海から始まる!?

アクセスカウンタ

zoom RSS 米・音響編集賞/ゴールデン・リール賞2011 ノミネーション!

<<   作成日時 : 2011/01/30 07:39   >>

トラックバック 0 / コメント 0

 第58回ゴールデン・リール賞(Golden Reel Award/MPSE:Motion Picture Sound Editors)のノミネーションが発表されました。(1月21日)

 ゴールデン・リール賞と言っても、全然なじみがありませんが、音響編集部門に特化した映画賞で、スタートは1954年(1953年度)で、1964年から始まったアカデミー賞音響編集賞よりも10年も長い歴史を持っています。ひょっとすると、ゴールデン・リール賞の存在が、アカデミー賞に音響編集賞部門を設立させる契機になったのかもしれません。

 MPSEという字面自体は、映画のエンドロールなどでよく目にしますが、MPSEとは、アメリカ映画の音響編集・音楽編集のプロが所属する団体(Motion Picture Sound Editors)のことで、ゴールデン・リール賞は、そこが出している映画賞ということになります。カナダで年間に最高の興行収入を稼いだカナダ映画に贈られる賞もなぜか同じ名前なので、ちょっと混乱しますが……。

 似たような賞に、映画音響協会賞がありますが、映画音響協会(CAS:Cinema Audio Society)とは1964年創立のアメリカのミキサーの団体で、550名のミキサーが所属しており、映画音響協会賞はそこが出している映画賞です。ゴールデン・リール賞が、アカデミー賞の音響編集賞に対応するのに対して、映画音響協会賞はアカデミー賞の録音賞に対応しています。

 今年のゴールデン・リール賞のノミネーションは、以下の通りです。

画像

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 【映画部門】

 ◆長編映画 台詞/アテレコ部門 音響編集賞(Best Sound Editing: Dialogue and ADR in a Feature Film)
 ・『ブラック・スワン』
 ・『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』
 ・『インセプション』
 ・『キッズ・オールライト』
 ・『英国王のスピーチ』
 ・『ソーシャル・ネットワーク』
 ・『トロン:レガシー』
 ・『トゥルー・グリット』

 ◆長編映画 音響効果/効果音部門 音響編集賞(Best Sound Editing: Sound Effects and Foley in a Feature Film)
 ・『127時間』
 ・『ブラック・スワン』
 ・『インセプション』
 ・『トゥルー・グリット』
 ・『アイアンマン2』
 ・『ソルト』
 ・『トロン:レガシー』
 ・『アンストッパブル』

 ◆長編映画 音楽部門 音響編集賞(Best Sound Editing: Music in a Feature Film)
 ・『アリス・イン・ワンダーランド』
 ・『ブラック・スワン』
 ・“Get Low”
 ・『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』
 ・『インセプション』
 ・“Let Me In”
 ・“The Losers”
 ・『ソーシャル・ネットワーク』

 ◆長編音楽映画部門 音響編集賞(Best Sound Editing: Music in a Musical Feature Film)
 ・『バーレスク』
 ・“Country Strong”
 ・“Step Up 3D”
 ・『塔の上のラプンツェル』

 ◆長編アニメーション部門 音響編集賞(Best Sound Editing: Sound Effects, Foley, Dialogue, ADR and Music in an Animation Feature Film)
 ・『怪盗グルーの月泥棒』
 ・『ヒックとドラゴン』
 ・『ガフールの伝説』
 ・『塔の上のラプンツェル』
 ・『イリュージョニスト』
 ・『トイ・ストーリー3』

 ◆長編ドキュメンタリー部門 音響編集賞(Best Sound Editing: Sound Effects, Foley, Dialogue, and ADR Music in a Feature Documentary)
 ・“Babies”
 ・“Catfish”
 ・“Exit Through The Gift Shop”
 ・“Inside Job”
 ・“Restrepo”
 ・“Rush: Beyond the Lighted Stage”
 ・“Waiting for ‘Superman’”

 ◆長編外国語映画部門 音響編集賞(Best Sound Editing: Sound Effects, Foley, Dialogue and ADR in a Feature Foreign Language Film)
 ・『Biutiful ビューティフル』
 ・『レバノン』
 ・『ミックマック』
 ・『母なる証明』
 ・『アイガー北壁』
 ・『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』
 ・『ミレニアム2 火と戯れる女』

