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zoom RSS カンヌ国際映画祭2010 監督週間ラインナップ!

<<   作成日時 : 2010/04/23 01:54   >>

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 カンヌ国際映画祭2010 監督週間のラインナップが発表されました。

 監督週間も映画祭本体の公式プログラムではなく、外郭団体の主催するプログラムで、カンヌ国際映画祭が「政治」に左右されたり、ラインナップに偏りが出たりすることに対して、映画祭外部の主催で開催されるようになった部門です。

 昨年はこの部門で以下のような作品が上映されています。昨年秋の各国映画祭、それに続く各国映画賞レースを賑わわせた作品がゾロゾロ上映されています。

 ・諏訪敦彦&イッポリト・ジラルド 『ユキとニナ』
 ・ホン・サンス 『よく知りもしないくせに』
 ・カメン・カレフ 『イースタン・プレイ』
 ・グレン・フィカーラ、ジョン・レクア 『フィリップ、きみを愛してる!』
 ・フランシス・フォード・コッポラ “Tetro”(米)
 ・Riad Sattouf “Les Beaux gosses”(仏)
 ・ペドロ・コスタ “Ne change rien(Don't Change Anything)”(ポルトガル)
 ・Scandar Copti、Yaron Shani “Ajami”(独・イスラエル)
 ・Xavier Dolan “J'ai tue ma mere(I Killed My Mother)”(カナダ)
 ・デニ・ヴィルヌーヴ “Polytechnique”(カナダ)
 ・Cherien Dabis “Amreeka”(米)

 このうち、“J'ai tue ma mere(I Killed My Mother)”がアートシネマ賞と若者の視点賞とSACD賞を受賞し、“Amreeka”が国際批評家連盟賞を受賞しています。

 なお、今年から、芸術監督がフレデリック・ポワイエに替わり、監督週間のロゴも公式サイトもリニューアルされています。

 今年のラインナップは以下の通りです。

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 ◆長編部門

 ・“All Good Children”(英) 監督:Alicia Duffy
 出演:Jack Gleeson、Imogen Jones、David Brazil、David Wilmot
 物語:母の死後、ドラとイアン(Eoin)というアイリッシュ系の姉弟は、フランスの叔母の家に預けられることになる。イアンは、あるイギリス人一家とすぐに仲良くなり、一方、ドラは彼らの娘ベラに魅了されてしまう。ドラのベラへの思いは、引き離されるとなお募るのだった……。
 Alicia Duffyは、これが初長編ながら、短編“Crow Stone”(2001)でシネフォンダシオン部門3位、“The Most Beautiful Man in the World”で短編部門コンペティションに出品していて、これが3度目のカンヌで、順調すぎるくらいに順調なキャリアの重ね方をしている。“Crow Stone”は、エジンバラ国際映画祭最優秀英国短編映画賞受賞、“The Most Beautiful Man in the World”はロンドン映画祭TCM賞など受賞歴多数で、BAFTA短編映画賞ノミネート。

 ・“Todos vós sodes capitáns(You Are All Masters)”(西) 監督:Oliver Laxe
 作品の詳細は不詳。
 監督は、パリ生まれの移民の息子で、現在はタンジールを拠点として活動している。これまでいくつかの短編を発表し、ヒホン国際映画祭などで入賞している。本作が初長編。タンジールにあるアフリカで初めてのフィルム・ライブラリーを所有するシネマテークの運営に関わっているほか、ストリート・キッズに映画のワークショップを開いている。
 本作は、ガリシア語の映画で、原題もガリシア語。

 ・『ベンダ・ビリリ!』“Benda Bilili!”(仏) 監督:ルノー・バレ(Renaud Barret) 、フローラン・ド・ラ・テュライ(Florent de la Tullaye)
 2009年夏、5人の障害者とストリート・チルドレンで編成されたバンドが8000人の観客を魅了した。“Benda Bilili”とは英語で言うと“See Beyond”(見える以上のものを見よ=外見にとらわれるな)という意味で、世界的に広く受け入れられたキンシャサのバンド(スタッフ・ベンダ・バリリ)の名前である。スタッフ・ベンダ・バリリは、小児麻痺で下半身不随になった4人と松葉杖の1人に、彼らが拾ったストリート・チルドレンで編成された奇跡のバンドで、2009年に一大旋風を巻き起こし、同年11月にはWomex(ワールド・ミュージック・エキスポ)アーティスト賞2009を受賞している。2010年10月には来日も予定されている。
 ムヴィオラ+プランクトン配給で、2010年秋、シアター・イメージフォーラムにて公開予定。
 日本版HP:http://bendabilili.jp/movie.html

