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zoom RSS 『ヤマダ-アユタヤの侍』も受賞! タイ・アカデミー賞2011 結果発表!

<<   作成日時 : 2011/03/07 19:53   >>

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 3月5日に、東京では1年前のカンヌの再現となる『ブンミおじさんの森』と『神々と男たち』の初日対決が実現しました。

 その前日の夕刊には、各封切り作品の新聞広告が載ったわけですが、私の知人は、それらの広告を見てこう言いました。

 「この中だったら、『ブンミおじさんの森』が面白そうかな。」

 その知人というのは、フランス映画関係の映画本を手がけたりする編集者だったりもするんですが、それでもそんな反応だったんですね。

 言われてみれば、(これまでけっこうな映画を観てきたはずの強者が)今何か新作映画を観ようとしていて、タイトルやらビジュアルやら付随するあれこれの情報から判断して「ちょっと面白そう」に思えるのが『ブンミおじさんの森』だったというのは、感覚的に、わからなくもありません。

 実際に観て、彼が『ブンミおじさんの森』を面白いと思うかどうかはわかりませんが、このささやかな対決でも、『ブンミおじさんの森』は『神々と男たち』は勝利したのでした……。へえ〜、そっか〜、そうなんですね〜。

 ということはさておき――

 タイ・アカデミー賞(Subhanahongsa Awards/The Thailand National Film Awards)2011の受賞結果が発表になりました。(3月6日)

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 ◆作品賞
 ・“Rao Song Sam Khon(That Sounds Good)” 監督:Kittikorn Liawsirikul
 ・『アンニョン!君の名は』“Guan Muen Ho(Hello Stranger)” 監督:Banjong Pisanthanakun
 ◎“Chua Fah Din Salai(Eternity)” 監督:ML Bhandevanop Devakula
 ・“Nak Prok(Shadow of the Naga)” 監督:Nasorn Panungkasiri
 ・『稲作ユートピア』“Sawan Baan Na(Agrarian Utopia)” 監督:Uruphong Raksasad

 ◆監督賞
 ・Sarasawadee Wongsompetch “Yes or No, Yak Rak Kor Rak Loei(Yes or No, So I Love You)”
 ・Kittikorn Liawsirikul “Rao Song Sam Khon(That Sounds Good)”
 ・Banjong Pisanthanakun 『アンニョン!君の名は』“Guan Muen Ho(Hello Stranger)”
 ・ML Bhandevanop Devakul “Chua Fah Din Salai(Eternity)”
 ◎Uruphong Raksasad 『稲作ユートピア』“Sawan Baan Na(Agrarian Utopia)”

 ◆主演男優賞
 ◎アナンダ・エヴァリンハム(Ananda Everingham) “Chua Fah Din Salai(Eternity)”
 ・Somchai Kemglad “Nak Prok(Shadow of the Naga)”
 ・Chawin Likitjareonpong “Baan Chan ... Talok Wai Gon(Por Son Wai)(The Little Comedian)”(監督:ウィッタヤー・トーンユーヨン(Wittaya Tongyuyong)、Mes Tharathorn)
 ・Choosak Iamsuk “Meu Peun Dao Pra Sao(Saturday Killer)”(監督:Yuthlert Sippapak)
 ・アナンダ・エヴァリンハム(Ananda Everingham) “Insee Dang(The Red Eagle)”(監督:ウィシット・サーサナティヤン)

 ◆主演女優賞
 ・Siriphun Wattanajinda “9 Wat”(監督:Saranyu Jiralaksanakul)
 ・Rattanrat Eertaweekul “Rao Song Sam Khon(That Sounds Good)”
 ◎ヌンティダー・ソーポン(Neungtida Sophon)  『アンニョン!君の名は』“Guan Muen Ho(Hello Stranger)”
 ・プローイ・チャーマーン・ブーンヤサック(Chermarn Boonyasak) “Chua Fah Din Salai(Eternity)”
 ・Pimchanok Luevisetpaibool “Sing Lek Lek Thee Riak Wa … Ruk(First Love)”(監督:Putthiphong Promsakha、Wasin Pokpong)

 ◆助演男優賞
 ・Teerapong Leowrakwong “Chua Fah Din Salai(Eternity)”
 ◎Sa-ad Piampongsan “Nak Prok(Shadow of the Naga)”
 ・レイ・マクドナルド(Ray MacDonald) “Nak Prok(Shadow of the Naga)”
 ・Pitisak Yaowanon “Nak Prok(Shadow of the Naga)”
 ・Jaturong Phonboon “Baan Chan ... Talok Wai Gon(Por Son Wai)(The Little Comedian)”

