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zoom RSS カンヌ国際映画祭2010 追加上映作品発表!

<<   作成日時 : 2010/04/25 01:41   >>

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 カンヌ国際映画祭2010の各部門の追加上映作品が発表になりました。(4月23日)

 ◆コンペティション部門

 ・コーネル・ムンドルッツォ(Kornel Mundruczo) “Tender Son -- the Frankenstein Project(A Frankenstein-terv)”(ハンガリー)
 出演:Rudolf Frecska、コーネル・ムンドルッツォ、Lili Monori、Miklós Székely B.、Kitty Csíkos
 物語:寄宿学校に放り込まれた子が、帰ってくることを望まれていないのに、家に帰ろうとする物語。
 子供を望んでいない親と、家族の愛情を求める子供の物語で、メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』の怪物が子供に置き換えられている。元々は、2007年に上演された舞台がオリジナルで、舞台でも“子供”を演じたRudolf Frecskが同じ役を演じている。
 室内部分は、ブダペストの寂れたアパートで撮影され、屋外部分はオーストリア・アルプスで撮影された。
 3大映画祭との関わり:『デルタ』(2008)がカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されて、国際批評家連盟賞受賞。

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 ・ワン・シャオシュアイ “Rizhao Chongqing(Chongqing Blues)”(中)
 出演:ワン・シュエチー、ファン・ビンビン
 物語:主人公は船の船長で、洋上での生活が長く、全く家庭を省みず、子供の教育もなおざりにしてきた。そんな彼にある事件の知らせが届き、いかに自分がダメな夫であり、父親であったか思い知らされることになる。
 3大映画祭との関わり:1999年に『ルアンの歌』(1998)がカンヌ国際映画祭ある視点部門に出品。2001年に『北京の自転車』“Beijing Bycycle/十七歳的単車”がベルリン国際映画祭コンペ部門に出品されて、銀熊賞/審査員特別賞受賞。2005年に“Shanghai Dreams/青紅”がカンヌ国際映画祭に出品されて、審査員特別賞受賞。2008年に『愛を信ず』“In Love We Trust/Zuo you/左右”(2007)がベルリン国際映画祭コンペ部門に出品されて、銀熊賞/脚本賞&エキュメニカル審査員賞スペシャル・メンション受賞。
 日本で劇場公開されているのは『ルアンの歌』(1998)のみ。中国でも“Shanghai Dreams/青紅”(2005)までは、検閲を受けて上映禁止、製作禁止の憂き目にあっていた。
 監督のワン・シャオシュアイは、中国第6世代の監督の1人で、ロウ・イエは北京電影学院監督科のクラスメイト。ロウ・イエ『デッド・エンド/最後の恋人』(1994)、フランソワ・ジラール『レッド・バイオリン』(1998)、ジャ・ジャンクー『世界』(2004)には俳優として出演している。
 本作は、ある視点部門にエントリーされていた作品ですが、コンペ部門に格上げになりました。

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 審査員のメンバーに、アレクサンドル・デプラが加わることも発表されました。

 ◆特別上映作品

 ・“Carlos” 監督:オリヴィエ・アサイヤス
 出演:Édgar Ramírez、Alexander Beyer、Anna Thalbach、Julia Hummer、Farid Elouardi、Alexander Scheer、Susanne Wuest、Katharina Schuttler、Udo Samel、Nora Von Waldstätten
 物語:ベネズエラ出身で、1975年のOPEC総会襲撃などを行なった国際的なテロリスト、イリッチ・ラミレス・サンチェス(1949〜 )(コードネームが「カルロス」で、ヨーロッパ公安当局からは「ジャッカル」と呼ばれる)が1994年に逮捕されるまでを描く。
 この作品は、元々は、テレビ向けに製作された作品で、ミニシリーズとしての上映時間は全330分、カンヌ向けの再編集版の上映時間は140分。

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 ・“Countdown to Zero”(米) 監督:ルーシー・ウォーカー
 出演:ジミー・カーター、ミハイル・ゴルバチョフ、トニー・ブレア、ムシャラフ大統領
 冷戦が終わった後も核兵器は廃絶されることはなく、世界は依然として核によって一瞬にして全滅してしまう危険性を抱えている。1990年代は、第2の核時代といってもいい時代で、多くの国やテロリストが核を保有し、誤算や事故が起こる危険性はさらに高まった。本作では、世界の指導者や専門家へのインタビューを通して、段階を追って、核を根絶していくための方法と可能性を探る。
 サンダンス映画祭2010に2作品を出品していたルーシー・ウォーカー監督がスポットライト部門の方に出品していた作品(コンペ部門に出品していた“Waste Land”では観客賞を受賞、ベルリン国際映画祭2010ではパノラマ部門に出品されて、Peace Film Award受賞)。

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 ・“Autobiografia Lui Nicolae Ceausescu(The Autobiography Of Nicolae Ceausescu)”(ルーマニア) 監督:Andrei Ujica
 TVR National Film Archiveの1000時間に及ぶアーカイブから200時間の映像を抽出し、公式行事の中に垣間見える独裁者の素の表情を集めて1本の作品にまとめ上げた「ニコラエ・チャウシェスク自伝」。
 Andrei Ujicaは、1981年にルーマニアからドイツに移住した監督で、共産主義時代をモチーフにしたビデオグラム・シリーズの第三弾になります。
 本作は、ルーマニアのテレビ局と国立映画センターの共同製作によって制作された作品。

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 ・“5 X Favela Por Nos Mesmos(The 5 ×Slum,Now for Ourselves)” 監督:Manaira Carneiro, Wagner Novais, Rodrigo Felha, Cacau Amaral, Luciano Vidigal,Cadu Barcelos, Luciana Bezerra
 リオ・デ・ジャネイロで開催されたスラム育ちの若者たちのための脚本と映画制作のワークショップから生まれた5編のオムニバス作品。悲劇あり、喜劇ありで、実際にスラムで暮らしている彼らならでは世界が描かれた作品集。

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 ◆ある視点部門

 ・“I Wish I Knew/上海伝奇” 監督:ジャ・ジャンクー
 上海万博のバックアップを受けて製作された上海についてのドキュメンタリー。上海の現在と、その歴史的背景(植民地化、戦争、革命、災害等)を描くべく、取材は、上海のみならず、香港や台北にも及び、インタビューした人は60人以上にのぼる。その中には、上海租界時代のマフィアのボス杜月笙の娘で、現在は台湾に暮らす杜美如なども含まれる。
 音楽監督は、林強。
 上海万博で上映予定。

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 ・“Carancho” 監督:パブロ・トラペロ
 出演:Ricardo Darín、Martina Gusman、Darío Valenzuela
 物語:アルゼンチンでは、非常に多くの交通事故が起こり、多くの死傷者が出る。犠牲者に支払われる賠償金は高額で、それを家族は医療費や裁判の費用に使うことになるが、高額ゆえに、これはまた大きなビジネス・チャンスを生むことにもなる。ソサは、交通事故専門の弁護士で、病院の救急センターと警察を行ったりきたりする毎日を過ごしている。ルジャンは、新しくこの街にやってきた若い医師で、交通事故の犠牲者を手当てすることになる。2人は、ある夜に出会う。ルジャンは犠牲者を助けるために、ソサはクライアントを得るために、ともに交通事故に関わっているが、犠牲者の生活をなんとかしたいという思いは同じだった。しかし、ソサには秘密にしておきたい過去があった……。
 『檻の中』(2008)のパブロ・トラペロ監督最新作。

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 ◆批評家週間

 ・“Bastards”(米) 監督:キルステン・ダンスト
 ・“The Clerk’s”(米) 監督:ジェームズ・フランコ

 ともに短編で批評家週間のクロージング上映作品。
 キルテン・ダンストは、本作が監督第2作、ジェームズ・フランコは、前2作が今年のベルリン国際映画祭のパノラマ部門で上映されたばかりで、“The Feast of Stephen”の方はテディー賞を受賞しています。

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 公式サイトで、これでコンプリートだと言っているので、一応これでコンプリートということなのでしょうが、コンペ部門はこれでも18本しかなく、例年より2本程度少ないラインナップということになってしまいました。

 しかも、1本は、ある視点部門からの格上げなので、ちょっとみっともない感じがします。(格上げになった作品が、他の作品を押しのけて賞を受賞したりすることはあるのかというと、これまでの受賞歴からするとないこともなさそうですが……。)

 やはり今年は不作ということなのか、駒が足らないような印象が強いですね。

 コンプリートと言っておきながら、平気な顔で約束事を破るようなことをしてみせるのがフランス人なので、ギリギリのタイミングで、追加作品を発表する可能性がないこともない、のではないでしょうか。開幕まで、ちょっと油断できませんね。

 ま、追加されることで、コンペ部門が強化されるなら、それはそれで全然かまわないのですが……。

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 *当ブログ記事
 ・カンヌ国際映画祭2010 コンペティション部門 詳細:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201004/article_15.html
 ・カンヌ国際映画祭2010 コンペティション部門以外のラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201004/article_16.html
 ・カンヌ国際映画祭2010 批評家週間ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201004/article_19.html
 ・カンヌ国際映画祭2010 監督週間ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201004/article_22.html
 ・映画祭&映画賞スケジュール表 2009年12月〜2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_32.html

 ・カンヌ国際映画祭2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_20.html

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 追記:

 アウト・オブ・コンペティションで、さらに1作品追加になりました。この作品が、クロージング上映だそうです。

 ・“The Tree”(仏・オーストラリア) 監督:ジュリー・ベルトゥチェリ(Julie Bertucelli)
 出演:シャルロット・ゲンズブール、Marton Csokas、Aden Young、Penne Hackforth-Jones
 物語:ドーンとピーターは、家族で、オーストラリアの郊外で暮らしている。しかし、夫のピーターが、自動車で木のぶつかって、心臓発作で死んでしまい、妻ドーンは、4人の子供たちを女手ひとつで育てなければならなくなる。一家が住む家のすぐそばには、1本の木があり、家を見守るように立っているその木を、子供たちはパパの魂が宿っているというように思うようになる……。
 ジュディ・パスコーの小説『パパの木』の映画化。

 
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 ◆特別上映部門

 特別上映部門も1作品追加になったようです。

“Gilles Jacob, L’ Arpenteur de la Croisette (Citizen Cannes)”(仏) 監督:Serge Le Peron
 30年以上にわたってカンヌ国際映画祭のトップに君臨するジル・ジャコブの肖像。トリュフォーやフェリーニら巨匠監督たちとの思い出、タランティーノやアルモドバル、ジェーン・カンピオン、ラース・フォン・トリアーら現代の作家たちとの交流、29人ものパルムドール受賞監督が集まった第50回大会……。カンヌ国際映画祭2009開催前から、彼に密着して、彼のヴィジョンや信念、そして彼自身の過去と現在と、未来への希望に迫る。

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 ◆シネマ・オン・ザ・ビーチ部門

 シネマ・オン・ザ・ビーチ(Cinéma de la Plage/Cinema on the Beach)部門のラインナップも発表になりました。

 ・『沈黙の世界』(1956/仏) 監督:ジャック=イヴ・クストー 修復版

 ・『地上より永遠に』(1963/米) 監督:フレッド・ジンネマン デジタル修復版

 ・“The Girl Hunters”(1963/米) 監督:Roy Rowland ニュープリント
 ミッキー・スピレーン『ガールハンター』の映画化。

 ・“La Nuit de Varennes ”(1982/仏・伊) 監督:エットーレ・スコラ 修復版

 ・“La Meute”(2010/仏・ベルギー) 監督:Franck Richard [ワールド・プレミア]
 出演:エミリー・デュケンヌ、ヨランド・モロー、バンジャマン・ビオレ、フィリップ・ナオン
 物語:シャルロットは、ヒッチハイカーのマックスを拾うが、彼は、レストランのトイレに入ったきり、姿を消してしまう。彼女は、困惑するが、彼が見つからないまま、今度は、妙な荷物を持った単身の女性ラ・パックに声をかけられる……。

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 ・“Women Are Heroes”(仏) 監督:JR [ワールド・プレミア]
 か弱く、何かあると真っ先に犠牲になる存在でありながら、いつも笑顔を絶やさず、たくましく生きる女性たちへの讃歌。インドの通り、ケニアのスラム街、リオの貧民街などを巡り、そこで生活する女性たちの姿をとらえていく。
 批評家週間とのコラボレーション。

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 ・“Rock'n Roll... Of Corse !”(2010/仏) 監督:Lionel Guedj 、Stéphane Bébert  [ワールド・プレミア]
 ポリスのギタリストなどで知られるアンリ・パドヴァニに関するドキュメンタリー。

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 ・“The Two Escobars”(2010/米・コロンビア) 監督:Jeff Zimbalist、Michael Zimbalist  [ワールド・プレミア]
 物語:1994年、ワールド・カップを目前に控えて、コロンビアのサッカー・ナショナル・チームのキャプテンAndres Escobarが殺される。その事件の真相に迫る関するドキュメンタリー。

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 ・“Hollywood Don’t Surf”(2010/米) 監督:Greg MacGillivray、Sam George  [ワールド・プレミア]
 出演:クエンティン・タランティーノ、スティーヴン・スピルバーグ、ジャン=マイケル・ヴィンセント
 『ビッグ・ウェンズデー』の製作をハイライトシーンとして、アメリカ映画産業の50年を振り返るドキュメンタリー。

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 さらにコンペティション部門に1作品追加になりました。これでコンペ部門は全部で19本になりました。

 ・“Route Irish”(英) 監督:ケン・ローチ
 出演:Mark Womack、Najwa Nimri 、Stephen Lord、John Bishop、Andrea Lowe
 物語:民間のセキュリティー会社からイラクに派遣されていた男が、仲間の死に対して、何の説明もされないことに憤りを感じ、自ら真相を探り始める……。
 3大映画祭との関わり:ケン・ローチは、カンヌ国際映画祭のコンペ部門出品が10回目で、『レイニング・ストーンズ』(1993)で審査員賞、『大地と自由』で国際批評家連盟賞&エキュメニカル審査員賞、『麦の穂をゆらす風』でパルムドール受賞。ベルリン国際映画祭のコンペ部門には2回選出され(『レディバード・レディバード』『やさしくキスをして』)ともにエキュメニカル審査員賞受賞)、ベネチア国際映画祭には1996年『カルラの歌』でThe President of the Italian Senate's Gold Medal、2001年『ナビゲーター ある鉄道員の物語』でChildren and Cinema Award、2007年『この自由な世界で』でオゼッラ賞(脚本家ポール・ラヴェルティに対して)、SIGNIS(カトリック・メディア協議会) Award スペシャル・メンション、EIUC Human Rights Film Award スペシャル・メンション、EIUC Human Rights Film Award ex-aequo受賞。1994年には生涯金獅子賞を受賞しています。

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