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zoom RSS ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2011 発表!

<<   作成日時 : 2011/05/24 20:05   >>

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 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2011が発表になりました。(5月6日)


 ◆作品賞(Miglior Film)
 ・“Basilicata Coast To Coast”(伊) 監督:ロッコ・パパレオ(Rocco Papaleo)
 ・“Benvenuti Al Sud”(伊) 監督:Luca Miniero
 ◎『われわれは信じていた』“Noi Credevamo”(伊・仏) 監督:マリオ・マルトーネ(Mario Martone)
 ・『ぼくたちの生活』“La Nostra Vita”(伊・仏) 監督:ダニエレ・ルケッティ(Daniele Luchetti)
 ・『穏やかな暮らし』“Una Vita Tranquilla”(伊・独・仏) 監督:クラウディオ・クッペリーニ(Claudio Cupellini)


 ◆監督賞( Migliore Regista)
 ・マルコ・ベロッキオ “Sorelle Mai”(伊)
 ・サヴェリオ・コンスタンツォ 『素数たちの孤独』“La Solitudine Dei Numeri Primi”(伊・仏・独)
 ・クラウディオ・クッペリーニ 『穏やかな暮らし』
 ・ミケランジェロ・フラマンティーノ 『四つのいのち』“Le Quattro Volte”
 ・Paolo Genovese “Immaturi”(伊)
 ◎ダニエレ・ルケッティ 『ぼくたちの生活』
 ・マリオ・マルトーネ(Mario Martone) 『われわれは信じていた』“Noi Credevamo”(伊・仏)
 ・Luca Miniero“Benvenuti Al Sud”


 ◆主演男優賞( Migliore Attore Protagonista)
 ・アントニオ・アルバネーゼ “Qualunquemente”(伊) 監督:ジュリオ・マンフレドニア
 ・クラウディオ・ビシオ“Benvenuti Al Sud”
 ◎エリオ・ジェルマーノ 『ぼくたちの生活』
 ・Vinicio Marchioni “20 Sigarette”(伊) 監督:Aureliano Amadei
 ・キム・ロッシ・スチュアート “Vallanzasca Gli Angeli Del Male”(伊) 監督:ミケーレ・プラチド

 アントニオ・アルバネーゼは2年連続ノミネート。


 ◆主演女優賞(Migliore Attrice Protagonista)
 ◎Paola Cortellesi “Nessuno Mi Può Giudicare”(伊) 監督:Massimiliano Bruno
 ・セイラ・フェルバーバウム “Il Gioiellino”(伊・仏) 監督:アンドレア・モライヨーリ(Andrea Molaioli)
 ・アンジェラ・フィノチアーノ “Benvenuti Al Sud”
 ・イザベラ・ラゴネーゼ 『ぼくたちの生活』
 ・アルバ・ロルヴァケル 『素数たちの孤独』

 アルバ・ロルヴァケルは3年連続ノミネートで、前回は『やがて来たる者』で助演女優賞ノミネート、前々回は『ボローニャの夕暮れ』で主演女優賞受賞。


 ◆助演男優賞(Migliore Attore Non Protagonista)
 ◎ジュゼッペ・バティストン 『ラ・パッショーネ』“La Passione”(伊) 監督:カルロ・マッツァクラーティ
 ・ラウル・ボヴァ 『ぼくたちの生活』
 ・フランチェスコ・ディ・レーヴァ 『穏やかな暮らし』
 ・ロッコ・パパレオ “Nessuno Mi Può Giudicare”
 ・Alessandro Siani “Benvenuti Al Sud”


 ◆助演女優賞(Migliore Attrice Non Protagonista)
 ・バルボラ・ボブローヴァ 『ロバの美』“La Bellezza Del Somaro”(伊) 監督:セルジョ・カステリット
 ・Valeria De Franciscis Bendoni “Gianni E Le Donne”(伊) 監督:ジョヴァンニ・ディ・グレゴリオ
 ・Anna Foglietta “Nessuno Mi Può Giudicare”
 ◎ヴァレンティーナ・ロドヴィーニ “Benvenuti Al Sud”
 ・Claudia Potenza “Basilicata Coast To Coast”


