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zoom RSS トランシルヴァニア国際映画祭2012 受賞結果!

<<   作成日時 : 2012/06/12 07:02   >>

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 第11回トランシルヴァニア国際映画祭の各賞が発表されました。

 【コンペティション部門】

 ◆グランプリ/ Transilvania Trophy
 ◎“Oslo, August 31st”(2011/ノルウェー) 監督:Joachim Trier
 出演:Anders Danielsen Lie、Johanne Kjellevik Ledang、Kjærsti Odden Skjeldal、Petter Width Kristiansen、Hans Olav Brenner、Ingrid Olava
 物語:アンダースは、田舎にある薬物リハビリセンターでの治療を終えようとしていて、治療の一環として、就職の面接のために都会へと外出する。久しぶりに外の世界に出た彼は、街をぶらぶらと練り歩きながら、長い間忘れていた人との出会いを体験する。彼は、良家出身で、知性と容姿を兼ね備えていたが、ふと、これまでの自分はいくつもの好機を無駄にし、人々の期待を裏切ってばかりだったのではないかと思い、深い後悔の念に苛まれる。まだ若いとはわかっていながらも、自分の人生が既に終わってしまったかのようにも感じる。しかし、次の日の朝を迎える頃には気分が変わり、希望も沸き上がる。過去の過ちを教訓にし、また人を愛することができれば、新しい人生を歩むことができるかもしれない。未来を信じてもいいのかもしれない……。
 カンヌ国際映画祭2011ある視点部門出品。

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 ◆監督賞
 ◎Maja Miloš “Klip”(2012/セルビア)
 物語:ヤスナは、10代半ばの美しい少女。セルビアの田舎町で、気のない母と死の床にある父との生活に幻滅を味わっている。セックスやドラッグなどに耽ってみるが、やがて痛々しい現実と向き合わなければならなくなる。
 監督のMaja Milosは、1983年ベオグラード生まれ。ベオグラード芸術大学で監督学を学び、2006年にはベルリン国際映画祭のベルリナーレ・タレント・キャンパスに参加した。その後、パリのドキュメンタリー映画学校で学ぶ。本作が初監督長編。
 ロッテルダム国際映画祭2012 タイガーアワード&The KNF Award (オランダ映画批評家賞)受賞。

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 ◆審査員特別賞
 ◎“Chapiteau Show(Shapito-shou)”(2011/ロシア) 監督:Sergey Loban
 物語:黒海沿岸のリゾート地。ティーンエージャーがインターネットで友だちを探すが、やがてそれが彼女の現実世界に変化をもたらす。狂信的なボーイスカウト、聾唖の少年たち、同性愛者がやってきて、リゾートに脅威が訪れる。有名な俳優が息子との関係を再構築しようとする。そして野心的なプロデューサーの物語……。
 愛、友情、尊敬、協調といった4通りの人間関係の物語。4つの物語が同時進行する。それぞれの物語の主人公は、知り合いの場合もあれば、そうでない場合もあり、他の物語に多かれ少なかれ関わってくる。それぞれの主人公は、他の主人公にどんな出来事が起こっているのかは気づかない。やがてある主人公の魂に嵐が吹き荒れるが、それは他の主人公にも飛び火していく。
 モスクワ国際映画祭2011 コンペティション部門出品。審査員特別賞受賞。

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 ◆脚本賞
 ◎Joachim Trier、Eskil Vogt “Oslo, August 31st”(2011/ノルウェー)

 ◆撮影賞
 ◎Barbara Alvarez “Thursday Till Sunday(De jueves a domingo)”(2012/チリ・オランダ) 監督:Dominga Sotomayor Castillo
 物語:チリ人家族を主人公とするロード・ムービー。一家は、休日旅行をするために車に乗っている。家族は崩壊の危機にあるが、誰もそのことは口にしない。子供たちはビーチに行きたいと考え、父親は家族から離れてアパートで暮らすことを考えている。母親はもう既に存在しない場所にいまだに固執している。みんな、これが最後の家族旅行になるだろうということは薄々気がついている。
 ほとんどのシーンは車の中で撮影されている。
 監督のDominga Sotomayor Castilloは、1985年チリ生まれ。いくつかの短編を発表し、本作で長編監督デビュー。2010年にはカンヌ国際映画祭のシネフォンダシオン部門に“Thursday Till Sunday”のプロジェクトをエントリーし、助成を得ている(2012年完成予定)。第2監督長編“Late to Die Young”は、エルサレム・インターナショナル・フィルム・ラボとバインガー・フィルムラボのプロジェクトにより製作中。
 撮影監督は、フアン・パブロ・レベージャ& パブロ・ストール監督の『ウィスキー』(2004)、ルクレシア・マルテル監督の『頭のない女』(2008)、ナタリア・スミルノフ監督の『幸せパズル』(2010)を手がけるバルバラ・アレバレス。
 ロッテルダム国際映画祭2012 タイガーアワード受賞。

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 ◆演技賞
 ◎Kim Kold “Teddy Bear”(2012/デンマーク) 監督:Mads Matthiesen
 出演:Kim Kold、Elsebeth Steentoft、Lamaiporn Sangmanee Hougaard、David Winters、Allan Mogensen
 物語:ボディービルダーのDennisは、痛々しいほどシャイで、38歳にもなって母親と一緒に暮らしている。彼は、愛を求めて、タイに向かう。
 サンダンス映画祭2012 監督賞受賞。

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 ◆観客賞
 ◎“Chapiteau Show(Shapito-shou)”(2011/ロシア) 監督:Sergey Loban

 【ルーマニアン・デイズ】

 ◆ルーマニアン・デイズ賞長編賞(Romanian Days Award for Feature Film)
 ◎“Everybody in Our Family(Toată lumea din familia noastră)”(2012/ルーマニア・オランダ) 監督:ラドゥ・ジュデ(Radu Jude)
 物語:マリウスは30代後半でバツイチだ。娘は妻の元にいて、妻は会計士と再婚している。彼にも娘に会う権利は保証されていて、ある休日に彼は娘を海辺に連れて行こうとする。しかし、その日、元妻は不在で、娘は病気だという。彼はそれを信じずに、無理やり娘を連れ出そうとする。

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 ◆ルーマニアン・デイズ賞短編賞(Romanian Days Award for Short Film)
 ◎“Blu”(2011/ルーマニア)  監督:Nicolae Constantin Tănase

 ◆ルーマニアン・デイズ賞初監督賞(Romanian Days Award for Best Debut)
 ◎Bogdan Ilie-Micu “A Dream's Merchant(Un gând, un vis, Doyle... și-un pix)”(2012/ルーマニア)

 ◆ルーマニアン・デイズ スペシャル・メンション(Romanian Days – Special Mention)
 ◎Constantin Cojocaru、Victoria Cociaş “Three Days till Christmas (The Last Days in the Life of Elena and Nicolae Ceauşescu/Ultimele zile din viaţa Elenei şi a lui Nicolae Ceauşescu)”(2012/ルーマニア) 監督:Radu Gabrea

 【Shadows部門】

 ◆最優秀短編賞
 ◎『希望の光』“Hope”(2011/カナダ) 監督:Pedro Pires
 物語:「爆撃を受け瀕死の兵士の脳裏を、走馬灯のように流れていく潜在意識の底に眠る景色。そこには、悲惨な現実とはかけ離れた一筋の"希望"があった。」
 ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2012にて上映予定。

 【The Let’s Go Digital! Award】

 ◆The Let’s Go Digital! Award for the Best Film
 ◎“It sees you” Mara Şimon、Denisse Conn-Tubacu、Cristian Georgescu

 【ローカル・コンペティション部門】

 ◆最優秀作品賞(Local Competition Award)
 ◎“Családi film” Ábel Visky

 ◆スペシャル・メンション(Special Mention of the Local Competition)
 ◎“Connection Lost” Paula Oneţ 、Manuela Borza

 【脚本コンテスト】

 ◆長編部門賞/HBO Award for the Best Feature Screenplay in the National Screenwriting Competition
 ◎Cristina Bîlea “Vara s-a sfârşit”

 ◆短編部門賞/HBO Award for the Best Short Film Screenplay in the National Screenwriting Competition
 ◎Adina Militaru “Dus întors: 3 minute”

 ◆ドキュメンタリー部門賞/HBO Award for the Best Documentary Screenplay, in the National Screenwriting Competition
 ◎Adina Popescu、Iulian Manuel Ghervas “10 perfect”

 【特別賞・名誉賞】

 ◆国際批評家連盟賞
 ◎『ティラノサウルス』(2011/英) 監督:パディ・コンシダイン

 ◆The Excellency Award
 ◎Iosif Demian(監督・撮影監督)
 ◎Helmut Stürmer(芸術監督)

 ◆生涯貢献賞
 ◎Ion Caramitru(男優)

 ◎ジェラルディン・チャプリン

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 ◎Mari Törőcsik(女優)

 ◎クロード・ルルーシュ

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 残念ながら、日本からの出品作、宮崎大祐監督の『夜が終わる場所』は受賞なりませんでした。

 コンペ部門の受賞結果は、ロッテルダム国際映画祭のコンペのやり直しのようなものになってしまい、あまり面白みはありませんでしたが、たぶん、これらの受賞作品は2011年から2012年にかけて観るべき作品のいくつかであり、コンペの舞台や審査員が変わってもあまり変わらない納得の結果なのだろうと思われます。
 受賞監督は、いずれも長編が1〜3本目という若い映画作家ばかりなので、今後、これを契機として、国際舞台で大きく飛躍していくことが期待されます。

 
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 *当ブログ記事
 ・トランシルヴァニア国際映画祭2009 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_15.html
 ・トランシルヴァニア国際映画祭2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200906/article_10.html
 ・トランシルヴァニア国際映画祭2010 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_15.html
 ・トランシルヴァニア国際映画祭2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201006/article_9.html
 ・トランシルヴァニア国際映画祭2011 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201105/article_28.html
 ・トランシルヴァニア国際映画祭2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201106/article_14.html
 ・トランシルヴァニア国際映画祭2012 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_10.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年6月〜2013年1月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_9.html

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