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zoom RSS Hot Docs カナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2013 各賞発表!

<<   作成日時 : 2013/05/08 23:49   >>

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 第20回Hot Docs カナディアン国際ドキュメンタリー映画祭(4月25日-5月5日)の各賞が発表されました。(観客賞とフィルムメーカー賞の発表は6日、そのほかは5日に発表。)

 【Hot Docs カナディアン国際ドキュメンタリー映画祭】
 Hot Docs カナディアン国際ドキュメンタリー映画祭は、北米最大のドキュメンタリー映画祭で、毎年、4月から5月にかけて、カナダのトロントで開催されています。
 始まったのは1993年で、カナダの独立系のドキュメンタリーのフィルムメーカーらの組織The Documentary Organization of Canadaによって運営されています。
 毎年、50カ国以上の国から出品された長短170本以上のドキュメンタリーが上映されています。
 その後の映画賞レースのドキュメンタリー部門で、賞を争うことになる作品も多く上映され、2012年では、“Chasing Ice”、“The World Before Her”、“Call Me Kuchu”といった作品が受賞を果たしています。

 【カナダ・ドキュメンタリー部門】

 ◆最優秀カナダ長編ドキュメンタリー賞(Best Canadian Feature Documentary Award)
 ◎“When I Walk”(米・カナダ) 監督:Jason DaSilva

 “When I Walk”(米・カナダ) 監督:Jason DaSilva [カナダ・プレミア]
 Jason DaSilvaは、25歳の時に、複合性硬化症と診断される。それまでドキュメンタリーの監督として世界中を飛び回っていた彼は、誰かの助けがなければ、もう歯磨きすらできない。以来7年。彼は、カメラを自分に向けて、この病気と闘う自分を撮影し、ドキュメンタリーを作り続けたいという強い意志で、この映画を完成させた。
 サンダンス映画祭2013 ドキュメンタリー・プレミア部門出品。

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 ◆審査員特別賞 カナダ長編ドキュメンタリー賞部門(Special Jury Prize – Canadian Feature Documentary)
 ◎“Alphée Of The Stars”(カナダ) 監督:Hugo Latulippe

 “Alphée Of The Stars”(カナダ) 監督:Hugo Latulippe [トロント・プレミア]
 Alphéeは、他の子供たちと同じように笑い、遊び、生き生きとしたイマジネーションを発揮する。彼女が他の子供と違うのは、彼女がスミス・レムリ・オピッツ症候群(コレステロール合成の障害による発育成長障害や精神遅滞などを主症状とする常染色体劣性遺伝子疾患)をわずらっていることだ。父親のHugo Latulippeは、ケベックを拠点に活動するドキュメンタリーの映画監督だが、医学的な見解に逆らい、娘の潜在能力を信じて、統合的な教育を行なうスイスの小さな村にあるプレスクールに、1年間、娘を預けることに決める。スイス・アルプスの美しい自然の中で、彼は、これまで大人たちが持っていた不安や疑問や限界意識を忘れ、娘と一緒になって、彼女が感じる驚きや冒険に参加する。
 カナダ・スクリーン・アワード2013 長編ドキュメンタリー賞ノミネート。
 Jutra賞2013ドキュメンタリー賞ノミネート。

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 ◆エマージング賞 カナダ長編ドキュメンタリー部門(documentary Emerging Canadian Filmmaker Award)
 長編監督作品第1作もしくは第2作の監督に贈られる。
 ◎Nicolas Renaud “Brave New River”(カナダ)

 “Brave New River”(カナダ) 監督:Nicolas Renaud [トロント・プレミア]
 ルパート河は、ケベック州最大の河川で、70年代からずっと水力発電開発について議論されてきた。ダムを作ることによってもたらさえる環境の変化。地域住民VS政府。監督のNicolas Renaudは、この問題について、地域の独自性、歴史、責任など、包括的な視点で取り組む。

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 【インターナショナル・ドキュメンタリー部門】

 ◆最優秀インターナショナル長編ドキュメンタリー賞(Best International Feature Documentary Award)
 ◎“Dragon Girls”(独) 監督:Inigo Westmeier

 “Dragon Girls(Drachenmädchen)”(独) 監督:Inigo Westmeier [北米プレミア]
 嵩山少林寺のとなりにある嵩山少林寺武術院では、これまで2万人もの生徒を輩出している。本作では、親元を離れ、楽しいはずの子供時代を捨て、嵩山少林寺武術院に入門した3人の少女たちの姿を追う。