 ◆脚本賞(Migliore Sceneggiatura)
 ・ロッコ・パパレオ、Valter Lupo “Basilicata Coast To Coast”
 ・Paolo Genovese “Immaturi”
 ◎マリオ・マルトーネ、ジャンカルロ・デ・カタルド 『われわれは信じていた』
 ・サンドロ・ペトラリア、ステファノ・ルッリ、ダニエレ・ルケッティ 『ぼくたちの生活』
 ・Filippo Gravino、Guido Iuculano、クラウディ・クッペリーニ 『穏やかな暮らし』

 ◆撮影賞(Migliore Direttore Della Fotografia)
 ・Vittorio Omodei Zorini “20 Sigarette”
 ・ルカ・ビガッツィ “Il Gioiellino”
 ◎レナート・ベルタ 『われわれは信じていた』
 ・ファビオ・チャンケッティ 『素数たちの孤独』
 ・アルナルド・カティナーリ “Vallanzasca Gli Angeli Del Male”

 ◆編集賞(Migliore Montatore)
 ◎Alessio Doglione “20 Sigarette”
 ・ジャコポ・カドリ 『われわれは信じていた』
 ・ミルコ・ガッローネ 『ぼくたちの生活』
 ・フランチェスカ・カルヴェッリ “Sorelle Mai”
 ・Consuelo Catucci “Vallanzasca Gli Angeli Del Male”

 フランチェスカ・カルヴェッリは前回『愛の勝利を』で受賞しています。

 ◆美術賞(Migliore Scenografo)
 ・Francesco Frigeri “Amici Miei - Come Tutto Ebbe Inizio”(伊) 監督:Neri Parenti
 ・パオラ・コメンチーニ “Benvenuti Al Sud”
 ・Paki Meduri “Into Paradiso”(伊) 監督:Paola Randi
 ◎Emita Frigato 『われわれは信じていた』
 ・トニーノ・ゼッラ(Tonino Zera) “Vallanzasca Gli Angeli Del Male”

 ◆衣裳賞(Migliore Costumista)
 ・Alfonsina Lettieri “Amici Miei - Come Tutto Ebbe Inizio”
 ・ナナ・チェッキ “Christine Cristina”(伊) 監督:ステファニア・サンドレッリ
 ・フランチェスカ・サルトーリ 『ラ・パッショーネ:』
 ◎Ursula Patzak 『われわれは信じていた』
 ・Roberto Chiocchi “Vallanzasca Gli Angeli Del Male”

 ◆メイキャップ賞(Migliore Truccatore)
 ・Vincenzo Mastrantonio “Amici Miei - Come Tutto Ebbe Inizio”
 ・Lorella De Rossi “Gorbaciof”(伊) 監督:Stefano Incerti
 ◎Vittorio Sodano 『われわれは信じていた』
 ・Gianfranco Mecacci 『ラ・パッショーネ:』
 ・Francesco Nardi、Matteo Silvi “Vallanzasca Gli Angeli Del Male”

 Vittorio Sodanoは、『イル・ディーヴォ』のメイキャップ・アーティスト。

 ◆ヘア・スタイリスト賞(Migliore Acconciatore)
 ・フェルディナンド・メロラ “Amici Miei - Come Tutto Ebbe Inizio”
 ・Mauro Tamagnini “Christine Cristina”
 ◎Aldo Signoretti 『われわれは信じていた』
 ・Teresa Di Serio “Qualunquemente”
 ・Massimo Gattabrusi 『素数たちの孤独』
 ・Claudia Pallotti、Teresa Di Serio “Vallanzasca Gli Angeli Del Male”

 Aldo Signorettiは、Vittorio Sodanoとともに、『イル・ディーヴォ』で米国アカデミー賞メイキャップ賞にノミネートされたメイキャップ・アーティスト。
 Teresa Di Serioはダブル・ノミネート。