 ◆助演女優賞
 ・ラミター・マハープルックポン(Ramita Mahapreukpong) “Rao Song Sam Khon(That Sounds Good)”
 ・Daraneenuch Pothipithi “Chua Fah Din Salai(Eternity)”
 ◎インティラー チャルーンプラ(Inthira Charoenpura) “Nak Prok(Shadow of the Naga)”
 ・Prangthong Changtham “Namtan Daeng 2(Brown Sugar 2)”(監督:Prachya Lampongchat、Surawat Chuphol、Anurak Janlongsilp)
 ・ジェンチラー・ポンパス(Jenjira Pongpas) 『ブンミおじさんの森』“Lung Boonmee Raluek Chat(Uncle Boonmee Who Can Recall His Past Lives)”(監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン)

 ◆脚本賞
 ◎Kittikorn Liawsirikul “Rao Song Sam Khon(That Sounds Good)”
 ・ML Bhandevanop Devakul “Chua Fah Din Salai(Eternity)”
 ・Koses Charittiporn、Nut Nualpang、Phawat Panangkasiri “Nak Prok(Shadow of the Naga)”
 ・Nontra Kumwong、Chantavit Dhanasevi、バンジョン・ピサンタナクーン(Banjong Pisanthanakun) 『アンニョン!君の名は』“Guan Muen Ho(Hello Stranger)”
 ・Rergchai Puangpetch “Sudkate Salateped”(監督:Rergchai Paungpetch)

 ◆撮影賞
 ◎Uruphong Raksasad 『稲作ユートピア』“Sawan Baan Na(Agrarian Utopia)”
 ・Thamjaroen Promphan、Somsak Srisawat “Rao Song Sam Khon(That Sounds Good)”
 ・Teerawat Rujintham “Chua Fah Din Salai(Eternity)”
 ・Teerawat Rujintham “Nak Prok(Shadow of the Naga)”
 ・サヨムプー・ムックディープロム(Sayombhu Mukdeeprom) 『ブンミおじさんの森』“Lung Boonmee Raluek Chat(Uncle Boonmee Who Can Recall His Past Lives)”

 ◆編集賞
 ・Thammarat Sumetsupachok 『アンニョン!君の名は』“Guan Muen Ho(Hello Stranger)”
 ◎スニット・アザウィニクン(Sunij Asavinikul)、Phannipha Kabillikavanich “Chua Fah Din Salai(Eternity)”
 ・Tawat Siripon “Nak Prok(Shadow of the Naga)”
 ・Uruphong Raksasad 『稲作ユートピア』“Sawan Baan Na(Agrarian Utopia)”
 ・Sunit Asvinikul、Phannipha Kabillikavanich “Insee Dang(The Red Eagle)”

 ◆美術賞
 ◎Siranat Ratchusanti “Chua Fah Din Salai(Eternity)”
 ・Parinda Moongmaipho 『ありふれた話』“Jao Nok Krajok(Mundane History)”(監督:A・スィッチャーゴーンポン)
 ・Sophon Pulsawat “Nak Prok(Shadow of the Naga)”
 ・Banphot Ngamkum “Ong-Bak 3”(監督:トニー・ジャー、パンナー・リットグライ)
 ・Wittaya Chaimongkol、Phairot Siriwath、Pallop Chomtawor “Insee Daeng(The Red Eagle)”

 ◆衣装デザイン賞
 ◎Noppadon Techo、Totrit Samipak、Rapan Chancharoen “Chua Fah Din Salai(Eternity)”
 ・Sutee Meuanwaajaa 『アンニョン!君の名は』“Guan Muen Ho(Hello Stranger)”
 ・นิรชรา วรรณาลัย “My Best Bodyguard”(監督:Sirippakorn Wongchariyawat)
 ・Chatchai Chaiyon “Ong Bak 3”
 ・Atchariya Pinitsanpirom “Insee Dang(The Red Eagle)”

 ◆メイキャップ賞
 ◎ธนธัช กิตติคุณาธิป “9 Wat”
 ・พิชานนทท์ รัตนกมลกานต์ “Chua Fah Din Salai(Eternity)”
 ・นนทพัฒน์ อมรไชย 『ヤマダ-アユタヤの侍』“Samurai of Ayodhaya”(監督:ノッポーン・ワルティン)
 ・สมบัติ พุทธบุตรทินกุล “Nak Prok(Shadow of the Naga”
 ・ศิวกร สุขลังการ อาภรณ์ มีบางยาง “Nam Peen Nong Sayong Kwan(Water)”(監督:Ong-art Jeamchareonpornkul)

