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zoom RSS カンヌ国際映画祭2013 受賞結果!

<<   作成日時 : 2013/05/27 04:34   >>

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 第66回カンヌ国際映画祭の各賞が発表になりました。

 【長編コンペティション部門】

 ・“La Venus à la fourrure (Venus in Fur) ”(仏) 監督:ロマン・ポランスキー
 ・“Jeune et jolie”(仏) 監督:フランソワ・オゾン

 ・“Le Passé(The Past)”(仏) 監督:アスガー・ファルハディ 女優賞(ベレニス・ベジョ)、エキュメニカル審査員賞

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 ・“Un Château en Italie”(仏) 監督:ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ
 ・“Jimmy P. (Psychotherapy of a Plains Indian)(仏・米) 監督:アルノー・デプレシャン

 ・“La vie d’Adèle(Blue Is the Warmest Color)”(仏・ベルギー・西) 監督:アブデラティフ・ケシシュ パルムドール、国際批評家連盟賞

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 ・“Michael Kohlhaas”(仏・独) 監督:Arnaud des Pallières
 ・“Borgman”(オランダ) 監督:アレックス・ファン・ヴァーメルダム
 ・“La grande bellezza (The Great Beauty)”(伊・仏) 監督:パオロ・ソレンティーノ
 ・“Only God Forgives”(仏・デンマーク) 監督:ニコラス・ウィンディング・レフン

 ・“A Touch of Sin(天注定/Tian Zhy Ding)”(中) 監督:ジャ・ジャンクー 脚本賞

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 ・『藁の楯』“Wara No Tate (Shield of Straw) ”(日) 監督:三池崇史

 ・『そして父になる』“Soshite Chich Ni Naru (Like Father, Like Son) ”(日) 監督:是枝裕和 審査員賞、エキュメニカル審査員賞 特別表彰

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 ・“Behind The Candelabra”(米) 監督:スティーヴン・ソダーバーグ パルム・ドッグ

 ・“Nebraska”(米) 監督:アレクサンダー・ペイン 男優賞(ブルース・ダーン)

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 ・“The Immigrant”(米) 監督:ジェームズ・グレイ

 ・“Inside Llewyn Davis”(米) 監督ジョエル & イーサン・コーエン グランプリ

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 ・“Only Lovers Left Alive”(独・米・英・仏・キプロス) 監督:ジム・ジャームッシュ

 ・“Heli”(メキシコ) 監督:アマ・エスカランテ 監督賞

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 ・“Grigris”(仏・チャド) 監督:マハマット=サレー・ハルーン 芸術貢献賞(Vulcain Prize)

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 今回は、作品的には、現地で評価が高かった作品に、ほぼ順当に賞が割り振られています。

 評価の高さから言えば、上から順に、“Le Passé(The Past)”や“A Touch of Sin(天注定/Tian Zhy Ding)”にグランプリか監督賞、もしくは審査員賞を与えてもよかったはずですが、そうしなかったところに、審査員たちのなんらかの意思(意図)が感じられます。
 つまり、“Heli”に監督賞を、“Grisgris”に芸術貢献賞を贈ることによって、それぞれの作品に対して「格上げ」を行なったのではないか、ということです。
 そうしたことは、悪いことなどでは全然なくて、賞を贈ることの意味を考えれば、十分に有効であり、ごく普通に行なわれることでもあって、むしろ、今回は、審査員たちが「賞をもらうことの意味」を身をもって知っている人たちばかりだったので、これら2つの賞のチョイスこそ、彼らが最終的に判断を下した「生きた賞」の使い方、という風にも考えられます。

 結果的に、賞を贈られた作品の国籍と、審査員たちの国籍や出自が一致してしまっていますが、今回は、評価の高かった順にほぼ上から賞が割り振られている感じなので、そうした審査員どうしの「綱引き」(や駆け引き)は、あまり表立ったものとしては出てきませんでした。(審査員たちの駆け引きが、透けて見えたりしているところもなくはありませんが。)
 まあ、審査員にイタリア人がいたら、“La grande bellezza(The Great Beauty)”や“Un Château en Italie”に賞が贈られて、どれかの作品が割を食ったのではないか、ということも十分に考えられます。
 それもこれも、運のめぐり合わせというか、映画祭の面白さだったりするかもしれません。

 [データ]

 ・日本映画の審査員賞受賞は、1987年の『親鸞 白い道』以来の6作品目。日本出資作品まで含めると2000年の『ブラックボード 背負う人』以来。

 ・日本映画の受賞は、コンペティション部門では、2007年の『殯(もがり)の森』グランプリ受賞以来。コンペティション部門以外まで含めると、2008年の『トウキョウソナタ』(ある視点部門)での審査員賞受賞以来。

