海から始まる!?

アクセスカウンタ

zoom RSS 第25回グアダラハラ国際映画祭 結果発表!

<<   作成日時 : 2010/03/22 12:46   >>

トラックバック 0 / コメント 2

 第25回グアダラハラ国際映画祭の各賞が発表になりました。(会期は3月12日〜19日)

 グアダラハラ国際映画祭というのは、メキシコのグアダラハラで毎年3月に開催される映画祭で、ラテン・アメリカ映画を上映する映画祭として世界でも屈指であり、特にメキシコ映画に関しては、新作映画のショーケースという機能も果たしています。

 上映部門には、コンペティション部門と非コンペティション部門があり、コンペティション部門には、イベロアメリカ映画の長編フィクション、メキシコ映画の長編フィクション、イベロアメリカ映画のドキュメンタリー、メキシコ映画のドキュメンタリー、イベロアメリカ映画の短編映画、メキシコ映画の短編映画、メキシコ映画の短編アニメーションという7つの部門で構成されています。

 昨年の受賞作には、“The Maid(La Nana)”や『悲しみのミルク』があり、こういうことからも、グアダラハラ国際映画祭は、上映されるべきラテン・アメリカ映画やメキシコ映画をいちはやく上映し、それにきちんとした評価を与えている、ということが見て取れます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 【イベロアメリカ長編フィクション・コンペティション】

 ◆審査員グランプリ
 ◎“Retratos en un mar de Mentiras(Portraits in a Sea of Lies)”(コロンビア) 監督:Carlos Gaviria

 ◆監督賞
 ◎セバスチャン・コルデロ(Sebastian Cordero) 『激情』“Rabia”(メキシコ・西・コロンビア)

画像

 ◆審査員特別賞
 ◎フアン・カルロス・ヴァルデヴィア(Juan Calros Baldivia) 『ボリビア南方の地区にて』“Zona Sur”(ボリビア)

 『ボリビア南方の地区にて』は、米国アカデミー賞2010外国語映画賞ボリビア代表。

 ◆男優賞
 ◎パスクアル・ロアイサ(Pascual Loayza) 『ボリビア南方の地区にて』“Zona Sur”
 ◎グスターボ・サンチェス・パラ(Gustavo Sanchez Parra) 『激情』“Rabia”

 グスターボ・サンチェス・パラは、『アモーレス・ペロス』『カーサ・エスペランサ』『kクァクタス・ジャック』などで知られる男優。

 ◆女優賞
 ◎Paora Baldion “Retratos en un mar de Mentiras(Portraits in a Sea of Lies)”

画像

 ◎Alma Blanca “La Yuma”(仏・メキシコ・西・ニカラグア)(監督:Florence Jaugey)

 ◆脚本賞
 ◎『ボリビア南方の地区にて』“Zona Sur”

 ◆撮影賞
 ◎“Rabia”
 ◎“Os famosos e os duendes de la muerte (The Famous and the Dead) ”(ブラジル・仏)(監督:Esmir Filho)

 ◆第1回作品賞(First Work Award:第2回監督作品までが対象)
 ◎“La Yuma”

 ◆観客賞(Public-Millennium Award for Best Feature Latin American Fiction)
 ◎“Os famosos e os duendes de la muerte (The Famous and the Dead) ”

 ◆ゴールデン・グローブ賞外国映画賞推薦作品
 ◎“Retratos en un mar de Mentiras(Portraits in a Sea of Lies)”
 ◎“Rabia”

 ◆国際批評家連盟賞 第1回作品賞
 ◎“Os famosos e os duendes de la muerte (The Famous and the Dead) ”
 ◎“Rompecabezas(Puzzle)”(アルゼンチン) 監督:Natalie Smirnoff

 ◆Iberoamerican Film Prize Distribution
 ◎“Retratos en un mar de Mentiras(Portraits in a Sea of Lies)” 