 【テレビ部門】

 ◆テレビ・ドラマ(ロング・フォーム) 台詞/アテレコ部門 音響編集賞(Best Sound Editing: Long Form Dialogue and ADR in Television)
 ・“Temple Grandin”
 ・『ザ・パシフィック』 "Episode 2"
 ・“The Walking Dead” "Days Gone By"

 ◆テレビ・ドラマ(ロング・フォーム) 音響効果/効果音部門 音響編集賞(Best Sound Editing: Long Form Sound Effects and Foley in Television)
 ・“Temple Grandin”
 ・『ザ・パシフィック』‘Peleliu Landing’
 ・『ウォーキング・デッド』‘Days Gone By’

 ◆テレビ・ドラマ(ショート・フォーム) 台詞/アテレコ部門 音響編集賞(Best Sound Editing: Short Form Dialogue and ADR in Television)
 ・『ヒューマン・ターゲット』“Human Target”‘Ilsa Pucci’
 ・『MAD MEN』‘The Summer Man’
 ・『ヤング・スーパーマン』“Smallville”‘Salvation’
 ・“The Glades”‘A Perfect Storm’
 ・『THE MENTALIST メンタリストの捜査ファイル』‘The Red Ponies’
 ・『THE TUDORS〜背徳の王冠〜』‘Sixth and the Final Wife’
 ・『ウォーキング・デッド』‘Guts’
 ・『トゥルー・ブラッド/True Blood』‘9 Crimes’

 ◆テレビ・ドラマ(ショート・フォーム) 音響効果/効果音部門 音響編集賞(Best Sound Editing: Short Form Sound Effects and Foley in Television)
 ・『ブレイキング・バッド』 ‘One Minute’
 ・『ヒューマン・ターゲット』‘Pilot’
 ・『LOST』‘Ab Aeterno’
 ・『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』‘Point of No Return’
 ・“The Bridge”‘Chain of Fools’
 ・『THE TUDORS〜背徳の王冠〜』‘Sixth and the Final Wife’
 ・『ウォーキング・デッド』‘Guts’
 ・『トゥルー・ブラッド/True Blood』‘I Smell a Rat’

 ◆テレビ・ドラマ(ショート・フォーム) 音楽部門 音響編集賞(Best Sound Editing: Short Form Music in Television)
 ・“Boardwalk Empire”‘Anastasia’
 ・『CSI:マイアミ8』“CSI: Miami”‘L.A.’
 ・『CSI:10 科学捜査班』“CSI: Crime Scene Investigation”‘Unshockable’
 ・“Detroit 187”‘Pilot’
 ・『フラッシュポイント-特殊機動隊SRU-(シーズン3)』“FlashPoint”‘The Other Lane’
 ・『FRINGE/フリンジ(シーズン2)』‘The Box’
 ・“Rizzoli & Isles”‘When the Gun Goes Bang, Bang, Bang’

 ◆テレビ・ドラマ(ショート・フォーム) ミュージカル部門 音響編集賞(Best Sound Editing: Short Form Musical in Television)
 ・『FRINGE/フリンジ(シーズン2)』‘Brown Betty’
 ・『glee/グリー 踊る合唱部!?』‘The Power of Madonna’
 ・“Hellcats”‘Back of a Car’

 ◆テレビ・アニメーション 音響編集賞(Best Sound Editing: Sound Effects, Foley, Dialogue and ADR Animation in Television)
 ・“Firebreather”
 ・“Futurama”‘The Late Philip J. Fry’
 ・“G.I. Joe: Renegades”‘Homecoming Part 2’
 ・“Monster High”
 ・“Prep And Landing”‘Operation Secret Santa’
 ・“The Avengers - Earth's Mightiest Heroes!”‘Masters of Evil’
 ・“The Penguins of Madagascar”‘The Lost Treasure of the Golden Squirrel’
 ・“The Secret Saturdays”

 ◆テレビ・ドキュメンタリー(ロング・フォーム) 音響編集賞(Best Sound Editing: Long Form Documentary)
 ・“30 for 30”‘The Two Escobars’
 ・“And Man Created Dogs”
 ・“For Love of Liberty”‘Parts 1 & 2’

