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zoom RSS 日本人が主役の映画も! フィンランド・アカデミー賞(Jussi Awards)2011 発表!

<<   作成日時 : 2011/02/20 05:57   >>

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 フィンランド・アカデミー賞(Jussi Awards)2011が発表になりました(ノミネーション発表は1月10日(たぶん)、受賞式は2月6日でした)。

 いまのところノミネート作品・受賞作品に日本で劇場公開された作品は1本もなく、なじみのある監督やキャスト、スタッフもほとんど全くいないといっていい状態で、原題と見たことのない俳優やスタッフの名前ばかりが並んでしまっていますが、フィンランド映画祭2010で上映された作品が1本あり、また、日本を舞台に1人の日本人を題材にしたドキュメンタリーが1本あります。

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 ◆作品賞(PARAS ELOKUVA)
 ◎“Napapiirin sankarit” 監督:Dome Karukoski
 ・“Rare Exports” 監督:Jalmari Helander(ジャルマリ・ヘランダー)
 ・“Taulukauppiaat” 監督:Juho Kuosmanen

 ・“Rare Exports”には、短編版“Rare Exports Inc.”『レア・エクスポーツ』(2003)があり、『レア・エクスポーツ』は沖縄映像祭2005で上映されています。

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 ◆監督賞(OHJAUS)
 ・『ハートビーツ』“Kohtaamisia” サーラ・カンテル(Saara Cantell)
 ◎“Napapiirin sankarit” Dome Karukoski
 ・“Taulukauppiaat” Juho Kuosmanen

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 ◆主演男優賞(MIESPÄÄOSA)
 ・“Harjunpää ja pahan pappi”(監督:オーリ・サーレラ(Olli Saarela)) ペーテル・フランツェーン(Peter Franzén)
 ・“Napapiirin sankarit” Jussi Vatanen
 ◎“Paha perhe”(監督:Aleksi Salmenperä) Ville Virtanen

 ペーテル・フランツェーンは、2年連続ノミネートです。
 Ville Virtanenは、“Svinalängorna(Beyond)”でスウェーデン・アカデミー賞2011 助演女優賞にもノミネートされています。

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 ◆主演女優賞(NAISPÄÄOSA)
 ・『ハートビーツ』“Kohtaamisia” アネリ・サウリ(Anneli Sauli)
 ◎“Prinsessa”(監督:Arto Halonen) Katja Küttner
 ・“Taulukauppiaat” Auli Mantila

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 ◆助演男優賞(MIESSIVUOSA)
 ◎『ハートビーツ』“Kohtaamisia” サンポ・サルコラ(Sampo Sarkola)
 ・“Napapiirin sankarit” Kari Ketonen
 ・“Vähän kunnioitusta”(監督:Pekka Karjalainen) Asko Vaarala

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 ◆助演女優賞(NAISSIVUOSA)
 ・『ハートビーツ』“Kohtaamisia” メリ・ネノネン(Meri Nenonen)
 ・『ハートビーツ』“Kohtaamisia” ヨハンナ・アフ・シュルテン(Johanna af Schultén)
 ◎“Sisko tahtoisin jäädä”(監督:Marja Pyykkö) Sara Melleri

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 ◆脚本賞(KÄSIKIRJOITUS)
 ◎“Napapiirin sankarit” Pekko Pesonen
 ・“Sisko tahtoisin jäädä” Marja Pyykkö、Laura Suhonen
 ・“Taulukauppiaat” JP Passi

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 ◆撮影賞(KUVAUS)
 ・『ハートビーツ』“Kohtaamisia” マリタ・ハルフォルス(Marita Hällfors)
 ・“Paha perhe” トゥオーモ・フートリ(Tuomo Hutri)
 ◎“Rare Exports” Mika Orasmaa

 トゥオーモ・フートリは、『ヤコブへの手紙』の撮影監督です。前回2作品でノミネートされ、受賞を果たしています。

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 ◆編集賞(LEIKKAUS)
 ◎“Rare Exports” Kimmo Taavila
 ・“Reindeerspotting”(監督:Joonas Neuvonen) Sadri Cetinkaya
 ・“Sisko tahtoisin jäädä” Mikko Sippola

