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zoom RSS 期待作多し! エジンバラ国際映画祭2013 ラインナップ!

<<   作成日時 : 2013/06/14 08:32   >>

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 第67回エジンバラ国際映画祭(6月19日-30日)のコンペティション部門のラインナップです。

 【エジンバラ国際映画祭】

 エジンバラ国際映画祭は、スタートが1947年で、中断することなく続いている国際映画祭としては世界最長の映画祭で、今年で67回を迎えます。スコットランド映画界の年に一度の大イベントであり、1990年代以降は新しいイギリス映画のショーケースとして最新イギリス映画の紹介にも力を入れています。

 これまでエジンバラ国際映画祭は、マイケル・パウエル賞(最優秀英国映画賞)やThe UK Film Council Award(最優秀英国短編映画賞)や最優秀インターナショナル長編作品賞、マクラレン賞(英国アニメーション賞/The McLaren Award for Best New British Animation)などのセレクト&授与は行なったりしていたものの、コンペティション部門を有しない映画祭だったのですが、2011年にクリス・フジワラ氏が芸術監督に就任したことによって、改革が行なわれたのか、英国作品とインターナショナル作品の長編と短編についてコンペティション部門が設けられました。

 それにともなって、全体のプログラムも見直され、Gala、British Galaという2つの新作上映プログラム、外国の新人監督の作品を上映するRosebud部門、ミュージック・ビデオやCMなどを上映するMirror Ball部門、および、ドキュメンタリー部門が廃部になり、代わりに、英国の最新作品を紹介するBritish Scene部門、ワールド・シネマ部門に当たるニュー・パースペクティヴ部門が設置されるという、プログラム編成の再編が行なわれました。(注目の監督の最新作を上映するDirector’s Showcase、実験映画を上映するBlack Box部門、ナイトムービーを上映するNight Moves部門、レトロスペクティヴなどは、そのまま存続しています。)

 部門の再編にともない、これまで設けられていた賞も整理されて(新人監督賞、ドキュメンタリー賞、観客賞などの廃止)、賞自体とてもシンプルなものになりました。(2011年は試行錯誤の年だったのか、マイケル・パウエル賞も廃されたのですが、歴史ある賞を廃止したことに非難もあり、わずか1年で復活しました。)

 昨年は、“Berberian Sound Studio”のワールド・プレミア、“The Imposter”のヨーロッパ・プレミアのほか、『シャドー・ダンサー』も出品されていて、イギリスのインディペンデント映画にとって、最も重要な上映機会の1つになっています。

 ※これまでにマイケル・パウエル賞を受賞した主な作品
 1993年:デレク・ジャーマン 『BLUE』
 1994年:アントニア・バード 『司祭』
 1996年:マイケル・ウィンターボトム 『日蔭のふたり』
 1998年:ジョン・メイブリー 『愛の悪魔』
 1999年:ティム・ロス 『素肌の涙』
 2008年:シェーン・メドウス “Somers Town”
 2003年:デイヴィッド・マッケンジー 『猟人日記』
 2004年:パヴェル・パヴリコフスキー 『マイ・サマー・オブ・ラブ』
 2005年:ギャビン・フッド 『ツォツィ』
 2006年:キース・フルトン&ルイス・ペペ 『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』
 2007年:アントン・コービン 『コントロール』
 2009年:ダンカン・ジョーンズ 『月に囚われた男』

 国別特集、作家ごとのレトロスペクティヴはこれまで通りで、今年は、スウェーデン映画と韓国映画の特集上映、リチャード・フライシャーとジャン・グレミヨンのレトロスペクティヴ、映画に関する映画(Films on Film)といった、スペシャル・プログラムが組まれています。

 本年度は、観客賞も復活することが発表されています。

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 【インターナショナル長編コンペティション部門】

 ※審査員:ポン・ジュノ(審査員長)、ナタリー・ドーマー(Natalie Dormer)(女優)、Siobhan Synnot(映画批評家)

