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zoom RSS 米・製作者組合賞(PGA)2013 ノミネーション発表!

<<   作成日時 : 2013/01/03 13:53   >>

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 第24回米・製作者組合賞(PGA)のノミネーションが発表されました。(1月2日)

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 ◆ダリル・F・ザナック賞/劇場公開映画プロデューサー賞(The Darryl F. Zanuck Award For Outstanding Producer Of Theatrical Motion Pictures)

 ・『アルゴ』 製作:ベン・アフレック、ジョージ・クルーニー、グラント・ヘスロフ
 ・『ハッシュパピー〜バスタブ島の少女〜』 製作:Michael Gottwald、Dan Janvey、ジョシュ・ペン(Josh Penn)
 ・『ジャンゴ 繋がれざる者』 製作:レジナルド・ハドリン、ピラー・サヴォーン、ステイシー・シェール
 ・『レ・ミゼラブル』 製作:ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー、デブラ・ヘイワード、キャメロン・マッキントッシュ
 ・『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 製作:アン・リー、ギル・ネッター、デイヴィッド・ウォマーク
 ・『リンカーン』 製作:キャスリーン・ケネディー、スティーヴン・スピルバーグ
 ・『ムーンライズ・キングダム』 製作:ウェス・アンダーソン、スコット・ルーディン、ジェレミー・ドーソン、スティーヴン・レイルズ
 ・『世界にひとつのプレイブック』 製作:ブルース・コーエン、ドナ・ジグリオッティ、ジョナサン・ゴードン
 ・『007 スカイフォール』 製作:バーバラ・ブロッコリ、マイケル・G・ウィルソン
 ・『ゼロ・ダーク・サーティ』 製作:キャスリン・ビグロー、マーク・ボール、ミーガン・エリソン

 PGAとアカデミー賞とは、過去10年間で6回受賞結果が一致していて、これだけ見ると合致度はさほど高いとは思えませんが、過去5年間では5回連続で一致していて、近年ではかなりの度合いでアカデミー賞作品賞を占うものになっています。
 特に、一昨年度は、PGA発表前は、『ソーシャル・ネットワーク』が文句なしに作品賞の本命でしたが、PGAでがらっと流れが変わってしまいました(というか、流れが変わったことをPGAが教えてくれたと言うべきかもしれません)。

 ノミネーションに関しては、ノミネート作品数が10本(〜最大10本)になったこの3年について見てみると、2009年度は10本中8本が同じで、2010年度は10本中9本が同じ、2011年度は9本中7本が同じ(PGAのノミネーションは10本)になっています。

 本年度も8〜9本くらいのノミネーションが重なるはずですが、有力作品の中では、『ザ・マスター』と、外国映画の『愛、アムール』がノミネートされておらず、これらが、アカデミー賞では他の作品と入れ替わる可能性があります。

 ということから考えると、本年度のアカデミー賞作品賞ノミネーションも、ほぼ上記10作品の中から選ばれ、受賞作品がアカデミー賞をも受賞する可能性はかなり高いということになります。

 注目は、下馬評最上位でありながら、映画批評家協会賞では全く作品賞を受賞できていない『リンカーン』がここで受賞できるかどうか、にほぼ絞られてきます。

 ここで、『ゼロ・ダーク・サーティ』が受賞すれば、アカデミー賞作品賞も『ゼロ・ダーク・サーティ』が受賞することは確実になりますが、『リンカーン』が受賞すれば、作品賞の流れは一気に『リンカーン』に傾くことになります。

 過去の製作者組合賞の受賞結果を見てみると、時々、あれっ?ということもありますが、大体は、与えられるべき作品に与えてきているように思われます。

 スピルバーグは、これまで『シンドラーのリスト』と『プライベート・ライアン』という2作品で、製作者組合賞映画部門賞を受賞してきているので、『リンカーン』がこれらに匹敵するような重要な作品であると見なされるかどうか、が鍵と言えるでしょうか。

 一方、『ゼロ・ダーク・サーティ』は、一般に知られることのなかった事実を追究して、映画化したその手腕を評価されれば、受賞の可能性は高いでしょうが、一時的に、アメリカの国民感情に訴えた興味本位の作品(『コラテラル・ダメージ』などにも似た一方的な復讐劇?)に過ぎず、映画史に残るような作品ではないと見なされれば、本命から大きく後退するかもしれません。