 ※今年は、以下の部門のノミネーションはありません。
 ・テレビ・ドキュメンタリー(ショート・フォーム) 音響編集賞(Television Short Form Documentary)
 ・テレビ・ドラマ(ロング・フォーム) 音楽部門 音響編集賞Television Long Form Music
 ・テレビ・ドラマ(ロング・フォーム) ミュージカル部門 音響編集賞(Television Long Form Musical)

 【その他の部門】

 ◆コンピューター・エンタテインメント部門 音響編集賞(Best Sound Editing: Computer Episodic Entertainment)
 ・“A Drop of True Blood - "Sam"”
 ・“House M.D. "Nurse Jeffrey"”
 ・“Wild Grinders”

 ◆コンピューター・インタラクティブ・エンタテインメント部門 音響編集賞(Best Sound Editing: Computer Interactive Entertainment)
 ・“Epic Mickey”
 ・“Fable 3”
 ・“Final Fantasy 14”
 ・“Lost Planet 2”
 ・“World of Warcraft: Cataclysm”

 ◆ダイレクト・ビデオ アニメーション部門 音響編集賞(Best Sound Editing: Direct to Video - Animation)
 ・“Batman: Under the Red Hood”
 ・“DC Showcase: Jonah Hex”
 ・“Family Guy: It's A Trap”
 ・“The Penguins of Madagascar "Dr. Blowhole's Revenge"”
 ・“Tom and Jerry Meet Sherlock Holmes”

 ◆ダイレクト・ビデオ 実写作品部門 音響編集賞(Best Sound Editing: Direct to Video - Live Action)
 ・“30 Days of Night: Dark Days”
 ・“Caprica "Apotheosis"”
 ・“Lost Boys 3: The Thirst”

 ◆特別部門 音響編集賞(Best Sound Editing: Special Venue)
 ・“Journey to Mecca”
 ・“MacGillivray Freeman's Arabia”
 ・“Under the Sea 3D”

 ◆学生作品賞(Verna Fields Award in Sound Editing for Student Filmmakers
The Confession)
 ・“En Route”
 ・“Psychosis”
 ・“Stanley Pickle”
 ・“Zbigniev's Cupboard”

 【名誉賞・特別賞】
 ◆フィルムメーカー賞(The 2011 MPSE Filmmaker Award)
 ◎ブライアン・グレイザー
 ブライアン・グレイザーは、『24 TWENTY-FOUR』の製作総指揮などのほか、『ロビン・フッド』『僕が結婚を決めたワケ』『天使と悪魔』『チェンジリング』『フロスト×ニクソン』『アメリカン・ギャングスター』『ダ・ヴィンチ・コード』『インサイド・マン』などを手がけるプロデューサー。

 ◆生涯貢献賞(The 2011 MPSE Career Achievement Award)
 ◎ウォルター・マーチ(Walter Murch)
 ウォルター・マーチは、『ウルフマン』『コッポラ 胡蝶の夢』『ジャーヘッド』『コールド マウンテン』『イングリッシュ・ペイシェント』などを手がける映画編集者。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ノミネーションも受賞結果もアカデミー賞との関係でしか注目されないと思うので、アカデミー賞のノミネーションを書き出しておくと、以下のようになっています。

 ◆米国アカデミー賞2011 音響編集賞ノミネーション
 ・『インセプション』 Richard King
 ・『トイ・ストーリー3』 トム・マイヤーズ、Michael Silvers
 ・『トロン:レガシー』 Gwendolyn Yates Whittle、Addison Teague
 ・『トゥルー・グリット』 Skip Lievsay、Craig Berkey
 ・『アンストッパブル』 Mark P. Stoeckinger

 長編映画 音響効果/効果音部門 音響編集賞と照らし合わせると、ノミネート5作品のうち、『トイ・ストーリー3』を除く4作品が重なっています。

 前回のゴールデン・リール賞の結果は以下の通り。

 ◆長編映画 音響効果/効果音部門 音響編集賞(Best Sound Editing: Sound Effects and Foley in a Feature Film)
 ◎『アバター』

 ◆長編映画 台詞/アテレコ部門 音響編集賞(Best Sound Editing: Dialogue and ADR in a Feature Film)
 ◎『イングロリアス・バスターズ』

 ◆長編映画 音楽部門 音響編集賞(Best Sound Editing: Music in a Feature Film)
 ◎『アバター』

 ◆アニメーション部門 音響編集賞(Best Sound Editing: Sound Effects, Foley, Music, Dialogue and ADR Animation in a Feature Film)
 ◎『カールじいさんの空飛ぶ家』

