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zoom RSS インディペンデント・スピリット・アワード2011 発表!

<<   作成日時 : 2011/02/28 08:33   >>

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 第26回インディペンデント・スピリット・アワードの受賞結果が発表になりました。(2月26日)

 【インディペンデント・スピリット・アワード】

 インディペンデント・スピリット・アワード賞は、Film IndependentというNPO団体が選出する映画賞で、制作費が2000万ドル以下で、1週間以上商業公開されるか、または、サンダンス映画祭(1月)、ニューヨークND/NF(New Directors/New Films)映画祭(3月)、ロサンゼルス映画祭(6月)、トロント国際映画祭(9月)、テルライド映画祭(9月)、ニューヨーク映画祭(10月)、のいずれかで上映された作品(70分以上の長さがある)を対象としています。つまり、製作費が少なくても、意欲的な映画、志の高い映画を選んで表彰しようという、コンセプトの映画賞です(設立は1984年)。

 この賞は、年々、製作費が高くなることと、そういう映画を持てはやす風潮に異議を唱える目的で設立されたものですが、それは反アカデミー賞という意味合いも持っていて、授賞式は、意図的にアカデミー賞の前日に設定されています。だから、「アカデミー賞の前哨戦の1つ」のように見えても、決して「アカデミー賞の前哨戦の1つ」などではないわけです。

 過去の受賞作を見てみると、『ザ・プレイヤー』『パルプ・フィクション』『ファーゴ』『メメント』『エデンより彼方に』『ロスト・イン・トランスレーション』『サイドウェイ』となかなかの品揃えで、2007年は『リトル・ミス・サンシャイン』、2008年は『JUNO/ジュノ』、2009年は『レスラー』、2010年は『プレシャス』が選ばれています。

 近年のアカデミー賞を見ると、良し悪しは別にして、明らかにインディペンデント・スピリット・アワード(もしくはその精神)の影響を受けているように思われます。

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 ◆作品賞
 ・『127時間』 監督:ダニー・ボイル
 ◎『ブラック・スワン』 監督:ダーレン・アロノフスキー
 ・“Greenberg” 監督:ノラ・バウムバック
 ・『キッズ・オールライト』 監督:リサ・チョロデンコ
 ・『ウィンターズ・ボーン』 監督:デブラ・グラニック

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 ◆監督賞
 ◎ダーレン・アロノフスキー 『ブラック・スワン』
 ・ダニー・ボイル 『127時間』
 ・リサ・チョロデンコ 『キッズ・オールライト』
 ・デブラ・グラニック 『ウィンターズ・ボーン』
 ・ジョン・キャメロン・ミッチェル “Rabbit Hole”

 ◆主演男優賞
 ・Ronald Bronstein “Daddy Longlegs”(監督:Ben Safdie、Joshua Safdie)
 ・アーロン・エッカート “Rabbit Hole”
 ◎ジェームズ・フランコ 『127時間』
 ・ジョン・C・ライリー “Cyrus” (監督:Jay Duplass、Mark Duplass)
 ・ベン・スティラー “Greenberg”

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 ◆主演女優賞
 ・アネット・ベニング 『キッズ・オールライト』
 ・Greta Gerwig “Greenberg”
 ・ニコール・キッドマン “Rabbit Hole”
 ・ジェニファー・ローレンス 『ウィンターズ・ボーン』
 ◎ナタリー・ポートマン 『ブラック・スワン』
 ・ミシェル・ウィリアムズ 『ブルーバレンタイン』(監督:デレク・シアンフランス)

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 ◆助演男優賞
 ◎ジョン・ホークス 『ウィンターズ・ボーン』
 ・サミュエル・L・ジャクソン 『愛する人』(監督:ロドリゴ・ガルシア)
 ・ビル・マーレイ “Get Low”(監督:Aaron Schneider)
 ・ジョン・オーティス 『ジャック、舟に乗る』(監督:フィリップ・シーモア・ホフマン)
 ・マーク・ラファロ 『キッズ・オールライト』

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 ◆助演女優賞
 ・Ashley Bell “The Last Exorcism”(監督:Daniel Stamm)
 ◎デイル・ディッキー 『ウィンターズ・ボーン』
 ・アリソン・ジャネイ “Life During Wartime”
 ・ダフネ・ルービン=ヴェガ 『ジャック、舟に乗る』(監督:フィリップ・シーモア・ホフマン)
 ・ナオミ・ワッツ 『愛する人』

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 ◆脚本賞
 ◎スチュアート・ブルムバーグ & リサ・チョロデンコ 『キッズ・オールライト』
 ・デブラ・グラニック & アン・ロッセリーニ 『ウィンターズ・ボーン』
 ・Nicole Holofcener “Please Give”(監督:Nicole Holofcener)
 ・デイヴィッド・リンゼイ=アベアー “Rabbit Hole”
 ・トッド・ソロンズ “Life During Wartime”

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 ◆撮影賞
 ・アダム・キンメル 『わたしを離さないで』(監督:マーク・ロマネク)
 ◎マシュー・リバティーク  『ブラック・スワン』
 ・Jody Lee Lipes “Tiny Furniture”(監督:Lena Dunham)
 ・マイケル・マクドノー 『ウィンターズ・ボーン』
 ・ハリス・サヴィデス “Greenberg”