 ・“A World Not Ours (Alam Laysa Lana)”(英・レバノン・UAE・デンマーク) 監督:Mahdi Fleifel [UKプレミア]
 南レバノンのAin El-Helwehの難民キャンプで暮らす3世代のパレスチナ人家族に関するドキュメンタリー。ここでは、1キロ四方に、7万人以上のパレスチナ難民が、60年以上にわたって暮らしている。このキャンプには、デンマーク人監督Mahdi Fleifelの父親が、80〜90年代から入って撮影していて、それには息子であるMahdi Fleifelと、Abu Eyadの友情の物語も記録されている。2人は、ともに、パレスチナの政治に関心があり、サッカーとメランコリックな音楽が好きだ。ワールド・カップ開催中には、スポーツ・ショップでTV観戦したりもした。しかし、Mahdi Fleifelが自由にキャンプを出入りできるのに対し、Abu Eyadはそれが許されていない。
 トロント国際映画祭2012 TIFF DOCS部門出品。ベルリン国際映画祭2013 パノラマ部門出品。平和映画賞受賞。ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭2013インターナショナル・コンペティション部門出品。
 クラクフ映画祭2013 インターナショナル・ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。スペシャル・メンション受賞。

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 ・“Of Snails and Men (Despre Oameni Și Melci)”(ルーマニア・仏) 監督:Tudor Giurgiu [UKプレミア]
 出演:Dorel Visan、ジャン=フランソワ・ステヴナン、ロバンソン・ステヴナン、Andi Vasluianu、 Monica Barladeanu
 物語:実話に基づく物語。1992年、ルーマニアの小さな村Muscel。国営の自動車会社AROの工場が倒産する。一週間以内に、それをフランスが買い取って、カタツムリの缶詰め工場に作り変えるという噂が広まる。組合のリーダーは、ルーマニアにできたばかりの精子銀行に1000人分の精子を売って、それで資金を作って、工場を買い取ろうと呼びかける。
 トランシルヴァニア国際映画祭2012 オープニング作品。
 ワルシャワ国際映画祭2012 インターナショナル・コンペティション部門出品。審査員特別賞受賞。
 シカゴ国際映画祭2012 ワールド・シネマ部門出品。
 GOPO賞2013、8部門ノミネート。

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 ・“Joy (Hara)”(ギリシャ) 監督:Elias Giannakakis [インターナショナル・プレミア]
 物語:Hara(ギリシャ語でJoyの意)は、40代半ばで、産院から赤ん坊をさらう。彼女は、身代金目的で赤ん坊を誘拐したのでも、トラブルを起こしたかったのでもない。ただ自分に赤ん坊がいれば、幸せになれるかもしれないと思っただけだ。警察は、人員を総動員して、彼女を追うが、彼女は、テレビもラジオも見聞きせず、そんな騒ぎになっているとはまるで知らなかった。2日後、警察は、犯人をHaraと特定し、彼女を待ち伏せして、逮捕する。しかし、彼女が激しく抵抗したため、人がひとり死んでしまう。彼女は、裁判にかけられるが、弁護士にすら一言も口を利こうとしない。独房に入れられた彼女は、そこで初めて心を開き、赤ん坊に向かって、裁判のことをユーモラスに話したり、歌さえ唄ったりするのだった。
 上海国際映画祭2013 金爵奨コンペティション部門出品。

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 ・“Before Snowfall (Før snøen faller)”(ノルウェー) 監督:Hisham Zaman [UKプレミア]
 物語:Siyarは、プラスチックで体を覆って、タンクローリーのタンクの中に隠れ、イラクからトルコへの国境を越える。彼は、クルディスタンでの結婚式を目前に逃げ出した妹を捜していた。イスタンブールに着いた彼は、Evinという名の男の格好をした娘と出会う。彼女は、ストリートで暮らしていて、父親とともにドイツに住むことを夢見ていた。Siyarには、秘密のミッションがあり、少しずつ調査を開始する。
 ヨーテボリ国際映画祭2013 最優秀ノルディック映画賞受賞。

