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zoom RSS ベネチア国際映画祭2013 批評家週間、ベネチア・デイズ ラインナップ!

<<   作成日時 : 2013/08/06 00:39   >>

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 ベネチア・クラシックス部門の続き。

 [ドキュメンタリー]

 ・“Double Play: James Benning And Richard Linklater”(仏・ポルトガル・米) 監督:Gabe Klinger
 リチャード・リンクレイターとジェームズ・ベニングの友情にまつわるドキュメンタリー。石油掘削の仕事をしていたリチャード・リンクレイターは、アート系の映画や実験的な映画を上映する活動をテキサス州オースティンで始める。その活動は、やがて非営利団体の、オースティン映画協会設立へとつながる。ジェームズ・ベニングは、ミルウォーキー出身で、ニューヨークを活動拠点とする映像作家で、オースティン映画協会に招待されて、リチャード・リンクレイターと出会う。以後、2人は、個人的にもつきあうようになり、それぞれに映画の未来を牽引している。


 ・“Non Eravamo Solo... Ladri Di Biciclette. Il Neorealismo”(伊) 監督:Gianni Bozzacchi
 同名の著書“Non Eravamo Solo... Ladri Di Biciclette. Il Neorealismo”(ネオレアリズモ:われわれは……単なる自転車泥棒ではなかった)に基づく、ネオレアリズモに関するドキュメンタリー。


 ・“Bertolucci On Bertolucci”(伊) 監督:ルカ・グァダニーノ(Luca Guadagnino)、ウォルター・ファサーノ(Walter Fasano)
 ベルトルッチを崇拝するルカ・グァダニーノ監督(『ミラノ、愛に生きる』などで知られる)をインタビュアーとして、ベルトルッチが、自身の人生と仕事について語る。120分。

 ・“Lino Micciché, Mio Padre. Una Visione Del Mondo(Lino Micciché, My Father. A Vision of the World)”(伊) 監督:Francesco Micciché
 Lino Micciché(1934-2004)は、イタリアを代表する映画批評家であり、映画史家、コラムニストであった。本作は、彼の人生を、監督となった息子Francesco Miccichéの視点で語り、父の語った1950年代から2000年代にいたる映画をトレースする。そこで語られた物語は、父の世代に影響を与え、今またわれわれ息子たちの世代に伝えられている。映画は、Lino Miccichéの存命中から制作を始めていたが、死後10年経って、ようやく1本の映画にまとめることができた。Lino Miccichéは、世界のあるべき姿に対しビジョンを持ち、それに沿うように努力してきたとFrancesco Miccichéは言う。世界は十分には変えられなかったかもしれない。では、われわれは今どうしているだろうか。
 Raiの未公開のアーカイブをふんだんに使用し、Lino Miccichéの語りは、ピエロフランチェスコ・ファヴィーノが担当している。
 ベルトルッチ、ベロッキオ、アントニオーニ、フェリーニ、パゾリーニ、マルコ・ミュラーら出演。
 国際批評家週間、ベネチア・デイズとの共同プログラム。

 ・“Istintobrass”(伊) 監督:Massimiliano Zanin
 ティント・ブラスのアシスタントを10年以上務め、彼のことをよく知る脚本家Massimiliano Zaninが、ティント・ブラスのキャリアと人生を振り返る。


 ・“Donne Nel Mito - Anna Magnani”(伊) 監督:Marco Spagnoli
 ココ・シャネル、エディット・ピアフ、マリア・カラスら、「神話の女たち」(Donne Nel Mito)を取り上げるTVドキュメンタリー・シリーズの、アンナ・マニャーニの回。40分。

 ・“Profezia. L'africa Di Pasolini”(伊・モロッコ)  キュレーター:Gianni Borgna
 『アッカトーネ』から、“La Rabbia(怒り)”、『アポロンの地獄』、「アフリカのオレステイア」と、フィルモグラフィーの中にも見え隠れする、パゾリーニがアフリカに対して抱いていた熱い情熱に関するドキュメンタリー。