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 ・“Des Filles en noir(Girls in Black)”(仏) 監督:ジャン=ポール・シヴェラック(Jean-Paul Civeyrac)
 物語:ノエミとプリシラは、地方都市に暮らす17歳の少女。同じようなバックグラウンドを持ち、世界に対して同じような嫌悪感を抱き、同じような絶望感を感じ、内に秘めたる暴力性でも似通っていた……。
 出演:Lhomeau Elise、Leah Tissier、Elise Caron.
 監督のジャン=ポール・シヴェラックは、FEMISの2期生で、現在はFEMISの教授も務めています。監督作品としては、フランス映画祭2007「FEMIS短編集」で上映された『リュックによると人生とは』でミュンヘン国際学生映画祭の審査員特別賞を受賞しているほか、“Toutes ces belles promesses”(2003)でジャン・ヴィゴ賞作品賞を受賞しています。本作が第7長編。

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 ・“Pieds nus sur les limaces(Lily Sometimes)”(仏) 監督:ファビアンヌ・ベルトー(Fabienne Berthaud)
 出演:ダイアン・クルーガー、リュディヴィーヌ・サニエ、Denis Menochet、Jean-Pierre Martins
 物語:クララは、将来を嘱望される弁護士と結婚して、幸せな結婚生活を送っていた。しかし、母が死んで、妹リリーの面倒を見なければならなくなる。リリーは、傷つきやすい性格で、誰かが見守ってやらねばならず、彼女のためにクララの生活は大いに負担を強いられることになる。
 監督ファビアンヌ・ベルトー自身の小説の映画化。
 ファビアンヌ・ベルトーは、短編『ファミリー・クリスマス』“Noel en Famille”(2000)がショートショート・フィルム・フェスティバル&アジア2008で上映されているほか、フランス映画祭2006で初長編『フランキー』“Frankie”が上映されています。

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 ・“Un Poison violent”(仏) 監督:Katell Quillevéré
 出演:Clara Augarde、Youen Gourvil Leboulanger、Lio、Stefano Cassetti、Michel Galabru
 物語:14歳のアンナが、寄宿学校から実家に帰ってくる。久々に帰った実家で、彼女は、母と祖父がより信心深い生活に入っていることを知る。彼女はふと父のことを思い出すが、彼女の父はずっと以前に家を出ていて、理由も何も聞かされていなかった。彼女は、自分の心と体が何かを求めているということを感じるが、それが神なのかどうか、確信を持てずにいた。
 監督Katell Quillevéréの最初の短編『ボクにできること』“À bras le corps”(2005)は、監督週間の短編部門で上映されたほか、セザール賞短編映画賞にもノミネートされています(日本ではシネフィル・イマジカにて放映)。本作が彼女の初長編。

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 ・“Illégal”(ベルギー・ルクセンブルグ・仏) 監督:Olivier Masset-Depasse
 出演:Anne Coesens、Alexandre Golntcharov
 物語:タニア(39歳)は、息子のイワンとともに、ベルギーに住んでいる。彼らはロシア系移民だが、身分証明書を持っていない不法滞在者で、滞在8年目にして、ついに移民警察に見つかってしまう。イワンは逃げおおせたものの、タニアはつかまって拘置所に入れられる。彼女は、拘置所が地獄のような場所だと知って、さらなるショックを受けるのだった……。
 監督のOlivier Masset-Depasseは、短編“Chambre froide”(2000)が高く評価され、トロント、ドレスデン、ナミュール、メルボルン、ヴァレンシアなどの映画祭で賞を受賞しています。

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 ・“Little Baby Jesus of Flandr”(ベルギー) 監督:Gust Vandenberghe
 物語:3人の浮浪者が主人公で、彼らはクリスマス・イブにお金と食べ物とお酒を求めて、町を徘徊する。彼らは、森に迷い込み、そこで小さな赤ん坊Jesusの誕生を目撃する。

