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zoom RSS 全米映画賞レース2010 前半戦の総決算! サテライト・アワード2010発表!

<<   作成日時 : 2010/12/20 23:46   >>

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 サテライト・アワードは、エンターテインメント記者が所属する世界最大の団体(と公称の)国際プレス・アカデミー(IPA)が選ぶ映画賞で、1996年以来、2010年で第15回を迎えます。
 ドラマ部門とコメディー/ミュージカル部門があること、テレビ部門があることなど、ゴールデン・グローブ賞と似ていますが、それもそのはずで、創設した人がゴールデン・グローブ賞を主催しているハリウッド記者協会の元会長です。
 どうして彼がサテライト・アワードを創設することになったのか、権力闘争の結果なのか、ハリウッド記者協会会長を辞めたくなかったのに辞めることになってしまい、その対抗措置としてサテライト・アワードを始めたのかはわかりませんが、ゴールデン・グローブ賞には相当に対抗意識を持っていると思われます。
 以前は、賞のタイトルも「ゴールデン・サテライト・アワード」という名称だったのですが、それではゴールデン・グローブ賞への対抗意識があまりにもむき出しになってしまうためか、今では「ゴールデン」は外されています。

 というような事情は、以前はWikipediaにも書かれてあったはずですが、いつのまにか削除されてしまったようで、今はWikipediaにも部門と過去の受賞結果しか書かれていません。

 ま、そんなこともありますが、サテライト・アワードは、エミー賞からゴールデン・グローブ賞、俳優組合賞、そしてアカデミー賞へと続く一連の俳優賞の総決算として、また、テレビ部門を持つ主要な映画賞として、さらに、ゴールデン・グローブ賞より多種多様の部門を持つ映画賞として、これまでの映画賞レースの流れを確認するいい機会になっています。

 今年の受賞結果は以下の通りです。

画像

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 【映画部門】

 ◆作品賞 ドラマ部門
 ・“127 Hours” 監督:ダニー・ボイル
 ・“Animal Kingdom” 監督:David Michôd
 ・『ブルー・バレンタイン』 監督:Derek Cianfrance
 ・“Get Low” 監督:Aaron Schneider
 ・『ゴースト・ライター』 監督:ロマン・ポランスキー
 ・『インセプション』 監督:クリストファー・ノーラン
 ・『英国王のスピーチ』 監督:トム・フーパー
 ◎『ソーシャル・ネットワーク』 監督:デイヴィッド・フィンチャー
 ・『ザ・タウン』 監督:ベン・アフレック
 ・『ウィンターズ・ボーン』 監督:デブラ・グラニック

 順当に『ソーシャル・ネットワーク』が受賞しました。

 ◆作品賞 コメディー/ミュージカル部門
 ・“Cyrus” 監督:Jay Duplass、Mark Duplass
 ・『キッズ・オールライト』 監督:リサ・チョロデンコ
 ・“Made In Dagenham” 監督:ナイジェル・コール
 ・“The Other Guys” 監督:アダム・マッケイ
 ・“Please Give” 監督:Nicole Holofcener
 ・“Red” 監督:Robert Schwentke
 ◎“Scott Pilgrim vs. The World” 監督:エドガー・ライト

 意外と言えば少々意外ですが、“Scott Pilgrim vs. The World”は、受賞こそ少ないものの、映画批評家協会系映画賞でも徐々に人気の高まりを見せているので、そうした人気の高さが反映された結果と言えそうです。ただし、この作品はゴールデン・グローブ賞には全くノミネートされていません。

 ◆監督賞
 ・ベン・アフレック 『ザ・タウン』
 ・ダーレン・アロノフスキー “Black Swan”
 ・ダニー・ボイル “127 Hours”
 ・リサ・チョロデンコ 『キッズ・オールライト』
 ◎デイヴィッド・フィンチャー 『ソーシャル・ネットワーク』
 ・トム・フーパー 『英国王のスピーチ』
 ・David Michod “Animal Kingdom”
 ・クリストファー・ノーラン 『インセプション』
 ・ロマン・ポランスキー 『ゴースト・ライター』
 ・デブラ・グラニック 『ウィンターズ・ボーン』

