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zoom RSS ウーディネ・ファーイースト映画祭2013 受賞結果!

<<   作成日時 : 2013/05/16 20:02   >>

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 第15回ウーディネ・ファーイースト映画祭(4月19日-27日)の受賞結果です。

 ウーディネ・ファーイースト映画祭は、1999年からイタリアのウーディネで開催されている、東アジアの映画と東南アジアの映画に特化した映画祭です。
 4つくらいのスクリーンを使って、9日間で、70本弱の作品を上映するという非常にコンパクトな映画祭です。
 新作のみならず、特集上映もあって、2002年には若手ピンク映画を紹介する特集「P-1グランプリ」が組まれ、2010年には新東宝の特集が組まれて15の新東宝作品が上映されています。

 一応、「コンペティション」はありますが、審査員による審査はなく、3タイプの観客賞があるだけです。

 2013年の出品国は、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピン、台湾、香港、中国、韓国、日本で、大きな特集上映はなく、回顧上映として、キン・フーの作品が2本(『侠女』『空中霊雨』)と、フィリピンのマリオ・オハラ監督(1946-2012)の“Demons”(2000)が上映されました。

 本年度の受賞結果は以下の通り。

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 ◆観客賞
 ◎グランプリ(Golden Mulberry 2013):“How To Use Guys With Secret Tips!”(韓) 監督:Lee Won-suk

 “How To Use Guys With Secret Tips!”(韓) 監督:Lee Won-suk
 出演:イ・シヨン(Lee Si-Young)、Oh Jung-Se、Park Young-Gyu、キム・ジョンテ(Kim Jung-Tae)、イ・ウォンジョン(Lee Won-Jong)、Bae Sung-Woo、Kim Joon-Sung、Kim Min-Jae、Kyung Soo-Jin、Kim Kyung-Jin
 物語:チェ・ボナは、テレビCMのアシスタント・ディレクターで、必要とあらば何でもをやらなければならない。ずっと仕事をしているので、彼女の容姿はいつもひどいもので、デートなど何年もしたことがない。ある日、有名な男優イ・スンジェを起用したCM撮影がビーチで行なわれる。ところが、イ・スンジェは、相手役の女性の身長のことで文句をいい、そのせいで、すべての段取りを立て直さなければならなくなる。そのしわよせはチェ・ボナにまわってきて、彼女が愚痴を言ったことから、さらにイ・スンジェに嫌われてしまう。撮影が終わり、彼女はひとりでビーチを散策する。撮影クルーはもうソウルに帰ってしまっている。夜、彼女は、ビーチで目が覚める。一風変わった売店を見つけるが、そこにはいろんな種類のカセットテープが売られている。その中には「男をうまく使う秘訣」というテープがあり、それがその後の彼女の人生を変えることになる……。

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 ◎銀賞:“Countdown”(タイ) 監督:Nattawut Poonpiriya

 “Countdown”(タイ) 監督:Nattawut Poonpiriya
 出演:パチャラ・チラーティワット(Pachorn Jiratiwat)、Patarasaya Krousuwansiri、Jarinporn Joonkiet、David Asavanond
 物語:3人の10代のタイ人がニューヨークにいる。彼らは、大晦日のカウントダウンを盛り上げようと、ドラッグディーラーのジーザスを呼ぶが、それが彼らの人生を永遠に変えることになる。
 タイ・アカデミー賞2013 主演男優賞(David Asavanond)、脚本賞、編集賞受賞。
 バンコク映画批評家協会賞2013 主演男優賞(David Asavanond)受賞。

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 ◎ブロンズ賞:“Ip Man - The Final Fight”(香港) 監督:ハーマン・ヤウ

 “Ip Man - The Final Fight”(香港) 監督:ハーマン・ヤウ
 出演::アンソニー・ウォン、アニタ・ユン、ジョーダン・チャン、エリック・ユァン、ジリアン・チョン、Zhang Songwen、ティミー・ハン(Timmy Hung)、Jiang Luxia
 物語:1949年。イップ・マンは、胃の調子が悪くて、ひとりで香港へと旅し、今後の人生設計を考える。ビルの屋上で、ウィン・チュンを教え始めて以後、どんどん教え子が増えていく。やがて妻がやってきて、一緒に暮らすようになるが、まもなく彼女は仏山に帰ってしまう。香港での暮らしは、楽なものではなかったからだ。夫妻は、その後、二度と会うことはなかった。
 本作は、香港に移り住んでからのイップ・マンの生活をリアルに描いたもので、妻の死後に訪れた歌手ジェニーとのロマンス、長男イップ・チュンとの親子関係と師弟関係、弟子の中で最も有名になるブルース・リーのこと、などが描かれる。

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 観客賞の獲得ポイントは以下の通り。
 1位.“How To Use Guys With Secret Tips!”:4,42
 2位.“Countdown”:4,36
 3位.“Ip Man - The Final Fight”:4,25