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 ・“Celestial Wives of the Meadow Mari (Nebesnye Ženy Lugovykh Mari)”(ロシア) 監督:アレクセイ・フェドルチェンコ(Alexey Fedorchenko) [UKプレミア]
 物語:ロシア西部に住むマリ族の人々を主人公とする22の物語で構成される。舞台は孤立した小さな村で、人々の名前はみんなOから始まる。登場人物は、いくつかの物語で重複している。彼らはみんな何か奇妙な儀式に関わっているらしいが、それについての説明はない。たとえば、冒頭に出てくる女性は言う。「寝ていると、夫のせいで、脚が脱臼する。」 同じ女性は、恐ろしい部族衣裳を身につけた人々に雪の玉を投げつけられる。女性器に魔法の鳥が押し込まれる。乳幼児にまねをした若者がペットに乳を与えている。裸の娘たちにロシアの皿が投げつけられる……。
 ローマ国際映画祭2012 インターナショナル・コンペティション部門出品。

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 ・“Fat Shaker (Larzanandeye Charbi)”(イラン) 監督:Mohammad Shirvani [UKプレミア]
 出演:Levon Haftvan、Maryam Palizban、Hassan Rostami、Navid Mohammadzadeh.
 物語:異常に太った男と、成人した聾唖の息子がいる。息子は、マッサージのような仕事をしていて、若い女性にもてるが、深い関係になろうとするとそこに父親が現れて、脅し、ゆすり、彼女たちからお金を巻き上げる。そんな父子にひとりの女性カメラマンが興味を持ち、彼らの間に入り込んできたことで、彼らの関係に変化が生じる。
 サンダンス映画祭2013 ニュー・フロンティア部門出品。
 ロッテルダム国際映画祭2013 タイガー・アワード受賞。

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 ・“I.D.”(インド) 監督:Kamal KM [UKプレミア]
 物語:壁の塗装職人が、インドの若い中流階級の女性のフラットで仕事をしている最中に倒れる。彼女は、彼を病院に連れて行くが、彼はそのまま亡くなってしまう。彼について身元も何も知らない彼女は、快適なフラットを出て、彼の身柄を渡せる相手を探して、数百万もの移民が住む、インドのスラム街をさまよう。
 実話に基づく物語。
 釜山国際映画祭2012 アジアの窓部門出品。
 ムンバイ映画祭2012 インディア・ゴールド部門出品。

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 ・『未熟な犯罪者』“Juvenile Offender (Beom-joe so-nyeon)”(韓) 監督:カン・イグァン(Kang Yi-kwan) [UKプレミア]
 物語:ジグは、15歳で犯罪を犯してつかまったが、執行猶予で、今は祖父と一緒に暮らしている。その祖父が死んだ時、死んだと思っていた実の母親が現われる。失われた時間を埋め合わせるべく、2人の新たな生活が始まる。
 トロント国際映画祭2012 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 東京国際映画祭2012 コンペティション部門出品。
 ズリーン国際映画祭2013 パノラマ部門出品。

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 ・“Noche (Night)”(アルゼンチン) 監督:Leonardo Brzezicki [UKプレミア]
 物語:音響技師のミゲルが自殺し、友人たち6人が、彼が最期の日々を過ごしたカントリーハウスに集まってくる。だだっ広い敷地のまわりにはスピーカーが配置され、彼が、6人の友人のために録音したテープが流れる。ミゲルとの関係はそれぞれに異なっている。過去がフラッシュバックされ、何が起こったのか、徐々に明らかになる。
 ロッテルダム国際映画祭2013 コンペティション部門出品。
 ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭2013 アルゼンチン・オフィシャル・セレクション部門出品。

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 ・“The Last Station (La Última Estación)”(チリ・独) 監督:Cristian Soto、Catalina Vergara [UKプレミア]
 物語:養護老人ホームの入居者たちに関するドキュメンタリー。ルイスは、歩行器を使って歩いていって、芝生のベンチに座るのが好きだ。ドリアンは、松葉杖を使って、公衆電話まで必死に歩いていく。サラは、目が見えなくて、手探りでシンクを探し当てる。入居者の1人は、ラジオ局を持っていて、外の人々に向けて、ノスタルジックな音楽や自分が録音したものを流す。彼は、最新ニュースの報告もするが、そのほとんどは誰が亡くなったとかそういうニュースばかりだ。彼らは、ほとんど家族に見舞われることなく、外界から忘れられようとしているが、内面はまだまだ豊かだ。
 映像は絵画のように美しく、自然光で撮影されている。
 初監督作品。
 コペンハーゲン国際ドキュメンタリー映画祭2012出品。
 アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭2012出品。