 この2作品以外の作品、たとえば『アルゴ』あたりが製作者組合賞を受賞すれば、映画賞レースとしては、非常に面白くなりますが、果たしてそんなことは起こり得るでしょうか。

 ちなみに、スピルバーグは、今回受賞すれば、他の部門賞も含めて、3年連続受賞となります。キャスリーン・ケネディーも2年連続受賞となります。

 最優秀アニメーション・プロデューサー賞(The Award For Outstanding Producer Of Animated Theatrical Motion Pictures)
 ・『メリダとおそろしの森』 製作:キャサリン・サラフィアン
 ・『フランケンウィニー』 製作:アリソン・アベイト、ティム・バートン
 ・『パラノーマン ブライス・ホローの謎』 製作:Travis Knight、Arianne Sutner
 ・“Rise of the Guardians”『不思議の国のガーディアン』 製作:Nancy Bernstein、クリスティナ・スタインバーグ
 ・『シュガー・ラッシュ』 製作:クラーク・スペンサー

 PGAにアニメーション部門ができて7年経ちますが、そのうちアカデミー賞長編アニメーション賞とPGAの結果が同じになったのは5回です。
 全米映画賞レースでの長編アニメーション部門は、現在『パラノーマン ブライス・ ホローの謎』が最有力となっているものの、まだ決定的とは言い切れません。他の作品が受賞する可能性も十分にあります。
 製作者組合賞が、ピクサー以外の作品に、アニメーション賞を贈ったのは、第1回の『ウォレスとグルミット/野菜畑で大ピンチ!』と前回の『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』のみです。

 製作者組合賞が、作品そのものの芸術的評価よりも、プロデューサーとしての手腕、つまり儲かったかどうか(ボックスオフィスの多寡)を評価するものだとしたら、(公開期間は異なりますが) 『メリダとおそろしの森』が圧倒的で、その次が『シュガー・ラッシュ』ということになり、『パラノーマン ブライス・ ホローの謎』や『フランケンウィニー』は全く太刀打ちできません。
 ボックスオフィスに、作品に対する評価を加味すると、最有力作品は『シュガー・ラッシュ』ということになるかもしれません。

 ◆最優秀ドキュメンタリー・プロデューサー賞(The Award For Outstanding Producer Of Documentary Theatrical Motion Pictures)
 ・“A People Uncounted” 製作:Marc Swenker、Aaron Yeger
 ・“The Gatekeepers” 製作:Estelle Fialon、Philippa Kowarsky、Dror Moreh
 ・『南の島の大統領―沈みゆくモルディヴ』 製作:リチャード・バーグ、Bonni Cohen
 ・“The Other Dream Team” 製作:Marius Markevicius、Jon Weinbach
 ・『シュガーマン 奇跡に愛された男』 製作:マリク・ベンジェルール、サイモン・チン
 ドキュメンタリー部門ができて6年で、過去4年でアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞と同じ結果になったのは2回だけです。
 ノミネーションもあまり重ならず、本年度も、米国アカデミー賞2013長編ドキュメンタリー賞候補とPGAがだぶっているのは、“The Gatekeepers”と『シュガーマン 奇跡に愛された男』のみです。

 ◆テレビ部門ノミネーション(11月28日発表)
 ・当ブログ記事:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_2.html

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 受賞結果の発表は、1月26日です。

 
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 *当ブログ記事
 ・米・製作者組合賞2009 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_4.html
 ・米・製作者組合賞2009 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_32.html
 ・米・製作者組合賞2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_4.html
 ・米・製作者組合賞2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_40.html
 ・米・製作者組合賞2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_8.html
 ・米・製作者組合賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_42.html
 ・米・製作者組合賞2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_4.html
 ・米・製作者組合賞2012 ドキュメンタリー部門ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_5.html
 ・米・製作者組合賞2012 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_43.html
 ・米・製作者組合賞2013 ドキュメンタリー部門&テレビ部門ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_2.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年12月〜2013年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_50.html

 追記:
 ・米・製作者組合賞(PGA)2013 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201301/article_63.html

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前々回からの流れで今年も行くとなると、今回はなんとなくリンカーンが受賞しそうな予感がします。でもアカデミー賞でスピルバーグが今更3度目の監督賞を受賞するとも思えないので、アカデミー賞では監督賞と作品賞が久々に分かれるかな、と個人的には思います。(監督賞にはビグローかベン・アフレックが選ばれそう)
タラコフスキー
2013/01/04 20:14

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