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 ◆審査員特別賞 インターナショナル長編ドキュメンタリー部門(Special Jury Prize – International Feature Documentary)
 ◎“Cloudy Mountains”(中) 監督:Zhu Yu

 “Cloudy Mountains”(中) 監督:Zhu Yu [北米プレミア]
 中国のロプノールで、石綿の採掘が行なわれる。作業は有毒だが、鉱夫は、スカーフと紙のマスクで防御しているに過ぎない。彼らは、健康のことはほとんど考えない。他に比べたら、約2倍もらえる賃金は魅力的だ。彼らの楽しみは、時折行なわれる即興的なダンス・パーティーと故郷の家族への電話だ。年配者は、これまでの苦労を語り、若者は、結婚してよりよい生活をしたいと夢を語る。

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 ◆エマージング賞 インターナショナル長編ドキュメンタリー部門(HBO Documentary Films Emerging Artist Award)
 ◎Lotfy Nathan “12 O’Clock Boys”(米)

 “12 O’Clock Boys”(米) 監督:Lotfy Nathan [インターナショナル・プレミア]
 12 O’Clock Boysは、ボルチモア一帯を支配している暴走族で、彼らを追跡することで起こる事故が懸念され、警察も手を焼いている。彼らの方も、警察への挑発をやめようとしない。Lotfy Nathanは、何年にもわたってPugという少年を撮影してきたが、彼の母親は、彼が12 O’Clock Boysに入ろうとしていることを知って、とまどいを隠せない。彼女は、Pugの兄を失ってから、子育てに最善を尽くしてきたつもりだったが……。仲間と自由を求める少年の姿を追ったドキュメンタリー。

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 ◆中編ドキュメンタリー賞(Best Mid-Length Documentary)
 ◎“The Circle”(ベルギー) 監督:Bram Conjaerts

 “The Circle”(ベルギー) 監督:Bram Conjaerts [ワールド・プレミア]
 ジュネーブ郊外、フランスの国境をまたいで、高エネルギー実験を目的として、地下175mに設けられた大型ハドロン衝突型加速器に関するドキュメンタリー。

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 ◆短編ドキュメンタリー賞(Best Short Documentary Award)
 ◎“Notes On Blindness: Rainfall”(英・オーストラリア) 監督:James Spinney、Peter Middleton
 ※受賞作品は、米国アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞ノミネート有資格作品となります。

 “Notes On Blindness: Rainfall”(英・オーストラリア) 監督:James Spinney、Peter Middleton [インターナショナル・プレミア]
 John Hullは、失明して以来、3年にわたって、声による日記を録音している。本作は、視力を失ってからの彼の体験を、テープから抜粋して再構成したもので、映像なしで味わった初めての「雨」の体験などが綴られている。

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 【観客賞】

 ◆観客賞(Netflix Audience Award)
 1位:“Muscle Shoals”(米) 監督:Greg “Freddy” Camalier
 2位:“Blood Brother”(米) 監督:Steve Hoover
 3位:“A Whole Lott More”(英) 監督:Victor Buhler

 “Muscle Shoals”(米) 監督:Greg “Freddy” Camalier [インターナショナル・プレミア]
 テネシー川のほとりにあり、地図にもようやく載っているような町、アラバマ州マッスル・ショールズ。激しい人種差別が行なわれていたアラバマ州で、アリサ・フランクリン、ウィルソン・ピケット、ミック・ジャガー、グレッグ・オールマンら、白人、黒人問わず、数々の伝説的ミュージシャンの名盤を生み出してきたのが、マッスル・ショールズのFAMEスタジオであり、リック・ホールと彼の仲間であるThe Swampersである。サザン・ソウルの聖地となったマッスル・ショールズについて、伝説の生き証人たちが語り、これまで語られてこなかったアメリカ音楽史を語る。
 出演:アリサ・フランクリン、ウィルソン・ピケット、ミック・ジャガー、キース・リチャード、ボノ、リック・ホール
 サンダンス映画祭2013 ドキュメンタリー・プレミア部門出品。

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 “Blood Brother”(米) 監督:Steve Hoover [カナダ・プレミア]
 ロッキーは、人生に幻滅感を感じて、インドに向かう。彼は、そこで、HIVに感染した子供たちのグループに出会い、インドにとどまることを決める。彼は、これまでこれほどの障害に出会ったことはなかったし、これほどの愛をみつけたこともなかった。
 サンダンス映画祭2013 USドキュメンタリー・コンペティション 審査員グランプリ受賞。

