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zoom RSS カンヌ国際映画祭2011各賞発表!

<<   作成日時 : 2011/05/23 04:16   >>

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 第64回カンヌ国際映画祭の各賞が発表されました。

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 【コンペティション部門】

 ・リン・ラムジー “We Need To Talk About Kevin”(英)

 ・ペドロ・アルモドバル “La Piel Que Habito (The Skin I Live In)”(西)  Prix de la Jeunesse

 ・ベルトラン・ボネロ “L'apollonide - Souvenirs De La Maison Close (House Of Tolerance)”(仏)
 ・アラン・カヴァリエ “Pater”(仏)

 ・マイウェン “Polisse (Poliss)”(仏) 審査員賞

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 ・ミシェル・アザナヴィシウス(Michel Hazanavicius) “The Artist”(仏) 男優賞(ジャン・デュジャルダン)、パルム・ドッグ

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 ・ラデュ・ミヘイレアニュ “La Source Des Femmes (The Source)”(仏・モロッコ・ベルギー・伊)

 ・ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ “Le Gamin Au Vélo (The Kid With A Bike)”(ベルギー・仏・伊) グランプリ

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 ・ナンニ・モレッティ “Habemus Papam”(伊・仏)

 ・パオロ・ソレンティーノ “This Must Be The Place”(伊・仏・アイルランド) エキュメニカル審査員賞

 ・Markus Schleinzer “Michael”(オーストリア)

 ・ラース・フォン・トリアー “Melancholia”(デンマーク・スウェーデン・仏・独)  女優賞(キルステン・ダンスト)

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 ・アキ・カウリスマキ “Le Havre”(フィンランド・仏・独) 国際批評家連盟賞、エキュメニカル審査員賞スペシャル・メンション、パルム・ドッグ特別審査員賞

 ・ヌリ・ビルゲ・ジェイラン “Bir Zamanlar Anadolu'da (Once Upon A Time In Anatolia)”(トルコ・ボスニア ヘルツェゴビナ) グランプリ

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 ・ヨセフ・シダー “Hearat Shulayim (Footnote)”(イスラエル) 脚本賞

 ・河瀬直美 『朱花の月』“Hanezu No Tsuki (Hanezu)”(日)
 ・三池崇史 『一命』“Ichimei (Hara-Kiri: Death Of A Samurai)”(日)
 ・Julia Leigh “Sleeping Beauty”(オーストラリア)

 ・ニコラス・ウィンディング・レフン “Drive”(米) 監督賞

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 ・テレンス・マリック 『ツリー・オブ・ライフ』“The Tree Of Life”(米) パルムドール

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 ここ数年では、最も驚きの少ない受賞結果になりました。
 前評判が高かった作品、下馬評が高かった作品がすんなりそのまま受賞を果たしています。
 評判が高かった作品で無冠に終わったのはナンニ・モレッティくらいで、へえ〜、そんな選択をするのかと思ったのは、好き嫌いが分かれているニコラス・ウィンディング・レフン作品に監督賞を与えたことと、作品としてはむしろ評価の低いヨセフ・シダー作品に脚本賞を与えたこと、くらいでしょうか。

 驚きの少ない、というのは、この受賞結果が、興行に与える影響もあまり大きくはないだろうということで(『ツリー・オブ・ライフ』と、リバイバルの『天国の日々』は多少動員が上乗せされるでしょうが)、昨年の受賞結果が『ブンミおじさんの森』を全世界的なヒットに導いたようなことは今年は起こらない、ということになります。(ひょっとすると“The Artist”あたりがスマッシュ・ヒットしたりするかもしれませんが)

 上位の2つの賞をアメリカ映画に与えたとはいえ、全体的には、まんべんなく各国・各地域に賞を割り振ったようにも見えます。(女優賞もアメリカ女優だったし、男優賞受賞作品も英語の映画だったということはありましたが)

 ダルデンヌ兄弟は、史上初の3度目のパルムドール受賞がかかっていましたが、「同じパルムドールをあげるなら、そういう人ではなくて、もっと別の人にあげよう」と考えるのが、人情というもので、やはりパルムドール受賞はなりませんでした。それでも彼らは来れば毎回必ず何か賞を獲って帰っていくわけで、今回はグランプリを受賞したので、次回はまだ受賞していない監督賞受賞を目指す、というのもいいかもしれません。

