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zoom RSS ラックス賞2012 ノミネーション発表!

<<   作成日時 : 2012/07/25 07:32   >>

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 第6回ラックス賞(Lux Prize)のノミネート作品3作品がベネチア国際映画祭のベネチア・デイズのプレス会見で発表になりました。(7月24日)

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 【ラックス賞】

 ラックス賞というのは、欧州議会(European Parliament)によって贈られる映画賞で、ヨーロッパの現状(拡大と交流)を示すような題材の映画を通して公衆に議論を呼び起こすことと、EU加盟国での映画の普及とを目的として、2007年からスタートしたものです。

 内容から言うと、ローカルで、ドメスティックな内容のものではなく、いろんな出自(出身国や民族)のバックグラウンドを持つ登場人物が出てくる現代劇で、しかもそのことが物語の根幹に関わってくるような作品、あるいは、物語が複数のヨーロッパ諸国にまたがっていて、物語の展開に従って、それぞれの国の実情(現状)が映画の中に映し出されていくような作品、を対象とした映画賞だということになります。

 イメージとしては、ヨーロッパ映画賞や難民映画祭が重なってきますが、汎ヨーロッパ的な作品ということで、より対象作品が限定されることになります。

 投票資格があるのは、欧州議会の議員約800名のみで、議員には、ノミネート発表後、作品の無料の上映会が行なわれることになっています。

 ノミネート作品は3本という規定になっていて、前年の5月1日から当年の6月1日までに劇場公開された作品の中から、欧州議会の文化教育委員会のメンバーがセレクションを行ない、3本に絞り込むというシステムが取られています。

 過去5回のノミネート&受賞作品は以下の通りです。

 ◆2007年
 ◎『そして、私たちは愛に帰る』(独・トルコ) 監督:ファティ・アキン
 ・『4ヶ月、3週と2日』(ルーマニア) 監督:クリスティアン・ムンジウ
 ・『夜顔』(西・仏) 監督:マノエル・デ・オリヴェイラ

 ◆2008年
 ・『デルタ』(ハンガリー・独) 監督:コーネル・ムンドルッツォ
 ◎『ロルナの祈り』(ベルギー・仏・伊) 監督:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
 ・“Občan Havel”(チェコ) 監督:Miroslav Janek、Pavel Koutecký

 ◆2009年
 ・『ソフィアの夜明け』(映画祭上映題:『イースタン・プレイ』)(ブルガリア) 監督:カメン・カレフ
 ・“Sturm”(独・デンマーク・オランダ) 監督:ハンス=クリスチャン・シュミット
 ◎『君を想って海をゆく』(仏) 監督:フィリップ・リオレ

 ◆2010年
 ・“Plato's Academy(Akadimia Platonos)”(ギリシャ・独) 監督:Filippos Tsitos
 ◎“When We Leave (Die Fremde)”(独) 監督:Feo Aladag
 ・『イリーガル』“Illégal”(仏・ベルギー・ルクセンブルク) 監督:オリヴィエ・マッセ=ドパス(Olivier Masset-Depasse)

 ◆2011年
 ・“Attenberg”(ギリシャ) 監督:Athina Rachel Tsangari
 ◎『キリマンジャロの雪』“Les neiges du Kilimanjaro (The Snows Of Kilimanjaro)”(仏) 監督:ロベール・ゲディギャン
 ・『プレイ』“Play”(スウェーデン・仏・デンマーク) 監督:リューベン・オストルンド

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 第6回ラックス賞のノミネート作品は以下の通りです。

 ・“Tabu”(ポルトガル・独・仏・ブラジル) 監督:ミゲル・ゴメス(Miguel Gomes)
 出演:テレサ・マドゥルガ、Laura Soveral、Ana Moreira、Carloto Cotta
 物語:ピラーは、カポベルデ人で、年輩のポルトガル人女性オーロラの隣に住んで、彼女の家政婦をしていた。オーロラは、なけなしの蓄えをエストリルのカジノですることで余生を過ごしていて、ピラーに感謝の言葉1つかけることもなかったが、ピラーにとってはよいことをすることが人生の目的なのだった。老女が死んだ時、ピラーは、昔の恋人の足跡をたどることにする。
 日本ではポルトガル映画祭2010で『私たちの好きな八月』(2008)が上映されています。本作は、『私たちの好きな八月』に続く第3監督長編。
 ベルリン国際映画祭2012コンペティション部門出品。国際批評家連盟賞、アルフレッド・バウアー賞受賞。
 パリ映画祭2012審査員のハートを射止めたで賞(Coup de coeur du jury)受賞。