 【メキシコ映画長編コンペティション】

 ◆審査員グランプリ
 ◎“Perpetuum Mobile”(カナダ・メキシコ) 監督:Nicolas Pereda

 ◆監督賞
 ◎カルロス・カレラ “De la infancia(Of Childhood)”(メキシコ)

画像

 ◆男優賞
 ◎Damian Alcazar “De la infancia(Of Childhood)”

画像

 ◎Unax Ugalde “Cefalopodo”(メキシコ)(監督:Ruben Imaz)

 ◆女優賞
 ◎Ursula Pruneda “Perpetuum Mobile”

画像

 ◆脚本賞
 ◎“Las Buenas Hierbas(The Good Herbs)”(メキシコ)(監督:María Novaro)

 ◆撮影賞
 ◎“Las Buenas Hierbas(The Good Herbs)”

 ◆第1回作品賞(First Work Award:第2回監督作品までが対象)
 ◎“Cefalopodo” 監督:Ruben Imaz

 ◆観客賞(Audience Award for Best Feature Cinecolor Mexico Mexican Fiction)
 ◎“Las Buenas Hierbas(The Good Herbs)”

 ◆ヤング審査員賞(Mezcal Award)
 ◎“Las Buenas Hierbas(The Good Herbs)”

 ◆ゴールデン・グローブ賞外国映画賞推薦作品
 ◎“Perpetuum Mobile”
 ◎“Las Buenas Hierbas(The Good Herbs)”

 ◆Award 'Warrior of the Press'
 ◎“De la infancia(Of Childhood)”

 【イベロアメリカ・ドキュメンタリー・コンペティション】

 ◆グランプリ
 ◎“Entre a luz e a sombra(On The Edge of Light and Shadow)”(ブラジル) 監督:Luciana Burlamaqui

 ◆審査員スペシャル・メンション
 ◎“Cuchillo de Palo (108)”(西) 監督:Renato Costa

 ◆Feisal Priza(ラテン・アメリカ映画学校賞アメリカA Prize from Latin American Film Schools)
 ◎“Cuchillo de Palo (108)”(西) 監督:Renato Costa

 ◆Diversity Awards
 ◎“Terras(Lands)”(ブラジル) 監督:Maya Da Rin

 【メキシコ映画ドキュメンタリー・コンペティション】

 ◆グランプリ
 ◎“Presunto Culpable(Presumed Guilty)”(メキシコ) 監督:Roberto Hernández、Geoffrey Smith

 ◆Feisal Priza(ラテン・アメリカ映画学校賞アメリカA Prize from Latin American Film Schools)
 ◎“La Revuelta de las Batas Blancas(White Memory)”(メキシコ・ベネズエラ) 監督:Alex Alberet

 ◆スペシャル・メンション
 ◎“La Pequena Semilla en El Asfalto(The Little Seed in The Asphalt)”(メキシコ) 監督:Pedro Daniel López

 ◆Honorable Mention
 ◎“Havanyork”(メキシコ) 監督:Luciano Larobina
 ◎“Perdida(Lost in Time)”(メキシコ・西) 監督:Viviana García Besné

 【イベロアメリカ短編映画コンペティション】

 ◆グランプリ
 ◎“Alijuna”(コロンビア) 監督:Cristina Esconda

 ◆スペシャル・メンション
 ◎“Lupano Leyva”(メキシコ) 監督:Felipe Gómez

 【メキシコ映画短編映画コンペティション】

 ◆グランプリ
 ◎“Si Maneja De Noche, Procure Ir Acompañado”(メキシコ) 監督:Isabel Muñoz Cota

 【メキシコ短編アニメーション・コンペティション】
 ・“Luna”(メキシコ) 監督:Raúl Cárdenas、Rafael Cárdenas

 【特別賞・名誉賞】

 ◆Mayahuel de Plata (Silver Mayahuel)
 ◎Maria Rojo(メキシコ映画のプロモーター)

