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zoom RSS サンタバーバラ国際映画祭2012 受賞結果!

<<   作成日時 : 2012/02/09 08:29   >>

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 第27回サンタバーバラ国際映画祭の各賞が発表されました。

 【サンタバーバラ国際映画祭】
 サンタバーバラという都市は、アメリカ映画産業のルーツの1つで、その地で1985年に始められたこの映画祭(SBIFF:The Santa Barbara International Film Festival )は、今年で第27回(1月26日-2月5日)を迎えています。

 以前は、アメリカ映画産業のルーツという特徴を前面に出して、北米で配給の決まっていない作品や短編映画に力を入れていたようですが 、いまでは、それらを発展的に解消して(?)、インディペンデント部門、インターナショナル部門、ワールド・シネマ部門、スペイン/ラテン・アメリカ映画部門、特別上映部門、特集上映部門など、多彩な国別・地域別の部門を設けて、バラエティーに富んだ作品を紹介することに務めているようです。

 昨年までは、イースト×ウエスト部門というアジア映画部門があって、いくつかの日本映画が上映されたのですが、今年は部門ごとなくなってしまったようで、今年の日本からのエントリーは山村浩二監督の『マイブリッジの糸』のみでした。

 今年の受賞結果は、以下の通りです。

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 ◆最優秀作品賞(The Panavision Spirit Award for Independent Cinema)
 ◎“Up There”(英) 監督:Zam Salim
 出演:ウォーレン・ブラウン、バーン・ゴーマン、ジョー・ハートリー
 物語:マーティン(故人)は、早くあの世に行きたかったのに、死んだ人を死後の世界に案内する仕事を押しつけられる。彼は、やたらと快活な男ラッシュとパートナーを組まされて、予定が狂い、到着するはずの魂を見失ってしまう。彼らは見失った魂を捜して、辺鄙な海沿いの町にたどりつく。そこには、生意気なティーンエージャーたち、陰険な老女たち、そして謎の女性リズが住んでいた……。

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 ◆審査員特別賞 芸術賞(A special Jury Prize for Artistic Distinction)
 ◎“Barrymore”(米・カナダ) 監督:Erik Canuel
 出演:クリストファー・プラマー、John Plumpis
 物語:内なる悪魔と格闘して、息をのむ演技を生み出した俳優ジョン・バリモアを描いたウィリアム・ルース脚本の、トニー賞受賞の舞台“Barrymore”を、同じくクリストファー・プラマー主演で映画化した作品。
 トロント国際映画祭2011 MARVERICK部門出品。

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 ◆インターナショナル映画賞(The Best International Film Award)
 ◎“Free Men(Les hommes libres)”(仏) 監督:イスマイル・フェルーキ(Ismael Ferroukhi)
 出演:タハル・ラヒム、マイケル・ロンズデール、Mahmud Shalaby、ルブナ・アザバル
 物語:1942年、ナチ支配下のパリ。アルジェリア人のYounesは、警察に逮捕され、スパイになって、モスクに潜入し、レジスタンスに協力している者がいないかどうか調べるよう求められる。しかし、彼は、ナチスの恐ろしさを知り、自由のために闘う決意をする。
 日本でも『長い旅』(2004)が紹介されているイスマイル・フェルーキの最新作。
 トロント国際映画祭2011 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 リュミエール賞2012 新人男優賞ノミネート(Mahmoud Shalaby)。


 ◆スペイン・ラテンアメリカ映画賞(The Nueva Vision Award for the best Spanish/Latin American film)
 ◎“Found Memories (Historias Que So Existem Quando Lembradas)”(ブラジル・アルゼンチン・仏) 監督:Julia Murat
 物語:マダレナは、毎朝、アントニオのコーヒーショップのためにパンを焼く。列車が通らない線路を横切り、墓地の門を開けて、司祭の説教を聴き、古い村の仲間と一緒にランチを取る。彼女は、ずっと死んだ夫の記憶とともに生きてきたが、若い女性カメラマン、リタがやってきて、彼女を目覚めさせるのだった。
 ベネチア国際映画祭2011 ベネチア・デイズ部門出品。