 ◆Black Mulberry観客賞(The Black Mulberry of Black Dragon)
 映画祭のパスBlack Dragonを持つメンバーの投票による観客賞。

 ◎『光にふれる』“逆光飛翔(Touch of the Light)”(台湾) 監督:チャン・ロンジー(張榮吉/Chang Jung-Chi)

 『光にふれる』“逆光飛翔(Touch of the Light)”(台湾) 監督:チャン・ロンジー(張榮吉/Chang Jung-Chi)
 出演:サンドリーナ・ピンナ、ホアン・ユィシアン(黄裕翔)
 物語:ユィシアンは、生まれつき視覚障害を抱えているが、音感に優れて、ピアノ演奏で才能を発揮し、親元を離れて、台北の有名な大学に進学する。一方、チエは、ダンサーになる夢を見るが厳しい現実を突きつけられる。2人は出会い、それぞれの夢に向かって突き進む。
 チャン・ロンジーが2008年に発表した短編“天K The end of the tunnel”を長編化した作品で、盲目のピアニストであるホアン・ユィシアンが盲目のピアニストを演じている。
 台北電影節2012 主演女優賞・観客賞受賞。
 釜山国際映画祭2012 ニュー・カレント部門出品。
 米国アカデミー賞2013外国語映画賞 台湾代表作品。
 東京国際映画祭2012 アジアの風部門出品。
 台湾・金馬奨2012 新人監督賞受賞。
 アジア映画賞2013 新人賞ノミネート。


 ◆MYmovies 観客賞
 ウェブ・サイトMYmoviesを通して、投票される観客賞。

 ◎『俺俺』“It's Me, It's Me”(日) 監督:三木聡

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 ◆生涯貢献賞(Golden Mulberry for Lifetime Achievement)
 ◎キム・ドンホ

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 日本の作品『俺俺』がネット投票による観客賞をしていますが、これ、日本のセールス会社がネット上で日本からの投票を呼びかけていて、それが実際にどのくらいの効果があったかはわからないものの、結果的に受賞してしまうと、「どうなんだろうな、これは」と思ってしまいます。
 日本にいて、実際にはまだ映画を観ていない、亀梨和也のファンの投票のおかげで受賞したんだとしたら、現地の観客を無視していることになるし、観客投票として成立していないですよね。ピープルズ・チョイス・アワードなどが外国からも投票できたりするのとはわけが違います。
 まあ、関係者だったら、何とかして自分の関わっている映画に「箔」をつけたくなる気持ちはわからないではありませんが……。
 * http://picturesdept.com/jp/2013/04/22/917/

 調べてみたら、この部門は、『百万円と苦虫女』、『BANDAGE バンデイジ』、『告白』、『テルマエ・ロマエ』と5年連続で日本映画が受賞していました。ということは……。

 映画祭事務局が、日本からの投票が異常に多いことを知ったら、次回からは国外からの投票は無効にすると思うんですが、そんなこともないんでしょうか。映画祭が注目されるんならと割切ってるのかな?

 だったら……、ぜひとも来年も連覇してほしいものです(笑)。

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 今回の日本からの出品は、以下の通りです。

 ・『くちづけ』“Angel Home” 監督:堤幸彦
 ・『クロユリ団地』“The Complex” 監督:中田秀夫
 ・『のぼうの城』“The Floating Castle” 監督:犬童一心、樋口真嗣
 ・『グッモーエビアン!』“G’mor Evian!” 監督:山本透
 ・『ガール』“Girls for Keeps” 監督:深川栄洋
 ・『新しい靴を買わなくちゃ』“I have to Buy New Shoes” 監督:北川悦吏子
 ・『俺俺』“It's Me, It's Me” 監督:三木聡
 ・『鍵泥棒のメソッド』“Key of Life” 監督:内田けんじ
 ・『中学生円山』“Maruyama, The Middle Schooler” 監督:宮藤官九郎
 ・『るろうに剣心』“Rurouni Kenshin” 監督:大友啓史
 ・『みなさん、さようなら』“See you Tomorrow, Everyone” 監督:中村義洋
 ・『横道世之介』“A Story of Yonosuke” 監督:沖田修一

 なお、Black Mulberry観客賞を選出しているBlack Dragonですが、映画祭が発行しているパスの所有者のことで、120ユーロ(約15600円)払えば、映画祭上映期間中すべての作品をリザーブシートで観られるというものです。
 Black Dragonを、「映画批評家や映画ジャーナリスト」として紹介している記事もありますが、単にフリーパスの購入者(つまり熱狂的な映画ファン)のことなのではないでしょうか。
 ちなみに、パスにはもう1種類、White Tigerというのがあって、35〜55ユーロ払うと(申し込んだ時期が早いとお得)、映画祭上映期間中すべての作品を、空席があれば観られるというものです(映画祭のカタログが欲しければ別途7ユーロ必要)。

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 *当ブログ記事

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年12月〜2013年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_50.html
 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年5月〜12月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_9.html

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