 ここも順当にデイヴィッド・フィンチャーが受賞しました。

 ◆主演男優賞 ドラマ部門
 ・ハヴィエル・バルデム “Biutiful”
 ・レオナルド・ディカプリオ 『インセプション』
 ・マイケル・ダグラス “Solitary Man”
 ・ロバート・デュバル “Get Low”
 ・ジェシー・アイゼンバーグ 『ソーシャル・ネットワーク』
 ◎コリン・ファース 『英国王のスピーチ』
 ・ジェームズ・フランコ “127 Hours”
 ・ライアン・ゴズリング 『ブルー・バレンタイン』

 現在の映画賞レースの流れとしてはコリン・ファースとジェシー・アイゼンバーグの一騎打ち的な状況になりつつありますが、ここはコリン・ファースが制しました。

 ◆主演女優賞 ドラマ部門
 ・ニコール・キッドマン “Rabbit Hole”
 ・ジェニファー・ローレンス 『ウィンターズ・ボーン』
 ・ヘレン・ミレン “The Tempest”
 ・ナタリー・ポートマン “Black Swan”
 ◎ノオミ・ラパス 『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』
 ・ティルダ・スウィントン “I Am Love (Io sono l’amore)”
 ・ナオミ・ワッツ “Fair Game”
 ・ミシェル・ウィリアムズ 『ブルー・バレンタイン』

 この部門は混戦状態ですが、ノミネートされたことだけでも意外だったノオミ・ラパスが受賞しました。アメリカにおける『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』の人気は絶大で、2年前の『ぼくのエリ 200歳の少女』を思い出させます。『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』のアメリカでのリメイク決定や、ノオミ・ラパスの全米デビュー決定(ガイ・リッチーの「シャーロック・ホームズ」シリーズの出演決定やリドリー・スコットの「エイリアン」の新作へも出演決定)などでその人気ぶりが窺えますが、ここでの受賞もその反映と考えられます。

 ◆主演男優賞 コメディー/ミュージカル部門
 ・スティーヴ・カレル “Dinner For Schmucks”
 ◎マイケル・セラ “Scott Pilgrim vs. The World”
 ・ロマン・デュリス “Heartbreaker”
 ・アンディ・ガルシア “City Island”
 ・ジェイク・ギレンホール “Love And Other Drugs”
 ・ジョン・マルコヴィッチ “Red”
 ・ジョン・C・ライリー “Cyrus”

 これまで発表されている映画賞にはない部門なので、他と比較はできませんが、“Scott Pilgrim vs. The World”人気の高さを窺わせます。
 ちなみに、マイケル・セラは、ゴールデン・グローブ賞をはじめ、他の映画賞にはノミネートされていません。

 ◆主演女優賞 コメディー/ミュージカル部門
 ・アネット・ベニング 『キッズ・オールライト』
 ◎アン・ハサウェイ “Love And Other Drugs”
 ・サリー・ホーキンス “Made In Dagenham”
 ・キャサリン・キーナー “Please Give”
 ・ジュリアン・ムーア 『キッズ・オールライト』
 ・メアリー・ルイーズ・パーカー “Red”
 ・マリサ・トメイ “Cyrus”

 他の映画賞との関連では『キッズ・オールライト』組の2人が強そうですが、“Love And Other Drugs”からアン・ハサウェイが受賞しました。
 アン・アサウェイはゴールデン・グローブ賞にもノミネートされているので、連続受賞が期待されます。ちなみに、ゴールデン・グローブ賞でもノミネートされているのは、あとはアネット・ベニングとジュリアン・ムーアだけです。

 ◆助演男優賞
 ◎クリスチャン・ベール “The Fighter”
 ・ピアース・ブロスナン 『ゴースト・ライター』
 ・アンドリュー・ガーフィールド 『ソーシャル・ネットワーク』
 ・トミー・リー・ジョーンズ “The Company Men”
 ・ビル・マーレイ “Get Low”
 ・ショーン・ペン “Fair Game”
 ・ジェレミー・レナー 『ザ・タウン』
 ・ジェフリー・ラッシュ 『英国王のスピーチ』