 ・“Le Quattro volte”(伊・独・スイス) 監督:Michelangelo Frammartino
 物語:カラブリアを舞台にした4つのエピソードが、ドキュメンタリーとフィクションを併用した手法で語られる。年老いたシェパードの最後の日々、牧草地に誕生した新しい生命とその最初の数週間、モミの木の四季、トウヒが石炭に変わるまで。
 監督のMichelangelo Frammartinoは、“Il dono”(2003)で、チブロン、テッサロニキ、ワルシャワなどの映画祭で高い評価を受けた監督。

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 ・“Cleveland vs. Wall Street”(スイス・仏) 監督:Jean-Stéphane Bron
 深刻な金融危機が招いた、クリーブランドでの裁判を扱ったドキュメンタリー。

 ・“Picco”(独) 監督:Philip Koch
 出演:Aram Arami、Joel Basman、Leonie Benesch、Rainer Bock
 物語:ケヴィンは、刑務所に入れられて、アンディー、マルク、トミーと同房になる。刑務所では、暴力が日常茶飯事で、新入りのケヴィンはその犠牲となり、過酷な日々を過ごさなければならなくなる。唯一の救いはトミーで、彼だけがケヴィンに刑務所で行きぬくためのアドバイスをくれるのだった。
 実話に基づく物語。
 Philip Kochの初監督長編。
 この作品は、既に2010年1月に開催されたマックス・オフュルス映画祭で上映されて、Prize of the Minister President of the State of Saarlandを受賞しています。

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 ・“Alting bliver godt igen(Everything Will Be Fine)”(デンマーク・スウェーデン・仏) 監督:Christoffer Boe
 出演:Jens Albinus、Marijana Jankovic、Igor Radosavljevic、Özlem Saglanmak、Paprika Steen
 物語:映画監督のヤコブ・ファルクは、デンマーク兵が捕虜を虐待していることを示す写真を入手する。彼は、リスクを承知で、この事実を公表しようとするが、これは、彼を予想以上の困難に巻き込むことになる……。
 Christoffer Boe監督の第4長編。

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 ・“Ha’Meshotet(The Wanderer)”(イスラエル) 監督:Avishai Sivan
 物語:アイザックは、ユダヤ教の神学校に通う青年で、正統派ユダヤ教に改宗した家族に生まれた唯一の子供でもある。しかし、彼は、自分の信仰に自信を失い、父に怪しい過去があることを知る。彼は、救いを求めて、街の裏通りをさまよう。

 ・“The Light Thief”(キルギスタン) 監督:アクタン・アブディカリコフ(Aktan Arym Kubat)
 物語:旧ソ連の崩壊の影響で、国の経済は破綻し、人々は活気を失い、人を愛することも、生活を楽しむことも忘れてしまっていた。ここに登場したのが、ある電気技師で、彼のおかげで、人々は明かりを取り戻しただけでなく(これまではしょっちゅう停電していた)、生きる喜びと信頼と笑顔をも取り戻していく……。
 日本でも、『ブランコ』(1993)、『あの娘と自転車に乗って』(1998)、『旅立ちの汽笛』(2001)が紹介されているアクタン・アブディカリコフ監督の最新作。

 ・“Tiger Factory”(マレーシア) 監督:Woo Ming jin
 出演:Lai Fooi Mun、パーリー・チュア(Pearlly Chua)
 物語:主人公は日本に行って働くことを夢見る19歳の少女。しかし、彼女にはそうするための元手がない。結局、彼女の叔母にうまく利用されただけで終わる……。
 “Tiger Factory”は、カンヌ国際映画祭に出品された3本目のマレーシア映画で(他の2本は、U-Wei Haji Saari監督の“Kaki Bakar”(1995年/ある視点部門)、Chris Chong監督の“Karaoke”(2009年/監督週間)で、Woo Ming jin監督はこれで3大映画祭を制覇した初めてのマレーシア人監督となった(デビュー作“Monday Morning Glory”(2006)をベルリン国際映画祭のフォーラム部門、“Woman On Fire Looks For Water”(2009)をベネチア国際映画祭Orrizonti部門に出品)。

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 ・“Shit Year”(米) 監督:Cam Archer
 出演:エレン・バーキン、Melora Walters、Luke Grimes
 物語:コリーン・ウエストは、以前は人気のあった女優で、いまはほとんど引退しかけている。かつては情熱を持って仕事をしていたが、それは自分も他人も疲れさせるだけだということに気づいて、すっかり熱意を失ってしまっていた。もうこれで人生もおしまいかという思いは、彼女の心のバランスを崩壊させつつあった……。
 Cam Archerは、短編“Bobbycrush”(2003)が高い評価を受け、2006年にガス・ヴァン・サント・プロデュースにより“Wild Tigers I Have Known”で長編監督デビュー。同作はサンダンス映画祭に出品された。本作は、彼の第2長編で、ある視点部門か監督週間にエントリーされるのではないかと噂されていた作品。