 ・“Il Bacio Di Tosca, Une Restauration Numérique”(スイス/16分) 監督:Richard Szotyori

 ・“Trespassing Bergman”(スウェーデン・仏) 監督:Jane Magnusson、Hynek Pallas
 イングマール・ベルイマンは、映画狂で、スウェーデンのフォーレ島にある自宅には、プライベートの映写室があり、1711本のVHSがアルファベット順に並べられていて、ベルイマンは、毎日それらを観てはノートにメモを取っていたという。それらの中には、タルコフスキーやブニュエル、トリュフォーなどのほか、『ゴーストバスターズ』や『ジュラシック・パーク』『ブルース・ブラザース』も含まれる。こうしたライブラリーを通して、バルイマンが、どのようにテーマを選び、仕事をし、他の映画監督とは全く異なる作品を生み出していったのかを考察する。


 ・“A Fuller Life”(米) 監督:Samantha Fuller
 サミュエル・フラーの友人や崇拝者が、サミュエル・フラーについて語る。
 出演者は、ジェームズ・フランコ、ジェニファー・ビールス、ビル・デューク、ジェームズ・トバック、ロバート・キャラディン、マーク・ハミル、ジョー・ダンテ、ティム・ロス、ヴィム・ヴェンダース、モンテ・ヘルマン、バック・ヘンリー、コンスタンス・タワース、ウィリム・フリードキンら。
 監督は、サミュエル・フラーの一人娘サマンサ・フラー。


 ・“Nice Girls Don't Stay For Breakfast”(米/30分) 監督:ブルース・ウェーバー [制作中]
 ブルース・ウェバーによる、ロバート・ミッチャムに関するドキュメンタリー。

 【ビエンナーレ・カレッジ−シネマ】
 超低予算映画製作のための高等教育トレーニング・ワークショップ

 ・“Yuri Esposito”(伊) 監督:Alessio Fava
 ・“Memphis”(米) 監督:Tim Sutton
 ・“Mary Is Happy, Mary Is Happy”(タイ) 監督:Nawapol Thamrongrattanarit

 【国際批評家週間】

 ・“L'arte Della Felicità”(伊) 監督:Alessandro Rak
 物語:2人の兄弟、2つの大陸、2つの人生、1つの魂。セルジオとアルフレドは、兄弟で、一緒にミュージシャンをしていたが、挫折し、セルジオはナポリでタクシー・ドライバーになり、アルフレドは彼の元を去った。セルジオは、タクシーの中に閉じこもって、外界の雑音を遮断している。そんなセルジオにショッキングなニュースが届く。彼の中で、過去の記憶と現在の思いと希望と後悔とが交錯する。外では嵐が猛威を振るっている。嵐はいつか去るだろうが、彼に音楽は甦ってくるだろうか。
 アニメーション。初監督作品。
 [オープニング作品/アウト・オブ・コンペティション スペシャル・イベント]


 ・“Lino Micciché, Mio Padre. Una Visione Del Mondo(Lino Micciché, My Father. A Vision of the World)”(伊) 監督:Francesco Micciché
 ベネチア・クラシックスとの共同プログラム。

 ・“White Shadow”(伊・独・タンザニア) 監督:Noaz Deshe
 物語:2008年以来、タンザニアでは、アルビノがターゲットにされ、妖術師は、アルビノを切り刻んで荒稼ぎをしている。2008年から2010年まで、妖術師のからんだ殺人が200件以上起きていると言われる。地元の人は言う。「アルビノは死ぬのではない。ただ消えるのだ」と。アリアスは、アルビノの少年で、父が殺されて以来、町までは母に送り迎えをしてもらっている。トラックの運転手をしている叔父のコスモスも彼の面倒を見てくれている。アリアスは、叔父の娘アントワネットのことが好きだったが、叔父はつきあうことを許してくれない。ある日、彼は、自分の肌の色のことに気づく……。
 初監督作品。