 ここは本命となりつつあるクリスチャン・ベールが受賞しました。

 ◆助演女優賞
 ・エイミー・アダムス “The Fighter”
 ・マリオン・コティヤール 『インセプション』
 ・アンヌ=マリー・ダフ 『ノーウェア・ボーイ ひとりぼっちのあいつ』
 ・ヴァネッサ・レッドグレーヴ “Letters To Juliet”
 ・ロザムンド・パイク “Barney’s Version”
 ・クリスティン・スコット・トーマス 『ノーウェア・ボーイ ひとりぼっちのあいつ』
 ◎ジャッキー・ウィーバー “Animal Kingdom”
 ・ダイアン・ウィースト “Rabbit Hole”

 この部門も混戦状態ですが、その中で有力候補となりつつあるメリッサ・レオ(“The Fighter”)やヘレナ・ボナム・カーター(『英国王のスピーチ』)はノミネーションから外されていました。ノミネートされていた候補の中ではジャッキー・ウィーバーが最有力候補だったので、ほぼ順当と言っていい結果です。

 ◆オリジナル脚本賞
 ・アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ、Armando Bo、Nicolas Giacobone “Biutiful”
 ・コナー・マクファーソン、ビリー・ロシュ “The Eclipse”
 ・Chris Provenzano、C・ギャビー・ミッチェル “Get Low”
 ・クリストファー・ノーラン 『インセプション』
 ・リサ・チョロデンコ、スチュアート・ブルムバーグ 『キッズ・オールライト』
 ◎デイヴィッド・サイドラー 『英国王のスピーチ』
 ・マイケル・アーント、アンドリュー・スタントン、リー・アンクリッチ、ジョン・ラセター 『トイ・ストーリー3』

 この部門は、『キッズ・オールライト』と『英国王のスピーチ』の一騎打ちになりつつありますが、ここは『英国王のスピーチ』が制しました。

 ◆脚色賞
 ・ダニー・ボイル、サイモン・ボーフォイ “127 Hours”
 ・ジェズ・バターワース、John-Henry Butterworth “Fair Game”
 ・ロバート・ハリス、ロマン・ポランスキー 『ゴースト・ライター』
 ・ニコライ・アーセル、ラスマス・ヘイスターバング 『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』
 ・マイケル・バコール、エドガー・ライト “Scott Pilgrim vs. The World”
 ◎アーロン・ソーキン 『ソーシャル・ネットワーク』
 ・ピーター・クレイグ、ベン・アフレック、Aaron Stockard 『ザ・タウン』
 ・デブラ・グラニック 『ウィンターズ・ボーン』

 本命の『ソーシャル・ネットワーク』が受賞しました。

 ◆撮影賞
 ・エンリケ・シャドヤック、アンソニー・ドッド・マントル “127 Hours”
 ・エドゥアルド・セラ 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』
 ・Yorick Guadagnino “I Am Love (Io sono l’amore)”
 ◎ウォーリー・フィスター 『インセプション』
 ・ロバート・エルスウィット 『ソルト』
 ・ディーン・セムラー “Secretariat”
 ・ロバート・リチャードソン 『シャッター・アイランド』
 ・ベン・セレシン 『アンストッパブル』

 ここは『インセプション』か“Black Swan”が有力ですが、“Black Swan”はノミネートもされず、『インセプション』が受賞しました。

 ◆編集賞
 ・リー・スミス 『インセプション』
 ◎ロバート・フレイゼン “Please Give”
 ・テルマ・スクーンメイカー 『シャッター・アイランド』
 ・カーク・バクスター、アンガス・ウォール 『ソーシャル・ネットワーク』
 ・ディラン・ティチェナー 『ザ・タウン』
 ・ロバート・ダフィ、クリス・レベンゾン 『アンストッパブル』

 編集賞を設けている映画賞自体多くはなく、受賞作品は映画賞によって異なります。アカデミー賞だと、編集賞と作品賞の相関性が高いので、『ソーシャル・ネットワーク』が有力視されるのですが。

