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zoom RSS カンヌ国際映画祭2011 批評家週間ラインナップ! クイズつき!

<<   作成日時 : 2011/05/19 00:08   >>

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 批評家週間は、監督第1作か第2作を上映するプログラムで、カンヌ国際映画祭本体による公式プログラムではなく、並行して開催される、外郭団体によるプログラムです。
 今年で50周年を迎えています。

 他の部門と比べると、あまり派手な作品はありませんが、昨年は、チャン・チョルス監督『ビー・デビル』、カンタン・ドゥピュー監督『タイヤ』などが上映されています。

 近年で最も有名な作品は、米国アカデミー賞短編アニメーション賞を受賞した『ロゴラマ』でしょうか。

 過去の批評家週間の出身者としては、クリス・マルケル、ドゥニ・アルカン、ベルナルド・ベルトルッチ、ジャン・ユスターシュ、フィリップ・ガレル、バルベ・シュローデル、ケン・ローチ、レオス・カラックス、アモス・ギタイ、ウォン・カーウァイ、アルノー・デプレシャン、ギレルモ・デル・トロ、ジャック・オディアール、ケヴィン・スミス、フランソワ・オゾン、ギャスパー・ノエらがいます。

 なお、今回は、50周年ということで、各年代ごとに1作品を選んで、50周年記念のポスターを1種類ずつ、計5種類作っています。
 ビジュアルの切り取り方によって作品の印象が違ってしまうので、観たことがあってもわからなかったりしますが、さて、以下の作品は、誰の何という作品か、タイトルを当てることができるでしょうか。答えは文末に記しておきますが、すべて批評家週間で上映された作品で、日本でもすべて劇場公開されています。

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 【長編部門】(コンペティション)

 ・“17 filles (17 Girls)”(仏) 監督:Delphine & Muriel Coulin [ワールド・プレミア]
 出演:ルイーズ・グランベール(Louise Grinberg)、Juliette Darche、Roxane Duran、エスター・ガレル(Esther Garrel)、Yara Pilartz、Solène Rigot、ノエミ・ルヴォフスキー、フローレンス・トマシン(Florence Thomassin)、カルロ・ブラント(Carlo Brandt)
 物語:17人のテイーンエージャーが思いもかけぬ決断をする。それは、ささやかな平和な生活をすっかり変えてしまい、ボーイフレンドや大人たちに誤解されかねないものだった。彼らは、同時に妊娠することを望んだのだ。2008年に起きた実話の映画化。

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 ・“Avé”(ブルガリア・仏) 監督: Konstantin Bojanov [ワールド・プレミア]
 物語:カメンは、ソフィアからルセへとヒッチハイクを続ける道すがら、17歳の家出娘アヴェと出会う。2人でヒッチハイクしていくうち、アヴェは、次から次へとウソを重ねていき、それがトラブルの元になる。しかし、カメンは、そんなアヴェに恋してしまう。

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 ・“The Slut (Hanotenet)”(イスラエル・独) 監督:Hagar Ben Asher [ワールド・プレミア]
 出演:Hagar Ben Asher、Ishai Golan、Icho Avital、Yoav Levi、Tzahi Hanan、Stav Yanai、Daria Forman
 物語:タマールは、35歳の美しい女性で、女手ひとつで、2人の娘を育てているが、自分の欲求を抑えきれずに、複数の村の男性と関係を持っている。一方、シャイは、死んだ母親の財産を整理するために村に帰ってくるが、タマールをひと目見て、村にとどまることに決める。そして2人は恋仲になる。しかし、タマールは1人の男性で我慢できるのだろうか。

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 ・“Sauna on Moon(月球三溫暖)”(中) 監督:Zou Peng [ワールド・プレミア]
 出演:ウー・ユゥジィー(呉雨致/Wu Yuchi)、Yang Xiaomin、Lei Ting、Zhan Yi
 物語:ウーは、広東省にサウナの店「月球三溫暖」を開く。彼らは、夢の「娯楽王国」を目指して、知恵を絞り、努力をし、積極的に前に出ていく。しかし、スペシャルな「ファッション・ショー」を始めた頃から、ウーには不安が過ぎり始める。ある者は逮捕され、またある者は店を去り、またある者はよりよい夢を抱きながら店にとどまり続けるという状況になる。