 ・“Zoran, Il Mio Nipote Scemo (Zoran, My Nephew The Idiot)”(伊・スロヴェニア)  監督:Matteo Oleotto
 物語:パオロは、40歳で、イタリア北東部のフリウリにある小さな町に住んでいる。彼は、よいワインには目がなく、毎日、居酒屋に入り浸っては、別れた妻に執拗にからんでいる。ある日、スロヴェニアの山中で育った甥のゾランがやってきて、彼が面倒を見ることになる。ゾランには、ダーツに天才的な才能があることがわかり、パオロは、この才能を使って、世界に復讐しようと企む。
 出演:ジュゼッペ・バティストン、Teco Celio、Rok Presnikar、Marjuta Slamic、Roberto Citran、Riccardo Maranzana、Jan Cvitokovic、Ariella Reggio


 ・“Razredni Sovražnik (Class Enemy)”(スロヴェニア) 監督:Rok Biček
 物語:考え方の違いから、生徒と新しいドイツ語教師との間に、緊張感が高まる。ひとりの生徒が自殺したが、それがドイツ語教師が原因だと見なされる。事実はそんなに明確なものではなかったが、何を言ってももう手遅れだった。
 初監督作品。


 ・“Återträffen (The Reunion)”(スウェーデン) 監督:Anna Odell
 物語:20年ぶりに高校の同窓会が開かれる。出席したひとりが、当時、いじめられていたことについて話す。すると、そこから昔の役割が甦り、彼らを支配するようになる。
 初監督作品。


 ・“Trap Street(Shuyin Jie/水印街)”(中) 監督:Vivian Qu(文晏) [北米プレミア]
 物語:Li Qiumingは、デジタルの地図製作会社で見習いをしている。ある日、彼は、測量をしていて、魅力的な女性に出会うが、彼女は静かな路地で姿を消してしまう。会社に帰った彼は、その日集めたデータを会社のマッピング・システムに入れようするが、あるはずのデータが見つからない。彼は、2度目の測量をするためにでかけていく。
 プロデューサーVivian Qu(文晏)の監督デビュー作。


 ・“Las Niñas Quispe (The Quispe Girls)”(チリ・仏・アルゼンチン) 監督:Sebastián Sepúlveda
 物語:1974年に実際に起こった物語。チリのアルチプラノ高原に、3人の姉妹が羊飼いをして暮らしている。彼らの生活は孤立していて、ある日、訪問者によって、生活の仕方を改めさせるような法改正のニュースが届けられる。姉妹は、自分たちの生きている意味を問い、それが悲劇的な事態につながる。
 初監督作品。


 ・“Las Analfabetas (Illiterate)”(チリ) 監督:Moisés Sepúlveda
 出演:Paulina García、Valentina Muhr
 物語:Ximenaは、50代で読み書きができないが、読み書きをできないままに生活してきて、それを秘密にしている。ジャクリーンは、失業中の小学校教師で、Ximenaに読み書きのクラスを取るよう説得するが、彼女はなかなかうんとは言わない。ある日、ジャクリーンは、Ximenaが何か宝物らしきものを持っているのを見つける。それは、遠い昔に家族を棄てたXimenaの父親が残した手紙だった……。
 初監督作品。
 [クロージング作品 アウト・オブ・コンペティション スペシャル・イベント]


 ・“L'armée Du Salut (Salvation Army)”(仏・モロッコ) 監督:Abdellah Taïa
 出演:Said Mrini、Karim Ait M’Hand、Amine Ennaji
 物語:カサブランカ。若いアブデラは、父ともめたり、共犯関係になったりしながら、日中は家の中でゴロゴロしている。夜になると、彼は、ストリートに出て、出会った男性と性的な関係を結ぶ。彼には、尊敬する兄スリマーンがいるが、休日になっても兄は彼のことをかまってくれない。10年後、アブデラは、スイス人の恋人ジャンと同棲している。しかし、彼は、モロッコを離れて、ジュネーヴで、新しく生活をやり直す決心をする。アブデラは、救世軍を仮の住まいとするが、そこでモロッコ人の男性が彼が好きなアイドル、Abdel Halim Hafezの歌を彼のために歌ってくれる。
 監督自身の著書の映画化。初監督長編。


 【ベネチア・デイズ】

 ・“La Belle Vie”(仏) 監督:Jean Denizot [ワールド・プレミア][初監督作品]
 出演:ニコラ・ブショー(Nicolas Bouchaud)、Zacharie Chasseriaud、ジュール・ペリシエ(Jules Pélissier)、ジャン=フィリップ・エコフェ、マヤ・サンサ、Solène Rigot
 物語:実話に基づく作品。イヴは、警察に追われて、10年以上逃げ回っている。彼は、2人の息子を人質にしていたが、息子たち2人は、強制的にではなく、自主的に父についてきていた。しかし、時とともに子供たちも成長する。逃げるということは、自分の夢も興味関心もすべて諦めるということを意味する。ひとつの場所から新しいところへと移ろうとした時、兄が姿を消す。父と弟が取り残されたが、弟もまたひとりの少女に恋をしていた……。


 ・“La Mia Classe”(伊) 監督:Daniele Gaglianone [ワールド・プレミア]
 出演:ヴァレリオ・マスタンドレア
 物語:ローマの、移民が多く住んでいる地区を舞台にした、イタリア語を学ぶ生徒たちと教える先生の物語。


 ・“Alienation”(ブルガリア) 監督:Milko Lazarov [インターナショナル・プレミア?]
 出演:Christos Stergioglou、Maria Jikich、Ovanes Torosyan、Iva Ognyanova
 物語:ヨルゴスは、古いタイプの車で、ブルガリアとギリシャの国境を越える。彼がギリシャにやってきたのは、ここで赤ん坊を買うためだった。買った赤ん坊を隠して連れ帰るために、車を改造して、秘密のスペースを作り、ガソリンタンクでカムフラージュしてある。ところが、約束してあった赤ん坊はまだ生まれていない。彼は、人里離れた山の中の家で、臨月の女性と、耳が不自由な彼女の兄と、助産婦と一緒に、赤ん坊が生まれるのを待つことになる。嵐の夜、彼女のお産が始まる……。
 ソフィア国際映画祭2013 最優秀ブルガリア映画賞受賞。


 ・“Bethlehem”(イスラエル) 監督:Yuval Adler [ワールド・プレミア][初監督作品]
 出演:Shadi Mar'i、Tzachi Halevy、Hitham Omari、Tarek Copti
 物語:ラジは、イスラエルのシークレット・サービスで、10代のパレストナ人サンフールを情報提供屋として使っている。サンフールは、指名手配されているパレスチナ人過激派イブラヒムの弟で、ラジは、15歳の時に、サンフールに接触し、大きなエネルギーを注いで、彼との親密な関係を築き上げてきた。今、サンフールは17歳になり、ラジの要求にも兄への忠誠にも従うという二重生活を送りながら、パレスチナ過激派の中で大きな役割を果たすようになっている。そして、ラジに、サンフールを犠牲にして、イブラヒムを暗殺せよとの命令が下る。イスラエル軍による攻撃の準備が進められ、ラジとサンフールにとって人生を永遠に変えてしまう選択の瞬間が近づく。


 ・“Koksuz (Nobody's Home)”(トルコ) 監督:Akçay Katiksiz [インターナショナル・プレミア][初監督作品]
 物語:家の主が死んで、妻と3人の子供が残される。一家は、屋台骨を失って、崩壊寸前の状態になる。長女が、父親の代わりを務めることになり、人生が終わってしまったように感じていた母親はすぐにその状況に甘んじてしまう。長女の肩にかかった責任は重く、それから逃れるには、恋人からのプロポーズを受け入れて、結婚するしかない。一家で唯一の男性である長男は、父親に甘やかされて育ち、姉が父代わりを務めるという状況に疎外感を味わう。次女は、母からも姉からも頼りにされず、家族の中での自分の居場所を探す。
 イスタンブール国際映画祭2013 ナショナル・チューリップ・コンペティション部門出品。初監督作品賞、観客賞受賞。


