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zoom RSS 米・映画音響協会賞(CAS)ノミネーション 発表!

<<   作成日時 : 2011/01/11 02:24   >>

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 米・映画音響協会賞(CAS:Cinema Audio Society)のノミネーションが発表になりました。(1月6日)

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 米・映画音響協会といってもほとんど知られていないとは思いますが、1964年創立という歴史あるアメリカのミキサーの団体で、550名のミキサーが所属しています。
 アメリカの映画・テレビ業界の約半数がここに属していて、映画のエンドロールで、名前の後に「,CAS」とあるミキサーさんが、米・映画音響協会会員です。

 米・映画音響協会賞自体は、1994年に設けられた賞で、今年で18年目になります。
 賞は、会員・非会員の別なく選ばれています。

 もう1つ、これに似た賞で、ゴールデン・リール賞という映画賞がありますが、これとどう違うかというと、CASがアカデミー賞録音賞に対応し、ゴールデン・リール賞がアカデミー賞音響編集賞に対応するといえばわかりやすいでしょうか。
 もっと端的に言うと、CASが録音技師の賞、ゴールデン・リール賞が音響編集者の賞ということになります。

 ◆映画部門(Motion Pictures)

 ・『ブラック・スワン』
 プロダクション・ミキサー:Ken Ishii, CAS
 リレコーディング・ミキサー:Dominick Tavella, CAS、Craig Henighan

 ・『インセプション』
 プロダクション・ミキサー:Ed Novick
 リレコーディング・ミキサー:Lora Hirschberg、Gary A. Rizzo

 ・『シャッター・アイランド』
 プロダクション・ミキサー:Petur Hliddal
 リレコーディング・ミキサー:Tom Fleischman, CAS

 ・『ソーシャル・ネットワーク』
 プロダクション・ミキサー:Mark Weingarten, CAS
 リレコーディング・ミキサー:Ren Klyce、David Parker、Michael Semanick, CAS

 ・『トゥルー・グリット』
 プロダクション・ミキサー:Peter F. Kurland, CAS
 リレコーディング・ミキサー:Skip Lievsay, CAS、Craig Berkey, CAS、Greg Orloff, CAS

 ◆テレビ映画/ミニ・シリーズ部門(Television Movies and Mini-Series)

 ・『ザ・パシフィック』“The Pacific” Part 2
 プロダクション・ミキサー:Andrew Ramage
 リレコーディング・ミキサー:Michael Minkler, CAS、Daniel Leahy

 ・『ザ・パシフィック』“The Pacific” Part 5
 プロダクション・ミキサー:Andrew Ramage
 リレコーディング・ミキサー:Michael Minkler, CAS、Daniel Leahy、Craig Mann

 ・『ザ・パシフィック』“The Pacific” Part 8
 プロダクション・ミキサー:Gary Wilkins, CAS
 リレコーディング・ミキサー:Michael Minkler, CAS、Daniel Leahy、Marc Fishman

 ・『ザ・パシフィック』“The Pacific” Part 9
 プロダクション・ミキサー:Gary Wilkins, CAS
 リレコーディング・ミキサー:Michael Minkler CAS、Daniel Leahy

 ・“Temple Grandin”
 プロダクション・ミキサー:Ethan Andrus
 リレコーディング・ミキサー:Rick Ash

 ◆テレビ・シリーズ部門(Television Series)

 ・『24 -Fonal Season-』-‘3:00PM – 4:00PM’
 プロダクション・ミキサー:William F. Gocke, CAS
 リレコーディング・ミキサー:Michael Olman, CAS、Kenneth Kobett, CAS

 ・“Boardwalk Empire”-‘A Return to Normalcy-Episode 12’
 プロダクション・ミキサー:Franklin D. Stettner, CAS
 リレコーディング・ミキサー:Tom Fleischman, CAS

 ・『デクスター 警察官は殺人鬼』“Dexter”-‘Take It’
 プロダクション・ミキサー:Greg Agalsoff
 リレコーディング・ミキサー:Pete Elia, CAS、Kevin Roache

 ・『glee/グリー 踊る合唱部!?』“Glee”-‘The Power of Madonna’
 プロダクション・ミキサー:Phillip W. Palmer, CAS
 リレコーディング・ミキサー:Joseph H. Earle Jr., CAS、Doug Andham, CAS