 ・メキシコ映画からの監督賞受賞は、2年連続。

 ・中国映画からの脚本賞受賞は、2009年の『スプリング・フィーバー』以来2度目。

 ・アメリカ映画のグランプリ受賞は、2005年の『ブロークン・フラワーズ』以来。

 ・ゲイがモチーフになっている作品がパルムドールを受賞するのは、1993年の『さらば、わが愛/覇王別姫』以来20年ぶり。

 ・ブルース・ダーンの男優賞受賞は、名誉賞の類や細かいものを除けば、『栄光の季節』で、1983年のベルリン国際映画祭男優賞を受賞して以来、30年ぶり、生涯で2つ目。

 ・アスガー・ファルハディは、脚本の手腕を評価されることが多いが、女優に賞をもたらすのも、これで3作品目となった。

 [その他]

 ・今年は、ゲイ・フィルムに話題作・注目作が多かったが、これは、現在、フランスで、同性婚問題がホットな話題になっていることと、全く無関係というわけではないだろう、と指摘されている。

 ・今回、“La vie d’Adèle(Blue Is the Warmest Color)”がパルムドールを受賞したことに関し、ユダヤ人(スピルバーグ)がアラブ人(アブデラティフ・ケシシュ)に最高賞を贈ったとツイートされたりしている。

 ・今回のカンヌ国際映画祭のキーワードの1つは「ブルー」だと言われている。

 ・パルムドールのプレゼンターがユマ・サーマンだったのは、1994年のパルムドールが『パルプ・フィクション』だったことにちなんで、らしい。

 ・AFPによると、今回のパルムドールは、監督のアブデラティフ・ケシシュに対してだけでなく、2人の主演女優に対しても贈られたものである、と伝えられている。

 
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 【ある視点部門】

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 ◆ある視点賞(Prix Un Certain Regard)
 ◎“L'image Manquante(The Missing Picture)”(カンボジア・仏) 監督:リティー・パニュ(Rithy Panh)

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 ◆審査員賞(Jury Prize)
 ◎“Omar”(パレスチナ) 監督:ハニ・アブ・アサド(Hany Abu-Assad)

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 ◆監督賞(Directing Prize)
 ◎“L'inconnu Du Lac(Stranger By The Lake)”(仏) 監督:アラン・ギロディー(Alain Guiraudie)

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 ◆ある才能賞(Prix un talent certain)
 ◎“La Jaula De Oro”(メキシコ)(監督:Diego Quemada-Diez)のアンサンブル・キャストに対して。

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 ◆フューチャー賞(Prix d’avenir)
 ◎“Fruitvale Station”(米) 監督:Ryan Coogler

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 ◆国際批評家連盟賞
 ◎“Dast-Neveshtehaa Nemisoozand (Manuscripts Don’t Burn)”(イラン) 監督:Mohammad Rasoulof

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 ◆エキュメニカル審査員賞特別表彰
 ◎“Miele”(伊・仏) 監督:ヴァレリア・ゴリーノ

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 ◆パルム・ドッグ 次点
 ◎“The Bling Ring”(米) 監督:ソフィア・コッポラ 『レザボア・ドッグズ』スタイルでポーズを取っている犬たち

 ◆クィア・パルム
 ◎“L'inconnu Du Lac(Stranger By The Lake)”(仏) 監督:アラン・ギロディー(Alain Guiraudie)

 【短編部門】

 ◆パルムドール
 ◎“Safe”(韓/13') 監督:Moon Byoung-gon

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 ◆特別賞(Special Distinction)
 ◎“Hvalfjörður (Whale Valley)”(アイスランド・デンマーク/15') 監督:Guðmundur Arnar Guðmundsson
 ◎“37°4 S”(仏/11') 監督:Adriano Valerio

 【シネフォンダシオン部門】

 ◆第1席(First Prize)
 ◎“Needle”(米) 監督:Anahita Ghazvinizadeh(シカゴ美術館附属美術大学)

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 ◆第2席(Second Prize)
 ◎“En attendant le dégel(Waiting For The Thaw)”(ベルギー) 監督:Sarah Hirtt(INSAS)

 ◆第3席(Third Prize)
 ◎“În Acvariu (In the Fishbowl)”(ルーマニア) 監督:Tudor Cristian Jurgiu(UNATC)
 ◎“Pandy (Pandas)”(チェコ) 監督:Matúš Vizár(FAMU)