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 ・“Two Gates Of Sleep”(米) 監督:Alistair Banks Griffin
 出演:ブラディ・コーベット、カレン・ヤング、リッチー・モンゴメリー、ダイヴィッソ・コール
 物語:母の死期が近づき、2人の息子は、母の最後の願いを聞いて、彼女を旅に連れ出す。

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 ・“Año bisiesto”(メキシコ) 監督:Michael Rowe
 出演:Monica del Carmen、Gustavo Sánchez Parra
 物語:ラウラは、過去にあったオアハカでの出来事がトラウマになって、いまも孤独な生活を続けている。しかし、アルトゥーロと出会って、彼女の引きこもりの生活にもピリオドが打たれる……。
 Michael Roweの監督デビュー作。本作は、ある種の暴力性を特徴とするメキシコ・ニューウェーブに新たな1ページを付け加える1作、というような紹介のされ方もしています。

 ・“Somos lo que hay(We Are What We Are)”(メキシコ) 監督:Jorge Michel Grau
 出演:Adrián Aguirre、Miriam Balderas、Francisco Barreiro、Carmen Beato
 物語:家長である父親が死に、残された妻と3人の子供は、食べ物を手に入れることすらままならなくなる。
 監督デビュー作。

 ・“Alegria(Joy)”(ブラジル) 監督:Marina Méliande et Felipe Braganca
 物語:夏のリオデジャネイロ。夜の10時でも35度を越す暑さが続いている。16歳のルイーザは、いとこのジョアンの面倒を見ることになる。彼は、Baixada Fluminense地区で、銃声とともに脚に痛みを覚える。それは、彼の新しい恋の始まりでもあった……。
 素人俳優を使い、セミ・ドキュメンタリー風に撮影した作品。

 ・“La Casa muda(The Silent House)”(ウルグアイ) 監督:Gustavo Hernandez
 出演:Florence Colucci、Abel Tripaldi、Gustavo Alonso
 物語:農場で、拷問され、舌を抜かれた2人の男性の死体が見つかったという1944年に実際に起こった事件を映画化した作品。
 72分間をすべてシングル・ショットで撮影した作品(ビデオ・カメラではなく、普通の映画撮影用のカメラでこういうことに挑戦したのはラテンアメリカでは初だとか)。撮影は、たった4日間だそうです。

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 ・“La Mirada invisible(The Invivible Eye)”(アルゼンチン・仏・西) 監督:ディエゴ・レルマン(Diego Lerman)
 物語:1982年、軍事独裁末期のアルゼンチン。マリア・テレサは、学期半ばで教師として中学校に赴任する。主任教授からは、生徒をうまく監督するためには、ありのままに生徒を受け入れるのがいいでしょうというアドバイスを受ける。しかし、彼女は、あるかなきかの喫煙の気配を察し、生徒たちに探りを入れ始める……。
 ディエゴ・レルマンは、初長編『ある日、突然。』“Tan de repente”(2002)が日本でも劇場公開されています。同作は、2002年ロカルノ国際映画祭銀豹賞&観客賞受賞、2002年ハバナ映画祭Grand Coral - First Prize受賞、2002年ウェルバ・ラテンアメリカ映画祭新人監督賞&脚本賞受賞、2003年イスタンブール国際映画祭グランプリ受賞、2002年ブエノスアイレス映画祭観客賞&特別賞&SIGNIS Award - Special Mention受賞、2003年ミラン国際レズビアン&ゲイ・フィルム・フェスティバル グランプリ受賞、その他受賞歴多数。
 本作は、2009年度NHK・サンダンス国際映像作家賞を受賞した“The Discipline Monitor (La Preceptora Nacional)”の映画化。