 ・“Siddharth”(インド・カナダ) 監督:Richie Mehta [ワールド・プレミア]
 物語:マヘンドラは、ストリートの隅で、ファスナーの修理屋をしている。妻は、家にいて、2人の子供の面倒を見ている。家計の負担を軽くするために、長男のSiddharthをニューデリーの親戚に預けることにする。そこでは、寝床もあれば、仕事ももらえる。ところが、Siddharthがいなくなってしまう。さらわれたのか、あるいは、どこかで死んでいるのか。マヘンドラは、思いもかけない現実に打ちのめされるが、頑固に、息子捜しをやめることができない。


 ・“Rigor Mortis(殭屍)”香港) 監督:ジュノ・マック(Juno Mak) [ワールド・プレミア][初監督作品]
 物語:主人公は、売れなくなった俳優で、妻とは別れ、子供とも疎遠になっている。彼は、おばけが出ると噂されるフラットのある団地の2442号室に入室し、そこで自分のみじめな人生を終わらせようと考える。しかし、そこに道教のお祓い師や、過去の悲劇によって心に傷を負った女性、部屋の真ん中に空っぽの棺をつるしている老女などが登場して、彼の邪魔をする。
 チン・シウホウなど、『霊幻道士』のキャストも出演する、『霊幻道士』シリーズのオマージュ作品。
 出演:チン・シウホウ、クララ・ウェイ、Anthony Chan、ロー・ホイパン、リチャード・ウン(Richard Ng)
 『ドリーム・ホーム』などに出演する俳優ジュノ・マックの初監督作品。清水崇が共同プロデューサーを務める。
 トロント国際映画祭2013 MIDNIGHT MADNESS部門出品。


 ・“Gerontophilia”(カナダ) 監督:ブルース・ラブルース [ワールド・プレミア]
 出演:Walter Borden、Pier-Gabriel Lajoie、ケイティー・ボーランド(Katie Boland)、Marie-Hélène Thibault
 物語:Lakeは、18歳で、プールの監視員と、老人ホームでの仕事をしている。老人ホームの仕事は、ナースをしている母から、夏のアルバイトとしてやってみないかと言われて、始めたものだが、この仕事を始めてみて、自分は老人が好きなのだと気づく。年を重ねることは美しく、この人たちもかつて自分と同じように、若く、活気があり、魅力的だったのかと物思いに耽ってみたりもする。彼には、同じ年のガールフレンドもいるが、時々、こうして老人たちに深入りするのは、異常で、不健康で、ひょっとすると性的な関心にも関係しているのかもしれないと考えてみたりもする。彼は、老人たちの中でも特にミスター・ピーボディーと意気投合する。ミスター・ピーボディーは、82歳で、もう一度、海が見たいという夢を持っている。老人たちは、注射と投薬を行なうナース・ストーンに監視されていたが、それを掻い潜って、Lakeは、ミスター・ピーボディーを外へと連れ出し、太平洋へとドライブする。しかし、予想外のことが起こり、事態は急変する。
 ブルース・ラブルースが、彼のライフワークである性的なタブーへの挑戦に関して、よりメインストリームの観客にも適応すべく、意識して制作した作品で、テレフィルム・カナダとSODECの資金的支援を得て、製作された。