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 “A Whole Lott More”(英) 監督:Victor Buhler [ワールド・プレミア]
 オハイオ州のトレドにあるLott社は、自動車部品の製造を行なっている会社で、発育障害を抱える1200人従業員を雇っている。従業員が発育障害を抱えているからといって、製品の質が劣るわけではない。だが、アメリカの自動車産業の経済危機がLott社を襲い、休業を余儀なくされる。事業を続けるか廃業か。撮影クルーは、Lott社の歴史を振り返る一方、障害を抱える従業員3人を選んで、彼らがよりよい生活を求めて悪戦苦闘する姿を1年にわたって追う。

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 【その他の賞】

 ◆フィルムメーカー賞(Filmmakers Award)
 映画祭に参加したフィルムメーカーたちが上映作品の中から選んだ、フィルムメーカーたちによるフェイバリット・フィルム。

 ◎“The Machine Which Makes Everything Disappear”(グルジア・独) 監督:Tinatin Gurchiani
 ◎“These Birds Walk”(米) 監督:Bassam Tariq、Omar Mullick

 “The Machine Which Makes Everything Disappear”(グルジア・独) 監督:Tinatin Gurchiani
 グルジア出身の監督が故郷に帰って、町や村で、15歳から23歳の若者に、映画に出てみないかと声をかける。映画スターになる夢を見る者もいれば、感傷的な自分の物語を話し出す者もいる。何年も前に自分を捨てた母親に会いたいと訴える少女もいれば、障害のある家族を抱えて山間の村で生きるのは辛いと語る者もいる。そうして出来上がった作品からは、戦争と愛と夢と貧困が万華鏡のようにちりばめられ、遠くにソ連時代の影がちらつく。
 サンダンス映画祭2013 ワールドシネマ ドキュメンタリー・コンペティション 監督賞受賞。

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 “These Birds Walk”(米) 監督:Bassam Tariq、Omar Mullick [カナダ・プレミア]
 パキスタンのカラチにある、The Edhi Homeと救急センターは、貧困や虐待、家庭における無視などから家を飛び出した子供たちを保護し、食べ物や寝床を与え、教育を施す施設である。ある者は、まもなく親たちが迎えにくるが、そうではない者たちもいる。3年以上にわたって、The Edhi Homeと救急センターを追ったドキュメンタリー。

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 ◆Inspirit Foundation Pluralism Prize
 ◎Khoa Lê “Bà nội”(カナダ)

 “Bà nội”(カナダ) 監督:Khoa Lê [北米プレミア]
 Bà nộiとは、ベトナム語で「おばあちゃん」の意。監督のKhoa Lêは、ベトナムに生まれ、カナダで育つ。彼は、自らのアイデンティティーを求めて、母国ベトナムを旅し、おばあちゃんの家を訪れる。おばあちゃんには、女家長らしいファニーさとあけすけさがある。Lêは、大晦日の儀式に参加する。多分に迷信的で、未来を占うような要素を持つ儀式だ。Lêは、自分の出自と来し方について考え、自分の行く末に関するサインを見出そうとする。

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 【特別賞・名誉賞】

 ◆Lindalee Tracey Award
 情熱的な視点や社会正義の強い感覚、ユーモアのセンスを持つ新進のカナダの監督に贈られる。
 ◎Antoine Bourges
 ◎Rocco Barriuso

 ◆2013 Hot Docs Outstanding Achievement Award
 ◎Les Blank
 “Burden of Dreams”(1982)や“The Maestro: King of the Cowboy Artists”(1995)などで知られるドキュメンタリー作家。2013年4月7日に亡くなった。

 ◆Documentary’s Don Haig Award
 ◎Merit Jensen Carr(ウィニペグのプロデューサー)

 ◆2013 Doc Mogul Award
 ◎Debra Zimmerman (Women Make Movies のエグゼクティヴ・ディレクター)

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 監督個人の周辺を題材にした作品が多いですね。

 毎年、ここでの受賞作のいくつかは、年末の賞レースに上がってくることになりますが、今年の受賞作品で今後の賞レースに上がってきそうなタイトルを探すと、“Muscle Shoals”と“Blood Brother”と“The Machine Which Makes Everything Disappear”が有力なのではないかと思われます。

 “Muscle Shoals”あたりは、なんらかの形で、日本でも紹介されるのではないでしょうか。

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 *当ブログ記事

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年12月〜2013年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_50.html
 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年5月〜12月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_9.html

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