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 ◆特別上映作品

 ・“Stones In Exile”(英) 監督:スティーヴン・キジャック(Stephen Kijak)
 ローリング・ストーンズのアルバム『Exile On Main Street』(1972)の制作風景を収めたドキュメンタリー。未公開フッテージや写真、インタビューのほか、バンド・メンバーの新たな会話も収録。
 『スコット・ウォーカー 30世紀の男』(2006)のスティーヴン・キジャック監督最新作。
 アメリカではUS Network、イギリスではBBC World Wideでプレミア放映。
 日本では、7月にヤマハミュージックアンドビジュアルズからリシース予定。

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 ・“Boxing Gym”(米) 監督:フレデリック・ワイズマン
 ボクシングを題材として、オースティンで撮影された、ワイズマンの37番目の作品。撮影を終えたワイズマンは、ボクシングにはダンスに通じるものがたくさんあったと発言しています。

 ◆短編部門

 ・“Petit tailleur”(仏) 監督:ルイ・ガレル
 ・“Shadows of Silence”(仏) 監督:Pradeepan Raveendran
 ・“Licht”(オランダ) 監督:Andre Schreuders
 ・“Tre ore(Trois heures)”(伊) 監督:Annarita Zambrano
 ・“Cautare(Quest)”(ルーマニア) 監督:Ionut Piturescu
 ・“Ett tyst barn(A Silent Child)”(スウェーデン) 監督:Jesper Klevenas
 ・“Shikasha”(日) 監督:平林勇
 ・“ZedCrew”(カナダ・ザンビア) 監督:Noah Pink
 ・“Mary Last Seen”(米) 監督:Sean Durkin

 “Shikasha”は、ROBOT製作で、出演は、尾野真千子、堀部圭亮。平林勇監督は、これで、ロカルノ、ベルリンに次いで3度目の国際映画祭参加だそうです。
 監督の公式ブログ「どうでもいい通信」:http://blog.livedoor.jp/hirabayashiisamu/archives/51814066.html

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 例年のカンヌだと、これが初監督だというような未知の監督(だけれど、短編か何かで早くから注目されている監督)の作品とか、短編から初監督長編と着実にキャリアを積んできている期待の俊英の作品とかが、コンペティション部門に何本かはエントリーされているものですが、今年のコンペティション部門のラインナップにはそういう作品が全く見当たらないなあと思っていたら、そういう作品は、ここ、監督週間にゾロゾロ集められていました。

 コンペ部門で上映が決まっている監督ほど有名な監督は1人もしませんが、おっ、この監督の新作がここで上映されるのかとか、へえ〜、こんな作品があるのんだ!というような作品がたくさんあって、上映作品を調べていてもとても面白かったですね。

 日本からの長編作品のエントリーが1本もなかったのは寂しいといえば寂しいですが(日本映画の近作には見るべきものが何もなかったということになるから)、コンペ部門にエントリーされなかったイスラエルやマレーシア、南米といった近年注目の地域からエントリーされていますのもいいですね。

 昨年は、全世界的に女性監督の作品が注目されたのに、コンペ部門には、女性監督の作品が1本もなくて、なんだか保守的なラインナップだなというような印象も受けたのですが、ここ監督週間には全22本の長編作品のうち、女性監督の作品が5本もあります。

 まあ、本体のコンペ部門あっての監督週間なのかもしれませんが、全世界の映画の状況をヴィヴィッドに反映しているのは、コンペ部門より監督週間、ということになるのかもしれません。

 これらの中から、また、秋以降の映画祭を席捲し、各国の映画賞を総なめにするような作品が出てくるのだろうと思われます。

 この監督週間のラインナップに関して書かれた記事には、22本中、21本がワールド・プレミアと書かれていたりしますが、“Alting bliver godt igen(Everything Will Be Fine)”(デンマーク・スウェーデン・仏)がデンマークで劇場公開されているほか、“Picco”(独)が映画祭で上映されているので、ワールド・プレミアは20本になると思うのですが、どうなのでしょうか。

 全22本中11本が、新人監督による作品で(過去最多)、カメラ・ドール対象作品となるようです。

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 *当ブログ記事
 ・カンヌ国際映画祭2010 コンペティション部門 詳細:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201004/article_15.html
 ・カンヌ国際映画祭2010 コンペティション部門以外のラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201004/article_16.html
 ・カンヌ国際映画祭2010 批評家週間ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201004/article_19.html
 ・カンヌ国際映画祭2010 追加上映作品ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201004/article_25.html
 ・映画祭&映画賞スケジュール表 2009年12月〜2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_32.html

 追記:
 ・カンヌ国際映画祭2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_20.html

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