 ◆美術賞(Art Direction & Production Design)
 ・ロバート・ストロンバーグ、Stefan Dechant 『アリス・イン・ワンダーランド』
 ・デイヴィッド・スタイン、テレーズ・デプレス “Black Swan”
 ・Phillippe Cord’Homme、Kathy Lebrun、マリー=エレーヌ・スルモニ 『シャネル&ストラヴィンスキー』
 ・Francesca Di Mottola “I Am Love (Io sono l’amore)”
 ◎ガイ・ヘンドリックス・ディアス、ルーク・フリーボーン、ブラッド・リッカー、ディーン・ウォルコット 『インセプション』
 ・ナイジェル・チャーチャー、マーカス・ローランド “Scott Pilgrim vs. The World”
 ・ダンテ・フェレッティ、マックス・ビスコー、Robert Guerra、Christina Wilson 『シャッター・アイランド』

 今のところこの部門は『シャッター・アイランド』が善戦していますが、ここでは『インセプション』が受賞しました。

 ◆衣裳デザイン賞
 ◎コリーン・アトウッド 『アリス・イン・ワンダーランド』
 ・ジェニー・ビーヴァン 『英国王のスピーチ』
 ・マイケル・デニソン 『食べて、祈って、恋をして』
 ・エイミー・ウェストコット “Black Swan”
 ・ジャンティ・イェーツ 『ロビン・フッド』

 衣裳デザイン賞を設けている映画賞は多くはありませんが、『アリス・イン・ワンダーランド』はラスベガス映画批評家協会賞に続いて2冠です。

 ◆視覚効果賞
 ・James Winnifrith、アダム・ガスコイン、ティム・キャプラン “127 Hours”
 ◎ケン・ラルストン、Dave Schaub、キャリー・ヴィレガス、Sean Phillips 『アリス・イン・ワンダーランド』
 ・Paul J.Franklin、クリス・コーボールド、Andrew Lockley、Peter Bebb 『インセプション』
 ・ジャネック・サーズ、Ben Snow、Ged Wright 『アイアンマン2』
 ・Grant Freckelton、Chris Bone、Craig Welsh 『ガフールの伝説』
 ・Nathan Mcguinness、Paul O’Shea 『アンストッパブル』

 もう少し時期が違えば、ここに『トロン:レガシー』が入ってくると思われますが、ここでは『アリス・イン・ワンダーランド』が受賞しました。

 ◆音響賞(Sound(Editing And Mixing))
 ・Glenn Freemantle、Steven C.Laneri、Douglas Cameron、Ian Tapp、Richard Pryke “127 Hours”
 ・Richard King、Ed Novick、Lora Hirschberg、Gary Rizzo  『インセプション』
 ・Frank Eulner、Christopher Boyes、Lora Hirschberg 『アイアンマン2』
 ・Martin Trevis、John Midgley、Simon Chase、Paul Cotterell 『ノーウェア・ボーイ ひとりぼっちのあいつ』
 ・Kami Asgar、Sean Mccormack、David Daniel、Kevin O’Connell、Beau Borders  “Secretariat”
 ・フィリップ・ストックトン、Eugene Gearty、Tom Fleischman、Petur Hliddal 『シャッター・アイランド』
 ◎Mark P. Stoeckinger、Kevin O’Connell、Beau Borders、William B.Kaplan 『アンストッパブル』

 視覚効果賞と同じく、もう少し時期が違えば、ここに『トロン:レガシー』が入ってくると思われますが、ここでは『アンストッパブル』が受賞しました。

 ◆オリジナル作曲賞
 ・A・R・ラフマーン “127 Hours”
 ・クリント・マンセル “Black Swan”
 ・Fionnuala Ni Chiosain “The Eclipse”
 ・アレクサンドル・デプラ 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』
 ◎ハンス・ジマー 『インセプション』
 ・ジェームズ・ニュートン・ハワード 『ソルト』
 ・トレント・レズナー、アッティカス・ロス 『ソーシャル・ネットワーク』
 ・ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ 『アンストッパブル』

