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zoom RSS 第29回イスタンブール国際映画祭 結果発表!

<<   作成日時 : 2010/04/20 06:13   >>

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 第29回イスタンブール国際映画祭の各賞が発表され、映画祭が閉幕しました(4月3日〜18日)。

 【インターナショナル・コンペティション】

 ・“Wszystko, Co Kocham / All That I Love”(ポーランド) 監督:Jacek Borcuch
 ・“Mademoiselle Chambon”(仏) 監督:ステファヌ・ブリゼ)Stéphane Brizé)
 ・“J'ai Tué Ma Mère / I Killed My Mother”(カナダ) 監督:Xavier Dolan
 ・“Contracorriente / Undertow”(ペルー・コロンビア・仏・独) 監督:Javier Fuentes-León
 ・“V.O.S.”(西) 監督:Cesc Gay
 ・“The Last Station”(独・英) 監督:マイケル・ホフマン
 ・『ヴィサージュ』“Lian / Face”(台湾・仏・ベルギー・オランダ) 監督:ツァイ・ミンリャン
 ・“Phobidilia”(イスラエル) 監督:Yoav Paz、Doron Paz
 ・“Gainsbourg (Vie Heroique)”(仏・米) 監督:Joann Sfar
 ・“Nowhere Boy”(英・カナダ) 監督:サム・テイラー・ウッド
 ・“De Helaasheid Der Dingen / The Misfortunates”(ベルギー) 監督:Felix van Groeningen
 ・“Howl”(米) 監督:Robert Epstein、Jeffrey Friedman

 ◆グランプリ (ゴールデン・チューリップ賞/Golden Tulip)
 ◎“De Helaasheid Der Dingen / The Misfortunates”(ベルギー) 監督:Felix van Groeningen
 物語:13歳の少年と、その父親と3人のおじの物語。父とおじたちはいずれも大酒飲みで、手がつけられなかったが、みんな愉快で、ロイ・オービソンが大好きだった……。
 カンヌ国際映画祭2009 監督週間出品。

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 ◆審査員特別賞
 ◎サンドリーヌ・キベルラン “Mademoiselle Chambon”(仏)
 物語:ジャンは、よき夫であり、よき父親であり、よき小学校の先生であって、平凡な日常に幸せを感じる平凡な男性だった。しかし、息子を学校に迎えに行って、息子の担任マドモワゼル・シャンボンに出会ったことから彼の運命が変わる……。
 出演:ヴァンサン・ランドン、サンドリーヌ・キベルラン、Aure Atika
 セザール賞2010 脚色賞受賞。

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 ◆国際批評家連盟賞 インターナショナル・コンペティション部門
 ◎“Mademoiselle Chambon”(仏)

 ◆ピープルズ・チョイス・アワード インターナショナル・コンペティション部門
 ◎“J'ai Tué Ma Mère / I Killed My Mother”(カナダ)

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 物語:16歳のユベールは、クールで、静かな少年だが、母親のことが大嫌いで、いつもケンカばかりしていた。彼は、母のプラスチックの家具を選ぶセンスも気に入らなかったし、日焼けサロンに通うようなライフスタイルも嫌いだった。ある日、ユベールは、学校で、母親について作文を書けと言われ、何も書くことを思いつけず、作文の中で母親が死んでいることにしてしまう。母子の諍いはエスカレートし、母は彼を寄宿学校に送ることに決める。ユベールは抵抗するが、母とは離婚していたユベールの実父も生活環境が変わるのもいいだろうと賛成する。しかし、母子の諍いはほぐれず、むしろ膠着状態に陥る……。
 若きXavier Dolanの自伝的作品で、監督自身が監督・脚本・主演の3役を務める。
 カンヌ国際映画祭2009 監督週間上映作品。アート・シネマ賞&若者の視点賞(Regards Jeunes Prize&SACD Prize受賞。
 パリ映画祭2009 Les avant-premières部門で上映。
 トロント国際映画祭2009 SPECIAL PRESENTATIONS部門で上映。
 バンコク国際映画祭2009 スペシャル・メンション。
 バンクーバー国際映画祭2009 最優秀カナダ映画。
 サテライト・アワード2009 外国語映画賞ノミネート。
 アカデミー賞2010外国語映画賞カナダ代表。