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 ◆初監督賞
 ・“Everything Strange And New” 監督:Frazer Bradshaw
 ◎“Get Low” 監督:Aaron Schneider
 ・“Night Catches Us” 監督:Tanya Hamilton
 ・“The Last Exorcism” 監督:Daniel Stamm
 ・“Tiny Furniture” 監督:Lena Dunham

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 ◆初脚本賞
 ・Diane Bell “Obselidia”(監督:Diane Bell)
 ◎Lena Dunham “Tiny Furniture”
 ・Nik Fackler “Lovely, Still”(監督:Nicholas Fackler)
 ・Bob Glaudini 『ジャック、舟に乗る』
 ・Dana Adam Shapiro & Evan M. Wiener  “Monogamy”(監督:Dana Adam Shapiro)

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 ◆ジョン・カサヴェテス賞(50万ドル以下の低予算映画に贈られる)
 ◎“Daddy Longlegs”
 ・“Lovers Of Hate” 監督:Bryan Poyser
 ・“Obselidia”
 ・“The Exploding Girl” 監督:Bradley Rust Gray

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 ◆ドキュメンタリー賞
 ◎『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』 監督:バンクシー
 ・“Marwencol” 監督:Jeff Malmberg
 ・“Sweetgrass” 監督:Lucien Castaing-Taylor、Ilisa Barbash
 ・“Restrepo” 監督:Tim Hetherington、Sebastian Junger
 ・“Thunder Soul” 監督:Mark Landsman

 ◆外国映画賞
 ・“Kisses”(アイルランド) 監督:Lance Daly
 ・“Mademoiselle Chambon”(仏) 監督:Stéphane Brizé
 ・『神々と男たち』(仏) 監督:グザヴィエ・ボーヴォワ
 ◎『英国王のスピーチ』(英) 監督:トム・フーパー
 ・『ブンミおじさんの森』(タイ) 監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン

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 ◆ロバート・アルトマン賞/アンサンブル賞
 ◎“Please Give”(監督:Nicole Holofcener)

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 主な作品のノミネート&受賞状況は以下の通りです。
 ・『ウィンターズ・ボーン』(2/7):作品・監督・主演女優・助演男優・助演女優・脚本・撮影
 ・『キッズ・オールライト』(1/5):作品・監督・主演女優・助演男優・脚本
 ・『ブラック・スワン』(4/4):作品・監督・主演女優・撮影
 ・“Greenberg”(0/4): 作品・主演男優・主演女優・撮影
 ・“Rabbit Hole”(0/4):監督・主演男優・主演女優・脚本
 ・『127時間』(1/3):作品・監督・主演男優
 ・『ジャック、舟に乗る』(0/3):助演男優・助演女優・初脚本
 ・“Daddy Longlegs”(1/2):主演男優・カサヴェテス
 ・『愛する人』(0/2):助演男優・助演女優
 ・“Get Low”(1/2):助演男優・初監督
 ・“The Last Exorcism”(0/2):助演女優・初監督
 ・“Life During Wartime”(0/2):助演女優・脚本
 ・“Please Give”(1/2):脚本・アルトマン
 ・“Cyrus”(0/1):主演男優
 ・『ブルーバレンタイン』(0/1):主演女優
 ・『わたしを離さないで』(0/1):撮影
 ・“Tiny Furniture”(1/1):撮影・初監督・初脚本

 インディペンデント・スピリット・アワードのノミネーションの発表は、その年の映画賞レースを占うものとして、全米映画賞レースの最初の頃(2010年は11月30日)に行なわれ、受賞結果の発表は、アカデミー賞の前日に行なわれるというのが、毎年、恒例となっているので、今年もノミネーション発表から受賞結果発表まで3ヶ月もありましたが、これもまた例年通りということになります。

 このノミネーションには、ハリウッド・メジャーの作品は含まれず、これ以降、年末までに全米公開される作品も含まれず、また、イギリス映画も外国映画扱いになってしまうので対象外となって、その後、映画賞レースのメインストリームを形作っていく作品が全然入らず、後から改めてそのラインナップを見てみると、あれっ、こんなんだったっけ?と、思ってしまうこともあります。

 今年の受賞結果も上記の通りで、『ブラック・スワン』が作品賞、監督賞を含む主要4部門で受賞して、インディペンデント・スピリット・アワードを制した形になりましたが、何だか、ノミネーション規定が足枷となって、次善の候補群からのチョイス、という風にも見えてしまいます。

 反・アカデミー賞を旗印にした、インディペンデント映画限定の映画賞であるなら、もっと野心的で、おっ!と驚かせてくれるような受賞結果でもよかったような気もしますね。

 まあ、どういう映画賞なのか知らないでこの結果だけを見ると、『ブラック・スワン』や『ウィンターズ・ボーン』が席捲していて、ちょっとびっくりするかもしれませんが……。

 
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 *当ブログ記事
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2011 ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_1.html
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2010 ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_3.html
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2010 受賞結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201003/article_12.html
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2009 ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_8.html
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2009 受賞結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_30.html

 ・映画祭&映画賞カレンダー 2010年12月〜2011年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_48.html

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