 ◆美術賞(LAVASTUS)
 ・“Paha perhe” マルック・パティラ(Markku Pätilä)
 ◎“Rare Exports” Jalmari Helander
 ・“Taulukauppiaat” Juho Kuosmanen、JP Passi

 マルック・パティラは、『聖トニの誘惑』の美術も手がけています。

 ◆衣裳デザイン賞(PUKUSUUNNITTELU)
 ・“Napapiirin sankarit” Anna Vilppunen
 ◎“Rare Exports” Saija Siekkinen
 ・“Sisko tahtoisin jäädä” ティナ・カウカネン(Tiina Kaukanen)

 ティナ・カウカネンは、『ヘイフラワーとキルトシュー』の衣裳デザインを手がけています。2年連続ノミネートで、前回受賞しています。

 ◆録音賞(ÄÄNISUUNNITTELU)
 ・“Ito - Kilvoittelijan päiväkirja”(監督:ピルヨ・ホンカサロ) Joonas Jyrälä、Miia Nevalainen、Panu Riikonen
 ◎“Rare Exports” Tuomas Seppänen、Timo Anttila、Jussi Honka
 ・“Sisko tahtoisin jäädä” Panu Riikonen

 ◆音楽賞(MUSIIKKI)
 ・『ハートビーツ』“Kohtaamisia” Sid Hille
 ◎“Rare Exports” Juri Seppä、Miska Seppä
 ・“Täällä Pohjantähden alla II”(監督:Timo Koivusalo) ヤーコ・クーシスト(Jaakko Kuusisto)

 ◆ドキュメンタリー賞(DOKUMENTTIELOKUVA)
 ・“Ito - Kilvoittelijan päiväkirja” 監督:ピルヨ・ホンカサロ
 ◎“Miesten vuoro” 監督:Joonas Berghäll、Mika Hotakainen
 ・“Reindeerspotting” 監督:Joonas Neuvonen

 ピルヨ・ホンカサロは、前回は撮影賞にノミネートされていました。

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 ◆生涯貢献賞
 ◎Matti Kassila(監督)

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 ◆観客賞
 ◎“Napapiirin sankarit (Lapland Odyssey)”

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 主な作品のノミネート&受賞状況は以下の通りです。

 ・“Rare Exports”(6/7):作品・撮影・編集・美術・衣裳・録音・音楽
 ・『ハートビーツ』“Kohtaamisia”(1/7):監督・主演女優・助演男優・助演女優・助演女優・撮影・音楽
 ・“Harjunpää ja pahan pappi”(0/7):主演男優
 ・“Napapiirin sankarit”(3/6):作品・監督・主演男優・助演男優・脚本・衣裳
 ・“Sisko tahtoisin jäädä”(1/5):助演女優・脚本・編集・衣裳・録音
 ・“Taulukauppiaat”(0/5):作品・監督・主演女優・脚本・美術
 ・“Paha perhe”(0/3):主演男優・撮影・美術
 ・“Reindeerspotting”(0/2):編集・ドキュメンタリー
 ・“Ito - Kilvoittelijan päiväkirja”(0/2):録音・ドキュメンタリー
 ・“Täällä Pohjantähden alla II”(0/2):音楽
 ・“Prinsessa”(0/1):主演女優
 ・“Vähän kunnioitusta”(0/1):助演男優
 ・“Miesten vuoro”(1/1):ドキュメンタリー

 2011年の米国アカデミー賞外国語映画賞フィンランド代表作品は、“Miesten Unoro (Steam Of Life)”というドキュメンタリー作品だったわけですが、それは、すなわち、これを超えるだけのインパクトのあるドラマ作品は、2010年のフィンランド映画にはなかったということにもなります。
 だからなのか、フィンランド・アカデミー賞も、こうした映画賞が似合う、シリアスだったり、重厚だったりする作品ではなく、“Rare Exports”というファンタ系の作品が最多受賞となりました。残念ながらというか、作品賞だけは他の作品に譲ってしまいましたが。

 日本では、『ヤコブへの手紙』の公開に合わせて、フィンランド映画祭が開催され、『ヤコブへの手紙』と同じ配給会社がもう1本『4月の涙』も劇場公開されることになっていますが、これはフィンランド映画界に新しいフィルムメーカーたちが登場したり、新しいムーブメントが起こったりしているということの表われなのかと思ったりもしますが、上の状況を見る限りでは必ずしもそういうことでもないようです。全世界的に見て、フィンランド映画のレトロスペクティヴもしくは特集上映を行なっている映画祭はないようですし。