 ◆視覚効果賞
 ・Human Farm “9 Wat”
 ・Oriental Post and Kantana Animation “Chua Fah Din Salai(Eternity)”
 ・Kantana Animation 『ヤマダ-アユタヤの侍』“Samurai of Ayodhaya”
 ・Veative Studio “My Best Bodyguard”
 ◎Kantana Animation “Insee Dang(The Red Eagle)”

 ◆録音/音響編集賞
 ・เอก รัตน์ อัศวจามี กร、Vachira Wongsarod、Kantana Laboratory “Rao Song Sam Khon(That Sounds Good)”
 ・Traithep Wongpaiboon、Nopawat Likitwong、Kantana Laboratory “Chua Fah Din SalaiEternity)”
 ・Somchai Chansook、Sunij Asavinikul、Sunij Asavinikul、Phannipha Kabillikavanich、ห้อง บันทึกเสียง ราม อินทรา “Nak Prok(Shadow of the Naga)”
 ◎Chalermrat Kaweewattana 『ブンミおじさんの森』“Lung Boonmee Raluek Chat(Uncle Boonmee Who Can Recall His Past Lives)”
 ・Traithep Wongpaiboon、Kantana Laboratory “Insee Dang(The Red Eagle)”

 ◆作曲賞
 ・Chatchai Pongprapaphan、Krissanasak Kantathamwawong 『アンニョン!君の名は』“Guan Meun Ho(Hello Stranger)”
 ・Giant Wave、Mongkol Pongwachirin、Prawit Keskasem “Rao Song Sam Khon(That Sounds Good)”
 ◎ปภัส ศิลป์ 『ヤマダ-アユタヤの侍』“Samurai of Ayodhya”
 ・Tipdtaiyor Pirom “Bang Rajan 2”(監督:タニット・チッタヌクン(Tanit Jitnukul))
 ・Ground Music “Sing Lek Lek Thee Riak Wa … Ruk(First Love)”

 ◆オリジナル歌曲賞
 ・‘ยินดี ที่ไม่รู้จัก’-『アンニョン!君の名は』“Guan Muen Ho(Hello Stranger)” ปิยวัฒน์ 25 Hours
 ・‘เธอ GET ก็ OK’-“Sudkate Salateped” สร่าง ทุกข์
 ◎‘เรา สอง สาม คน’-“Rao Song Sam Khon(That Sounds Good)” Banana Boat
 ・‘ถ้า สัก วัน เธอ จะ กล้า พอ’-“Yes or No,Yak Rak Kor Rak Loei(Yes or No, So I Love You)” Wednesday Child
 ・‘สิ่ง เล็ก เล็ก ที่ เรียกว่า รัก’-“Sing Lek Lek Thee Riak Wa … Ruk(First Love)” พานิชวิทย์

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 作品のノミネート&受賞状況は以下の通りです。

 ・“Chua Fah Din Salai(Eternity)”(5/14):作品・監督・主演男優・主演女優・助演男優・助演女優・脚本・撮影・編集・美術・衣裳・メイク・視覚効果・録音
 ・“Nak Prok(Shadow of the Naga)”(2/11):作品・助演男優・助演男優・助演男優・助演女優・脚本・撮影・編集・美術・メイク
 ・“Rao Song Sam Khon(That Sounds Good)”(2/9):作品・監督・主演女優・助演女優・脚本・撮影・録音・作曲・歌曲
 ・『アンニョン!君の名は』(1/8):作品・監督・主演女優・脚本・編集・衣裳・作曲・歌曲
 ・“Insee Dang(The Red Eagle)”(1/6):主演男優・編集・美術・衣裳・視覚効果・録音
 ・『稲作ユートピア』(2/4):作品・監督・撮影・編集
 ・“9 Wat”(1/3):主演女優・メイク・視覚効果
 ・“Sing Lek Lek Thee Riak Wa … Ruk(First Love)”(0/3):主演女優・作曲・歌曲
 ・『ブンミおじさんの森』(1/3):助演女優・撮影・録音
 ・『ヤマダ-アユタヤの侍』(1/3):メイク・視覚効果・作曲
 ・“Yes or No, Yak Rak Kor Rak Loei(Yes or No, So I Love You)”(0/2):監督・歌曲
 ・“Baan Chan ... Talok Wai Gon(Por Son Wai)(The Little Comedian)”(0/2):主演男優・助演男優
 ・“Sudkate Salateped”(0/2):脚本・歌曲
 ・“Ong-Bak 3”(0/2):美術・衣裳
 ・“My Best Bodyguard”(0/2):衣裳・視覚効果
 ・“Meu Peun Dao Pra Sao(Saturday Killer)”(0/1):主演男優
 ・“Namtan Daeng 2(Brown Sugar 2)”(0/1):助演女優
 ・『ありふれた話』(0/1):美術
 ・“Nak Prok(Shadow of the Naga”(0/1):メイク
 ・“Bang Rajan 2”(0/1):作曲