 ラース・フォン・トリアーは、2作品連続で、カンヌ国際映画祭女優賞を獲得しました。

 ヌリ・ビルゲ・ジェイランは、カンヌに4度来て、これまで、グランプリ、国際批評家連盟賞、監督賞、グランプリと、毎回、ある一定以上の賞を受賞しています。
 実績だけ見ると世界でもトップ・クラスの監督に見えてしまいますが、作品は、割と小品が多いようです。適度にエキゾチックで、ほどよく共感できて、バランスよく賞を配分しようとした時に、ちょうどいい位置にいる監督/作品ということになるのかもしれません。
 日本でも一通り紹介されてはいますが、劇場公開作品はまだ1本もないので、そろそろ劇場公開されてもいい時期かもしれません。その前に(あるいは、併せて)、レトロスペクティヴ的なものがあってもいいかもしれません。

 コンペティション部門のラインナップの紹介記事で、今年は「父子関係」もしくは「擬似父子関係」を描いた作品が多いと書きましたが、受賞作もそういう作品ばかりになりました。初監督作品に『ブロンクス物語』を選ぶロバート・デニーロですから、やはりこういう物語が好きなのかもしれません。

 今後の興味は、「カンヌでの受賞は、米国アカデミー賞には、むしろ不利に働く」というジンクツにどう働くかということになります。『ツリー・オブ・ライフ』(および“Drive”)は、果たしてこのジンクツを跳ね返すことができるでしょうか。

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 【ある視点部門】

 ・ある視点賞
 ◎“Arirang”(韓) 監督:キム・ギドク

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 ◎“Halt Auf Freier Strecke (Stopped On Track)”(独) 監督:アンドレアス・ドレーゼン

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 ・特別審査員賞
 ◎“Elena”(ロシア) 監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ

 ・監督賞
 ◎Mohammad Rasoulof “Bé Omid É Didar”(イラン)

 ・国際批評家連盟賞
 ◎“L'exercice De L'etat (The Minister)”(仏・ベルギー) 監督:ピエール・ショレール

 ・エキュメニカル審査員賞スペシャル・メンション
 ◎“Et Maintenant On Va Ou ? (Where Do We Go Now?)”(レバノン・仏) 監督:ナディーン・ラバキ

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 ・Prix du Jeune Regard
 ◎“Martha Marcy May Marlene”(米) 監督:Sean Durkin

 ・Prix François Chalais
 ◎“Et Maintenant On Va Ou ? (Where Do We Go Now?)”(レバノン・仏) 監督:ナディーン・ラバキ

 ・Prix François Chalaisスペシャル・メンション
 ◎“Bé Omid É Didar”(イラン) 監督:Mohammad Rasoulof

 ・クィア・パルム
 ◎“Skoonheid (Beauty)”(南ア・仏) 監督:Oliver Hermanus

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 【短編部門】

 ・短編部門パルムドール
 ◎“Cross (Cross - Country)”(仏・ウクライナ) 監督:Maryna Vroda

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 【シネフォンダシオン部門】

 ※審査員長:ミシェル・ゴンドリー

 ・第1位(First Prize)
 ◎“Der Brief (The Letter)”(独) 監督:Doroteya Droumeva(dffb)

 ・第2位(Second Prize)
 ◎“Drari”(仏) 監督:Kamal Lazraq(La Fémis)

 ・第3位(Third Prize)
 ◎“Ya-Gan-Bi-Hang (Fly By Night)”(韓) 監督:Son Tae-Gyum(韓国・中央大学校)

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 【監督週間】

 ※SACD賞審査員:Laurent Heynemann、Gerard Krawczyk、Christine Laurent、Benjamin Legrand、ベルトラン・タヴェルニエ
 ※Europa Cinemas Label審査員:Vincent Paul-Boncour、Barbora Drobná、Elena Mascioli、Mary Nazari

 ・Prix SACD/SACD Prize(Société des auteurs et compositeurs dramatiques:最優秀長編フランス語映画賞)
 ◎“Les Géants”(ベルギー・仏・ルクセンブルク) 監督:ブーリ・ランネール

 ・アート・シネマ賞(Art Cinema Award)
 ◎“Les Géants”(ベルギー・仏・ルクセンブルク)  監督:ブーリ・ランネール

 ・Label Europa Cinemas / The Europa Cinemas Label
 ◎“Atmen(Breathing)”(オーストリア) 監督:カール・マルコヴィクス(Karl Markovics)