 【批評家週間】

 ◆グランプリ(Nespresso Grand Prize for la Semaine de la Critique)
 ◎“Salvo”(伊・仏) 監督:Fabio Grassadonia、Antonio Piazza

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 ◆特別賞(Special distinction)
 ◎“Los duenos”(アルゼンチン) 監督:Agustin Toscano、Ezequiel Radusky

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 ◆France 4 Discovery Award
 ◎“Salvo”(伊・仏) 監督:Fabio Grassadonia、Antonio Piazza

 ◆SACD Prize
 ◎“Le Demantlement(The Dismantlement)”(カナダ) 監督:Sebastien Pilote

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 ◆短編部門(Discovery Award for the short films)
 ◎“Komm und Spiel (Come and Play)”(独) 監督:Daria Belova

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 ◆短編部門 Canal+ Award
 ◎“Pleasure”(スウェーデン) 監督:Ninja Thyberg

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 【監督週間】

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 ◆Art Cinema Award
 ◎“Les Garçons Et Guillaume, A Table!( Me Myself and Mum)”(仏) 監督:ギョーム・ガリエンヌ(Guillaume Gallienne)

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 ◆Label Europa Cinemas
 ◎“The Selfish Giant”(英) 監督:クリオ・バーナード(Clio Barnard)

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 ◆Prix SACD
 ◎“Les Garçons Et Guillaume, A Table!( Me Myself and Mum)”(仏) 監督:ギョーム・ガリエンヌ(Guillaume Gallienne)

 ◆Prix SACD スペシャル・メンション(Mention spéciale)
 ◎“Tip Top”(仏) 監督:Serge Bozon

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 ◆短編部門グランプリ(Prix Illy du court métrage)
 ◎“Gambozinos(A Wild Goose Chase)”(仏・ポルトガル) 監督:João Nicolau

 ◆短編部門 スペシャル・メンション(Mention spéciale)
 ◎“Pouco Mais De Um Mês(About A Month)”(ブラジル) 監督:André Novais Oliveira

 ◆国際批評家連盟賞
 ◎“Blue Ruin”(米) 監督:ジェレミー・ソウルニエ(Jeremy Saulnier)

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 ◆カメラ・ドール
 ◎“Ilo Ilo”(シンガポール) 監督:Anthony Chen

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 ※黄金の馬車賞(Carrosse d'Or)
 ◎ジェーン・カンピオン

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 【その他の賞】

 ◆パルム・ドッグ
 ◎Baby Boy(目の不自由な犬を演じたプードル) “Behind The Candelabra”(米)(監督:スティーヴン・ソダーバーグ) [長編コンペティション部門]

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 ◆パルム・ドッグ 次点
 ◎『レザボア・ドッグズ』スタイルでポーズを取っている犬たち “The Bling Ring” [ある視点部門]

 ◆トリビュート(Tribute To Alain Delon)
 ◎アラン・ドロン

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 【PHOTO GALLERY】

 ・アーシア・アルジェント(脚本賞プレゼンター)


 ・チャン・ツィイー、アニエス・ヴァルダ


 ・アン・リー


 ヴィディヤ・バラン


 ・オーランド・ブルーム(女優賞プレゼンター)


 ・オドレイ・トトゥ


 ・キム・ノヴァック(グランプリ プレゼンター)


 ・クリストフ・ヴァルツ


 ・ダニエル・オートゥイユ


 ・ニコール・キッドマン


 ・フォレスト・ウィテカー(監督賞プレゼンター)


 ・マッツ・ミケルセン(カメラ・ドール プレゼンター)


 ・ユマ・サーマン(パルムドール プレゼンター)


 ・リン・ラムジー


 ・レティシア・カスタ(男優賞プレゼンター)


 ・ロッシ・デ・パルマ(審査員賞プレゼンター)



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 *当ブログ記事

 ・カンヌ国際映画祭2013 コンペティション部門ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201304/article_14.html
 ・カンヌ国際映画祭2013 短編&シネフォンダシオン部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201304/article_11.html
 ・カンヌ国際映画祭2013 特別招待作品、ある視点部門、カンヌ・クラシック部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_10.html
 ・カンヌ国際映画祭2013 監督週間 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_11.html
 ・カンヌ国際映画祭2013 批評家週間 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_12.html

 ・カンヌ国際映画祭2013 パルムドール予想オッズ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_27.html
 ・カンヌ国際映画祭2013 星取表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_26.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年5月〜12月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_9.html

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