 ・“Modern Family”-‘Chirp’
 プロダクション・ミキサー:Stephen A. Tibbo, CAS
 リレコーディング・ミキサー:Dean Okrand

 ◆テレビ ノンフィクション/バラエティー/音楽番組部門(Television – Non-Fiction, Variety or Music – Series or Specials)

 ・“Baseball – The Tenth Inning – Bottom of the Tenth”
 プロダクション・ミキサー:対象者未定
 リレコーディング・ミキサー:Dominick Tavella, CAS

 ・“Deadliest Catch: Redemption Day”
 リレコーディング・ミキサー:Bob Bronow, CAS

 ・“Genius Within: The Inner Life of Glenn Gould”
 プロダクション・ミキサー:Bruce Cameron
 リレコーディング・ミキサー:Ian Rodness

 ・“Great Performances at The Met: Armida”
 音楽ミキサー(Music Mixer- Live Performance):Jay Saks
 リレコーディング・ミキサー:Ken Hahn, CAS

 ・“Lennon NYC”
 プロダクション・ミキサー:Roger Phenix
 リレコーディング・ミキサー:対象者未定

 ◆DVDオリジナル部門(DVD Original Programming)

 ・“30 Days of Night: Dark Days”
 プロダクション・ミキサー:Michael T. Williamson, CAS
 リレコーディング・ミキサー:Eric Lalicata, CAS

 ・“Calvin Marshall”
 プロダクション・ミキサー:Kent Romney
 リレコーディング・ミキサー:Mark Server、David Raines, CAS

 ・“Lost Boys: The Thirst”
 プロダクション・ミキサー:Conrad Kuhne
 リレコーディング・ミキサー:Kelly Vandever、Todd Beckett

 ・“Space Chimps 2: Zartog Strikes Back”
 プロダクション・ミキサー:対象者未定
 リレコーディング・ミキサー:Mark Rozett, CAS、Kelly Vandever

 ・“Tinkerbell and The Great Fairy Rescue”
 プロダクション・ミキサー:Doc Kane
 リレコーディング・ミキサー:David E. Fluhr, CAS、Adam Jenkins

 ◆生涯貢献賞(The 2011 CAS Career Achievement Honoree)
 ◎ジェフリー・ウェクスラー(Jeffrey S. Wexler, CAS)
 ジェフリー・ウェクスラーは、70年代から活躍するミキサー。アカデミー賞には『インデペンデンス・デイ』と『ラスト・サムライ』でノミネートされている。近作は、『バレンタインデー』『ラッシュアワー3』『M:i V』『バニラ・スカイ』『ファイト・クラブ』など。

 ◆フィルムメイカー名誉賞(The 2011 CAS Filmmaker Award Honoree)
 ◎テイラー・ハックフォード, CAS

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 前哨戦でも録音賞や音響賞部門を持っている映画賞は少なく、この部門に関するデータは多くはありません。

 CASとアカデミー賞録音賞の結果を比較してみると、以下のようになっています。

 2010年(4/5) CAS:『ハート・ロッカー』 AA:『ハート・ロッカー』
 2009年(3/5) CAS:『スラムドッグ&ミリオネア』 AA:『スラムドッグ&ミリオネア』
 2008年(3/5) CAS:『ノーカントリー』 AA:『ボーン・アルティメイタム』
 2007年(4/5) CAS:『ドリームガールズ』 AA:『ドリームガールズ』
 2006年(4/5) CAS:『ウォーク・ザ・ライン』 AA:『キング・コング』
 2005年(3/5) CAS:『アビエイター』 AA:『レイ』
 2004年(5/5) CAS:『マスター・アンド・コマンダー』 AA:『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』
 2003年(4/5) CAS:『ロード・トゥ・パーディション』 AA:『シカゴ』
 2002年(4/5) CAS:『ロード・オブ・ザ・リング』 AA:『ブラックホーク・ダウン』
 2001年(5/5) CAS:『グラディーター』 AA:『グラディーター』
 2000年(2/5) CAS:『マトリックス』 AA:『マトリックス』
 1999年(3/5) CAS:『プライベート・ライアン』 AA:『プライベート・ライアン』
 1998年(4/5) CAS:『タイタニック』 AA:『タイタニック』
 1997年(4/5) CAS:『イングリッシュ・ペイシェント』 AA:『イングリッシュ・ペイシェント』
 1996年(3/5) CAS:『アポロ13』 AA:『アポロ13』
 1995年(3/5) CAS:『フォレスト・ガンプ』 AA:『スピード』
 1994年(4/5) CAS:『許されざる者』 AA:『ジュラシック・パーク』

 年の後の数字は、ノミネーションの合致度です。

 受賞作品の合致度は、9/17(59.2%)で、数字だけ見るとそんなに高いものではありません。
 ただし、受賞作品が異なる年も、ノミネーション段階では、双方の受賞作をそれぞれのノミネーションに確実にエントリーさせていて、全く異なる性質を持っている賞ではないことがわかります。

 この部門も、それぞれの年度の作品候補の周辺で受賞作が選ばれていますが――
 ・アカデミー賞録音賞ではアニメーション作品がノミネートされることも多いが、音響協会賞でアニメーションがノミネートされることはほとんどない。
 ・アカデミー賞録音賞では『アメリ』といった外国語作品をノミネートさせたこともある。
 ・アカデミー賞では、話題作・ヒット作で、どこかにノミネートくらいはさせておきたいというような作品をこの部門にノミネートさせている(と思われる)ことがある。

 というようなことから考えると、上記5作品のうちから3〜5作品がアカデミー賞録音賞にノミネートされ(アカデミー賞には『トイ・ストーリー3』がノミネートされる可能性も高い)、受賞作はこの5作品から出ることはほぼ確実であるように思われます。
 そして音響協会賞受賞作は、50%以上の確率でアカデミー賞録音賞を受賞する、ということになりそうです。

 米・映画音響協会賞2011の発表は、2月19日です。

 なお、ノミニーに、Ken Ishiiという日本人らしき気になる名前があります。

 テクノ・アーティストとして活躍している人とは単に同姓同名であるようで(同姓同名はけっこう多いようです!)、こちらのKen Ishiiは、10年以上にわたってアメリカのインディペンデント系映画の第一線でミキサーとして活躍しています。
 手がけた作品には、『プレシャス』『ニューヨーク、アイラブユー』『ショートバス』『インサイドマン』『それでも生きる子供たちへ』『イン・ザ・カット』『イン・アメリカ』『レクイエム・フォー・ドリーム』などがあります。
 音響協会賞にノミネートされるのはこれが初めてで、日本人なのか日系アメリカ人なのかはわかりませんが、日本人だとすれば、今回のアカデミー賞でノミネーションにからむ唯一の日本人になる可能性も高い、と思われます。

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 *当ブログ記事

 ・米・映画音響協会賞(CAS)2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201003/article_2.html
 ・米・映画音響協会賞(CAS)2009 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_19.html

 ・映画祭&映画賞カレンダー 2010年12月〜2011年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_48.html

 ・2010年度映画賞の結果をまとめてみました! アメリカ編!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_59.html
 ・カンザスシティ映画批評家協会賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_4.html
 ・オンライン映画批評家協会賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_6.html
 ・セントラル・オハイオ映画批評家協会賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_11.html
 ・全米映画批評家協会賞2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_12.html
 ・ピープルズ・チョイス・アワード2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_14.html

 ・脚本家組合賞(WGA)2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_7.html
 ・製作者組合賞(PGA)2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_8.html
 ・美術監督組合賞(ADG)2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_15.html

 ・2009年度映画賞の結果をまとめてみました! アメリカ編:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_43.html
 ・2009年度映画賞の結果をまとめてみました! アメリカ編 後半戦:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201003/article_14.html
 ・2008年度映画賞の結果をまとめてみました! アメリカ編:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_37.html
 ・2008年度映画賞の結果をまとめてみました! アメリカ編 後半戦:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_26.html

 ・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_2.html
 ・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました その2 「米国アカデミー賞に最も近い受賞結果を出す映画賞はこれだ!」:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_3.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 追記:
 ・米・映画音響協会賞(CAS)2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201102/article_38.html

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