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 【マイケル・パウエル賞/最優秀英国映画賞コンペティション部門】 (Michael Powell Award Competition)

 ・“A Long Way From Home”(英・仏) 監督:Virginia Gilbert [ワールド・プレミア]
 出演:ジェームズ・フォックス、ナタリー・ドーマー、ブレンダ・フリッカー、ポール・ニコルズ
 物語:ジョゼフとブレンダは、結婚して50年になり、今は、南フランスのニームで隠居暮らしをしている。彼らの生活は、マンネリ化していて、手紙を書いたり、同じレストランで食事をしたりという日常で、いささか輝きを失いかけている。ジョゼフは、休日を楽しみにきた若いマークとスザンヌというカップルに会い、これまでの生活を根本的に変えたいと考える。
 初監督長編。監督のVirginia Gilbertは、ブライアン・ギルバートの娘。

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 ・“Blackbird”(英) 監督:Jamie Chambers [ワールド・プレミア]
 出演:Andrew Rothney、Scarlett Mack、Patrick Wallace、Sheila Stewart、Norman Maclean、Margaret Bennett
 物語:バラード・シンガーのRuadhamは、彼が暮らすスコットランドの小さな村が廃れてきていることを哀しく感じている。魚は死にかけていて、土地には仕事がなく、若者は都会に出て行っている。一方、彼が、親密さを感じる年配の人々は亡くなり、守るべき伝統は失われていっている。
 初監督長編。

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 ・“Dummy Jim”(英) 監督:Matt Hulse [UKプレミア]
 出演:Samuel Dore、Marie Denarnaud、Robert Stephen、Annie Buchan、James Buchan、Melvin Bryce、Graeme Noble、Jeni Reid
 物語:1951年5月、耳の不自由なJames Duthieが、彼の暮らすスコットランドの漁村から出発して、3ヶ月かけて、北極圏を自転車で旅する。彼は、その後、その旅を“I Cycled into the Arctic Circle”という本にまとめた。本作は、フィクションとドキュメンタリーをミックスする手法で、“I Cycled into the Arctic Circle”を映画化した作品。
 初監督長編。

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 ・“Everyone’s Going to Die”(英) 監督:Jones [インターナショナル・プレミア]
 出演:ノラ・チルナー(Nora Tschirner)、Rob Knighton、ケリー・シャーリー(Kellie Shirley)、Madeline Duggan、スターリング・ギャラハー(Stirling Gallacher)
 物語:憂いを抱える2人の人物が、レストランでめぐり合う。1人は、レイという前科者で、不幸にして、現在もまた犯罪者であった。もう1人は、ドイツからやってきたメラニーで、一緒にロンドンへと旅してきた不実なボーイフレンドに頭を悩ませていた。
 初監督長編。Jonesは、2人組監督のユニット名です。

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 ・“For Those in Peril”(英) 監督:Paul Wright [UKプレミア]
 出演:ジョージ・マッケイ(George MacKay)、ケイト・ディッキー(Kate Dickie)、ニコラ・バーリー(Nichola Burley)、マイケル・スマイリー(Michael Smiley)
 物語:アーロンは、彼の兄を含む5人の犠牲者を出した漁の事故の生き残りである。村民は、自分だけ生還した彼を責め、民謡や迷信もあって、彼をのけ者にする。
 カンヌ国際映画祭2013 批評家週間出品。