 やや優勢なのは、『インセプション』か『ソーシャル・ネットワーク』ですが、ここでは『インセプション』が受賞しました。

 ◆オリジナル歌曲賞
 ・‘If I Rise’ 歌:Dido & A・R・Rahman 作詞・作曲:Dido、Rollo Armstrong、A・R・Rahman “127 Hours”
 ・‘Alice’ 歌:アヴリル・ラヴィーン 作詞・作曲:アヴリル・ラヴィーン 『アリス・イン・ワンダーランド』
 ◎‘You Haven’t Seen The Last Of Me’ 歌:シェール 作詞・作曲:ダイアン・ウォーレン 『バーレスク』
 ・‘Country Strong’ 歌:グウィネス・パルトロウ 作詞・作曲:Jennifer Hanson、Tony Martin、Mark Nesler “Country Strong”
 ・‘What Part Of Forever’ 歌:Cee-Lo Green 作詞・作曲:Cee-Lo Green、Oh Hush、Rob Kleiner  『エクリプス/トワイライト・サーガ』
 ・‘Eclipse(All Yours)’ 歌:Metric 作詞・作曲:Howard Shore、Emily Haines、Jimmy Shaw 『エクリプス/トワイライト・サーガ』

 この部門の有力候補の1つである‘You Haven’t Seen The Last Of Me’がまずは1賞しました。

 ◆アニメーション/ミックス・メディア賞
 ・『アリス・イン・ワンダーランド』 監督:ティム・バートン
 ・『怪盗グルーの月泥棒』 監督:クリス・ルノー、ピエール・コフィン
 ・『ヒックとドラゴン』 監督:クリス・サンダース、ディーン・デュボア
 ・『イリュージョニスト』 監督:シルヴァン・ショメ
 ・『ガフールの伝説』 監督:ザック・スナイダー
 ◎『トイ・ストーリー3』 監督:リー・アンクリッチ

 順当に本命が受賞しました。

 ◆ドキュメンタリー賞
 ・“Behind The Burly Q” 監督:Leslie Zemeckis
 ・“Client 9: The Rise And Fall Of Eliot Spitzer” 監督:アレックス・ギブニー
 ・『カウントダウンZERO』“Countdown To Zero” 監督:ルーシー・ウォーカー
 ・“A Film Unfinished” 監督:Yael Hersonski
 ・“Inside Job” 監督:チャールズ・ファーガソン
 ・“Joan Rivers: A Piece Of Work” 監督:Ricki Stern、Annie Sundberg
 ◎“Restrepo” 監督:Tim Hetherington、Sebastian Junger
 ・“Sequestro” 監督:Jorge W. Atalla
 ・“The Tillman Story” 監督:Amir Bar-Lev
 ・“Waiting For‘Superman’” 監督:デイヴィス・グッゲンハイム

 現在、この部門の本命となりつつあるのは“Exit Through the Gift Shop”ですが、ここではノミネートされていませんでした。
 “Exit Through the Gift Shop”の対抗は、“Inside Job”か“Waiting For‘Superman’”という感じですが、ここでは“Restrepo”が受賞しました。

 ◆外国語映画賞
 ・“Biutiful”(メキシコ) 監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
 ◎『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』(スウェーデン) 監督:ニールス・アルデン・オプレヴ
 ・“I Am Love(Io sono l'amore)”(伊) 監督:ルカ・グアダグニーノ
 ・『母なる証明』(韓) 監督:ポン・ジュノ
 ・“Outside The Law(Hors-la-loi)”(アルジェリア) 監督:ラシッド・ブシャール
 ・『ソウル・キッチン』(独) 監督:ファティ・アキン
 ・『ホワイト・マテリアル』“White Material”(仏) 監督:クレール・ドゥニ

 現在、全米映画賞レースの外国(語)映画賞部門の有力作品は、『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』か“I Am Love(Io sono l'amore)”か『母なる証明』ですが、いずれもアカデミー賞候補からは漏れています。
 2年前も『ぼくのエリ 200歳の少女』がこの部門の最多受賞作品になっていましたが、アカデミー賞候補には挙がっていませんでした。時々こんなことがありますが、そういう意味では、サテライト・アワードはわりと順当な結果だったかもしれません。

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 主な作品のノミネート&受賞状況は以下の通りです。

 ・『インセプション』(3/11):作品賞ドラマ部門・監督・主演男優ドラマ部門・助演女優・脚本・撮影・編集・美術・視覚効果・音響・作曲
 ・“127 Hours”(0/9):作品賞ドラマ部門・監督・主演男優ドラマ部門・脚色・撮影・視覚効果・音響・作曲・歌曲
 ・『ソーシャル・ネットワーク』(3/7):作品賞ドラマ部門・監督・主演男優ドラマ部門・助演男優・脚色・編集・作曲
 ・『英国王のスピーチ』(2/6):作品賞ドラマ部門・監督・主演男優ドラマ部門・助演男優・脚本・衣裳
 ・『ザ・タウン』(0/5):作品賞ドラマ部門・監督・助演男優・脚色・編集
 ・『キッズ・オールライト』(0/5):作品賞コメディー/ミュージカル部門・監督・主演女優賞コメディー/ミュージカル部門・主演女優賞コメディー/ミュージカル部門・脚本
 ・“Black Swan”(0/5):監督・主演女優賞ドラマ部門・美術・衣裳・作曲
 ・『アンストッパブル』(1/5):撮影・編集・視覚効果・音響・作曲
 ・『アリス・イン・ワンダーランド』(2/5):美術・衣裳・視覚効果・歌曲・アニメ
 ・“Get Low”(0/4):作品賞ドラマ部門・主演男優ドラマ部門・助演男優・脚本
 ・『ゴースト・ライター』(0/4):作品賞ドラマ部門・監督・助演男優・脚色
 ・『ウィンターズ・ボーン』(0/4):作品賞ドラマ部門・監督・主演女優ドラマ部門・脚色
 ・“Scott Pilgrim vs. The World”(2/4):作品賞コメディー/ミュージカル部門・主演男優賞コメディー/ミュージカル部門・脚色・美術
 ・“I Am Love (Io sono l’amore)”(0/4):主演女優賞ドラマ部門・撮影・美術・外国語
 ・『シャッター・アイランド』(0/4):撮影・編集・美術・音響
 ・“Animal Kingdom”(1/3):作品賞ドラマ部門・監督・助演女優
 ・『ブルー・バレンタイン』(0/3):作品賞ドラマ部門・主演男優ドラマ部門・主演女優ドラマ部門
 ・“Cyrus”(0/3):作品賞コメディー/ミュージカル部門・主演男優賞コメディー/ミュージカル部門・主演女優賞コメディー/ミュージカル部門
 ・“Please Give”(1/3):作品賞コメディー/ミュージカル部門・主演女優賞コメディー/ミュージカル部門・編集
 ・“Red”(0/3):作品賞コメディー/ミュージカル部門・主演男優賞コメディー/ミュージカル部門・主演女優賞コメディー/ミュージカル部門
 ・“Biutiful”(0/3):主演男優賞ドラマ部門・脚本・外国語
 ・“Fair Game”(0/3):主演女優賞ドラマ部門・助演男優・脚色
 ・『ノーウェア・ボーイ ひとりぼっちのあいつ』(0/3):助演女優・助演女優・音響
 ・『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』(2/3):主演女優賞ドラマ部門・脚色・外国語
 ・“Made In Dagenham”(0/2):作品賞コメディー/ミュージカル部門・主演女優賞コメディー/ミュージカル部門
 ・“Rabbit Hole”(0/2):主演女優賞ドラマ部門・助演女優賞
 ・“Love And Other Drugs”(1/2):主演男優賞コメディー/ミュージカル部門・主演女優賞コメディー/ミュージカル部門
 ・“The Fighter”(1/2):助演男優・助演女優
 ・“The Eclipse”(0/2):脚本・作曲
 ・『トイ・ストーリー3』(1/2):脚本・アニメ
 ・『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(0/2):撮影・作曲
 ・『ソルト』(0/2):撮影・作曲
 ・“Secretariat”(0/2):撮影・音響
 ・『アイアンマン2』(0/2):視覚効果・音響
 ・『ガフールの伝説』(0/2):視覚効果・アニメ
 ・『エクリプス/トワイライト・サーガ』(0/2):歌曲・歌曲

 本命の『ソーシャル・ネットワーク』は主要部門こそ押さえましたが、受賞はわずか3部門にとどまり、そのほかの部門はいろんな作品に細かく振り分けされることになりました。

 当初、「ノミネートはされるかもしれないが、ノミネートどまりで、受賞はないだろう」と予想されていた『インセプション』は、ここでも善戦していて、『ソーシャル・ネットワーク』とならぶ最多3部門の受賞となりました。

 しかし、有力候補だった『キッズ・オールライト』や“Black Swan”、『ウィンターズ・ボーン』は無冠で、その代わり、事前の注目度は低かった“Scott Pilgrim vs. The World”と『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』が2部門ずつの受賞となりました。

 映画賞レース的には『ソーシャル・ネットワーク』の対抗と考えられている『英国王のスピーチ』は、2部門を押さえて、一応の面目を保ちました。

 健闘したのは『アリス・イン・ワンダーランド』で、下馬評ではそんなに高い評価ではなかったと思いますが、ここで2部門を制しました。部門的には、ここにはノミネートされていない『トロン:レガシー』が今後の映画賞レースで『アリス・イン・ワンダーランド』とかぶってくるはずなので、今後の結果がどうなるかはわかりませんが、注目のポイントが1つ増えた、と考えてもいいかもしれません。

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 【テレビ部門】

 ※文字数が上限に達してしまったので、この部門は受賞結果を記すにとどめておきます。

 ◆作品賞 TVシリーズ・ドラマ部門(Television Series, Drama)
 ◎『ブレイキング・バッド』“Breaking Bad”(AMC)

 『ブレイキング・バッド』が2連覇です。
 エミー賞は、『MAD MEN』が受賞。

 ◆作品賞 TVシリーズ・コメディー/ミュージカル部門(Television Series, Comedy Or Musical)
 ◎“The Big C”(Showtime)

 『30 ROCK/サーティー・ロック』『glee/グリー 踊る合唱部!?』は、連続ノミネートで、前回は、『glee/グリー 踊る合唱部!?』が受賞していました。
 エミー賞は、“Modern Family”が受賞。

 ◆作品賞 ミニシリーズ部門
 ◎“Sherlock”(BBC)

 エミー賞は、“The Pacific”が受賞。

 ◆作品賞 TV映画部門(Motion Picture Made For Television)
 ◎“Temple Grandin”(HBO)

 エミー賞に続き、“Temple Grandin”が受賞しました。

 ◆主演男優賞 シリーズ・ドラマ部門(Actor In A Series, Drama)
 ◎ブライアン・クランストン 『ブレイキング・バッド』“Breaking Bad”(AMC)

 ブライアン・クランストンが2連覇です。
 エミー賞は、ブライアン・クランストンが受賞。

 ◆主演女優賞 シリーズ・ドラマ部門(Actress In A Series, Drama)
 ◎コニー・ブリトン “Friday Night Lights”(NBC)-Directv

 エミー賞は、キーラ・セジウィック(『クローザー』)が受賞。

 ◆主演男優賞 シリーズ・コメディー/ミュージカル部門(Actor In A Series, Comedy Or Musical)
 ◎アレック・ボールドウィン 『30 ROCK/サーティー・ロック』“30 Rock”(NBC)

 アレック・ボールドウィン、ダニー・マクブライト、マシュー・モリソン、ジム・パーソンズは連続ノミネート。前回は、マシュー・モリソンが受賞。
 エミー賞は、ジム・パーソンズが受賞。

 ◆主演女優賞 シリーズ・コメディー/ミュージカル部門(Actress In A Series, Comedy Or Musical)
 ◎ローラ・リニー “The Big C”(Showtime)

 トニ・コレット、ティナ・フェイ、リア・ミシェルは、連続ノミネート。前回は、リア・ミシェルが受賞。
 エミー賞は、イーディー・ファルコが受賞。

 ◆主演男優賞 ミニシリーズ/TV映画部門(Actor In A Miniseries Or A Motion Picture Made For Television)
 ◎アル・パチーノ “You Don’t Know Jack”(HBO)

 エミー賞に続き、アル・パチーノが受賞。

 ◆主演女優賞 ミニシリーズ/TV映画部門(Actress In A Miniseries Or A Motion Picture Made For Television)
 ◎クレア・デーンズ “Temple Grandin”(HBO)

 エミー賞に続き、クレア・デーンズが受賞。

 ◆助演男優賞(Actor In A Supporting Role In A Series, Miniseries Or Motion Picture Made For Television)
 ◎デイヴィッド・ストラザーン “Temple Grandin”(HBO)

 エミー賞は、アーロン・ポールとエリック・ストーンストリート(“Modern Family”)が受賞。

 ◆助演女優賞(Actress In A Supporting Role In A Series, Miniseries Or Motion Picture Made For Television)
 ◎ブレンダ・ヴァッカロ “You Don’t Know Jack”(HBO)

 エミー賞は、アーチー・パンジャビとジェーン・リンチが受賞。

 主な作品のノミネーション&受賞状況は以下の通りです。

 ・『グッド・ワイフ』(0/5):ドラマ・主演男優・主演女優・助演男優・助演女優
 ・『glee/グリー 踊る合唱部!?』(0/5):コメディー/ミュージカル・主演男優・主演女優・助演男優・助演女優
 ・『MAD MEN』(0/4):ドラマ・主演男優・主演女優・助演女優
 ・“Temple Grandin”(3/4):TV映画・主演女優・助演男優・助演女優
 ・『ブレイキング・バッド』(2/3):ドラマ・主演男優・助演男優
 ・“Friday Night Lights”(1/3):ドラマ・主演男優・主演女優
 ・『30 ROCK/サーティー・ロック』(1/3):コメディー/ミュージカル・主演男優・主演女優
 ・“Modern Family”(0/3):コメディー/ミュージカル・助演男優・助演女優
 ・“The Special Relationship”(0/3):TV映画・主演男優・主演女優
 ・“When Love Is Not Enough”(0/3):TV映画・主演男優・主演女優
 ・“You Don’t Know Jack”(2/3):TV映画・主演男優・助演女優
 ・『デクスター 警察官は殺人鬼』(0/2):ドラマ・主演男優
 ・“The Big C”(2/2):コメディー/ミュージカル・主演女優
 ・『ナース・ジャッキー』(0/2):コメディー/ミュージカル・主演女優
 ・“United States Of Tara”(0/2):コメディー/ミュージカル・主演女優
 ・“The Pillars Of The Earth Starz”(0/2):ミニ・主演男優
 ・“Small Island”(0/2):ミニ・主演女優
 ・『アンネの日記』(0/2):TV映画・主演女優
 ・『トゥルー・ブラッド/ True Blood』(0/2):主演男優・主演女優
 ・“Hung”(0/2):主演男優・主演女優
 ・“Luther”(0/2):主演男優・主演女優
 ・“Burn Notice”(0/2):助演男優・助演女優
 ・『ダメージ』(0/2):助演男優・助演女優

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 実際に作品を観れていないので、この結果が内容に即した順当なものなのかどうはわかりませんが、賞レースの流れで見れば、他の賞も制している本命が受賞した部門があれば、そうでもない部門もある、ということがわかります。

 TV映画部門作品賞、シリーズ・ドラマ部門主演男優賞、シリーズ・コメディー/ミュージカル部門主演男優賞、ミニシリーズ/TV映画部門主演男優賞、ミニシリーズ/TV映画部門主演女優賞の4部門は、いずれもエミー賞と同じ結果で、本命の受賞と考えていいでしょうか。

 TVシリーズ・ドラマ部門、TVシリーズ・コメディー/ミュージカル部門、ミニシリーズ部門の3つの作品賞は、本命視されている作品があるのにも拘わらず、ここでは別の作品が受賞しました。

 シリーズ・ドラマ部門主演男優賞では、サテライト・アワードが他の賞に先駆けて1年も早くブライアン・クランストンを評価していましたが、他方、シリーズ・コメディー/ミュージカル部門主演男優賞のように、ゴールデン・グローブ賞や俳優組合賞で連覇を重ねているアレック・ボールドウィンに対してようやく評価を与えた部門もあります。

 さて、ゴールデン・グローブ賞や俳優組合賞はどうなるでしょうか。

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 *当ブログ記事

 ・サテライト・アワード2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_3.html
 ・サテライト・アワード2009 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_48.html
 ・サテライト・アワード2009 受賞結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_37.html
 ・サテライト・アワード2008 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_5.html
 ・サテライト・アワード2008 受賞結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_25.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 ・映画祭&映画賞カレンダー 2010年5月〜2011年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_23.html

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