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 ・『シュン・リーと詩人』“Io sono Li (Shun Li and the Poet)”(伊・仏) 監督:アンドレア・セグレ(Andrea Segre)
 物語:中国人女性シュン・リーは、ローマの織物工場で働いていた。彼女は、自分の書類を整えて、8歳になる自分の息子を早くイタリアに呼びたいと考えていた。しかし、突然、彼女は、キオッジャでバーテンダーとして働くことになる。そこは、友達から詩人と呼ばれる、スラブ系の漁師ベッピのパブであった。2人の間には友情が芽生えるが、それは、中国人と地元のコミュニティー双方に不協和音をもたらすのだった。
 監督のアンドレア・セグレは、ドキュメンタリー作家で、ドラマ作品を手がけるのは、これが初めて。
 ベネチア国際映画祭2011 ベネチア・デイズ部門出品。FEDIC Award、Lanterna Magica賞受賞。
 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2012 主演女優賞(チャオ・タオ)受賞。
 アルシネテラン配給により公開予定。イタリア映画祭2012にて上映。

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 ・“Csak a szél (Just the Wind)”(ハンガリー・独・仏) 監督:Bence Fliegauf
 出演:Lajos Sárkány、Katalin Toldi、Gyöngyi Lendvai、György Toldi
 物語:ハンガリーの村でロマ人一家が殺される。犯人は逃げて、もう誰の仕業かはわからない。近くにもう1つのロマ人一家が暮らしているが、彼らにとっては、注意深く抑えてきた恐怖が現実のものになっただけだった。家長は遠くカナダにいて、彼は、ニュースを聞いて、妻や子供たちや父を自分のもとへできるだけ早く集めようとする。人種差別主義者たちのテロに怯えながら暮らし、沈黙を決め込んだ多数派に囲まれて、感情を露わにすることもなく、彼らは、じっと襲撃されるまで、日々が過ぎていくのを耐える。夜の帳が落ち、彼らはいつもよりもベッドを引き寄せて眠る。恐怖から逃げ出したいという願いは叶えられそうにない。
 ハンガリーで実際に起こった一連の殺人事件を元に映画化。
 Bence Fliegauf監督は、数多くの短編やドキュメンタリーを発表していて、既に10年以上のキャリアを持つ。
 ベルリン国際映画祭2012 コンペティション部門出品。銀熊賞(審査員グランプリ)、平和映画賞、アムネスティ・インターナショナル賞受賞。
 パリ映画祭2012 審査員グランプリ受賞。

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 7月1日に発表されたエントリー作品10作品は、その後、いろんな映画祭で受賞を重ねていて、ラックス賞エントリー作品の持つ価値や重要性を改めて認識させられましたが、その中でさらに絞られてチョイスされたのが、上記の3作品ということになります。

 タヴィアーニ兄弟の“Cesare deve morire (Caesar Must Die)”もクリスティアン・ペツォルトの“Barbara”も話題の『クルリク』もこの段階で、落選してしまいました。

 今後のスケジュールは、10月15日〜11月20日までに行われる23の公式言語による上映会&投票を経て、11月21日に受賞作が発表される、という予定になっています。

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 *当ブログ記事
 ・第6回ラックス賞 エントリー作品10作品発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201207/article_3.html

 ・第3回ラックス賞:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_43.html
 ・第4回ラックス賞:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201007/article_27.html
 ・第5回ラックス賞:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_2.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年6月〜2013年1月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_9.html

 追記:
 ・第6回ラックス賞 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201211/article_21.html

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