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zoom RSS ロッテルダム国際映画祭2013 受賞結果!

<<   作成日時 : 2013/02/05 20:48   >>

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 第42回ロッテルダム国際映画祭(1月23日-2月3日)の各賞が発表されました。

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 ◆タイガーアワード

 ◎“My Dog Killer(Môj pes Killer)”(スロヴァキア・チェコ) 監督:Mira Fornay
 物語:マレクは、モラヴィア国境に近いスロヴァキアの小さな町に住む18歳の青年で、親類にも無視されていて、彼には犬しか真の友だちと言える者はいない。ここではよそ者は歓迎されないし、地元民ですら疑いの目で見られることがある。マレクは、スキンヘッドたちに加わる。彼らは、目的を持たないネオナチのような若者たちで、マレクは盲目的に彼らについてまわっている。彼らは、マレクが彼の愛犬キラーに仕込むように、彼に教育を施す。そんなマレクの前に、突然、母親が種違いの弟を連れて現れ、マレクはこれまで思ってもみなかった状況に追い込まれ、暴発しそうになる。
 “My Dog Killer(Môj pes Killer)”は、Mira Fornay監督の第2長編で、第1長編である“Foxes”は2010年のロッテルダムで上映されています。
 本作は、テッサロニキ国際映画祭2012のWorks in Progress部門でオナラブル・メンションを受賞しています。

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 ◎“Soldate Jeannette(Soldier Jane)”(オーストリア) 監督:Daniel Hoesl
 出演:ヨハンナ・オルシーニ=ローゼンベルク、Christina Reichsthaler、Josef Kleindienst、Aurelia Burckhardt、Julia Schranz、Ines Rössl
 物語:ファンニには十分なお金があり、テントを買って家を出る。アンナは、豚をたくさん飼っている農場にいたが、彼女も農場主を残して去る。2人は、性格が違うからこそ惹かれ合い、一緒に旅をする。アンナは考えることをやめ、ファンニがこのゲームでサイコロを振る役を演じる。その向こうには、新しい自由があり、夢が実現すると信じて―。
 監督のDaniel Hoeslは、ウルリッヒ・ザイドルの「Paradise」3部作のアシスタントを務めた人物で、これが初監督作品。
 サンダンス映画祭2013出品。

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 ◎“Fat Shaker(Larzanandeye charbi)”(イラン) 監督:Mohammad Shirvani
 出演:Levon Haftvan、Maryam Palizban、Hassan Rostami、Navid Mohammadzadeh.
 物語:異常に太った男と、成人した聾唖の息子がいる。息子は、マッサージのような仕事をしていて、若い女性にもてるが、深い関係になろうとするとそこに父親が現れて、脅し、ゆすり、彼女たちからお金を巻き上げる。そんな父子にひとりの女性カメラマンが興味を持ち、彼らの間に入り込んできたことで、彼らの関係に変化が生じる。
 サンダンス映画祭2013 ニュー・フロンティア部門出品。

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 [その他のコンペティション作品]

 ・“Dummy Jim”(英) 監督:Matt Hulse
 ・“Silent Ones(A csendesek)”(オランダ・ハンガリー) 監督:Ricky Rijneke
 ・“De wederopstanding van een klootzak(The Resurrection of a Bastard)”(オランダ・ベルギー) 監督:Guido van Driel
 ・“Su Re(The King)”(伊) 監督:Giovanni Columbu
 ・“Watchtower”(トルコ・独・仏) 監督:Pelin Esmer
 ・“36”(タイ) 監督:Nawapol Thamrongrattanarit
 ・“Karaoke Girl”(タイ) 監督:Visra Vichit Vadakan
 ・“Longing for the Rain”(香港) 監督:Yang Lina
 ・“It Felt Like Love”(米) 監督:Eliza Hittman
 ・“Halley”(メキシコ) 監督:Sebastián Hofmann
 ・“Penumbra”(メキシコ) 監督:Eduardo Villanueva
 ・“They'll Come Back(Eles voitam)”(ブラジル) 監督:Marcelo Lordello
 ・“Noche(Night)”(アルゼンチン) 監督:Leonardo Brzezicki