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 ・『リヴァイアサン』“Leviathan”(仏・英・米) 監督:ルシアン・キャステイン=テイラー(Lucien Castaing-Taylor)、ヴェレーナ・パラヴェ(Verena Paravel) [UKプレミア]
 美しさと残酷さ。生と死。旧石器時代から行なわれてきた人類の最も古い仕事の1つ、漁業と漁師に焦点に当てたドキュメンタリー。ロケーションを行なわれたのは、『白鯨』の舞台ともなったマサチューセッツ州のニューベッドフォード。11台のカメラによって、自然と人間と機械が渾然一体となって行なわれる産業としての現代漁業がとらえられていく。
 羊飼いを題材にしたドキュメンタリー“Sweetgrass”(2009)で高い評価を受けたLucien Castaing-Taylorの最新作。
 トロント国際映画祭2012 WAVELENGTHS部門出品。
 セビリヤ・ヨーロッパ映画祭2012 ユーロドック賞受賞。
 イメージフォーラム・フェスティバル2012にて上映。

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 ・“Mister John”(英) 監督:Christine Molloy、Joe Lawlor [ワールド・プレミア]
 出演:エイダン・ギレン(Aidan Gillen)、クレア・キーラン(Claire Keelan)、Zoe Tay、Michael Thomas
 物語:ジェリーは、壊れかけたロンドンでの結婚生活から逃げるようにして、兄ジョンがバーを開いていたシンガポールに向かう。兄は謎の死を遂げた後で、中国人の未亡人が残されている。彼は、兄の仕事の表と裏を理解し、その一方で、兄の未亡人にも惹かれていく。そして、兄になりすまして、このまま新しい生活を始めようと考える。

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 ・“Svengali”(英) 監督:John Hardwick [ワールド・プレミア]
 出演:Jonny Owen、ヴィッキー・マクルア(Vicky McClure)、ロジャー・エヴァンス(Roger Evans)、マーティン・フリーマン(Martin Freeman)、マキシン・ピーク(Maxine Peake)、 マイケル・ソーチャ(Michael Socha)、Dylan Edwards、Joel Fry、Curtis Lee Thompson、Brian Hibbard、Sharon Morgan、Morwenna Banks
 物語:ディキシーは、サウスウェールズの郵便集配人だが熱狂的な音楽ファンで、夢は、ロンドンで一流のロックバンドのマネージャーになることだった。凄いバンドを見つけるべく、毎日、YouTubeを漁っていて、ついにこれはというバンドを発見する。それは、The Premature Congratulationsというバンドで、ディキシーは、恋人のシェル(ミッシェル)と一緒に、ロンドンに向かい、The Premature Congratulationsにマネージメントさせてくれと申し出る。彼らは、若く、尊大で、セクシーで、そして何と言っても華があった。ディキシーは、デモ・テープを作って、ロンドンの町に飛び出し、ローラー作戦を展開する。ディキシーにとっては毎日がバトルだった。彼らが成功に向かえば、彼らのエゴは強くなるし、ディキシーが彼らを失う危険性も増した。また、ディキシーにとって、シェルは、パートナーであり、心の支えだったが、人生において最も大切なのはどちらか、大好きな音楽か、シェルへの愛か、どちらか一方に決めなければならない状況にも追い込まれた。
 2009年に、YouTubeを通して、カルト的な人気を得た1篇5分のシリーズ“Svengali”の長編映画版。

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 ・“The Sea”(アイルランド・英) 監督:Stephen Brown [ワールド・プレミア]
 出演:キアラン・ハインズ、シャーロット・ランプリング、ナターシャ・マケルホーン、ルーファス・シーウェル、ボニー・ライト(Bonnie Wright)、シニード・キューザック(Sinéad Cusack)
 物語:「最愛の妻を失った老美術史家が、遠い日の記憶に引き寄せられるように、海辺の町へと向かう。あの夏の日、双子の弟とともに海に消えた少女。謎めいた死の記憶は、亡き妻の思い出と重なり合って彼を翻弄する。荒々しく美しい、海のように――。」
 カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』をおさえてブッカー賞を受賞したジョン・バンヴィルの長篇小説『海に帰る日』を映画化した作品。
 初監督長編。

