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zoom RSS 恐るべし! インターナショナル・シネファイル・ソサエティー賞2012ノミネーション!

<<   作成日時 : 2012/02/03 19:34   >>

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 第9回インターナショナル・シネファイル・ソサイエティー賞のノミネーションが発表されました。(1月22日)

 【インターナショナル・シネファイル・ソサエティー賞】
 インターナショナル・シネファイル・ソサイエティー賞(ICS:International Cinephile Society Award)は、オンラインで行なわれるインディペンデント映画と外国映画のための映画賞で、2003年に創設され、今回で第9回を迎えています。

 2010年は、作品賞トップ10に、2位に『トウキョウソナタ』、6位に『歩いても 歩いても』、9位に『崖の上のポニョ』を選ぶという他の全米映画賞とはかなり違うラインナップを出していたので、へえ〜、こんな賞があるんだと思ったのですが、今年もなかなかのラインナップになっています。

 全米映画賞を追いかけていると、なんとなく映画賞レースの上位作品がその年の最優秀映画なんだと思ったりしますが、ここのリストを見ると、それらとはかなり違っていて、いわゆる映画賞レースのラインナップなどというものは、「映画会社が、映画賞レース向けて、映画人や業界関係者のために、お膳立てしたラインナップに従って、『その道の専門家と言われる人たち』が順列並べ替えをしただけのもの」に過ぎなかったんだということを思い出させてくれたりもします。

 といっても、これだって、自分たちは他とはちょっと違うんだとばかりに、映画通ぶった人たちが誇らしげに選んだ鼻持ちならないセレクションなんじゃないか、という気もしないではありませんが、似たり寄ったりの全米映画賞レースのラインナップに見慣れた目からすると、けっこう新鮮で、面白いラインナップになっています。

 これと似たような感じで、全米映画賞レースの流れとは関係なく、映画の国籍とも無関係に、独自の視点で、映画をチョイスしている映画賞に、ロサンゼルス映画批評家協会賞や全米映画批評家協会賞、クロトゥルーディス賞などがありますが、それらに比べても、このインターナショナル・シネファイル・ソサイエティー賞は、ずば抜けて異色なところがあります。

 なお、この賞に「国際シネフィル協会賞」という訳語を当てている人もいます。

 *公式サイト:http://icsfilm.org/index.php

 今年のノミネート結果は以下の通りです。

画像

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 ◆作品賞
 ・『トスカーナの贋作』(仏・伊) 監督:アッバス・キアロスタミ
 ・『ドライヴ』(米) 監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
 ・『ヒューゴの不思議な発明』(米) 監督:マーティン・スコセッシ
 ・“Margaret”(米) 監督:ケネス・ロナーガン
 ・“Meek's Cutoff”(米) 監督:ケリー・ライヒャルト
 ・『メランコリア』(デンマーク・スウェーデン・仏・独) 監督:ラース・フォン・トリアー
 ・“Mysteries of Lisbon”(ポルトガル・仏) 監督:ラウル・ルイス
 ・『別離』(イラン) 監督:アスガー・ファルハディ
 ・『ツリー・オブ・ライフ』(米) 監督:テレンス・マリック
 ・『ブンミおじさんの森』(タイ・英・仏・独) 監督:アピチャッピン・ウィーラセタクン
 ・“Weekend”(英) 監督:Andrew Haigh

 ◆監督賞
 ・アスガー・ファルハディ 『別離』
 ・アッバス・キアロスタミ 『トスカーナの贋作』
 ・テレンス・マリック 『ツリー・オブ・ライフ』
 ・ニコラス・ウィンディング・レフン 『ドライヴ』
 ・ラウル・ルイス “Mysteries of Lisbon”

 ◆主演男優賞
 ・Tom Cullen “Weekend”
 ・マイケル・ファスベンダー 『SHAME-シェイム-』
 ・ペイマン・モアディ 『別離』
 ・Chris New “Weekend”
 ・マイケル・シャノン 『テイク・シェルター』

 ◆主演女優賞
 ・サレー・バヤト 『別離』
 ・ジュリエット・ビノシュ 『トスカーナの贋作』
 ・エリザベス・オルセン “Martha Marcy May Marlene”
 ・アンナ・パキン “Margaret”
 ・ユン・ジュンヒ 『ポエトリー アグネスの詩』

 ◆助演男優賞
 ・アルバート・ブルックス 『ドライヴ』
 ・シャハブ・ホセイニ 『別離』
 ・マイケル・ロンズデール 『神々と男たち』
 ・ブラッド・ピット 『ツリー・オブ・ライフ』
 ・クリストファー・プラマー 『人生はビギナーズ』

 ◆助演女優賞
 ・ジェシカ・チャスティン 『テイク・シェルター』
 ・ジェシカ・チャスティン 『ツリー・オブ・ライフ』
 ・レイラ・ハタミ 『別離』
 ・キャリー・マリガン 『SHAME-シェイム-』
 ・J・スミス=キャメロン “Margaret”

 ◆オリジナル脚本賞
 ・『トスカーナの贋作』 アッバス・キアロスタミ
 ・“Margaret” ケネス・ロナーガン
 ・『ミッドナイト・イン・パリ』 ウディ・アレン
 ・『別離』 アスガー・ファルハディ
 ・“Weekend” Andrew Haigh

 ◆脚色賞
 ・『ドライヴ』 ホセイン・アミニ
 ・『マネーボール』 スティーヴン・ザイリアン、アーロン・ソーキン
 ・“Mysteries of Lisbon” Carlos Saboga
 ・『私が、生きる肌』 アグスティン・アルモドバル(Agustín Almodóvar)、ペドロ・アルモドバル
 ・『裏切りのサーカス』 ブリジット・オコナー、ピーター・ストローハン

 ◆撮影賞
 ・『ドライヴ』 ニュートン・トマス・サイジェル
 ・『メランコリア』 マヌエル・アルベルト・クラロ
 ・『ブリューゲルの動く絵』 レフ・マイェフスキ、アダム・シコラ
 ・“Mysteries of Lisbon” André Szankowski
 ・『ツリー・オブ・ライフ』 エマヌエル・ルベツキ

 ◆編集賞
 ・『ドライヴ』 Matthew Newman
 ・“Martha Marcy May Marlene” Zachary Stuart-Pontier
 ・“Mysteries of Lisbon” Carlos Madaleno、Valeria Sarmiento
 ・『別離』 ハイェデェ・サフィヤリ(Hayedeh Safiyari)
 ・『ツリー・オブ・ライフ』 ハンク・コーウィン(Hank Corwin)、ジェイ・ラビノウィッツ(Jay Rabinowitz)、ダニエル・レゼンデ(Daniel Rezende)、ビリー・ウェバー(Billy Weber)、マーク・ヨシカワ(Mark Yoshikawa)

 ◆美術賞
 ・『ヒューゴの不思議な発明』 ダンテ・フェレッティ
 ・『ブリューゲルの動く絵』 マルセル・ストラヴィンスキ(Marcel Slawinski)、カタジーナ・ソバンスカ(Katarzyna Sobanska-Strzalkowska)
 ・“Mysteries of Lisbon” Isabel Branco
 ・『裏切りのサーカス』 マリア・ジャコーヴィック
 ・『ツリー・オブ・ライフ』 ジャック・フィスク

 ◆オリジナル作曲賞
 ・『ドライヴ』 クリフ・マルティネス
 ・『ハンナ』 ケミカル・ブラザーズ
 ・“Mysteries of Lisbon” ホルヘ・アリアガータ(Jorge Arriagada)
 ・『私が、生きる肌』 アルベルト・イグレシアス
 ・『裏切りのサーカス』 アルベルト・イグレシアス

 ◆アンサンブル賞
 ・“Bridesmaids”
 ・“Margaret”
 ・『ミッドナイト・イン・パリ』
 ・Mysteries of Lisbon”
 ・『別離』
 ・『裏切りのサーカス』

 ◆アニメーション賞
 ・『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』 監督:スティーヴン・スピルバーグ
 ・『ランゴ』 監督:ゴア・ヴァービンスキー
 ・『くまのプーさん』 監督:スティーヴン・J・アンダーソン、ドン・ホール

 ◆ドキュメンタリー賞
 ・“The Arbor”(英) 監督:Clio Barnard
 ・“The Autobiography of Nicolae Ceausescu”(ルーマニア・独) 監督:Andrei Ujica
 ・『光、ノスタルジア』(チリ・仏・独) 監督:Patricio Guzman
 ・『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』(独・仏・英) 監督:ヴィム・ヴェンダース
 ・『アイルトン・セナ 〜音速の彼方へ』(英) 監督:アシフ・カパディア

 ◆外国語映画賞(Film Not In The English Language)
 ・『トスカーナの贋作』(仏・伊) 監督:アッバス・キアロスタミ
 ・『メゾン ある娼館の記憶』“House of Pleasures”(仏) 監督:ベルトラン・ボネロ
 ・“Le Havre”(フィンランド・仏・独) 監督:アキ・カウリスマキ
 ・『四つのいのち』(伊・独・スイス) 監督:ミケランジェロ・フラマンティーノ
 ・“Mysteries of Lisbon”(ポルトガル・仏) 監督:ラウル・ルイス
 ・『神々と男たち』(仏) 監督:グザヴィエ・ボーヴォワ
 ・『ポエトリー アグネスの詩』(韓) 監督:イ・チャンドン
 ・『別離』(イラン) 監督:アスガー・ファルハディ
 ・『私が、生きる肌』(西) 監督:ペドロ・アルモドバル
 ・『ブンミおじさんの森』(タイ・英・仏・独) 監督:アピチャッピン・ウィーラセタクン

 ◆2011劇場未公開作品賞(Best Picture Not Released in 2011)
 ・“Alps”(ギリシャ) 監督:Giorgos Lanthimos
 ・“Century of Birthing”(フィリピン) 監督:Lav Diaz
 ・『宣戦布告』“Declaration of War”(仏) 監督:ヴァレリー・ドンゼッリ
 ・“The Deep Blue Sea”(米・英) 監督:テレンス・デイヴィス
 ・“Elena”(ロシア) 監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ
 ・『ファウスト』(ロシア) 監督:アレクサンドル・ソクーロフ
 ・『少年と自転車』(ベルギー・仏) 監督:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
 ・“Once Upon a Time in Anatolia”(トルコ・ボスニア ヘルツェゴビナ) 監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
 ・『これは映画ではない』(イラン) 監督:ジャファール・パナヒ
 ・『ニーチェの馬』(ハンガリー・仏・独・スイス・米) 監督:タル・ベーラ

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 主な作品のノミネート状況は以下の通りです。

 ・『別離』(10):作品・監督・主演男優・主演女優・助演男優・助演女優・脚本・編集・アンサンブル・外国語
 ・“Mysteries of Lisbon”(9):作品・監督・脚色・撮影・編集・美術・作曲・アンサンブル・外国語
 ・『ドライヴ』(7):作品・監督・助演男優・脚色・撮影・編集・作曲
 ・『ツリー・オブ・ライフ』(7):作品・監督・助演男優・助演女優・撮影・編集・美術
 ・『トスカーナの贋作』(5):作品・監督・主演女優・外国語
 ・“Margaret”(5):作品・主演女優・助演女優・脚本・アンサンブル
 ・“Weekend”(4):作品・主演男優・主演男優・脚本
 ・『裏切りのサーカス』(4):脚色・美術・作曲・アンサンブル
 ・『SHAME-シェイム-』(3):主演男優・助演女優
 ・『私が、生きる肌』(3):脚色・作曲・外国語
 ・『ヒューゴの不思議な発明』(2):作品・美術
 ・『メランコリア』(2):作品・撮影
 ・『ブンミおじさんの森』(2):作品・外国語
 ・『テイク・シェルター』(2):主演男優・助演女優
 ・“Martha Marcy May Marlene”(2):主演女優・編集
 ・『ポエトリー アグネスの詩』(2):主演女優・外国語
 ・『神々と男たち』(2):助演男優・外国語
 ・『ミッドナイト・イン・パリ』(2):脚本・アンサンブル
 ・『ブリューゲルの動く絵』(2):撮影・美術
 ・“Meek's Cutoff”(1):作品
 ・『人生はビギナーズ』(1):助演男優
 ・『マネーボール』(1):脚色
 ・『ハンナ』(1):作曲
 ・“Bridesmaids”(1):アンサンブル

 『別離』がまさかの10部門で最多ノミネートになりました。
 投票の時期と公開の時期がちょうど重なっていて、それが有利に働いたということもあるのかもしれませんが、それにしても恐るべき高評価です。
 最終的にどのくらい受賞できるかはわかりませんが、アート系作品の観客の評価はこれくらい凄いんだ、というのを見せつけているということになるのではないでしょうか。

 日本映画は、『十三人の刺客』くらい入ってもよさそうなものですが、残念ながら、2年連続で1本も入ることはできませんでした。

 ちなみに、“The Autobiography of Nicolae Ceausescu”、『トスカーナの贋作』、“Meek’s Cutoff”、“Mysteries of Lisbon”、『神々と男たち』、『ブンミおじさんの森』は、前回、「劇場未公開作品賞部門」に入っていた作品です。

 受賞結果の発表は、2月21日です・

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 *当ブログ記事

 ・インターナショナル・シネファイル・ソサイエティー賞2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201102/article_34.html
 ・インターナショナル・シネファイル・ソサイエティー賞2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_33.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年1月〜6月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_1.html

 追記:
 ・インターナショナル・シネファイル・ソサエティー賞2012 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201202/article_40.html

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