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zoom RSS 風は吹いている! ハンプトンズ国際映画祭2012 各賞発表!

<<   作成日時 : 2012/10/08 18:55   >>

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 第20回ハンプトンズ国際映画祭 (10月4日-8日)の観客賞が発表になりました。

 ハンプトンズ国際映画祭(Hamptons International Film Festival)は、1993年にロングアイランドでスタートした映画祭で、「アメリカでは劇場公開されにくいインディペンデント映画を上映し、それによって新しいフィルムメーカーたちの活動をサポートする」というような紹介のされ方がされていますが、実際のところ、どういう経緯で始まった映画祭なのかはよくわかりません。

 ほぼ同じ時期にニューヨーク映画祭が開催されるわけで、それにも関わらず、そう離れていないところで、ほとんど似たようなスタンスの映画祭を開催するということは、たぶん何か含むところがあるのだろうとは思いますが、まあ、想像の範囲を超えるものではありません。ハンプトンズにはコンペティション部門があり、ニューヨークは、ノン・コンペの映画祭だという違いはありますが。

 ま、それはそれとして、ハンプトンズ国際映画祭では、全米映画賞レースにからんできそうな作品がたくさん上映されることになっていて、近年は特にアカデミー賞の予選的な映画祭と見なされるようになってきているようです。(短編作品に関しては、実際にここが予選の場になっていて、ここでの受賞作品が、米国アカデミー賞短編賞(実写部門もしくは短編アニメーション賞)にノミネートされることも多いようです。)

 その中でも特に注目されているのは、観客賞です。

 これまでの長編ナラティヴ部門の受賞作は以下のようになっています。

画像

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 1993 年 『フライト・オブ・ジ・イノセント』“The Flight of the Innocent”(伊・仏) 監督:カルロス・カルレイ
 1994年 “The Last Good Time”(米) 監督:ボブ・バラバン
 1996年 『カーテンコール』“Alive and Kicking”(英) 監督:ナンシー・マックラー
 1997年 『踊れトスカーナ!』“The Cyclone”(伊) 監督:レオナルド・ピエラッチョーニ
 『ペネロペ・クルスの抱きしめたい!』“Love Can Seriously Damage Your Health”(西・仏) 監督:マヌエル・ゴメス・ペレイラ
 1998年 “The Tic Code”(米) 監督:ゲイリー・ウィニック
 1999年 “Train of Life”(仏・ベルギー・オランダ・イスラエル・ルーマニア) 監督:Radu Mihaileanu
 2000年 “Fresh Cut Grass”(米) 監督:Matthew Coppola
 2001年 『幸せになるためのイタリア語講座』“Italian for Beginners”(デンマーク・スウェーデン) 監督:ロネ・シェルフィグ
 2002年 『名もなきアフリカの地で』“Nowhere in Africa”(独) 監督:カロリーネ・リンク
 2003年 “Spinning Boris”(米) 監督:ロジャー・スポティスウッド
 2004年 “The Breakup Artist”(米) 監督:Vincent Rubino
 2005年 “Sweet Land”(米) 監督:アリ・セリム(Ali Selim)
 『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々』“Sophie Scholl: The Final Days”(独) 監督:マルク・ローテムント
 2006年 “Emma’s Bliss”(独) 監督:スヴェン・タディッケン(Sven Taddicken)
 2007年 『4分間のピアニスト』“4 Minutes”(独) 監督:クリス・クラウス
 2008年 “Troubled Water”(ノルウェー・スウェーデン・独) 監督:エリック・ポッペ(Erik Poppe)
 “The Pig”(デンマーク) 監督:Dorthe Warnø Høgh
 2009年 『ヴィクトリア女王 世紀の愛』“The Young Victoria”(英・米) 監督:ジャン=マルク・ヴァレ
 2010年 『英国王のスピーチ』“The King’s Speech”(英・オーストラリア) 監督:トム・フーパー
 2011年 『アーティスト』“The Artist”(仏) 監督:ミシェル・アザナヴィシウス
 2012年 “The Silver Linings Playbook”(米) 監督:デイヴィッド・O・ラッセル

 過去には、『名もなきアフリカの地で』のように外国語映画賞を受賞した作品もあれば、同じく外国語映画賞にノミネートされた『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々』のような作品もありますが、この程度であれば、アカデミー賞との関連性を特に云々するほどのものではありません。

