
 Motovunとは、“town in the mountains”の意で、実際に山の上にあって、映画祭の公式サイトには、“WELCOME TO THE MOUNTAIN OF FILMS”と書かれています。
 ロケーションとしては、ザグレブから車で3時間、一番近い鉄道の駅まで25km、バスも一日数本のみという、でかけるには非常に不便な場所ですが、そうでありながら、外国資本によるゴルフ場建設の話が何度も持ちかけられてきているそうです。
 そんな小さな村で、なぜこのような映画祭が開けるのかはわかりませんが、開催地も映画祭としてもとても惹かれるものがありますね。

 今回の受賞結果は以下の通りです。

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 ◆グランプリ/The Propeller(The main international award the Propeller of Motovun)
 ◎“The Plague(La Plaga)”(西) 監督:Neus Ballus

 “La Plaga(The Plague)”(西) 監督:Neus Ballús
 物語:バルセロナ郊外で暮らす5人の人々の日々の暮らしが淡々と映し出される。ルーリーは、モルダヴィア移民のレスラーで、試合のためのトレーニングをしていない時は、ラウルの農場で、日雇い労働のようなことをしている。ラウルの農場は、白バエの群れが作物を荒らすので、その駆除作業が大変だ。彼らの近くの農場には、もうすぐ90歳になるマリアが住んでいる。彼女は、呼吸疾患を抱えていて、本当なら老人ホームに行った方がいいかもしれない。ローズマリーは、最近ここにやってきたフィリピン人で、歩いて、マリアのところに通い、彼女の世話をしている。マリベルは、中年の娼婦で、高速道路そばの未舗装の道に椅子を出して、人々の様子を眺めている。彼女は、自分と、仕事のない息子にために、稼ぐことに懸命だ。
 ドキュメンタリーとフィクションのハイブリッドのような作品で、非職業俳優の5人が演じる日々のルーティンが細かく観察される。それは、これまであまり紹介されてこなかったバルセロナの人々特有ものであり、なおかつ、きわめてヨーロッパ的なものだ。
 ベルリン国際映画祭2013 フォーラム部門出品。
 ラックス賞2013 オフィシャル・セレクション。

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 ◆Bauer Award
 旧ユーゴスラビア諸国7カ国で製作された作品の中から3ラウンドの審査を経て、最優秀作品に贈られる賞。
 ◎“A Stranger”(クロアチア) 監督:Bobo Jelčić

 “A Stranger(Obrana i zaštita)”(クロアチア・ボスニア ヘルツェゴビナ) 監督:Bobo Jelčić
 物語:Slavkoに、友人Đulagaの訃報が届く。彼は、シンプルに、友人の義務として、葬式に出席しようと考えるが、これが町(ヘルツェゴビナのモスタル)の大物や隣人たちを巻き込んだ大騒ぎに発展する。というのも、Đulagaは、モスタルのムスリム地区に住むムスリムであり、ボスニア ヘルツェゴビナ紛争が終わって20年経った今も、モスタルの、クリアチア人とムスリム系のボシュニャク人との間は、疑惑と不信という目に見えない境界線で明確に分断されているからだ。行かなければ、彼は故人の家族は許してくれないだろうし、彼の妻は彼を臆病者と罵るだろう。さて、彼は、どうすればいいのだろうか。
 ベルリン国際映画祭2013 フォーラム部門出品。
 プーラ映画祭2013 ナショナル・コンペティション部門出品。作品賞・監督賞・主演女優賞・脚本賞・撮影賞・美術監督賞受賞。

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 ◆国際批評家連盟賞
 ◎“The Daughter”(ギリシャ・伊) 監督:Thanos Anastopoulos

 “The Daughter (I Kori)”(ギリシャ・伊) 監督:Thanos Anastopoulos
 物語:14歳の少女Myrtoが8歳の少年Aggelosを誘拐し、破産した父の製材工場に隠す。彼女の動機は、最初はあいまいなものだったが、やがて父を破産・失踪に追い込んだ相手への復讐に向けられていく。彼女は、Aggelosとのサディスティックなゲームの中で、わざと最近の金融危機に関する言葉の定義を辞書から拾い上げて読んでみたり、政府の厳しい財政緊縮政策に抗議するデモに交じって、ストリートを歩いたりする。
 ベルリン国際映画祭2013 フォーラム部門出品。
 トロント国際映画祭2013 CITY TO CITY部門出品。

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 ◆国際批評家連盟賞 短編賞
 ◎“KM”(ギリシャ) 監督:Christos Nikou

 ◆名誉マーヴェリック賞(The honorary Motovun Maverick award)
 ◎モフセン・マフマルバフ

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 “A Stranger(Obrana i zaštita)”は、プーラ映画祭に続いての受賞で、2013年のクロアチア映画を代表する作品となったことは間違いなく、おそらく米国アカデミー賞2014 外国語映画賞クロアチア代表作品にも選ばれるのではないでしょうか。

 そのほかの主な上映作品を書き出しておくと、“Good Vibrations”(英・アイルランド)、『カミーユ、二度目の人生』“Camille Rewinds(Camille redouble”(仏)、“Borgman”(オランダ・ベルギー・デンマーク)、“Houston”(独)、「Paradise: Trilogy」(オーストリア・独・仏)、“Fuck for Forest”(ポーランド)、“Imagine”(ポーランド・英・ポルトガル・仏)、“Stripping”(セルビア)、“Cowboys”(クロアチア)、“Pussy Riot – A Punk Prayer”(ロシア・英)、“Powerless(Katiyabaaz)”(インド)、“Miss Lovely”(インド)、“Frances Ha”(米)、“Gimme the Loot”(米)、“Computer chess”(米)、“Halley”(メキシコ・オランダ・西)、といったラインナップになっています。

 なお、映画祭閉幕後しばらくしても、公式サイトには受賞結果はアップされておらず、上記は外部サイトからの情報に拠っています。

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 *当ブログ記事

 ・モトヴン映画祭2012:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201208/article_3.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年5月〜12月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_9.html

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