 ・The Séance "Coup de coeur" prize
 ◎“Play”(スウェーデン・仏・デンマーク) 監督:Ruben Östlund

 ・黄金の馬車賞(Carrosse d’Or prize)
 ◎ジャファール・パナヒ

 【批評家週間】

 ※批評家週間審査員:イ・チャンドン、Scott Foundas (Film Comment Magazine(米).)、Nick James (Sight and Sound(英))、Cristina Piccino (Il Manifesto(伊))、Sergio Wolf (El Amante(アルゼンチン)).
 ※SACD賞審査員:Laurent Heynemann、Gerard Krawczyk、Christine Laurent、Benjamin Legrand、ベルトラン・タヴェルニエ

 ・グランプリ
 ◎“Take Shelter”(米) 監督:Jeff Nichols

 ・スペシャル・メンション(Mention spéciale du Président)
 ◎“Snowtown (Les Crimes de Snowtown)”(オーストラリア) 監督:Justin Kurzel

 ・Prix SACD
 ◎“Take Shelter”(米) 監督:Jeff Nichols

 ・Soutien ACID/CCAS
 ◎“Las Acacias”(アルゼンチン・西) 監督:Pablo Giorgelli

 ・ヤング批評家賞(Prix OFAJ de la (Toute) jeune Critique)
 ◎“Las Acacias”(アルゼンチン・西) 監督:Pablo Giorgelli

 ・国際批評家連盟賞
 ◎“Take Shelter”(米) 監督:Jeff Nichols

 ・カメラドール
 ◎“Las Acacias”(アルゼンチン・西) 監督:Pablo Giorgelli

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 〈短編部門〉
 ・短編部門グランプリ(Grand Prix Canal+ du court métrage)
 ◎“Blue”(ニュージーランド) 監督:Stephen Kang

 ・短編部門Kodak賞(Prix Découverte Kodak du court métrage)
 ◎“Dimanches (Sundays)”(ベルギー) 監督:Valéry Rosier

 ・短編部門スペシャル・メンション
 ◎“Alexis Ivanovitch vous êtes mon héros”(仏) 監督:Guillaume Gouix

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 【その他の賞】

 ・パルムドール・ドヌール
 ◎ベルナルド・ベルトルッチ

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 ・トリビュート
 ◎ジャン=ポール・ベルモンド
 ナントカ賞というような名前はありませんが、名誉賞と同等の扱いとなるようです。

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 ・パルム・ドッグ
 ◎Uggy “The Artist”(仏)(コンペティション部門) 監督:ミシェル・アザナヴィシウス

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 ・パルム・ドッグ特別審査員賞
 ◎Laika “Le Havre”(フィンランド・仏・独)(コンペティション部門) 監督:アキ・カウリスマキ

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 ◆PHOTO GALLERY

 ・カンヌではしゃぐキム・ギドク

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 ・ニコラス・ウィンディング・レフンとライアン・ゴズリングの熱き口づけ
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 ・エミール・クストリッツァとヌリ・ビルゲ・ジェイランとダルデンヌ兄弟
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 ・“We Need To Talk About Kevin”:ジョン・C・ライリー、リン・ラムジー、ティルダ・スウィントン、エズラ・ミラー

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 ・“La Piel Que Habito (The Skin I Live In)”:マリサ・パレデス、アントニオ・バンデラス、ペドロ・アルモドバル、エレナ・アナヤ

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 ・“The Artist”

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 ・“This Must Be The Place”:ジャド・ハーシュ、パオロ・ソレンティーノ、ショーン・ペン、イヴ・ヒューソン

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 ・お騒がせの人

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 ・“Le Havre”:ジャン=ピエール・ダルッサン、ブロンディン・ミゲル、アキ・カウリスマキ、カティ・オウティネン 

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 ・『ツリー・オブ・ライフ』

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 ・たぶん今大会で最も衣裳が注目されたCandice Boucher(「Playboy」のカバーガールを務めたこともある南ア出身のモデル)

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 *当ブログ記事
 ・カンヌ国際映画祭2011 コンペティション部門ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201105/article_4.html
 ・カンヌ国際映画祭2011 コンペティション部門以外のラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201105/article_7.html
 ・カンヌ国際映画祭2011 監督週間ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201105/article_10.html
 ・カンヌ国際映画祭2011 批評家週間ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201105/article_11.html
 ・開催直前!カンヌ国際映画祭2011 パルムドール 予想オッズ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201105/article_5.html
 ・カンヌ国際映画祭2011 星取表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201105/article_9.html
 ・『朱花の月』 in カンヌ国際映画祭2011:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201105/article_12.html
 ・『一命』 in カンヌ国際映画祭2011:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201105/article_14.html
 ・ベルナルド・ベルトルッチ in カンヌ国際映画祭2011:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201105/article_20.html

 ・映画祭&映画賞カレンダー 2010年12月〜2011年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_48.html

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