 ・“Kill Your Darlings”(米) 監督:John Krokidas [インターナショナル・プレミア][初監督作品]
 出演:ダニエル・ラドクリフ、ベン・フォスター、Jack Huston、デイン・デハーン(Dane DeHaan)、マイケル・C・ホール、デイヴィッド・クロス、ジェニファー・ジェイソン・リー、エリザベス・オルセン、キーラ・セジウィック、ジョン・カラム(John Cullum)
 物語:若き日のアレン・ギンズバーグ(ダニエル・ラドクリフ)とジャック・ケルアック(Jack Huston)がコロンビア大学に在籍していた1944年。ウィリアム・バロウズ(ベン・フォスター)の幼なじみ、デイヴィッド・カンメラー(David Kammerer)が、(性的関心から)追いかけまわしていたルシアン・カー(Lucien Carr:デイン・デハーン)によって殺されるという事件が起こる。カーは、バロウズのアパートに飛び込み、事情を話し、バロウズたちは事件を秘密にするが、結局、カーが警察に自首して、事件はセンセーションを巻き起こす。
 映画の元になったのは、バロウズとケルアックが1945年に書いた小説“And The Hippos Were Boiled in Their Tanks”(邦題『そしてカバたちはタンクで茹で死に』)で、バロウズらの生前には発表されず、カーの死後、2008年になって、ようやく出版された。
 第2級殺人による2年間の刑務所暮らしを終えたカーは、のちにUP(のちのUPI)に勤め、ケルアックの『路上』やギンズバーグの『吠える』が世に出るのに一役買う。
 サンダンス映画祭2013 出品。
 トロント国際映画祭2013 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。


 ・“La Reconstrucción”(アルゼンチン) 監督:Juan Taratuto [インターナショナル・プレミア]
 物語:エドゥアルドは、秘密主義で、徹底した個人主義で、リオグランデにある家の外には自分のプライベートを漏らすことがない。しかし、友人とその家族に頼られることになり、自分の中にあるヒューマニティーに気づく。


 ・“May In The Summer”(米・カタール・ヨルダン) 監督:Cherien Dabis [インターナショナル・プレミア]
 出演:Cherien Dabis、ヒアム・アッバス、ビル・プルマン、アリア・ショウカット、Nadine Malouf、アレクサンダー・シディグ
 物語:メイは、マンハッタンで暮らしているが、故郷で結婚式を挙げるために、ヨルダンの首都アンマンに帰る。しかし、彼女の家族は、物理的にも精神的にもバラバラで、完全に機能不全に陥っている。彼女の母親は、キリスト教への信仰心を深めていて、ムスリムと結婚する娘のことを快く思っていない。父親は何にも関心がない。どちらもメイの幸せについて気にかけていないのだ。メイには、アメリカで暮らしている2人の姉妹がいるが、3人とも同じアメリカにいるのに、全く顔を合わせていない。しかし、ある恐ろしい出来事があり、三姉妹は再び心を通い合わせることになる。
 “Amereeka”(2009)が高い評価を受けたCherien Dabisの第2作。
 サンダンス映画祭2013出品。


 ・“Traitors”(モロッコ・米) 監督:ショーン・ガレット(Sean Gullette) [ワールド・プレミア][初監督作品]
 物語:マリカは、昼はコールセンターのオペレーターをし、夜はタンジールの古いカスバでパンクバンドをしている。バンドのリーダーを務める彼女は、バンドを有名にするのに、ミュージック・ビデオを作ろうとするが、なかなか資金を工面できない。マリカは、手っ取り早くお金を手に入れようとして、麻薬の密輸に足を突っ込んで、思ってもみなかった危険な状況に追い込まれてしまう。
 『π』『レクイエム・フォー・ドリーム』などで知られる俳優ショーン・ガレットの初監督作品。


 [Women's Tales]

 ・“Le Donne Della Vucciria”(伊・仏) 監督:ヒアム・アッバス
 ベネチア・デイズとのコラボレーションで、今年の6月にパレルモで撮影された作品。

 ・“The Door”(伊・米) 監督:Ava Duvernay
 “Middle Of Nowhere”でサンダンス映画祭2012監督賞を受賞したAva Duvernayの最新作。

 [スペシャル・イベント]