 【その他の賞】

 ◆国際批評家連盟賞
 ◎“The Fifth Gospel of Kaspar Hauser(O quinto evanxeo de Gaspar Hauser)”(西) 監督:Alberto Gracia [Bright Future部門]
 物語:7つの章で構成される、Alberto Gracia監督によるカスパー・ハウザーに対する新解釈。言葉を知らずに育った彼の半生と、文明社会を知り、教育を受けていく様子が、白黒16mmフィルムで描かれる。

 ◆The Big Screen Award [新設]
 オランダでの配給が決まっていない作品を支援するためのコンペティション部門。
 ◎“Pretty Butterflies(Bellas Mariposas)”(伊) 監督:Salvatore Mereu
 出演:Sara Podda、Maya Mulas、ミカエラ・ラマツォッティ
 物語:Cateは、朝の3時に悲鳴で起こされて、家を飛び出す。父親は暴君だし、姉妹は問題ばかり抱えていた。長女は13歳で妊娠していたし、次女も尻軽で、彼女は姉たちのようにはなりたくなかった。彼女が心を許せるのはGigiだけだった。そんなGigiに危険が迫っていた。彼女の兄のTonioが彼を殺そうとしているのだ。彼女は親友のLunaとともに長い一日を過ごす。そんな彼女たちの前に未来が見えるというミステリアスな女性が現れる……。
 ベネチア国際映画祭2012 Orizzonti部門出品。FEDIC賞 スペシャル・メンション&インディペンデント批評家賞(Independent Critics Award Bisato d'Oro) 最優秀作品賞受賞。

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 ◆NETPAC賞
 ◎“What They Don't Talk About When They Talk About Love(Yang tidak dibicarakan ketika membicarakan cinta)”(インドネシア) 監督:Mouly Surya [Bright Future部門]
 出演:ニコラス・サプトラ(Nicholas Saputra)、Ayushita Nugraha、Karina Salim、Anggun Priambodo、Lupita Jennifer.
 物語:目が見えるのに、視覚障害者の高校に紛れ込んでしまった者の、奇妙な愛と欺瞞の物語。
 サンダンス映画祭2013出品。

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 ◆KNT賞(オランダ映画批評家協会審査員賞)
 ◎“The Future(Il futuro)”(チリ・独・伊・西) 監督:アリシア・シェルソン(Alicia Scherson) [The Big Screen Award コンペティション部門]
 出演:Manuela Martelli、ルトガー・ハウアー、Luigi Ciardo、Nicolas Vaporidis、Alessandro Giallocosta
 物語:両親が死んだ時、ビアンカはタバコを吸い始め、一方、トマスはその時はまだ女を知らなかった。孤児となった2人は、大人が支配するストリートに出、現役を退いたミスター・ユニバースこと、マシステと出会う。そして、未来を求め、彼の暗い大邸宅へと足を踏み入れる。
 『プレイ』(2005)で注目されたアリシア・シェルソンの第3長編。
 サンダンス映画祭2013出品。

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 ◆観客賞(The UPC Audience Award)
 ◎“Matterhorn”(オランダ) 監督:Diederik Ebbinge [Bright Future部門]
 物語:フレッドは、54歳で、妻と死別してから独りで暮らしている。息子は随分前に彼の人生から去っている。彼は、ローカルのバスに乗り、教会に通い、毎日6時ちょうどに緑豆とポテトと肉の食事をとる。そんな彼の前に放浪者テオが現れる。フレッドも、最初は、彼に対し猜疑心を抱いていたが、やがて家へと招き入れることになる。フレッドは、テオの中にある才能を見出し、それが彼をこれまでのルーティーンの生活から抜け出させることになる。

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 ◆The Dioraphte Award for best Hubert Bals
 ◎“Wadjda”(サウジアラビア・独・UAE) 監督:Haifaa Al Mansour [Bright Future部門]
 物語:Wadjdaは、リヤド郊外に住む10歳の少女。彼女は、保守的な世界に住んでいるが、楽しいことが好きで、どんどん自分の行動範囲を広げている。友だちのアブドゥラとケンカした後、彼女は、素敵な緑の自転車が売られているのを見つけて、これならアブドゥラにも競争で勝てると考える。しかし、お母さんは自転車を買うことを許してくれない。それは、自転車に乗ることが、少女としての美徳に反していて、そのことで世間から非難を浴びるのが怖かったからだ。それでも、Wadjdaはあきらめずに、自分でお金を貯めて買おうと考える。お母さんは、夫が二番目の妻をもらおうとしているのに気を取られてWadjdaが何をしようとしているのかに気づかない。Wadjdaは、頑張ってお金を貯めようとするが、学校の行事が忙しくて、なかなかお金が貯まらない。そんな時、コーランの朗読大会があることを知る。彼女は、その賞金があれば自転車が買えると考えて、一所懸命にコーランの暗記と朗読に励んでいく……。
 ベネチア国際映画祭2012 Orizzonti部門出品。C.I.C.A.E.賞、他受賞。
 BFIロンドン映画祭2012 第1回作品コンペティション部門出品。
 ドバイ国際映画祭2013 アラブ長編コンペティション部門出品。作品賞受賞。


 [観客賞 投票結果]
 1.“Matterhorn”(オランダ)(監督:Diederik Ebbinge) 4.725
 2.“Wadjda”(サウジアラビア・独)(監督:Haifaa Al Mansour) 4.711
 3.“Lee Towers: The Voice of Rotterdam”(オランダ)(監督:Hans Heijnen) 4.618
 4.“Blancanieves(Snow White)”(西・仏)(監督:Pablo Berger) 4.608
 5.“My Stolen Revolution”(スウェーデン)(監督:Nahid Persson Sarvestani) 4.589
 6.“Vergiss mein nicht(Forget Me Not)”(独)(監督:David Sieveking) 4.577
 7.“Les chevaux de Dieu(God’s Horses)”(モロッコ・仏・ベルギー)(監督:Nabil Ayouch) 4.495
 8.“De nieuwe wereld(The New World)”(オランダ)(監督:Jaap van Heusden) 4.486
 9.『NO』(チリ・米)(監督:パブロ・ラライン) 4.483
 10.“Nairobi Half Life”(ケニア・独)(監督:Dacid 'Tosh’ Gitonga) 4.454

 ◆タイガーアワード 短編部門
 ◎“The Tiger's Mind”(英) 監督:Beatrice Gibson
 ◎“Unsupported Transit”(オランダ) 監督:Zachary Formwalt
 ◎“Janus”(オランダ) 監督:Erik van Lieshout

 ◆ヨーロッパ映画賞短編賞 ロッテルダム代表作品
 ◎“Though I Know the River is Dry”(エジプト・パレスチナ・英) 監督:Omar Robert Hamilton

 ◆The Eurimages Award for Best European CineMart Project
 ◎“Jätten (The Giant)”(スウェーデン) 監督:Johannes Nyholm

 ◆The International Prize for Best CineMart Project
 ◎“The Lobster”(アイルランド・英・ギリシャ) 監督:ヨルゴス・ランティモス

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 シノプシスの紹介では伝わりにくいところがありますが、高度に実験的、野心的な作品が多いようです。
 特に問題作とされているのはイラン映画の“Fat Shaker(Larzanandeye charbi)”で、レビューを読んでいて私がイメージしたのは、初期のギャスパー・ノエでしたが、違うでしょうか。

 今回の受賞作品には、サンダンス映画祭で上映あれた作品がいくつもありましたが、サンダンスでは無冠に終わった作品ばかりが受賞を果たしています。
 これは、どちらが上というよりは、サンダンスとロッテルダムの、映画祭としてカラーというか、好みとするところの違い、ということになるでしょうか。

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 *当ブログ記事
 ・ロッテルダム国際映画祭2009 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_1.html
 ・ロッテルダム国際映画祭2010 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_38.html
 ・ロッテルダム国際映画祭2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_12.html
 ・ロッテルダム国際映画祭2012 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201202/article_18.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年12月〜2013年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_50.html

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