 ノミネーションも受賞結果は、全体的には、これまで当ブログで書いてきた他のタイ映画賞とさほど違うものではありませんが、ドキュメンタリー作品である『稲作ユートピア』がここで監督賞を獲るとはちょっとびっくりしました。

 『稲作ユートピア』はバンコク映画批評家協会賞では作品賞を獲っていますが、タイ・アカデミー賞は、バンコク映画批評家協会賞よりずっとポピュラーな映画賞のはずですし、(基本的には娯楽作を中心に映画制作していると思われる)タイの映画人たちがこの監督を2010年度の最優秀監督と見なしたということになりますから、これは格別ですね。
 こういう作品は、国内的には評価されても、国外の人が観るとそんなでもないかなあということがありますが、これはどっちなんでしょう。残念ながら、私はまだこの作品を観られずにいますが(「ドキュメンタリー・ドリーム・ショー 山形in 東京2010」でも上映されていたのに)、次なる上映機会を待ちたいと思います。

 あと、もう1つ注目なのは、日本がらみの作品『ヤマダ-アユタヤの侍』が3部門でノミネートされて、見事、作曲賞を受賞していることでしょうか。
 この作品は、タイで俳優活動をしている日本人俳優・大関正義さんが山田長政に扮して大活躍する歴史活劇で、日タイ修好120周年を記念して4年間の歳月をかけて製作された作品だそうです。検索してみると、この映画のことに触れている日本のブログもたくさん見つけることができます。
 この映画は、2010年の12月にタイで封切られたばかりで、日本ではまだ上映されていません(のはずです)が、制作中だった2008年に第23回長政まつり(@静岡県浅間)で、主演の大関さんらを迎えてのトークショーやスタントの演武などが披露されています(2007年にも関連イベントがあり、大関さんは2009年と2010年の同イベントにも参加されたようです。)。
 日本では劇場公開はともかく、なんらかの形では紹介されるのではないでしょうか。観た人の反応としては×××××だとも言われているようですが。

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 さて、ここまで4つのタイ映画賞(タイ映画監督協会賞まで含めると5つのタイ映画賞)の受賞結果を紹介してきましたが、2010年度のタイ映画界の最大のニュースといえば、やはり『ブンミおじさんの森』のパルムドール受賞であり、『ブンミおじさんの森』を含むインディペンデント系の作品の席捲だと思われます(実際にそれぞれの作品がどの程度ヒットし、どの程度話題になったのかはわかりませんが)。

 コム・チャット・ルック映画賞の記事で、各映画賞について簡単に紹介しましたが、ここではインディペンデント系3作品『ブンミおじさんの森』『ありふれた話』『稲作ユートピア』の、各映画賞でのノミネート数&受賞数を書き出すことで、そのまとめとしておきたいと思います。こんなことからもそれぞれの映画賞の立ち位置が何となく見えてくるようにも思います。

 ◆コム・チャット・ルック映画賞
 『ブンミおじさんの森』:0/3
 『ありふれた話』:0/0
 『稲作ユートピア』:0/1

 ◆スターピクス・アワード
 『ブンミおじさんの森』:3/8(作品賞・監督賞・脚本賞受賞=最多受賞)
 『ありふれた話』:1/7(編集賞受賞)
 『稲作ユートピア』:1/2(撮影賞受賞)

 ◆バンコク映画批評家協会賞
 『ブンミおじさんの森』:1/3(監督賞受賞)
 『ありふれた話』:0/3
 『稲作ユートピア』:2/4(作品賞・撮影賞受賞)

 ◆タイ・アカデミー賞
 『ブンミおじさんの森』:1/3(録音賞受賞)
 『ありふれた話』:0/1
 『稲作ユートピア』:2/4(監督賞・撮影賞受賞)

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 主なノミネート&受賞作品について、以下に簡単に紹介しておきます。

 ・“Chua Fah Din Salai (Eternity)”(タイ) 監督:M.L. Pundhevanop Dhewakul
 出演:アナンダ・エヴァリンハム、プローイ・チャーマーン・ブーンヤサック、Teerapong Leowrakwong、Sakkaraj Rerkthamrong、Daraneenuch Pothipithi
 物語:1930年代初期のビルマの農場が舞台。パボは一帯の土地を所有する地主で、地域では王のように君臨していた。彼の甥サンモンは、高い教育を受けた思索的な青年であった。パボの若い妻ユパディーは、文化的素養があり、社交界で活躍していた。物語はこの3人の三角関係を軸として進み、サンモンとユペディーの秘められた関係はやがてパボの知るところとなる……。
 1943年にMalai Choopinitが書いた小説の映画化。
 オリジナル版のレイティングは15+で、ヌード&セックス・シーンが多いディレクターズ・カット版は、18+だそうです。
 釜山国際映画祭2010 ニュー・カレント部門出品(ワールド・プレミア)。

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 ・“Nak Prok (Shadow of the Naga)”(タイ) 監督:Nasorn Panungkasiri
 出演:Somchai Kemklad、Sa-ad Piampongsan、レイ・マクドナルド、インティラー チャルーンプラ、Pitisak Yaowanon
 物語:主人公は、残忍な泥棒三人組で、彼らは僧の振りをして泥棒し、戦利品を寺の中に隠していた。しかし、やがて、様々な登場人物を巻き込んで、のっぴきならない状況に追い込まれていく……。
 『マルタの鷹』などを思わせるフィルム・ノワール風の作品で、題材的に物議を醸すと思われたことから、2007年に完成していながら、2010年までずっとお蔵入りになっていたそうです。

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 ・“Rao Song Sam Kon (That Sounds Good)”(タイ) 監督:キッティコーン・リアシクン("Leo" Kittikorn Liawsirikul)
 出演:"Jay" Montonn Jira、Rattanrat Eertaweekul、ラミター・マハープルックポン
 物語:ソムチューは、誠実な青年で、インドネシアの中央高地で4WDを運転していた。彼は、途中で、2人の女性を拾う。1人は、ハリー・ポッター風のメガネをかけたテアで、もう1人は彼女の友だちで、耳に障害を持つスーントリであった。最初、スキー帽をかぶっていたスーントリが、それを脱いだ時、ソムチューは、一目で彼女に恋してしまう。彼女の方も彼のことが好きになるが、彼女が聴覚障害を持っていることもあって、ともにお互いの気持ちをうまく伝えることができない……。
 主演の"Jay" Montonn Jiraはミュージシャンだそうです。

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 ・『アンニョン!君の名は』“Guan Muen Ho (Hello Stranger)”(タイ) 監督:バンジョン・ピサンタナグーン(Banjong Pisanthanakun)
 出演:チャンタウィット・タナセーウィー、ヌンティダー・ソーポン
 物語:「日本と同じく韓流に沸くタイ。ペ・ヨンジュンに憧れる女と、なりゆきで韓国行きの飛行機に乗ってしまった男が、旅先の韓国で偶然出会い、お互いの名前も知らないまま恋に落ちる。」
 大阪アジアン映画祭2011で上映。

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 ・“Insee Dang (The Red Eagle)”(タイ) 監督:ウィジット・サンサーナティアン(Wisit Sasanatieng)
 物語:主人公は凄腕のスナイパー。今日も彼は、ビルの会議室からターゲットを狙い、見事に仕留める。しかし、そんな彼にも1つだけ弱点があった。それは彼が性的不能者だということだった。彼は、稼いだ金で、漢方にかかったり、アフリカの呪術師の世話になったり、インドのグルに会いに行ったりする……。
 釜山国際映画祭2010 アジアの窓部門出品。

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 ・『稲作ユートピア』“Sawan Baan Na (Agrarian Utopia)”(タイ) 監督:Uruphong Raksasad
 タイでも機械化された米作りが主流になっていて、機械を使わない米作りが忘れられつつあるが、それを嘆いた監督が、「機械を使わない昔ながらの米作り」を将来に残すべく、フィクションとドキュメンタリーを融合させて作った作品。
 Uruphong Raksasad監督は、アプチャッポン・ウィーラセタクン監督と同じスクール・オブ・アート・インスティテュート・シカゴで修士をおさめた監督。
 ロッテルダム国際映画祭2009 スペシャル・メンション受賞。
 『稲作ユートピア』というタイトルで山形国際ドキュメンタリー映画祭2009で上映。アース・ビジョン 第19回地球環境映画祭(2011年3月)でも上映。