 ・“Venezia Salva”(伊) 監督:Serena Nono [ワールド・プレミア]
 物語:1618年にスペインがベネチアを侵攻して、敗退したという歴史的事件の映画化。シモーヌ・ヴェイユの戯曲『救われたヴェネチア』を自由に翻案した作品。

 ・“Julia”(独・リトアニア) 監督:J. Jackie Baier [ワールド・プレミア]
 Julia Kは、リトアニア出身で、18歳でベルリンにやってきて、女装して、ストリートで、性を売るようになる。この8年間は、悪名高きFrobenstrasseでストリップをしているが、30歳になった今、肉体の限界を感じている。トランスセクシャルのJulia Kに関するドキュメンタリー。
 監督は、写真家で、自らもトランスセクシャルのJ. Jackie Baier。ベルリンのトランスセクシャルのグループなど、セックス・ワークに関わる人々を好んで撮る。Julia Kも、被写体の1人で、この映画を作るきっかけになった。


 [プレ・オープニング作品 特別上映]
 ・“L'arbitro”(伊・アルゼンチン) 監督:Paolo Zucca [ワールド・プレミア][初監督作品]
 出演:ステファノ・アルコシ、Geppi Cucciari、Jacopo Cullin、マルコ・メッセーリ(Marco Messeri)、Benito Urgu、フランチェスコ・パノフィーノ(Francesco Pannofino)、アレッシオ・ディ・クレメンテ(Alessio Di Clemente)
 物語:サルジニアの強豪Atletico Bonacattuが、サッカーリーグの第3層で低迷して、やり手のコーチBraiが率いるSant´Andriaに敗北する。Atletico Bonacattuは、若き移民Matzutziをリクルートして、盛り返し、両チームは一進一退を繰り返すようになる。しかし、国際試合でも活躍する野心的な審判が、驚くべき不快な判定を下す……。


 ・“Secchi”(伊) 監督:Edo Natoli
 物語:ジャネンツォは、身長18cmで、11歳になったばかり。彼は、チェス、お絵描き、歌、ピアノ、化学のジュニア・ランキングで1位につけているが、2人の巨人が強力なライバルになっている。幼稚園の3年間は彼の勝利だったが、小学校の5年間でも勝利を勝ち取らなければならない。もうすぐ幼稚園の卒業試験が始まる……。
 ストップ・モーション・アニメーションの短編。

 ・“Lino Micciché, Mio Padre. Una Visione Del Mondo(Lino Micciché, My Father. A Vision of the World)”(伊) 監督:Francesco Micciché
 ベネチア・クラシックス、国際批評家週間との共同プロジェクト。


 [クロージング作品 特別上映]
 ・“Tres Bodas De Mas”(西) 監督:Javier Ruiz Caldera [ワールド・プレミア]
 出演:インマ・クエスタ(Inma Cuesta)、Martiño Rivas、マリア・ボット(María Botto)、ロッシ・デ・パルマ
 物語:元カレの結婚式に招待されることほどみじめなことはない。しかも、欠席しますとも言えず、同伴する相手もいなければ、みじめさは増す。本作の主人公に、そういうことが1ヶ月に三度も続く。1つの結婚式が終わって、次までの間に、彼女は、絶望的な思いで、パートナーを探そうとする。


 [トライベッカ映画祭 コラボレーション作品]
 ・“Lenny Cooke”(米) 監督:Benny Safdie、Joshua Safdie [インターナショナル・プレミア]
 2001年、Lenny Cookeは、大学のバスケットボールで活躍し、将来を期待される。しかし、10年経った今に至るまで、一度もNBAでプレイすることはできなかった。何が悪かったのだろうか。彼がバスケットボールを覚えたニュージャージー郊外の地から遡って、彼の人生を検証する。


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 *当ブログ記事

 ・ベネチア国際映画祭2013 コンペティション部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201307/article_20.html
 ・ベネチア国際映画祭2013 アウト・オブ・コンペティション部門、Orizzonti部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201308/article_4.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年5月〜12月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_9.html

 追記:
 ・ベネチア国際映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201309/article_16.html

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