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 【ナショナル・コンペティション】

 ・“Min Dît - Ben Gördüm/ The Children Of Diyarbakir”(トルコ・独) 監督:Miraz Bezar
 ・“Denizden Gelen / Brought By The Sea”(トルコ) 監督:ネスリ・チョルゲチェン(Nesli Çölgeçen)
 ・“Kiskanmak / Envy”(トルコ) 監督:ゼキ・デミルクブズ(Zeki Demirkubuz)
 ・“Aci Aşk / Love, Bitter”(トルコ) 監督:A. Taner Elhan
 ・“Neşeli Hayat / Jolly Life”(トルコ) 監督:Yılmaz Erdoğan
 ・“Karanliktakiler / In Darkness”(トルコ) 監督:Çağan Irmak
 ・“Büyük Oyun / A Step Into The Darkness”(トルコ) 監督:Atıl İnaç
 ・“Bal / Honey”(トルコ・独) 監督:Semih Kaplanoğlu
 ・“Vavien”(トルコ) 監督:Yağmur Taylan、Durul Taylan
 ・“Ses / The Voice”(トルコ) 監督:Ümit Ünal
 ・“Beş Şehir / Five Cities”(トルコ) 監督:Onur Ünlü

 ◆最優秀作品賞(The Golden Tulip Best Film Award)
 ◎“Vavien”(トルコ) 監督:Yağmur Taylan 、Durul Taylan
 物語:Celalは、不幸な結婚生活を送っていて、ナイトクラブに勤めるSibelに恋していた。彼は、弟と電器店を営んでいたが、経営が思わしくなく、大きな借金を抱え込んでいた。妻には、ドイツに住む父親から送られた貯金があるはずで、これが手に入れば、うまく危機を乗り越えられるはずだと考え、彼はある計画を練る……。

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 ◆最優秀監督賞
 ◎Miraz Bezar “Min Dît - Ben Gördüm / The Children of Diyarbakir”(トルコ・独)
 物語:1990年代のクルディスタン。10歳の少女とその弟の両親が彼らの見ている前で軍隊に殺され、頼る人もない二人は、彼らだけで生き抜かなければならなくなる。
 サンセバスチャン国際映画祭2009 GAZTEA Youth Award受賞。

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 ◆最優秀男優賞
 ◎Tansu Biçer “Beş Şehir / Five Cities”(トルコ)

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 ◆最優秀女優賞
 ◎Şenay Orak. “Min Dît - Ben Gördüm / The Children of Diyarbakir”(トルコ・独)

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 ◆最優秀脚本賞
 ◎Engin Günaydin “Vavien”(トルコ)

 ◆最優秀撮影監督賞
 ◎Bariş Özbiçer “Bal / Honey”(トルコ・独)
 物語:ヤクプは養蜂家で、森の中で蜂を飼っている。6歳の息子ユスフは、神秘的な森が大好きだったし、そこで父親に遊んでもらうことを楽しみにしていた。ところが、ある日、蜂たちが忽然と姿を消す。そして、ヤクプ本人も行方知れずになる。妻は夫の身を案じるが、さらに心配なことに、それ以来、ユスフが口を利けなくなってしまう……。
 ベルリン国際映画祭2010 金熊賞&エキュメニカル審査員賞受賞。

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 ◆最優秀音楽賞
 ◎Mustafa Biber “Min Dît - Ben Gördüm / The Children of Diyarbakir”(トルコ・独)

 ◆審査員特別賞
 ◎“Bal / Honey”(トルコ・独)

 ◆国際批評家連盟賞 ナショナル・コンペティション部門
 ◎“Vavien” 監督:Yağmur Taylan 、Durul Taylan

 ◆ピープルズ・チョイス・アワード ナショナル部門
 ◎“Bal / Honey”(トルコ・独)

 【その他の賞】

 ◆The Face Award(Council of Europe Film Award)
 ◎“Ajami”(イスラエル・独)  監督:Scandar Copti、Yaron Shani
 物語:ヤッファのAjamiは、人種のるつぼで、ユダヤ教徒、イスラム教徒、キリスト教徒が入り乱れて暮らしていた。13歳のナスリとその兄オマールは、叔父が名門の一員を痛めつけたのを見た後、びくびくして暮らしていた。パレスチナ難民であるマレクは母の手術代を稼ぐために違法労働をしていた。パレスチナ人のビンジはユダヤ人のガールフレンドと明るい未来を夢見ていた。ユダヤ人の警察官ダンドは、兵士になった後、行方不明になった弟を捜していた……。
 2009年イスラエル・アカデミー賞9部門ノミネート。
 カンヌ国際映画祭2009 監督週間上映作品。カメラドール・スペシャル メンション。
 エルサレム映画祭2009 Wolgin Award長編部門 作品賞受賞。
 トロント国際映画祭2009 上映作品。
 ロンドン映画祭2009 第1回監督賞。
 米国アカデミー賞2010外国語映画賞イスラエル代表。
 ヨーロッパ映画賞2009 ディスカバリー賞ノミネート。
 モンペリエ地中海映画祭2009 グランプリ。

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 ◆The Face Award審査員特別賞
 ◎“The Day God Walked Away”(仏・ベルギー)  監督:Philippe van Leeuw