 とはいうものの、個々の作品は、たとえ作品としては小粒であっても、ちょっと面白そうな作品が多いようです。“Rare Exports: A Christmas Tale”は、劇場公開はともかくも映画祭で上映されたり、DVDでリリースしたりするにはよさそうですし、“Ito: Diary of an Urban Priest”は題材から言って当然日本で上映されていいし(山形向き?)、“Miesten Unoro (Steam Of Life)”も風変わりでちょっと興味を惹きます(これも山形向き?)。

 上映されるかどうかは、各種映画祭のラインナップが出揃う秋口までにははっきりするのではないでしょうか。
 当ブログで、これは日本で公開/上映されてもいいんじゃないかと書いているタイトルは、軒並み公開/上映が決まっていくので、案外これらも期待していいんじゃないでしょうか。そんな気がしますね。

 ちなみに、フィンランドといえば、カウリスマキ兄弟ですが、アキの5年ぶりの新作“Le Havre”はもう完成していて、フィンランドでは3月4日から劇場公開され、ミカの新作“Mama Africa”はベルリン国際映画祭2011パノラマ部門で上映されています。まあ、ミカは、日本で最後に劇場公開された『モロ・ノ・ブラジル』(2002)以降、9本もの長編作品を発表しているものの、日本では全く紹介される気配がありませんが。
 “Le Havre”は、ジャン=ピエール・レオ主演という話題性もあって、ベルリン国際映画祭に出せたと思うんですが、そうしなかったのは、何か理由があるのでしょうか。ちょっと気になります。
 なお、上記の作品の中では、“Paha perhe”がアキのプロデュース作品です。ベルリン国際映画祭2011パノラマ部門に出品されているドキュメンタリー“Barzakh”もアキのプロデュース作品です。

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 以下に、主な受賞作品について、簡単に紹介しておきたいと思います。

 ・“Rare Exports: A Christmas Tale”(フィンランド・ノルウェー・仏・スウェーデン) 監督:Jalmari Helander(ジャルマリ・ヘランダー)
 物語:ピエタリは、フィンランドの北部にある小さな村に住んでいる。まだ幼い彼がサンタクロースの真実について知ったのは、クリスマスの数週間前であった。一方、アメリカの科学者グループがその村の地下500メートルにクリスマスの秘密が隠されていることを発見する。それは、公表すれば、これからのクリスマスが全く変わってしまうだろうというような秘密であった……。
 ロカルノ国際映画祭2010 ピアッツァ・グランデ部門出品。
 トロント国際映画祭2010 DISCOVERY部門出品。
 シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2010 作品賞&監督賞&メリエス賞スペシャル・メンション受賞。

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 ・“Napapiirin sankarit (Lapland Odyssey)”(フィンランド) 監督:Dome Karukoski
 物語:ヤンヌは、寝るのが仕事のような男で、ガールフレンドのイレーネに約束していながら、テレビ・コンバータを買うお金をいつも仲間との飲み代に使ってしまっていた。イレーネが最後通牒をたたきつけた翌日、さすがのヤンヌも仲間の車で町にでかけることにするが、途中で、水球チームの男たちと出会う。その中には、酔っ払いのロシア人や飛ばし屋のタクシー運転手のほか、イレーネの元恋人で、村で唯一の成功者であるミッコもまじっているのだった……。
 トロント国際映画祭2010 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門。
 アイルランド・アカデミー賞2011 ノミネート。

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 『ハートビーツ』“Kohtaamisia”(フィンランド) 監督:サーラ・カンテル(Saara Cantell)
 「問題を抱えた孫娘を持つ老女、過去の記憶に囚われる母親とその思春期の娘、息子を愛しながらも薬物から抜け出すことのできない母親、差別と偏見に晒されながらひたむきに患者と向き合う看護婦、不倫に終止符を打てない独身女など、さまざまな女性たちの姿を通じて、「女」として生きることの普遍性と多面性を描き出す。葛藤や苦悩と向き合いながら、それでも毎日を生き抜いていく女性たちの心情や機微が丁寧に映しあげられる。7つのエピソードをそれぞれすべてワンテイクで撮影し、ひとつのストーリーに仕上げた実験的な構成も大きな見どころとなっている。」(フィンランド映画祭2010 公式サイトより)
 フィンランド映画祭2010 出品。