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 ・“Snowtown (Les Crimes de Snowtown)”(オーストラリア) 監督:Justin Kurzel [インターナショナル・プレミア]
 出演:Lucas Pittaway、Daniel Henshall、Louise Harris、Frank Cwertniak、Matthew Howard、Marcus Howard、Anthony Groves、Richard Green、Aaron Viergever
 物語:16歳のジェイミーは、カリスマチックな男性を紹介されて、彼と友情を育んでいく。しかし、より深い関係になった後、ジェイミーは、オーストラリアで最も有名な連続殺人鬼ジョン・バンティングのこと(小児愛者と言われる)を知り、彼を信頼していいのか、恐れなければならないのか、わからなくなってくる。

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 ・“Take Shelter”(米) 監督:Jeff Nichols [インターナショナル・プレミア]
 出演:マイケル・シャノン、ジェシカ・チャスティン、Tova Stewart
 物語:カーティスは、オハイオの小さな町に、妻サマンサと6歳の聾唖の娘ハンナとともに暮らしていた。彼は、砂鉱業会社の職長で、控えめな生活を営んでいた。サマンサは、専業主婦で、裁縫の腕を生かして縫い物をし、それを週末ごとのフリー・マーケットで売って、家計の足しにしていた。家計は厳しく、ハンナの健康と特別教育の心配はあったが、一家は愛し合い、とても幸せだった。ところが、カーティスが、大きな嵐がやってくるという夢を見て、家の裏にシェルターを作り始めたことで、様子がおかしくなってくる。

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 ・“Las Acacias”(アルゼンチン・西) 監督:Pablo Giorgelli [ワールド・プレミア]
 物語:パラグアイのアスンシオンとブエノスアイレスを結ぶ1500キロの高速道路を、運転手がトラックを走らせていて、彼は、見知らぬ女性と赤ん坊を乗せるハメになる。

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 【短編&中編部門】

 ・“Alexis Ivanovitch vous êtes mon héros”(仏) 監督:Guillaume Gouix
 ・“Junior”(仏) 監督:Julia Ducournau
 ・“Dimanches (Sundays)”(ベルギー) 監督:Valéry Rosier
 ・“Finis Operis (Bul-Myul-Ui-Sa-Na-Ie)”(韓) 監督:Moon Byoung-gon
 ・“In Front of the House”(韓) 監督:Lee Tae-ho
 ・“Blue”(ニュージーランド) 監督:Stephen Kang
 ・“Black Moon”(米) 監督:Amie Siegel
 ・“Boy”(米) 監督:Topaz Adizes
 ・“Permanências Ricardo”(ブラジル) 監督:Alves Júnior
 ・“La inviolabilidad del domicilio se basa en el hombre que aparece empunando un hacha en la puerta de su casa”(ウルグアイ・アルゼンチン) 監督:Alex Piperno

 【特別上映作品】

 ◆オープニング作品

 ・“La Guerre est déclarée (Declaration of War)”(仏) 監督:ヴァレリー・ドンゼッリ(Valérie Donzelli) [ワールド・プレミア]
 出演:ヴァレリー・ドンゼッリ(Valérie Donzelli)、Jérémie Elkaïm、César Desseix、Gabriel Elkaïm、ブリジット・シィ(Brigitte SY)、エリーナ・レーヴェンソン、Michèle Moretti、フィリップ・ローデンバック(Philippe Laudenbach)、Bastien Bouillon
 物語:ロミオとジュリエット風のカップル。その子どもであるアダム。アダムの病気。ケンカ。そして、彼らのラブ・ストーリー。
 『マルタ…、マルタ』のタイトル・ロールとしても知られるヴァレリー・ドンゼッリの第2監督長編。今回は、批評家週間のオープニング作品を監督し、クロージング作品に出演。

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 ◆クロージング作品

 ・“Pourquoi tu pleures ? (Bachelor Days are Over)”(仏) 監督:Katia Lewkowicz [ワールド・プレミア]
 出演:バンジャマン・ビオレ(Benjamin Biolay)、エマニュエル・ドゥヴォス、ニコール・ガルシア、ヴァレリー・ドンゼッリ(Valérie Donzelli)、サラ・アドラー(Sarah Adler)、Eric Lartigau、Rodolphe Dana、Jean-Noël Cnokaert、Nadir Legrand
 物語:結婚を数日後に控えて、花婿は、フィアンセや、逢ったばかりの女の子、自分の母親、友人たち、そして仕事仲間たち、に話さなければならないことがあった……。
 Katia Lewkowiczは、シネフィル・イマジカで、短編『バンジャマン・ビオレの結婚できない男』“C'est pour quand?”(2008)が放映されている女優出身の監督ですが、本作は、その長編版で、これが初監督長編となるようです。

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 ◆50周年記念上映

 ・“My Little Princess”(仏) 監督:エヴァ・イヨネスコ [ワールド・プレミア]
 出演:イザベル・ユペール、Anamaria Vartolomei、Georgetta Leahu、ドゥニ・ラヴァン、Jehtro Cave、ルイ=ド・ドゥ・ランクザン、パスカル・ボンガール(Pascal Bongard)
 物語:ハンナは、気まぐれなアーティストで、娘ヴィオレッタを母親に預けて、自由きままに飛びまわっている。そんなハンナが、ヴィオレッタに、自分のモデルにならないかと持ちかけたことから、これまでの孫娘と祖母の平穏な暮らしはかき乱される。
 女流写真家イリナ・イヨネスコの娘で、母のモデルを務め、女優としても35年のキャリアを持つエヴァ・イヨネスコの初監督作品。自伝的内容を含む作品のようです。

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 ◆特別上映作品

 ・“Mourir auprès de toi”(仏) 監督:スパイク・ジョーンズ、Simon Cahn [ワールド・プレミア]
 物語:舞台はパリにある本屋。閉店後、書棚の本の登場人物が、本の中から抜け出してきて、『ドラキュラ』のガール・フレンドであるミナと『マクベス』の骸骨が恋に落ちる。
 フェルト素材の人形を使った6分間の短編アニメーション作品。

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 ・“Walk Away Renée”(米・仏) 監督:ジョナサン・カウエット(Jonathan Caouette) [ワールド・プレミア]
 『ターネーション』で知られる監督ジョナサン・カウエットが、病気の母親ルネに会うために、帰郷して、過去の思い出をたどり、自らの母子関係を浮かび上がらせる。

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 50周年だからと言ってさほど大々的なイベントは行なわないようですが、公式サイト(http://www.semainedelacritique.com/EN/50ans.php)には過去に登場した主だった作品と監督が紹介され、世界各国でレトロスペクティヴが行なわれる予定であることが発表されています。

 アジアでは、ムンバイ映画祭や釜山国際映画祭、バンコク世界映画祭などで、同レトロスペクティヴが開催予定となっていますが、日本ではどこも名乗りを上げていないようです。まあ、日本だと、業界人か、かなりの映画好きでないと、カンヌの批評家週間なんて知りませんから仕方がありませんが。(10年以上前の川崎市市民ミュージアムならできたかも?)

 冒頭に挙げておいたポスターのタイトルは、一番上から順に、
 ・ベルナルド・ベルトルッチ 『革命前夜』(1964)
 ・バーベット・シュローダー 『モア』(1969)
 ・ウォン・カーウァイ 『いますぐ抱きしめたい』(1989)
 ・ジャック・オディアール 『天使が隣で眠る夜』(1994)
 ・アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ 『アモーレス・ペロス』(2000)

 アート・ディレクションは、批評家週間実行委員会のJean-Christophe Berjonです。
 各年代1作品ずつと言ったくせに70年代がないじゃないかと文句をつけてみたくもなりますが、おそらく異なる地域の異なる監督を入れたいということで、こういうセレクションになったんだろうと思われます。
 一番わかりやすいのは『天使が隣で眠る夜』で、『いますぐ抱きしめたい』は言われてみれば確かにそうだったっていう気もしますが、ちょっとアート・ディレクションがうまくない感じもしますね。『アモーレス・ペロス』は、印象的なビジュアルが抜き出しにくい作品で、このビジュアルではわかりにくく、他の2作品に関しては、このビジュアルからタイトルを当てるのはけっこう至難の業なのではないかと思ってしまいます。

 ウォン・カーウァイってまだまだ若い世代の監督のような気がしていましたが、過去50年間では、もう真ん中の世代に入ってしまうんですね〜。しみじみ……。

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 *当ブログ記事
 ・カンヌ国際映画祭2011 コンペティション部門ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201105/article_4.html
 ・カンヌ国際映画祭2011 コンペティション部門以外のラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201105/article_7.html
 ・カンヌ国際映画祭2011 監督週間ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201105/article_10.html
 ・カンヌ国際映画祭2011 その他の部門のラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201105/article_13.html

 ・開催直前!カンヌ国際映画祭2011 パルムドール 予想オッズ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201105/article_5.html

 ・カンヌ国際映画祭2011 星取表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201105/article_9.html

 ・カンヌ国際映画祭2010 批評家週間ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201004/article_19.html

 ・映画祭&映画賞カレンダー 2010年12月〜2011年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_48.html

 追記:
 カンヌ国際映画祭2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201105/article_21.html

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