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 ・“uwantme2killhim? ”(英) 監督:Andrew Douglas [ワールド・プレミア]
 出演:Jamie Blackley、トビー・レグボ(Toby Regbo)、ジョアンヌ・フロガット(Joanne Froggatt)、リズ・ホワイト(Liz White)、ジェイミー・ウィンストン(Jaime Winstone)、マーク・ウォーマック(Mark Womack)、ルイーズ・デラメール(Louise Delamere)、Amy Wren、ジェームズ・バローズ(James Burrows)、ステファニー・レオニダス(Stephanie Leonidas)
 物語:マークは、16歳で、インターネットを通じて、レイチェルと知り合い、恋に落ちる。彼は、彼女のためには何でもしたいと考えていたが、彼女が独占欲の強いボーイフレンドによって殺されてしまい、レイチェルの弟ジョン(不器用で、クラスではいつも一人ぼっちだった)と力をあわせて、レイチェルの敵を討とうと計画を練る。ところが、これが、英国政府の、進行中の秘密のオペレーションにひっかかり、当局の関心を引くことになる。やがて彼は、英国法律史に残るある犯罪にスカウトされる。
 2003年に実際に起こった事件の映画化。ブライアン・シンガー プロデュース作品。

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 ・“We Are the Freaks”(英) 監督:Justin Edgar [ワールド・プレミア]
 出演:マイケル・スマイリー(Michael Smiley)、Jamie Blackley、Sean Teale、Mike Bailey、ロザムンド・ハンソン(Rosamund Hanson)
 物語:政治的にも社会的にも混乱の中にあった1990年のイギリス。夜、3人の仲間がでかけるが、彼らは、自分たちの人生が永遠に変わってしまうとは思ってもみなかった。

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 インターナショナル長編コンペティション部門は、ワールド・プレミアが1本もないというのが寂しいところですが、ラインナップとしては、意図的に、意欲的な作品を集めているというのが感じ取れます。

 審査員長がポン・ジュノなので、彼の好みや意向が審査に強く反映されるとすれば、そして、彼の興味が、日常に潜む犯罪性やスリル、猟奇性であるとすれば、“Joy (Hara)”、 “Before Snowfall(Før snøen faller)”、“Fat Shaker (Larzanandeye Charbi)”、“Noche (Night)”あたりが有力視されるでしょうか。

 ナショナリズムを発揮すれば、『未熟な犯罪者』を選ぶという可能性もありますが、ポン・ジュノがこれ以前に既に観ている可能性が高いし、ここはあえて『未熟な犯罪者』は外して、ほかの作品を選ぶんじゃないかという気がしますね。

 今のところエントリー作品の中で、もっとも高い評価を受けているのは、“A World Not Ours (Alam Laysa Lana)”ですが、ドキュメンタリーなので、ポン・ジュノの好みとはちょっと違うような気がします。

 マイケル・パウエル賞/最優秀英国映画賞コンペティション部門は、ワールド・プレミアが多く、昨年、ここから“Berberian Sound Studio”や“The Imposter”が出たことを考えると、いやでもその期待は大きくなります。

 内容や元ネタ、キャストなどから考えると、“Dummy Jim”、“Svengali”、“The Sea”、“uwantme2killhim? ”、“We Are the Freaks”あたりが注目作でしょうか。

 エントリー作品の中で、『リヴァイアサン』のみ、既にあちこちで高い評価を得ている作品で、そんな作品がなぜここに入っているのかはよくわかりませんが、そうした評価を知っていれば、ここでわざわざ『リヴァイアサン』を受賞作に選ぶということはないような気がします。

 いずれにせよ、初監督長編が多く、それぞれの作品のクオリティーは未知数ですが、2012年度の英国映画賞が新人監督たちに席捲されたことを考えれば、本年度も上記のような作品/監督たちが英国映画賞で上位入賞を果たす可能性は十分にあります。
 ちょっと楽しみですね。

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 *当ブログ記事

 ・エジンバラ国際映画祭2012 ラインナップ&受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201207/article_5.html
 ・エジンバラ国際映画祭2010受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201007/article_3.html
 ・エジンバラ国際映画祭2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200906/article_31.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年5月〜12月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_9.html

 追記:
 ・エジンバラ国際映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201306/article_30.html

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