 ◆音楽映画部門 音響編集賞(Best Sound Editing: Music in a Musical Feature Film)
 ◎『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』

 ◆外国映画部門 音響編集賞(Best Sound Editing: Sound Effects, Foley, Dialogue and ADR in a Foreign Feature Film)
 ◎『第9地区』

 アカデミー賞の音響編集賞は『ハート・ロッカー』だったので、当たらずといえども遠からずで、『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』に賞をあげるあたりがちょっと興味深かったりする、という感じでしょうか。

 それ以前の過去20年間では、アカデミー賞音響編集賞とゴールデン・リール賞 長編映画 音響効果/効果音部門とは10回一致し、アニメーション部門とは1回一致しています。過去5年間では、4回一致しています。

 このジャンルは、SF映画、戦争映画、特撮ものが強く、ジェームズ・キャメロン作品は、過去にゴールデン・リール賞で3回(『タイタニック』『アビス』『エイリアン2』)、アカデミー賞音響編集賞で3回(『タイタニック』『ターミネーター2』『エイリアン2』)受賞し、この部門に強いところを見せています。

 2009年 MPSE:『ダークナイト』 AA:『ダークナイト』
 2008年 MPSE:『ボーン・アルティメイタム』 AA:『ボーン・アルティメイタム』
 2007年 MPSE:『硫黄島からの手紙』 AA:『硫黄島からの手紙』
 2006年 MPSE:『宇宙戦争』 AA:『キング・コング』
 2005年 MPSE:『アビエイター』(アニメーション部門は『Mr.インクレディブル』) AA:『Mr.インクレディブル』
 2004年 MPSE:『マスター・アンド・コマンダー』 AA:『マスター・アンド・コマンダー』
 2003年 MPSE:『ロード・トゥ・パーディション』 AA:『ロード・オブ・ザ・リング/2つの搭』
 2002年 MPSE:『ブラックホーク・ダウン』 AA:『パール・ハーバー』
 2001年 MPSE:『グラディエーター』 AA:『U-571』
 2000年 MPSE:『マトリックス』 AA:『マトリックス』
 1999年 MPSE:『プライベート・ライアン』 AA:『プライベート・ライアン』
 1998年 MPSE:『タイタニック』 AA:『タイタニック』
 1997年 MPSE:『デイライト』 AA:『ゴースト&ダークネス』
 1996年 MPSE:『ブレイブハート』 AA:『ブレイブハート』
 1995年 MPSE:『スピード』 AA:『スピード』
 1994年 MPSE:『ジュラシック・パーク』 AA:『ジュラシック・パーク』
 1993年 MPSE:『沈黙の戦艦』 AA:『ドラキュラ』
 1992年 MPSE:『バートン・フィンク』 AA:『ターミネーター2』
 1991年 MPSE:『トータル・リコール』 AA:『レッド・オクトーバーを追え』
 1990年 MPSE:『7月4日に生まれて』『アビス』 AA:『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』

 どっちもどっちなので、どちらの方が説得力があるということもないようです。

 ゴールデン・リール賞の受賞結果の発表は、2月20日です。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 *へえ〜、そんな賞もあるんだね〜と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。
 ↓ ↓ ↓ ↓
 
 ↑ ↑ ↑ ↑
 クリックしてね!

 *当ブログ記事
 ・映画祭&映画賞カレンダー 2010年12月〜2011年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_48.html

 ・ゴールデン・リール賞2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_40.html

 ・米・監督組合賞(DGA)2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_34.html
 ・米・脚本家組合賞(WGA)2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_7.html
 ・米・美術監督組合賞(ADG)2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_15.html
 ・米・映画音響協会(CAS)2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_16.html
 ・米・視覚効果協会賞(VES) 2011ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_17.html
 ・米・撮影監督協会(ASC) 2011ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_23.html
 ・米・編集者賞(ACE) 2011ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_31.html
 ・米・製作者組合賞(PGA)2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_42.html
 ・米・衣裳デザイナー組合賞(CDG)2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_46.html

 追記:
 ・ゴールデンリール賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201102/article_40.html

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
米・音響編集賞/ゴールデン・リール賞2011 ノミネーション! 海から始まる!?/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる