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zoom RSS ファンタ系強し? エジンバラ国際映画祭2010 受賞結果発表!

<<   作成日時 : 2010/07/03 12:34   >>

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 エジンバラ国際映画祭(6月16日〜27日)の各賞の結果が発表になりました。(6月25日)

 ◆マイケル・パウエル賞/最優秀英国映画(Best New British Feature Film)
 ◎“Skeletons”(英) 監督:Nick Whitfield(デビュー作)
 物語:2人の祈祷師が人々の家に潜む亡霊を駆除していく。しかし、その過程で、それぞれの家に隠された秘密もまた明らかになっていく……。
 ロッテルダム国際映画祭2010 World Premieres部門出品。

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 昨年は、『月に囚われた男』がここで受賞し、その後の英国映画賞レースにはずみをつけています。
 ちなみに、過去の受賞作品は―
 2008年:シェーン・メドウス “Somers Town”
 2007年:アントン・コービン 『コントロール』
 2006年:キース・フルトン&ルイス・ペペ 『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』
 2005年:ギャビン・フッド 『ツォツィ』
 2004年:パヴェル・パヴリコフスキー 『マイ・サマー・オブ・ラブ』
 2003年:デイヴィッド・マッケンジー 『猟人日記』
 1999年:ティム・ロス 『素肌の涙』
 1998年:ジョン・メイブリー 『愛の悪魔』
 1996年:マイケル・ウィンターボトム 『日蔭のふたり』
 1994年:アントニア・バード 『司祭』
 1993年:デレク・ジャーマン 『BLUE』

 中堅やベテランの監督が受賞することもありますが、キャリアの初期にマイケル・パウエル賞を受賞した監督は、その後、大きく飛躍していることがわかります。
 受賞作の多くは日本で劇場公開されています。

 ◆スペシャル・メンション
 ◎“Jackboots on Whitehall”(英・西) 監督:Edward & Rory McHenry
 物語:ヨーロッパがヒトラーの脅威にさらされている1940年。農夫のクリスは、軍隊に参加して、新天地で戦いたいと考えていた。やがてチャーチルの檄に応じて、クリスと彼の友人であるトム、のんべえのヴィカーと彼の娘のデイジーも軍隊に参加し、英国とチャーチルを救おうとする。彼らは、ドイツ人から英国を救うことには成功したが、しかし、スコットランド人からは……。
 声の出演:ユアン・マクレガー、ロザムンド・パイク、リチャード・E・グラント、ティモシー・スポール、トム・ウィルキンソン、アラン・カミング、ドミニク・ウエスト

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 ◆The PPG Award/最優秀パフォーマンス賞(Best Performance in a British Feature Film)
 ◎デイヴィッド・シューリス “Mr Nice”(英)(監督:バーナード・ローズ)
 出演:リス・エヴァンス、クロエ・セヴィニー、デイヴィッド・シューリス
 物語:実在の麻薬王ハワード・マークスの物語。オックスフォード大学で哲学を学んだハワード・マークス(リス・エヴァンス)は、1980年代半ばには、43の別名を持ち、89の電話回線を引き、25の会社を経営するようになっていたが、それは、すべて、麻薬取引で得たお金を洗浄するためのものであった。彼は、全世界のハシシの1割を扱うまでになり、パキスタンやタイで手に入れた30トンものハシシをアメリカやカナダに密輸し、CIAやMI6やIRA、マフィアとも接触を持つようになる。しかし、何年にもわたる麻薬取締局の捜査により、米国で逮捕されて、懲役25年の刑に処せられる……。

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 ※審査員:パトリック・スチュアート(審査員長)、マイク・ホッジス、ブリット・エクランド(女優)、Laurence Kardis(キュレーター)、Rafi Pitts(監督)

 ◆The UK Film Council Award/最優秀英国短編映画賞(Best British Short Film awards)
 ◎“Baby”(英) 監督:ダニエル・マロイ(Daniel Mulloy)

 ダニエル・マロイは、DadとかSonとかSisterとかといった一連の作品を発表している短編作家で、“Sister”(2002)でBAFTA Cymru Award受賞、“Dad”(2006)でクラクフ映画祭2007グランプリ受賞&ヨーロッパ映画賞2007短編映画賞クラクフ代表、“Son”(2007)でエジンバラ国際映画祭最優秀英国短編映画賞受賞。同賞は今回2度目の受賞になります。
 2007年には、札幌国際短編映画際で3作品が上映されて、フィルムメーカー部門グランプリを受賞しています。

 ◆最優秀インターナショナル長編賞(The Projector.tv Best International Feature Award)
 ◎“The Dry Land”(米) 監督:Ryan Piers Williams
 出演:アメリカ・フェレーラ、ウィルマー・ヴァルデラマ(Wilmer Valderrama)、イーサン・サプリー(Ethan Suplee)、ジューン・ダイアン・ラファエル(June Diane Raphael)、メリッサ・レオ
 物語:兵役を終えて故郷テキサスに帰ってきた男が、兵士としての日常から普通の生活に戻ろうとする。
 監督のRyan Piers Williamsは、『オーシャンズ12』『オーシャンズ13』『さらば、ベルリン』などのスタッフを務めた人物で、これが初長編。
 サンダンス映画祭2010コンペティション部門出品。

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 ※審査員:Ben Miller(コメディアン/監督)、ジェイソン・アイザックス、Lynda Myles(プロデューサー)

 ◆観客賞(The Standard Life Audience Award)
 ◎“Get Low”(米) 監督:Aaron Schneider
 出演:ビル・マーレイ、ロバート・デュヴァル、ルーカス・ブラック、シシー・スペイセク、ビル・コッブス、ショーン・ノウルズ、アンドレア・パウエル
 物語:小さな町に住む男性が昔の殺人事件を解決するために、自分の葬式を計画する……。
 トロント国際映画祭2009 GALA PRESENTATIONS部門出品。
 トリノ映画祭2009 男優賞(ロバート・デュバル、ビル・マーレー)、Invitation to the Scuola Holden Award(脚本賞)スペシャル・メンション
 サンダンス映画祭2010 プレミア部門出品。

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 ◆新人監督賞(The Moët New Directors Award)
 ◎“Monsters”(英) 監督:Gareth Edwards
 物語:6年前に、NASAが太陽系にエイリアンが棲息している可能性を見出し、探査衛星を送る。衛星は、サンプルを採集して、地球に帰還する際、爆発して、中央アメリカに落ちる。そして、まもなく、新しい生命体が現われ、メキシコの半分が感染地域に指定されることになる……。

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 ◆最優秀長編ドキュメンタリー賞(The Best Feature Documentary Award)
 ◎“The Oath”(米) 監督:Laura Poitras
 1996年に運命的な出会いをし、アフガニスタン、オサマ・ビン・ラディン、9.11、グアンタナモ、米最高裁へと導かれた2人の男性の物語。
 サンダンス映画祭2010 コンペティション部門出品、撮影賞受賞。
 監督のLaura Poitrasは、“My Country, My Country”(2006)で、米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされています。

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 ◆最優秀長編ドキュメンタリー賞 スペシャル・メンション
 ◎“Restrepo”(米) 監督:Sebastian Junger、Tim Hetherington
 2人のフィルムメーカーが、タリバンとの戦いのために送られた小隊に参加して、兵士たちの仕事や戦い、友情をカメラに収めていく。
 サンダンス映画祭2010 コンペティション部門出品、審査員グランプリ受賞。

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 ◆最優秀インターナショナル短編映画賞(The Best International Short Film Award)
 ◎“Rita”(伊) 監督:Fabio Grassadonia、Antonio Piazza

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 ◆マクラレン賞/新英国アニメーション賞(The McLaren Award for Best New British Animation)
 ◎“Stanley Pickle”(英) 監督:Victoria Mather
 物語:スタンリーは、決して外に出かけない。家の中で機械仕掛けのおもちゃで遊ぶのが好きで、毎晩ママのおやすみのキスで眠りにつくのだった。そうして彼は20歳になる。彼にはこれが普通の生活だったが、ミステリアスな少女が彼の生活に入り込んできたことで、すべてが変わってしまう。

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 ◆スコットランド短編ドキュメンタリー賞(Scottish Short Documentary Award)
 ◎“Maria’s Way”(スコットランド・西) 監督:Anne Milne
 物語:マリアは、スペインのサンチアゴ・デ・コンポステーラの巡礼街道に面した家の外に座り、毎日毎日、行き交う旅人に挨拶を交わしている。それは、彼女の母がしていたのと全く変わらないのだった。
 BAFTAスコットランド2010最優秀学生作品受賞。

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 ◆ヨーロッパ映画賞2010短編映画賞エジンバラ代表(The Edinburgh Short Film Nomination for the European Film Awards 2010)
 ◎“Maria’s Way”(スコットランド・西) 監督:Anne Milne

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 受賞作品をみると、かなりエンタテインメント色が濃い結果になっていますが、どうやらこれが最近の英語圏諸国のはやりのようです。

 昨年のマイケル・パウエル賞受賞作品の『月に囚われた男』もそうでしたが、今年の“Skeletons”もファンタ系の作品のようです。

 新人監督賞の“Monsters”は、明らかに『第9地区』を思い出させるような作品で、実際にそういう感想もささやかれていますが、それをわかった上で賞を与えているということは、この作品に『第9地区』とは違うユニークな点があるということなのでしょう。

 上記作品の中で、1本も公開されないということはないとは思いますが、日本での劇場公開に関して、最も実現しやすそうなのは、ソニー・ピクチャーズが優先権を持っている(少なくとも全米での配給権を持つ)と思われる “Get Low”あたりでしょうか。

 なお、日本からの出品は、以下の3作品でした。
 ・『キャタピラー』 監督:若松孝二 Director's Showcase部門
 ・『マイマイ新子と千年の魔法』 監督:片渕須直 Animation部門
 ・“Lumphini 2552”(タイ・日) 監督:西川智也 Black Box部門

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 *当ブログ記事
 ・エジンバラ国際映画祭2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200906/article_31.html
 ・映画祭&映画賞カレンダー 2010年5月〜2011年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_23.html

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