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zoom RSS 米・脚本家組合賞(WGA)2013 映画部門 ノミネーション発表!

<<   作成日時 : 2013/01/05 05:53   >>

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 第65回米・脚本家組合賞(WGA)の映画部門のノミネーションが発表されました。(1月3日)

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 【映画部門】

 ◆オリジナル脚本賞

 ・『フライト』 ジョン・ゲイティンス
 ・『LOOPER/ルーパー』 ライアン・ジョンソン
 ・『ザ・マスター』 ポール・トーマス・アンダーソン
 ・『ムーンライズ・キングダム』 ウェス・アンダーソン、ロマン・コッポラ
 ・『ゼロ・ダーク・サーティ』 マーク・ボール

 『ジャンゴ 繋がれざる者』『愛、アムール』は失格(対象外)につき、ノミネートされていません。

 ◆脚色賞

 ・『アルゴ』 クリス・テリオ 原作:Antonio J. Mendez著“The Master of Disguise”(からのセレクション)、“The Wired Magazine”の記事:Joshuah Bearman著‘The Great Escape’
 ・『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 デイヴィッド・マギー 原作小説:ヤン・マーテル(Yann Martel)著『パイの物語』
 ・『リンカーン』 トニー・クシュナー 原作:ドリス・カーンズ・グッドウィン(Doris Kearns Goodwin)著『リンカン 奴隷解放宣言』“Team of Rivals: The Political Genius of Abraham Lincoln”(の一部)
 ・“The Perks of Being a Wallflower” スティーヴン・チョボスキー 原作:スティーヴン・チョボスキー
 ・『世界にひとつのプレイブック』 デイヴィッド・O・ラッセル 原作小説:Matthew Quick著“Silver Linings Playbook”

 『レ・ミゼラブル』は、失格(対象外)につき、ノミネートされていません。

 ◆ドキュメンタリー賞(Documentary Screenplay)

 ・“The Central Park Five”(監督:Sarah Burns、David McMahon、Ken Burns) Sarah Burns、David McMahon、Ken Burns
 ・“The Invisible War”(監督:カービー・ディック) カービー・ディック
 ・“Mea Maxima Culpa: Silence in the House of God”(監督:アレックス・ギブニー) アレックス・ギブニー
 ・『シュガーマン 奇跡に愛された男』(監督:マリク・ベンジェルール)  マリク・ベンジェルール
 ・“We Are Legion: The Story of the Hacktivists”(監督:Brian Knappenberger) Brian Knappenberger
 ・“West of Memphis”(監督:エイミー・バーグ) エイミー・バーグ、Billy McMillin

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 【アカデミー賞との関係】

 ノミネーション5作品でのオリジナル脚本賞と脚色賞での一致度は以下のようになっています。

 2012年 脚本:2作品(WGA=AA) 脚色:3作品(WGA=AA)
 2011年 脚本:3作品(WGA) 脚色:3作品(WGA=AA)
 2010年 脚本:2作品(WGA=AA) 脚色:2作品(WGA、AA)
 2009年 脚本:1作品(WGA=AA) 脚色:4作品(WGA=AA)
 2008年 脚本:4作品(WGA=AA) 脚色:4作品(WGA=AA)
 2007年 脚本:3作品(WGA=AA) 脚色:3作品(WGA=AA)
 2006年 脚本:3作品(WGA=AA) 脚色:4作品(WGA=AA)
 2005年 脚本:3作品(WGA=AA) 脚色:4作品(WGA=AA)
 2004年 脚本:3作品(WGA=AA) 脚色:4作品(WGA、AA)
 2003年 脚本:3作品 脚色:4作品(WGA)
 2002年 脚本:3作品(WGA=AA) 脚色:3作品(WGA=AA)
 2001年 脚本:4作品(WGA、AA) 脚色:4作品(WGA=AA)
 2000年 脚本:4作品(WGA=AA) 脚色:4作品(WGA、AA)
 1999年 脚本:4作品(WGA=AA) 脚色:4作品(WGA、AA)

 カッコで示してあるのは、脚本家組合賞(WGA)のノミネーションとアカデミー賞のノミネーションが一致した中からそれぞれの受賞作品が出たかどうかを示しています。
 「WGA=AA」は同じ作品が双方で受賞したことを示し、「WGA、AA」は一致したノミネート作品の中から別々の作品が受賞したことを示し、「WGA」は一致したノミネート作品の中から脚本家組合賞は出たけれど、アカデミー賞は脚本家組合賞にはノミネートされなかった作品から出、何も記していないところはそれぞれ別々のノミニーから受賞作が出たことを示しています。
 ※過去14年分を書き出していることに特に意味はありません。毎年データを書き出していて、それが蓄積していっているだけです。

 これを見ると、過去14年間のうち、ノミネーションが同じになる数は年によって異なりますが、ノミネーションが同じになる割合は、オリジナル脚本賞で60%、脚色賞で71.4%、全体では65.7%となっています。

 重なったノミネート作品の中から双方の受賞作が出る割合は25/28(89.3%)、受賞作が一致する割合は、オリジナル脚本賞で11/14(78.6%)、脚色賞で9/14(64.3%)、全体では20/28(71.4%)ということになります。
 つまり、アカデミー賞のノミネーションが発表された時点で、重なったノミニーの中から受賞作が選ばれる確率は89.3%、受賞作が一致する確率は、オリジナル脚本賞で78.6%、脚色賞で64.3%、全体では71.4%あるということになります。

 さらに、14年間の脚本家組合賞のオリジナル脚本賞もしくは脚色賞ノミネート作品の中からアカデミー賞作品賞が出る割合は12/14(85.7%)、脚本家組合賞受賞作の中からアカデミー賞作品賞が出る割合は8/14(57.1%)になっています。
 これも言い換えると、上記ノミネート作品の中からアカデミー賞作品賞が出る確率は85.7%、脚本家組合賞の受賞結果が発表された時点でそれがアカデミー賞作品賞をも受賞する確率は57.1%ということになります。

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 現在までの前哨戦の結果は以下の通りです。

 ◆オリジナル脚本賞(脚本賞)
 2.ニューヨーク映画批評家協会賞:『リンカーン』 トニー・クシュナー
 3.ナショナル・ボード・オブ・レビュー:『LOOPER/ルーパー』 ライアン・ジョンソン
 4.ボストン・オンライン映画批評家協会賞:『リンカーン』 トニー・クシュナー
 5.ニューヨーク映画批評家オンライン賞:『ゼロ・ダーク・サーティ』 マーク・ボール
 6.ロサンゼルス映画批評家協会賞:『アルゴ』 クリス・テリオ
 7.ボストン映画批評家協会賞:『リンカーン』 トニー・クシュナー
 8.ワシントンDC映画批評家協会賞:『LOOPER/ルーパー』 ライアン・ジョンソン
 9.サンディエゴ映画批評家協会賞:『ザ・マスター』 ポール・トーマス・アンダーソン
 10.ラスベガス映画批評家協会賞:『LOOPER/ルーパー』 ライアン・ジョンソン
 11.デトロイト映画批評家協会賞:『世界にひとつのプレイブック』 デイヴィッド・O・ラッセル 
 12.カンザスシティ映画批評家協会賞:『ザ・マスター』 ポール・トーマス・アンダーソン
 13.サンフランシスコ映画批評家協会賞:『ゼロ・ダーク・サーティ』 マーク・ボール
 14.アフリカン・アメリカン映画批評家協会賞:“Middle of Nowhere” Ava DuVernay
 15.サテライト・アワード:『ゼロ・ダーク・サーティ』 マーク・ボール
 16.シカゴ映画批評家協会賞:『ゼロ・ダーク・サーティ』 マーク・ボール
 17.セントルイス映画批評家協会賞:『ゼロ・ダーク・サーティ』 マーク・ボール
 18.サウス・イースタン映画批評家協会賞:『ムーンライズ・キングダム』 ウェス・アンダーソン、ロマン・コッポラ
 19.インディアナ映画ジャーナリスト協会賞:“Safety Not Guaranteed”  Derek Connolly
 20.女性映画批評家協会賞:“2 Days in New York”  ジュリー・デルピー
 21.トロント映画批評家協会賞:『ザ・マスター』 ポール・トーマス・アンダーソン
 22.フロリダ映画批評家協会賞:『LOOPER/ルーパー』 ライアン・ジョンソン
 23.フェニックス映画批評家協会賞:『ムーンライズ・キングダム』 ウェス・アンダーソン、ロマン・コッポラ
 24.ダラス・フォートワース映画批評家協会賞:『ゼロ・ダーク・サーティ』 マーク・ボール
 25.オースティン映画批評家協会賞:『LOOPER/ルーパー』 ライアン・ジョンソン
 26.ユタ映画批評家協会賞:『LOOPER/ルーパー』 ライアン・ジョンソン
 27.ブラック映画批評家協会賞:『ジャンゴ 繋がれざる者』
 28.セントラル・オハイオ映画批評家協会賞:『ムーンライズ・キングダム』 ウェス・アンダーソン、ロマン・コッポラ

 ◆脚色賞
 3.ナショナル・ボード・オブ・レビュー:『世界にひとつのプレイブック』 デイヴィッド・O・ラッセル
 8.ワシントンDC映画批評家協会賞:『世界にひとつのプレイブック』 デイヴィッド・O・ラッセル
 9.サンディエゴ映画批評家協会賞:『アルゴ』 クリス・テリオ
 12.カンザスシティ映画批評家協会賞:『アルゴ』 クリス・テリオ
 13.サンフランシスコ映画批評家協会賞:『リンカーン』 トニー・クシュナー
 15.サテライト・アワード:『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 デイヴィッド・マギー
 16.シカゴ映画批評家協会賞:『リンカーン』 トニー・クシュナー
 17.セントルイス映画批評家協会賞:『リンカーン』 トニー・クシュナー、『世界にひとつのプレイブック』 デイヴィッド・O・ラッセル
 18.サウス・イースタン映画批評家協会賞:『アルゴ』 クリス・テリオ
 19.インディアナ映画ジャーナリスト協会賞:“The Perks of Being A Wallflower” スティーヴン・チョボスキー
 22.フロリダ映画批評家協会賞:『アルゴ』 クリス・テリオ
 23.フェニックス映画批評家協会賞:『アルゴ』 クリス・テリオ
 25.オースティン映画批評家協会賞:『アルゴ』 クリス・テリオ
 26.ユタ映画批評家協会賞:“The Perks of Being A Wallflower” スティーヴン・チョボスキー
 27.ブラック映画批評家協会賞:『アルゴ』
 28.セントラル・オハイオ映画批評家協会賞:『リンカーン』 トニー・クシュナー

 オリジナル脚本賞は、混戦で、『LOOPER/ルーパー』『ザ・マスター』『ムーンライズ・キングダム』『ゼロ・ダーク・サーティ』という4作品が争っていて、脚色賞は、ほぼ『アルゴ』と『リンカーン』に絞り込まれていることがわかります。

 アカデミー賞では、脚本家組合賞では失格(対象外)でノミネートされなかった『ジャンゴ 繋がれざる者』や『愛、アムール』がノミネートされる可能性が高いですが(特に脚本賞常連のタランティーノがノミネートされる可能性は高い)、これらがアカデミー賞にノミネートされても、過去のデータから見て、受賞の可能性は10%くらいしかないということになります。(『英国王のスピーチ』はこの10%の可能性をクリアして受賞を果たしていますが。)

 現時点では、有力作品が、順当に脚本家組合賞にノミネートされただけで、状況に変化はありません。脚本家組合賞が発表された時点で、それがアカデミー賞オリジナル脚本賞/脚色賞の最有力作品になる、ということになります。

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 ドキュメンタリー部門に関しては、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞と比較対照すると、脚本家組合賞にドキュメンタリー部門が創設されてから8年間に――

 脚本家組合賞受賞作品がアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞したのはわずかに3回

 アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞作品が脚本家組合賞にもノミネートされていたことはわずか4回

 脚本家組合賞とアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞のノミネーションが一致したのは、2005年:1本、2006年:3本、2007年:1本、2008年:3本、2009年:0本、2010年:1本、2011年:2本、2012年:2本

 という結果になっています。

 なので、脚本家組合賞の結果からアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞の結果を占うことはあまり意味がないように思われます。

 ただし、“The Invisible War”と“Mea Maxima Culpa: Silence in the House of God”と『シュガーマン 奇跡に愛された男』の3本は、現在アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞候補に入っています。

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 第65回米・脚本家組合賞の結果発表は、2月17日です。

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 *当ブログ記事

 ・米・脚本家組合賞(WGA)2013 TV部門他 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_77.html
 ・米・脚本家組合賞(WGA)2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_7.html
 ・米・脚本家組合賞(WGA)2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201202/article_34.html
 ・米・脚本家組合賞2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_7.html
 ・米・脚本家組合賞2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201102/article_10.html
 ・米・脚本家組合賞2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_15.html
 ・米・脚本家組合賞2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_37.html
 ・米・脚本家組合賞2009 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_8.html
 ・米・脚本家組合賞2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_9.html

 ・『ジャンゴ』『愛、アムール』『レ・ミゼラブル』… 米・脚本家組合賞(WGA)2013 失格!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_40.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年12月〜2013年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_50.html

 追記:
 ・米・脚本家組合賞(WGA)2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201302/article_31.html

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また遊びにきます。
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