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 ・『ヤマダ-アユタヤの侍』“Samurai of Ayodhaya”(タイ) 監督:ノッポーン・ワルティン
 出演:大関正義、Kanokkorn Jaichuen、ブアカーオ・ポー・プラームック、タマロス・ジャイチューン
 物語:アユタヤの日本人村に住む山田長政は、タイ人が連続して殺される事件の犯人探しを依頼される。しかし、その犯人が日本人村に住む闇の一団であったために、彼は、逆に彼らから命を狙われることになる。山田は、助けてくれたタイ人からムエタイを教わり、再び闇の一団に立ち向かう……。
 *この作品について詳しく書かれているのは、スペース・アルクで連載されている増成ヒトミさんの「タイ発バンコクな毎日」です。(http://kaigai.alc.co.jp/world/hitomi/2010/12/492.html)
 *参考 大関正義さんのブログ「SEIGI’S LIFE IN THAILAND」:http://seigiozeki.blogspot.com/

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 ・“Baan Chan ... Talok Wai Gon (Por Son Wai) (The Little Comedian)”(タイ) 監督:ウィッタヤー・トーンユーヨン(Wittaya Tongyuyong)、Mes Tharathorn
 出演:Chawin likitjareonpong、Paula Taylor、Jaturong Mokjok、Nichapat Jaruratnawaree
 物語:トックの父親は、コメディアンで、おじいちゃんもまたコメディアンで、彼の一家はみんなどこか可笑しかった。トックは、ある日、にきびだらけのクラスメートにくっついて皮膚科医に行くが、そこの女医に恋してしまう。彼は、6歳の妹にもらったおこずかいをも足しにして、皮膚科医に通い続け、一所懸命に、その女医を笑わせようとする……。
 ウィッタヤー・トーンユーヨンは、『フェーンチャン〜ぼくの恋人』の監督の1人。

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 ・『ありふれた話』“Jao Nok Krajok (Mundane History)”(タイ/2009) 監督:A.スィッチャーゴーンポン(Anocha Suwichakornpong)
 物語:役立たずの息子と、つかみどころのない父親と、車椅子の患者の面倒を看る看護士という3人の家族が織り成す物語。
 釜山国際映画祭2009 ニュー・カレント部門出品。
 ロッテルダム国際映画祭2010コンペティション部門出品。タイガー・アワード受賞。
 シンガポール国際映画祭2010 コンペティション部門出品。
 トランシルヴァニア国際映画祭2010 コンペティション部門出品。グランプリ受賞。
 パリ映画祭2010 コンペティション部門出品。
 アジアフォーカス・福岡国際映画祭2010にて上映。

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 *当ブログ記事
 ・第1回タイ映画監督協会賞 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201103/article_4.html
 ・コム・チャット・ルック映画賞2011:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201103/article_5.html
 ・バンコク映画批評家協会賞2011:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201103/article_6.html
 ・スターピクス・アワード2011:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201103/article_7.html

 ・タイ・アカデミー賞2010:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201006/article_4.html

 ・映画祭&映画賞カレンダー 2010年12月〜2011年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_48.html

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
うわわ、東京での『稲作ユートピア』グランプリ受賞に
立会い、同日のこちらの発表も首を長くして・・・いたら
さっそくコンプリートアップして頂いて非常感謝です!・・・
と一つだけ。ウラポンは海外留学の組じゃなくて
18でタマサートに進学のため初めてバンコクにやってきたという経歴のはずですが。わたしは、前日3/5封切りの『ブンミー・・』と並ぶもう一つの'AMAZING'タイ映画と呼んで行く所存です。
某所に東京の環境映画祭でのことはアップしたのち、お知らせします〜
みゃう
2011/03/09 11:15
みゃうさま
コメントありがとうございます。
Uruphong監督の経歴に関しては、1年前のロッテルダム国際映画祭のHPに書かれていたものを参考にしていたはずで、それはたぶんプロダクションから映画祭に提出した資料に基づくものだったと思うんですが、どこかで情報がすりかわっってしまったでしょうか。
今となっては確認のしようもありませんが、Jakrawal Nilthamrong監督あたりの経歴と混同してしまった可能性もありますね。『稲作ユートピア』がシカゴ大学で上映されたのは間違いないらしいですが。
umikarahajimaru
2011/03/10 19:34

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