画像

 ◆グアダラハラ賞(Guadalajara Prize)
 ◎ロドリゴ・ガルシア

 ◆グアダラハラ国際賞(Guadalajara International Prize)
 ◎マット・ディロン

画像

 ◆Silver Mayahuel
 ◎アニエス・ヴァルダ

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 日本でも3作品が紹介されているカルロス・カレラと、東京国際映画祭2009でも上映された『ボリビア南方の地区にて』が目につくくらいで、あとは、なじみのない作品、なじみのない監督ばかりです。

 その中でも、いくかの作品が複数の部門で受賞を果たしているのが注目されます。(下記参照)

 今年は、先行する3つの映画祭、サンダンス映画祭、ロッテルダム国際映画祭、ベルリン国際映画祭で、ラテン・アメリカ圏の作品がいくつか賞を受賞しているのですが、それらに関してチェックしてみると――

 ・サンダンス映画祭 監督賞:『ボリビア南方の地区にて』〜上記の通り。

 ・サンダンス映画祭 撮影賞:“The Man Next Door/El hombre de al lado”(隣人の男)(アルゼンチン) 監督:Mariano Cohn、Gaston Duprat〜未上映

 ・サンダンス映画祭 観客賞:“Contracorriente (Undertow)”(引き波)(コロンビア・仏・独・ペルー) 監督・脚本:Javier Fuentes-Leon〜未上映

 ・ロッテルダム国際映画祭 タイガー・アワード:“Agua fría de mar (Cold water of the Sea)”(コスタリカ・仏・西・オランダ・メキシコ/2010) 監督:Paz Fábrega〜イベロアメリカ長編フィクション・コンペティション部門で上映。無冠。

 ・ロッテルダム国際映画祭 タイガー・アワード:“Alamar(To the Sea)”(メキシコ/2009) 監督:Pedro Gonzalez-Rubio〜アウト・オブ・コンペティション部門で上映。

 ・ロッテルダム国際映画祭 The KNF賞(オランダ映画ジャーナリスト・サークル賞)
 ◎“Norteado”(メキシコ) 監督:Rigoberto Pérezcano〜アウト・オブ・コンペティション部門で上映。

 ・ベルリン国際映画祭 フォーラム部門 国際批評家連盟賞:“El vuelco del cangrejo (Crab Trap)”(コロンビア・仏) 監督:Oscar Ruíz Navia〜未上映

 注目作品は、まあまあ押さえている、と言っていいでしょうか。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 上記、受賞作の中からいくつか注目作品を簡単に紹介しておきます。

 ・“Retratos en un mar de Mentiras(Portraits in a Sea of Lies)” (コロンビア)
 監督:Carlos Gaviria
 物語:祖父が土砂崩れの犠牲になって死んだ後、女性写真家のハイロは、おしのいとこマリーナと、以前に住んでいた町へと旅をすることにする。しかし、ボゴタから海へと向かう旅は、彼女にとって、過去の心の傷をえぐるようなものであった。旅が終わりに近づいた頃、彼らは、民兵につかまってしまう。

画像

 ・ “La Yuma” (仏・メキシコ・西・ニカラグア)
 監督:Florence Jaugey
 物語:現在のマナグア。ラ・ユーマは、スラム育ちで、ストリート・ファイトばかりしている。彼女の家庭は冷え切っていて、女子ボクサーになることのみを夢見ていた。そんな彼女は、ジャーナリズム専攻の学生エルネストと出会い、恋に落ちる。しかし、全く境遇の異なる2人は、結局は、育ちや考え方の違いから激しく衝突する……。