 ◆視覚効果賞(Migliori Effetti Speciali Visivi)
 ◎Rebel Alliance “20 Sigarette”
 ・Canecane “Amici Miei - Come Tutto Ebbe Inizio”
 ・Reset VFX “Christine Cristina”
 ・Paola Trisoglio、 Stefano Marinoni( 以上、Visualogie)、Paola Randi、Daniele Stirpe Jost “Into Paradiso”
 ・Gianmario Catania、Corrado Virgili “Winxclub 3d - Magica Avventura”(伊) 監督:Iginio Straffi

 Paola TrisoglioとStefano Marinoniは前回『愛の勝利を』で受賞しています。

 ◆録音賞(Migliore Fonico Di Presa Diretta)
 ・Mario Iaquone “20 Sigarette”
 ・フランチェスコ・リオタルド “Basilicata Coast To Coast”
 ・ガエターノ・カリート、マリチェッタ・ロンバルド 『われわれは信じていた』
 ◎ブルーノ・プッパロ 『ぼくたちの生活』
 ・Paolo Benvenuti、シモーネ・パオロ・オリヴィエーロ(Simone Paolo Olivero) 『四つのいのち』

 Mario Iaquoneは前回『はじめての大切なもの』でノミネートされています。
 ガエターノ・カリートは前回『愛の勝利を』でノミネートされています。
 ブルーノ・プッパロは前回“Genitori e Figli: Agitare Bene Prima Dell'uso”でノミネートされています。

 ◆作曲賞(Migliore Musicista)
 ◎Rita Marcotulli、ロッコ・パパレオ “Basilicata Coast To Coast”
 ・Umberto Scipione “Benvenuti Al Sud”
 ・Teho Teardo “Il Gioiellino”
 ・Fausto Mesolella “Into Paradiso”
 ・Hubert Westkemper 『われわれは信じていた』

 ◆オリジナル歌曲賞(Migliore Canzone Originale)
 ◎“Basilicata Coast To Coast”-‘Mentre Dormi’ 作詞:Gimmi Santucci、マックス・ガゼ  作曲・パフォーマンス(Interpretazione):マックス・ガゼ
 ・“Che Bella Giornata”(伊)(監督:Gennaro Nunziante)-‘L’Amore Non Ha Religione’ 作詞・作曲・パフォーマンス:Luca Medici
 ・“Immaturi”-“Immaturi” 作詞・作曲・パフォーマンス:アレックス・ブリッティ
 ・“Nessuno Mi Può Giudicare”-‘Capocotta Dreamin’’ 作曲:Maurizio Filardo 作詞・パフォーマンス:Massimiliano Bruno、Marco Conidi
 ・“Qualunquemente”-‘Qualunquemente’ 作曲:ペッペ・ボルタレッリ、Salvatore De Siena、Amerigo Sirianni 作詞:ペッペ・ボルタレッリ、アントニオ・アルバネーゼ、Piero Guerrera パフォーマンス:アントニオ・アルバネーゼ


 ◆プロダクション賞(Migliore Produttore)
 ◎“20 Sigarette” ティルデ・コルシ、ジャンニ・ロモーリ、クラウディ・ボニヴェント
 ・“Basilicata Coast To Coast” Isabella Cocuzza、アルトスーロ・パグリア(以上、Paco Cinematografica)、マーク・ロンバルド(Eagle Pictures)、エリザベッタ・オルミ(Ipotesi Cinema)
 ・“Benvenuti Al Sud” Medusa 共同製作:Cattleya
 ・“Gianni E Le Donne” アンジェロ・バルバガッロ(Bibi Film TV)、Isaria Productions 共同製作:Rai Cinema
 ・『われわれは信じていた』 Carlo Degli Esposti、コノチータ・アイロルディ、Giorgio Magliulo
 ・『四つのいのち』 Gregorio Paonessa、マルタ・ドンゼッリ(以上、Pervivo Film (伊))、Susanne Marian、フィリップ・ボベール(Essential Filmproduktion (独))、Gabriella Manfre’ (Invisibile Film (伊))、Elda Guidinetti、Andres Pfaeffli(以上、Ventura Film (スイス))

 アンジェロ・バルバガッロは、前回“Fortapàsc”でノミネート。
 Medusaは前回『シチリア!シチリア!』でノミネート。
 Rai Cinemaは、前回“Fortapàsc”でノミネート、『やがて来たる者』で受賞。


 ◆新人監督賞(Migliore Regista Esordiente)
 ・Aureliano Amadei “20 Sigarette”
 ・Massimiliano Bruno “Nessuno Mi Può Giudicare”
 ・Edoardo Leo “Diciotto Anni Dopo”(伊)
 ◎ロッコ・パパレオ “Basilicata Coast To Coast”
 ・Paola Randi “Into Paradiso”


 ◆ドキュメンタリー賞( Miglior Documentario Di Lungometraggio )
 ◎“È Stato Morto Un Ragazzo. Federico Aldrovandi Che Una Notte Incontrò La Polizia”(伊) 監督:Filippo Vendemmiati
 ・“Ritratto Di Mio Padre”(伊) 監督:Maria Sole Tognazzi
 ・“This Is My Land…Hebron”(伊) 監督:ジュリア・アマティ、Stephen Natanson
 ・“L’Ultimo Gattopardo: Ritratto Di Goffredo Lombard”(伊) 監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
 ・“Ward 54”(伊・米) 監督:Monica Maggioni

 ◆短編映画賞(Miglior Cortometraggio)
 ・“Caffe’ Capo”(伊) 監督:Andrea Zaccariello
 ・“Io Sono Qui”(伊) 監督:Mario Piredda
 ◎“Jody Delle Giostre”(伊) 監督:Adriano Sforzi
 ・“Salvatore”(伊) 監督:Bruno E Fabrizio Urso
 ・“Stand By Me”(伊) 監督:Giuseppe Marco Albano

 ※ドキュメンタリー賞と短編映画賞のみ特別審査員の選考によって選ばれます。

 ◆EU映画賞(Miglior Film Dell'unione Europea)
 ・“Another Year”(英) 監督:マイク・リー
 ◎『英国王のスピーチ』(英) 監督:トム・フーパー
 ・『未来を生きる君たちへ』(デンマーク・スウェーデン) 監督:スザンネ・ビア
 ・『瞳の奥の秘密』(アルゼンチン・西) 監督:フアン・ホセ・カンパネラ
 ・『神々と男たち』(仏) 監督:グザヴィエ・ボーヴォワ

 ◆外国映画賞(Miglior Film Straniero)
 ・『ブラック・スワン』(米) 監督:ダーレン・アルノフスキー
 ・“La Donna Che Canta(Incendies)”(カナダ・仏) 監督:デニ・ヴィルヌーヴ
 ◎『ヒアアフター』(米) 監督:クリント・イーストウッド
 ・『インセプション』(米) 監督:クリストファー・ノーラン
 ・『ソーシャル・ネットワーク』(米) 監督:デイヴィッド・フィンチャー

 ◆ヤング・ダヴィッド賞(David Giovani) 6000人以上の学生が審査員として投票して決める賞
 ◎“20 Sigarette” 監督:Aureliano Amadei
 ・“Benvenuti Al Sud” 監督:Luca Miniero
 ・『われわれは信じていた』 監督:マリオ・マルトーネ
 ・“Un Altro Mondo” 監督:Silvio Muccino
 ・“Vallanzasca Gli Angeli Del Male” 監督:ミケーレ・プラチド

 ◆特別賞(David Speciali)
 ◎エットーレ・スコラ(監督) - クラウディオ・ボニヴェント(プロデューサー)

 ◆イタリア統一150周年スペシャル・ダヴィッド(David Speciale ai 150 anni dell'Unita' d'Italia)
 ◎イタリア共和国大統領ジョルジョ・ナポリターノ


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 主な作品のノミネート&受賞状況は以下の通りです。

 ・『われわれは信じていた』(7/13):作品・監督・脚本・撮影・編集・美術・衣裳・メイク・ヘア・録音・作曲・プロダクション・ヤング
 ・“Benvenuti Al Sud”(1/10):作品・監督・主演男優・主演女優・助演男優・助演女優・美術・作曲・プロデューサー・ヤング
 ・“Basilicata Coast To Coast”(3/8)作品・助演女優・脚本・録音・作曲・歌曲・プロダクション・新人監督
 ・『ぼくたちの生活』(3/8):作品・監督・主演男優・主演女優・助演男優・脚本・編集・録音
 ・“20 Sigarette”(3/8):主演男優・撮影・編集・視覚効果・録音・プロダクション・新人監督・ヤング
 ・“Vallanzasca Gli Angeli Del Male”(0/8):主演男優・助演男優・助演女優・歌曲・
 ・“Nessuno Mi Può Giudicare”(1/5):主演女優・助演男優・助演女優・歌曲・新人監督
 ・“Amici Miei - Come Tutto Ebbe Inizio”(0/5):美術・衣裳・メイク・ヘア・視覚効果
 ・『穏やかな暮らし』(1/4):作品・監督・助演男優・脚本
 ・『素数たちの孤独』(0/4):監督・主演女優・撮影・ヘア
 ・『四つのいのち』(0/4):監督・録音・プロダクション
 ・“Into Paradiso”(0/4):美術・視覚効果・作曲・新人監督
 ・『ラ・パッショーネ』(1/3):助演男優・衣裳・メイク
 ・“Immaturi”(0/3):監督・脚本・歌曲
 ・“Qualunquemente”(0/3):主演男優・ヘア・歌曲
 ・“Il Gioiellino”(0/3):主演女優・撮影・作曲
 ・“Christine Cristina”(0/3):衣裳・ヘア・視覚効果
 ・“Sorelle Mai”(0/2):監督・編集
 ・“Gianni E Le Donne”(0/2):助演女優・プロダクション
 ・『ロバの美』(0/1):助演女優
 ・“Gorbaciof”(0/1):メイク
 ・“Winxclub 3d - Magica Avventura”(0/1):視覚効果
 ・“Che Bella Giornata”(0/1):歌曲
 ・“Diciotto Anni Dopo”(0/1):新人監督
 ・“Un Altro Mondo”(0/1):ヤング

 2010年は、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で2部門以上ノミネートされた作品は、10本だったのに対して、2011年のそれはなんと19本もありました。しかも、そのほとんどが3大映画祭にエントリーされた作品ばかりであって、『ゴモラ』や『イル・ディーヴォ』のような、ずば抜けて高い評価を受けた作品は見当たらなかったものの、一定水準以上のクオリティーがある作品がたくさんあった、ということがわかります。

 その中で、頭ひとつ抜け出したのは、昨年のベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品された『われわれは信じていた』で、13部門でノミネートされて、最多ノミネーションとなり、そのうち7部門で受賞して、最多受賞作品となりました。
 この作品は、内容的にも、イタリア統一150年の記念の年にふさわしい内容の作品で(元々そういう意図で企画されたのかもしれませんが)、上映時間も170分もあって、「2010年のイタリア映画ベストワン」というにふさわしい大作になっています。
 この作品が真に「2010年のイタリア映画ベストワン」であるのかどうかは、6月から7月にかけて発表される、イタリア・ゴールデングローブ賞とナストロ・ダルジェント賞で明らかになると思います。要注目ですね。

 そのほか、カルロ・マッツァクラーティやミケーレ・プラチド、マルコ・ベロッキオ、ジュゼッペ・トルナトーレの新作、『人生、ここにあり』(映画祭題『やればできるさ』)のジュリオ・マンフレドニアの最新作や、『8月のランチ』で注目されたジャンニ・ディ・グレゴリオの第2長編、俳優のセルジョ・カステリットの第3長編や、ステファニア・サンドレッリ、ロッコ・パパレオ、Massimiliano Brunoの初監督長編など、それぞれに注目の作品が顔を並べています。

 受賞結果に注目すると、作品賞に『われわれは信じていた』、監督賞にダニエレ・ルケッティ(『ぼくたちの生活』)、プロダクション賞としての“20 Sigarette”、新人監督作品としての“Basilicata Coast To Coast”と、きれいに賞が振り分けられています。

 東京国際映画祭でも上映されて国際的にも評判がよかった『素数たちの孤独』や『四つのいのち』は、さすがにノミネートこそされますが、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では無冠に終わってしまうというあたりにも、2010年度(〜2011年現在)のイタリア映画界が豊かだったことを窺わせます。

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 恒例により、ノミネート/受賞作品を簡単に紹介しておくことにしますが、なにしろ作品数が多いので、ここでは、イタリア映画祭2011で上映された作品を除いて、それ以外の作品について書き出すことにします。

 ・“Benvenuti Al Sud”(南へようこそ)(伊) 監督:Luca Miniero
 出演:クラウディオ・ビシオ、アンジェラ・フィノチアーノ、Alessandro Siani、ヴァレンティーナ・ロドヴィーニ
 物語:ミラノ近郊に住む郵便局員のアルベルト(クラウディオ・ビシオ)は、ミラノに住むことが夢で、転勤願いを出すが、インチキがばれて、南イタリアに飛ばされることになる。田舎くさい南イタリアへなど行きたくないと妻シルビア(アンジェラ・フィノチアーノ)に拒絶された彼は、単身赴任することになるが、徐々に南イタリアの魅力に取りつかれ、最後にはもうここから離れたくないとまで思うようになるのだった。
 ダニー・ブーンの“Bienvenue chez les Ch'tis”(2008)のリメイク作品。ダニー・ブーン版では、南仏から北部へ転勤させられるのを、イタリア版では北部から南部へという風に設定が変えられています。この作品は、さらに“Welcome to the Sticks”というタイトルで、アメリカでもリメイクされることが発表されています。


 ・“Basilicata Coast to Coast”(バジリカータ州横断ツアー)(伊) 監督:ロッコ・パパレオ
 出演:パオロ・グリグリア(Paolo Briguglia)、アレッサンドロ・ガスマン(Alessandro Gassman)、マックス・ガゼ(Max Gazze)、ロッコ・パパレオ(Rocco Papaleo)、ジョヴァンナ・メッツォジョルノ、Claudia Potenza
 物語:4人のミュージシャンが、スカンザーノ・ジョニコ・シアター・ソング・フェスティバルに参加するために、ティレニア海からイオニア海へとバジリカータ州を横断する徒歩旅行を敢行する。行き当たりばったりの旅には、思いがけない出会いもあったりして、4人にとって癒しの旅となっていく……。
 イタリア・ゴールデングローブ賞2010 作曲賞・第1回作品賞・コメディー賞ノミネート。第1回作品賞受賞。
 ナストロ・ダルジェント賞2010 作曲賞・新人監督賞受賞。


 ・“20 Sigarette”(20本のタバコ) (伊) 監督:Aureliano Amadei
 出演:Vinicio Marchioni
 物語:アウレリアーノは、定職もなく、恋人もいなくて、イラクで平和維持活動をするイタリア軍を撮影する映画クルーのアシスタント・ディレクターとして、イラクに向かうことになる。彼は、アナーキストで、反戦活動家だったが、イタリア軍と身近に接するうちに、兵隊たちが人間くさくて、仲間意識が強く、自分がこれまで持っていたイメージが偏見でしかなかったことに気づかされる。時は、2003年11月。彼らの取材していたイタリア軍は、「ナシリアの自爆攻撃」を受けることになる。アウレリアーノには一箱のタバコを吸い終える時間もなかった……。
 ベネチア国際映画祭2010 Controcampo Italiano部門出品。Controcampo Italiano Prize&スペシャル・メンション、Francesco Pasinetti (SNGCI) Award、Biografilm Lancia Award受賞。


 ・“Vallanzasca - Gli angeli del male”(悪の天使ヴァランザスカ)(伊) 監督:ミケーレ・プラチド
 出演:キム・ロッシ・スチュアート、パス・ベガ、モーリッツ・ブライプトロイ、フィリッポ・ティーミ、Francesco Scianna
 窃盗、強盗、侵入、殺人などの罪を犯し、懲役260年の刑を宣告されているミラノのマフィア、Renato Vallanzascaの半生を描く。
 ベネチア国際映画祭2010 アウト・オブ・コンペティション部門出品。

 ・“Nessuno Mi Può Giudicare”(誰も私を裁くことはできない)(伊) 監督:Massimiliano Bruno
 出演:Paola Cortellesi、ロッコ・パパレオ、Anna Foglietta
 物語:35歳のアリスは、起業家の夫と9歳の息子がいて、ローマの北の美しい家で、何不自由ない暮らしをしていた。しかし、夫が交通事故で死んで、大きな負債が残され、彼女は、これまでの暮らしのすべてを棄てて、息子と2人で再出発しなければなくなる。
 監督のMassimiliano Brunoは、俳優であり、『元カノ/カレ』の脚本家の1人で、これが初監督長編です。

 ・“Amici Miei - Come Tutto Ebbe Inizio”(私の友だち〜すべてに始まりがあるように)(伊) 監督:Neri Parenti
 出演:ミケーレ・プラチド、Giorgio Panariello、バルバラ・エンリキ、パオロ・ヘンデル、マッシモ・ギーニ、パメラ・ヴィロレッジ、クリスチャン・デ・シーカ、Alessandra Acciai、 マッシモ・チェッケリーニ、Chiara Francini、アレッサンドロ・ベンヴェヌッティ
 物語:ドゥッチョ、チェッコ、ジャコポ、マンフレード、フィリッポの5人は、大人になるのを恐れるように、ふざけあいながら、日々の生活を送っている。
 1975年に製作されたマリオ・モニチェリの『私の友だち』“Amici Miei”の前日譚に当たる作品で、舞台は、1400年代、ロレンツィ・デ・メディチの時代のトスカーナ地方に設定されている。

 ・“Into Paradiso”(楽園へ)(伊) 監督:Paola Randi
 出演:ジャンフリーチェ・インパラート、Saman Anthony、Peppe Servillo、Eloma Ran Janz
 物語:アルフォンソは、ナポリに住む科学者で、細胞の研究をしているほかは、母親とソープ・オペラを見て、日々の生活を送っていた。一方、スリランカの元クリケットのチャンピオン ガヤンは、今は仕事もなく、無一文で、ナポリにやってきた。そんな2人の人生は、偶然に交わり、なぜか、スリランカの中心部に違法に建てられた掘っ立て小屋で一緒に生活するハメになる。
 ベネチア国際映画祭2010 Controcampo Italiano部門出品。

 ・“Immaturi”(未熟な)(伊) 監督:Paolo Genovese
 出演:Ambra Angiolini、ラウル・ボヴァ、Ricky Memphis、Luca Bizzarri、バルボラ・ボブローヴァ、Paolo Kessisoglu、アニタ・カプリオーリ
 物語:ジョルジョ、ペーター、ルイーズ、ヴァージル、フランクの5人は、ともに38歳で、かつては、クラスメートで、親友であった。しかし、あることから、友情が壊れ、離れ離れになってしまう。夢と失望。この20年間を彼らがどう過ごしたかを、時におかしく、時にセンチメンタルに描いていく。

 ・“Qualunquemente (Whatsoeverly)”(何があろうと)(伊) 監督:ジュリオ・マンフレドニア
 出演:アントニオ・アルバネーゼ、セルジオ・ルビーニ、Lorenza Indovina
 物語:Cetto La Qualunqueは、何でも欲しがるくせに、すべてダメにしてしまう男で、低姿勢でいるべき時にそうする賢さは持っているものの、カラブリア生まれらしく、民主主義やら環境やらには全くおかまいなしで、ビジネスマンと自称してはいるものの、やることなすことすべてががさつで、手段を選ばないところがあった。そんな彼が久しぶりに故郷に帰ってくる。故郷には長年病気を患っている妻と期待はずれの息子がいたが、彼は、新しいガールフレンドとその娘を連れてきていた……。
 ベルリン国際映画祭2011 パノラマ部門出品。

 ・“Il Gioiellino”(伊・仏) 監督:アンドレア・モライヨーリ(Andrea Molaioli)
 出演:トニ・セルヴィッロ、レモ・ジローネ、セイラ・フェルバーバウム、Fausto Maria Sciarappa、リノ・グアンチャーレ、Vanessa Compagnucci
 物語:主人公は、一族で巨大食料品会社を経営している。彼らのモットーは、やむことのない事業の拡大で、5大陸に事業を拡大し、よりいっそうの発展を目指している。やがて成長が頭打ちになるが、彼らはそれを認めることができず、帳簿を改ざんし、政治家に取り入り、無謀な生産拡大を行なって、慎ましく生活している人々の資産を事業につぎ込んでいく。破綻は目に見えて大きくなり、歯止めが利かなくなっていく……。


 ・“Christine Cristina”(クリスティン・クリスティナ)(伊) 監督:ステファニア・サンドレッリ
 出演:アマンダ・サンドレッリ、アレッシオ・ボーニ
 物語:クリスティーヌ・ド・ピザンは、占星術師であり、医者でもあった父がシャルル5世に仕えていたこともあって、フランスの宮廷で育つが、アルマニャック家とブルゴーニュ家の争いに巻き込まれ、身ひとつで宮廷から放り出される。3人の子供を抱え、途方に暮れた彼女は、酒場をはしごしていた吟遊詩人のチャールトンや、神学者のガーストンとの出会いもあって、自分の中に詩心があることに気づき、文筆業で身を立てるようになっていく。
 ナストロ・ダルジェント賞2010 衣裳賞・作曲賞ノミネート。
 イタリア・ゴールデングローブ賞2010 特別衣裳賞(Nanà Cecchi)受賞。


 ・“Sorelle Mai”(姉妹は決して…)(伊) 監督:マルコ・ベロッキオ
 出演:Donatella Finocchiaro、Pier Giorgio Bellocchio、Maria Luisa Bellocchio、Letizia Bellocchio、Elena Bellocchio、アルバ・ロルヴァケル
 物語:1999年から2008年まで、エレナの5歳から13歳までを6つのエピソードで語る。
 ベロッキオの故郷ボッビオで、ベロッキオ自身の2人の姉ら実際の身内を起用し、エレナの成長に合わせて、撮影された。
 ベネチア国際映画祭2010 アウト・オブ・コンペティション部門出品。


 ・“Gianni e le donne(The Salt Of Life)”(ジャンニと女)(伊) 監督:ジャンニ・ディ・グレゴリオ
 出演:ジャンニ・ディ・グレゴリオ、Valeria De Franciscis Bendoni、Alfonso Santagata、Aylin Prandi
 物語:ジャンニは、つい最近、仕事をやめて、ローマのアパートで年金生活に入った。妻と娘に、バカにされながら、散歩をしたり、買い物をしたりして、過ごすが、そんな彼を見かねて、友人のアルフォンソが、仲間を見ろ、今こそ、恋をすべきだと、いろいろおせっかいを焼いてくる……。
 ベルリン国際映画祭2011 ベルリナーレ・スペシャル部門出品。

 ・“Gorbaciof”(ゴルバチョフ)(伊) 監督:Stefano Incerti
 出演:トニ・セルヴィッロ、Salvatore Ruocco、ネッロ・マーシャ、Mi Yang
 物語:前頭部が赤いことからそういうあだ名された会計士“ゴルバチョフ”は、刑務所で働いていて、ナポリ中のことに通じていた。彼らは、若い娘リラを助け、守ることに決める。
 ベネチア国際映画祭2010 アウト・オブ・コンペティション部門出品。

 ・“Winx Club 3D - Magical Adventure”(ウィンクス・クラブ 3D - マジカル・アドベンチャー)(伊) 監督:Iginio Straffi
 アニメーション。
 物語:ブルームは、ドミノ王国の王女で、ボーイフレンドのスカイと結婚して、幸せの人生を過ごすことを夢見ていた。しかし、ある時、スカイの父親から、2人の結婚を禁じられる。彼女はショックを受けるが、それには長い間隠されてきた恐ろしい秘密が関わっているということがわかってくる。彼らは、王国を救うために、異次元の魔法世界に飛び込む。ウィンクス・クラブだけが彼らの運命を変えることができるのだ。
 ローマ国際映画祭2010 都会のアリス部門出品。


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 *当ブログ記事
 ・ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_10.html
 ・ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_2.html

 ・映画祭&映画賞カレンダー 2010年12月〜2011年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_48.html

 ・イタリア映画祭2011 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201103/article_10.html

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ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2011 発表! 海から始まる!?/BIGLOBEウェブリブログ
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