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 ◆オナラブル・メンション(Honorable Mention)
 ◎“The Rumble Of The Stones (El Rumor de las Piedras)”(ベネズエラ) 監督:Alejandro Bellame Palacios
 洪水ですべてを失いかけた女性が、希望を取り戻し、家族を再生させようとする物語。
 米国アカデミー賞2012外国語映画賞バネズエラ代表作品。


 ◆ドキュメンタリー賞(Best Documentary Film Award)
 ◎“Pretty Old”(米) 監督:Walter Matteson
 58歳以上の年齢の女性たちが美を競う美人コンテスト“Ms. Senior Sweetheart Pageant”、それぞれに異なる背景を持ち、それぞれの人生を生きてきた各出演者たちにスポットライトを当てる。

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 ◆シネマ・ヌーボー賞(The Cinema Nouveau Award)
 ◎“Heat Wave(Apres Le Sud)”(仏) 監督:ジャン=ジャック・ジョフレ(Jean-Jacques Jauffret.)
 出演:アデル・エネル(Adèle Haenel)、Sylvie Lachat、Ulysse Grosjean、Yves Ruellan
 物語:実話に基づく物語。思春期から抜け出しきれていないいとこ同志のステファーヌとルイジ、退職したジョルジュ、ルイジのガール・フレンドのアメリ、アメリの母のアンヌ。うだるような暑さの南フランスで、彼らの人生が交わり、痛み、恐れ、屈辱、疲労などが重なって、悲劇へと向かう。
 ジャン=ジャック・ジョフレは、『ピガール』などに出演している俳優で、『野性の夜に』の助監督などを経て、本作で長編監督デビュー
 カンヌ国際映画祭2011 監督週間出品。

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 ◆短編映画賞(Bruce Corwin Award for Best Live Action Short Film Under 30 Minutes)
 ◎“L Train”(米) 監督:Anna Musso
 物語:サニーは、10代のアフリナカン・アメリカンの少女で、シカゴのスラムを通って通学することが嫌で仕方がなかった、しかし、ある身障者の女性と出会って、内なる怒りを思いやりに変える術を学ぶ。

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 ◆短編アニメーション賞(Bruce Corwin Award for Best Animation Short Film)
 ◎“The Missing Key”(オーストラリア) 監督:ジョナサン・ニックス(Jonathan Nix)
 物語:1920年代。日本の若き作曲家ヒロ・ワサビは、ベニスに音楽留学し、そこでオーボエ奏者のネコJacuzziと仲良くなる。彼が通う音楽学校Scuola di Musicaには、恐ろしい先生マダム・ゼロがいて、ずる賢い貴族テレフィーノ伯が同級生として在籍していた。ヒロは、卒業制作作品を創作して、最優秀卒業制作賞Abacus Scroll賞を狙っていたが、それを聞きつけたテレフィーノ伯が、ヒロのアパートに忍び込んで、彼が創作した楽譜を盗み、彼のピアノを破壊する。ショックを受けたヒロは、卒業コンペに参加せずに、日本に帰ろうとする。ところが、帰路につこうとした道すがら、頭の中に、シンプルだけれど、美しい1つのメロディーが浮かぶ。彼は、コンペ会場に急ぎ、テレフィーノ伯の優勝を阻止しようとする……。
 オタワ国際アニメーションフェスティバル2011 インターナショナル・ショーケース部門出品。
 オーストラリア IF賞2011 短編アニメーション賞受賞。

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 ◆社会正義賞基金(The Fund for Santa Barbara Social Justice Award)
 ◎“Dirty Energy”(米) 監督:Bryan Hopkins
 2010年4月20日のメキシコ湾原油流出事故のその後。経済的打撃、長期にわたる健康の被害などのダメージを受けながらも、それでも人々は生活再建のために立ち上がり、奮闘している。

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 ◆観客賞(The Audience Choice Award)
 ◎“Starbuck”(カナダ) 監督:Ken Scott
 出演:パトリック・ユアール、Julie LeBreton、アントワーヌ・ベルトラン
 物語:デイヴィッドは、42歳だが、最小限の努力のみで、なんとか生きられればいいというダメな大人の典型のような男だった。そんな彼が、なんとなく付き合い続けていた婦警のヴァレリーから妊娠したと告げられる。彼は、20年前を思い出す。彼は、精子バンクに登録していて、お金のためにせっせと精子を提供していたが、実に、533人の生物学的な父親になっていた。そのうち、142人が、生物学的父親として、Starbuckという名前でしか知らされていない彼を特定すべく訴訟を起こしていた。
 トロント国際映画祭2011 GALA PRESENTATIONS部門出品。
 パームスプリングス国際映画祭2012 観客賞ナラティヴ部門受賞。

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 映画祭としてのプレミア度はそんなに高くはありませんが、各部門でなかなかユニークな作品が選ばれています。

 当ブログで何度も取り上げた作品もありますが、今回、初お目見えの作品もあります。

 あ、見つけちゃったと思ったのが、ドキュメンタリー部門の“Pretty Old”です。
 いろんな人生を経てきたおばあちゃんたちの美人コンテスト。元気で、まだまだ人生を楽しむことをあきらめていないおばあちゃんたちがたくさん出てきて、観る者にも元気をくれる。今の時代が求めているものにマッチしてるし、話題性もあって、ウケますよ、これ。

 路線的には『ヤング@ハート』に近い作品ということになりますが、あれよりはもっと広がりが持てそうなんじゃないでしょうか。

 2012年度映画賞レースのドキュメンタリー部門にも、(メインストリームにはならないかもしれないけど)きっとどこかにからんでくるはずです。

 誰が見てるかわからないので、一応、書いておきますが、

 買ってください!

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 ま、それはそれとして―

 サンタバーバラ映画祭は、全米映画賞レース開催期間中の映画祭として、(パームスプリングス国際映画祭と同様に)昨年活躍した映画人に賞を与えるという催しを行なっていて、その受賞者は、前年末から発表されています。

 彼らの表彰は、映画祭期間中にバラバラの日程で行なわれ、映画祭に華を添えています。

 今年の受賞者は、以下の通りです。

 ◆モダン・マスター賞(Modern Master Award)
 ◎クリストファー・プラマー

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 ◆最優秀パフォーマンス賞(Outstanding Performance of the Year Award)
 ◎ヴィオラ・デイヴィス

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 ◆ヴァーチュオソス賞(Virtuosos Award)
 前年に優れたパフォーマンスをした俳優に贈られる賞(actors who have distinguished themselves through performances in film this past year)。
 ◎シェイリーン・ウッドリー

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 ◎パットン・オズワルト

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 ◎アンディー・サーキス

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 ◎デミアン・ビチル

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 ◎ルーニー・マーラ

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 ◎Dave Karger

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 ◎クリス・ワイツ

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 なぜかひとりだけ監督がまじっています。

 ◆シネマ・ヴァンガード賞(Cinema Vanguards Award)
 リスクを承知で、優れた、そして独創的な活躍をして、映画に貢献した俳優に贈られる賞(taking artistic risks and making a significant and unique contribution to film)。
 ◎ジャン・デュジャルダン、ベレニス・ベジョ

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 ◆アメリカン・リヴィエラ賞(American Riviera Award)
 アメリカ映画界に強いインパクト(a strong influence on American Cinema)を与えたと認められる人物に贈られる。
 ◎マーティン・スコセッシ

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 *当ブログ記事
 ・サンタバーバラ国際映画祭2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201102/article_15.html
 ・サンタバーバラ国際映画祭2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_27.html

 ・パームスプリングス国際映画祭2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_41.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年1月〜6月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_1.html

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