 注目されるのは、2年連続でアカデミー賞受賞作品が、ここで観客賞を受賞していることで、続く3年目の今年は、その受賞作が“The Silver Linings Playbook”だったことです。

 こうなってくると、ますます来年のアカデミー賞作品の本命は“The Silver Linings Playbook”ということになってきますが、果たしてどうなのでしょうか。

 ちなみに、今回の上映作品には、『アルゴ』、“The Sessions”、“Amour”、 “Cloud Atlas”、“Frankenweenie”、“Seven Psychopaths”、“Smashed”、“Shadow Dancer”、“Quartet”、“A Late Quartet”、“Rust & Bone”、“The Almost Man”、『マリアの選択』、“Lore”、“Camion”、『エレクトリック・チルドレン』、『3人のアンヌ』、“Kin Tiki”、“A Loyal Affair”、“The Sapphires”、“War Witch”などがあり、これらの中で、観客賞に選ばれたということだけでも、作品として十分に高く評価されていることがわかります。

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 全部門の受賞結果は以下の通りです。

 【コンペティション部門】(Golden Starfish Prizes)

 ◆最優秀長編ナラティヴ作品賞(Narrative Feature Film Award)
 ◎『二番目の妻』“Kuma”(オーストリア) 監督:ウムト・ダー(Umat Dag)
 ◎“Lore”(独・オーストラリア・英) 監督:ケイト・ショートランド

 ◆最優秀長編ドキュメンタリー賞(Documentary Feature Film Award)
 ◎“Colombianos”(スウェーデン・西) 監督:Tora Mårten

 ◆最優秀短編賞(Short Film Award)
 ◎“The Curse”(英・モロッコ) 監督:Fyzal Boulifa

 ◆審査員特別賞
 ◎『マリアの選択』“La Demora”(ウルグアイ・メキシコ・仏) 監督:ロドリゴ・プラ
 カルロス・ヴァリャリノ(Carlos Vallarino)の演技に対して。

 ◆特別賞/Special "inspiration" prize
 ◎“Jason Becker: Not Dead Yet”(英・米) 監督:Jesse Vile.

 ※審査員-ナラティヴ部門:Joshua Rothkopf(映画批評家)、レイチェル・ホロヴィッツ (プロデューサー)、トゥルーディー・スタイラー(プロデューサー).
 ドキュメンタリー部門:Thelma Adams(映画批評家)、Chris Hegedus(監督)、Susan Lacy(監督・プロデューサー)

 【スポンサー賞】(Sponsored Awards)

 ◆撮影賞/The Kodak Award for Cinematography
 ◎“Lore”(独・オーストラリア・英) 監督:ケイト・ショートランド

 ◆The Victor Rabinowitz & Joanne Grant Award for Social Justice
 ◎“Call Me Kuchu”(米・ウガンダ) 監督:Katherine Fairfax Wright 、Malika Zouhali-Worrall,

 ◆The Jeremy Nussbaum Prize for Provocative Fiction
 ◎“Lore”(独・オーストラリア・英) 監督:ケイト・ショートランド

 ◆The Zelda Penzel Giving Voice to the Voiceless Award
 “One Nation Under Dog”(米) 監督:Amanda Micheli、Jenny Carchman、Ellen Goosemberg-Kent.

 【観客賞】(Audience Awards)
 ◆最優秀長編ナラティヴ作品賞(Narrative Feature Film Award)
 ◎“The Silver Linings Playbook”(米) 監督:デイヴィッド・O・ラッセル

 ◆最優秀長編ドキュメンタリー賞(Documentary Feature Film Award)
 ◎“No Place on Earth”(英・独・米) 監督:Janet Tobias

 ◆最優秀短編賞(Short Film Award)
 ◎“Growing Farmers”(米) 監督:Michael Halsband

 【その他の賞】

 ◆Golden Starfish Award for Curatorial Excellence
 ◎Ian Birnie(元LACMA 映画キュレーター)

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 *当ブログ記事

 ・MCNのオスカー2013予想 第1弾:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201210/article_4.html

 ・22週前の米国アカデミー賞2013 予想!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201209/article_27.html

 ・2012年のライジング・スター15人:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201209/article_35.html

 ・早くも2013年米国アカデミー賞を予想してみました(2012年3月):http://umikarahajimaru.at.webry.info/201203/article_6.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年6月〜2013年1月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_9.html

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