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 ・“Taulukauppiaat (The Painting Sellers)”(フィンランド) 監督:Juho Kuosmanen
 物語:もうすぐクリスマスという時期に、3人の男たちが道に立ち尽くしている。商品は売れないし、車は故障する。おまけに吹雪いてくる。その上、さらに問題が起こる。この状況をどうやって乗り切ればいいのだろうか……。
 カンヌ国際映画祭2010 シネフォンダシオン部門第1位。

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 ・“Sisko tahtoisin jäädä”(フィンランド) 監督:Marja Pyykkö
 物語:エミリアは、優等生で、宿題を忘れたりはしないし、妹エルサの面倒もしっかりと見ている。一方、シーリは、エルサよりも1歳年上だったが、エミリアとは全く性格が違っていた。エミリアとシーリが友だちになり、エミリアの生活は変わる。シーリは、エミリアを冒険に誘うが、それは必ずしもいい結果をもたらすとは限らないのであった……。

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 ・“Paha Perhe(Bad Family)”(フィンランド) 監督:Aleksi Salmenperä
 物語:醜い離婚劇の後、父親は息子を引き取り、母親は娘を引き取る。6年後、母親が死んで、兄妹が再会する。兄は、妹と衝突し、父にも反抗する。その父は、そんな状況になす術がない……。
 ベルリン国際映画祭2010 パノラマ部門出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2010 ホライズンズ部門出品。
 ワルシャワ国際映画祭2010 ワールド・シネマ部門出品。
 レイキャビク国際映画祭2010 オープン・シーズ部門出品。

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 ・“Prinsessa”(フィンランド) 監督:Arto Halonen
 物語:実話に基づく物語。Anna Lappalainenは、統合性失調症をともなう鬱病で、Kellokoski精神病院に収容される。しかし、彼女は、自分はお姫様だと言い張って、自分の名前で呼ばれても答えようとない。病院と彼女のバトルが続いたが、最終的に、病院は彼女のお城になる。というのも、彼女の存在は、まわりを楽しませ、患者たちへの癒しにもなったからだった……。
 モントリオール世界映画祭2010 ファースト・フィルムズ・コンペティション部門出品。

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 ・“Reindeer Spotting – Escape From Santaland”(フィンランド) 監督:Joonas Neuvonen
 物語:19歳の麻薬中毒者Janiに関するドキュメンタリー。彼は、仲間とともに更正施設に入れられている。人里離れたラップランドでの生活に飽きた彼は、これまでに犯した数多くの犯罪のために刑務所送りになる前に、ヨーロッパ中を旅して見てまわろうと決める。
 ロカルノ国際映画祭2010 批評家週間賞受賞。

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 ・“Ito: Diary of an Urban Priest(Seitti - kilvoittelijan päiväkirja)”(フィンランド) 監督:ピルヨ・ホンカサロ(Pirjo Honkasalo)
 『白夜の時を越えて』で知られるピルヨ・ホンカサロ監督が、ボクサーから浄土真宗本願寺派僧侶に転身して、夜はバーのマスターもしている藤岡善信についてドキュメントした作品。
 バンクーバー国際映画祭2010 ドキュメンタリー映画部門出品。

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 ・“Miesten Unoro (Steam Of Life)”(フィンランド) 監督:Mika Hotakainen、Joonas Berghäll
 フィンランドの男たちが人生や愛や家族を語る、語らいの場としてのサウナに焦点を当てたドキュメンタリー。
 シルバードックス・ドキュメンタリー映画祭2010 ワールド部門審査員スペシャル・メンション受賞。
 米国アカデミー賞2011 外国語映画賞フィンランド代表作品。

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 *参考サイト
 ・ILTA SANOMAT:http://www.iltasanomat.fi/viihde/T%C3%A4ss%C3%A4%20ovat%20Jussi-palkintojen%20voittajat/art-1288367353539.html

 *当ブログ記事
 ・フィンランド・アカデミー賞(Jussi Awards)2010ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_33.html
 ・フィンランド・アカデミー賞(Jussi Awards)2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_5.html

 ・映画祭&映画賞カレンダー 2010年12月〜2011年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_48.html

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