 ◆製作支援賞(Meetings On The Bridge/ Feature Film Project Development Workshop Awards)
 ◎“Babamın Sesi / Voice of My Father” Orhan Eskiköy、Zeynel Doğan

 ◆生涯貢献賞
 ◎マルコ・ベロッキオ
 ◎クラウス・マリア・ブランダウアー

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 ◆名誉賞(Cinema Honorary Awards)
 ◎Mevlut Koçak(編集)
 ◎Feyzi Tuna(監督)
 ◎Kadir İnanır(俳優)

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 ナショナル・コンペティションの方はともかく、インターナショナル・コンペティションには、多くの映画祭をまわり、各国の映画賞レースを賑わわせていたような作品がいくつも顔を出しています。

 アメリカとイギリスの映画賞レースを争っていた“The Last Station”と“Nowhere Boy”、フランスの映画賞レースに顔を出していた“Mademoiselle Chambon”、2009年度カナダ映画界に旋風を巻き起こした“J'ai Tué Ma Mère”、アジアの映画賞でいくつもの賞を受賞した『ヴィサージュ』、米国アカデミー賞2010外国語映画賞ベルギー代表の“The Misfortunates”、マル・デル・プラタ国際映画祭2009で脚本賞とSIGNIS賞スペシャル・メンションを受賞した“V.O.S.”、そしてサンダンス映画祭2010で上映された“Wszystko, Co Kocham / All That I Love”と“Contracorriente / Undertow”と“Howl”……。

 エントリー作品のプレミア度は高くなく、国際的にもよく知られた監督は、ツァイ・ミンリャンしかいませんが、既にある程度の評価を得たクオリティーの高い作品ばかりが選ばれていて、見ごたえのあるラインナップになっています。

 このうち、“Contracorriente / Undertow”は、サンダンス映画祭2010とマイアミ国際映画祭2010とグアダラハラ国際映画祭2010でそれぞれ観客賞を受賞した作品で、ちょっと気が早いですが、今年の映画賞レースに確実に顔を出すにちがいない作品(コロンビア映画として)になっています。

 トルコ映画の方は、近年、活発な動きを見せているらしく、昨年、いくつかの映画祭で特集が組まれていましたが、その中でも既に話題になっている“Min Dît”(サンセバスチャン国際映画祭2009 GAZTEA Youth Award受賞、ハンブルグ・フィルム・フェスト2009 The young talents award Die Elfe受賞)と“Bal / Honey”(ベルリン国際映画祭2010金熊賞&エキュメニカル審査員賞受賞)が順当に受賞を重ねています。

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 コンペ部門以外の部門もかなり充実していて、以下のようなプログラムが組まれています。

 ・新旧トルコ映画の特集(Turkish Cinema 2009-2010、Turkish Classics Revised)

 ・特別招待作品を上映する Akbank Gala部門
 『ジュリー&ジュリア』、『イングル・マン』、『リミッツ・オブ・コントロール』、“When We Leave”、“Greenberg”、“Mr.Nobody”、“Chloe”、“Me And Orson Wells”、“Life During Wartime”

 ・各国の映画祭で話題になった作品を上映する From The World Of Festivals部門
 “Fish Tank”、“La Pivellina”、“The Army of Crime”、“Rage”、“Levanon”、“La Journee de la Jupe”、『母なる証明』、『春風沈酔の夜』『ハデウェイヒ』、そして『空気人形』など。

 ・巨匠の作品を上映する Challenging The Years部門
 『勝利を』、“Persecution”、『風にそよぐ草』、『小さな山のまわりで』、『バッド・ルーテナント』。

 ・若い映画作家の作品を上映する Young Masters部門
 “Nothing Personal”、“Karaoke”、“Huacho”、“Eyes Wide Open”など。

 ・エストニア・アニメーション特集

 ・子供向けプログラム Kid’s Menu部門
 『よなよなペンギン』など。

 ・ベテラン監督のデビュー作を上映する A Good Start:Best Debuts Of The Last 30 Years部門
 『レザボア・ドッグス』、『スウィーティー』、『ブラッド・シンプル』、『セブンs・コンチネント』、『エレメント・オブ・クライム』。

 ・中東と北アフリカ出身の映画監督の特集 Enchanting Mutineers: A Showcase Of Independent Filmmakers From The Middle East And North Africa
 “Helioplis”、“Amereeka”、“Gabbla”など。

 ・エリア・スレイマン特集

 ・ジョセフ・ロージー特集

 日本映画の上映は、『空気人形』と『よなよなペンギン』の2作品だったようです。

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 *当ブログ記事
 ・映画祭&映画賞スケジュール表 2009年12月〜2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_32.html

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