画像

 ・ “Os famosos e os duendes de la muerte (The Famous and the Dead) ” (ブラジル・仏)
 監督:Esmir Filho
 物語:ミスター・タンバリンマンとは、ブラジルに住む、16歳のボブ・ディラン・ファンにつけられたあだなで、彼の夢は、いつかボブ・ディランのライブに行くことだった。彼は、音楽の好みも、生活習慣も同世代の少年たちとは全く違っていて、学校ではすっかり浮いた存在になっていた。彼の母は、そんなことは、思春期によくある、はしかのようなものだというくらいにしか考えていなかったが、それは大きな間違いだった……。

画像

 ・ “Perpetuum Mobile” (カナダ・メキシコ)
 監督:Nicolas Pereda
 物語:ガビーノは、引越し屋をして生計を立てていた。彼は、母と2人暮らしだったが、母は、家を出たきり、ちっとも寄りつかない兄ミゲルのことを愛していた。ある日、ガビーノの祖母が、アパートで死んで2週間も経ってから発見される……。

画像

 ・ “Cefalopodo” (メキシコ)
 監督:Ruben Imaz
 物語:28歳で、絵描きのセバスチャンは、最近ガールフレンドを失ったばかり。傷心の彼は、旅をすることで癒そうとするが、コルテス海までやってきた時に、なぜか巨大イカにとりつかれてしまう。

画像

 ・“Las Buenas Hierbas(The Good Herbs)”(メキシコ)
 監督:María Novaro
 物語:ダリアは、息子のコシモと2人暮らしで、父から財政的支援を受けている。しかし、母がアルツハイマー病を発症したために、生活が根底から覆ってしまう。

画像

 ん〜、シノプシスを読んだ限りでは、そんなに何部門も受賞するような作品とも思えないような作品ばかりですが、個人的に、ちょっと観てみたいと思ったのは、“La Yuma”と“Las Buenas Hierbas(The Good Herbs)”くらいでしょうか。これら2作品だったら、なんらかの形で日本に紹介されてもいいのではないかと思います。

 *参照サイト
 ・THR:http://www.hollywoodreporter.com/hr/content_display/world/news/e3id96098b1ed5efecd1c997f0ac845630c
 ・Latin America Film:http://latinamericanfilm.wordpress.com/2010/03/20/guadalajara-film-festival-fetes-%E2%80%9D-retratos-en-un-mar-de-mentiras%E2%80%9D/
 ・La Jornada Jalisco:l http://www.lajornadajalisco.com.mx/2010/03/20/index.php?section=cultura&article=014n1cul
 ・Escribiendo Cine:http://www.escribiendocine.com/noticias/festival-de-cine-de-guadalajara-toda-la-premiacion

 ※公式サイトがプレス・リリースを出していないためか、受賞結果を報じているサイトによって、受賞結果や受賞内容が微妙に食い違ってしまっていますが、ここではメキシコの映画サイトの報道内容に従っています。

 *この記事がなかなか興味深かった!と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。
 ↓ ↓ ↓ ↓
 画像
 ↑ ↑ ↑ ↑
 応援してね!

 *当ブログ記事
 ・2009年度映画賞レース スケジュール表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_32.html

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
どうも初めまして。
時々拝見させてもらっていますが、
リサーチの詳細ぶりにいつも驚くと共に、
大変参考にもなっているので有り難く思っています。
さて、今回の記事の中で触れられている監督賞と男優賞を受賞した
セバスチャン・コルデロ(『タブロイド』)の『RABIA(激情)』ですが、
『ボリビア南方の地区にて』同様 昨年の東京国際映画祭の
コンペ部門で上映されて審査員特別賞を受賞しています。
機会があって見ることができましたので、ご報告まで。
トモ
2010/03/25 22:32
トモさま
セバスチャン・コルデロという名前には聞き覚えがあるとは思っていたのですが、うっかりしていました。
そうか、“Rabia”って『激情』だったんですね。
さっそく邦題を添えさせていただきます。
ありがとうございました。
umikarahajimaru
2010/03/25 22:49

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
第25回グアダラハラ国際映画祭 結果発表! 海から始まる!?/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる