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zoom RSS 島田雅彦映画化作品とか スイス映画賞2010 発表!

<<   作成日時 : 2010/03/12 02:02   >>

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 スイス映画賞2010が発表されました。(3月6日)

 スイス映画賞は、映画産業の規模を反映してか、わりとシンプルな映画賞で、監督賞もなく(たぶん作品賞と兼ねているのでしょう)、男優賞と女優賞も1つずつしかありません。

 少ない作品で、少ない部門賞を争うというのが、スイス映画賞の現状のようです。

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 ◆作品賞(Best Fiction Film)
 ・“Cargo” 監督:Ivan Engler、Ralph Etter
 ◎“Coeur Animal / Animal Heart” 監督:Séverine Cornamusaz
 ・“Complices” 監督:Frédéric Mermoud
 ・“Giulias Verschwinden / Julia's Disappearance” 監督:クリストフ・シャオプ(Christoph Schaub)
 ・“Tannöd / The Murder Farm” 監督:ベティナ・オルベリ(Bettina Oberli)

 “Cargo”は、シッチェス国際ファンタスティック映画祭2009 パノラマ部門出品作品。
 “Coeur Animal / Animal Heart”は、モントリオール世界映画祭2009 コンペティション部門出品。マンハイム・ハイデルベルク国際映画祭2009 審査員スペシャル・メンション、国際批評家連盟賞、エキュメニカル審査員賞受賞。
 “Complices”は、ロカルノ国際映画祭2009 インターナショナル・コンペティション出品作品。
 クリストフ・シャオプは、『鳥の巣 北京のヘルツォーク&ド・ムーロン』の監督。
 ベティナ・オルベリは、『ひとすじの温もり』(2002)、『マルタのやさしい刺繍』(2006)の監督。

 ◆男優賞(Best Actor)
 ◎Antonio Buil “Coeur animal / Animal Heart”
 ・レーランド・ウィーズネッカー(Roeland Wiesnekker) “Der Fürsorger”(監督:ルッツ・コーネルマン(Lutz Konermann))
 ・ブルーノ・ガンツ “Giulias Verschwinden / Julia's Disappearance”

 レーランド・ウィーズネッカーは、『厨房で逢いましょう』などに出演しています。

 ◆女優賞(Best Actress)
 ◎Marie Leuenberger “Die Standesbeamtin / Will You Marry Us?”(監督:Micha Lewinsky)
 ・ズニー・メレス(Sunnyi Melles) “Giulias Verschwinden / Julia's Disappearance”
 ・Melanie Winiger “Sinestesia”(監督:Erik Bernasconi)

 “Die Standesbeamtin / Will You Marry Us?”は、モントリール世界映画祭2009 コンペティション部門出品。女優賞受賞(Marie Leuenberger)。
 ズニー・メレスは、『パラダイス』(1986)、『マーシェンカ』(1987)などで知られる女優。

 ◆ブレクスルー・パフォーマンス賞(Best Emerging Actor or Actress)
 ・Jennifer Mulinde-Schmid “Die Standesbeamtin / Will You Marry Us?”
 ◎Uygar Tamer “Dirty Money”(監督:Dominique Othenin-Girard)
 ・Giorgia Würth “Sinestesia”

 ◆脚本賞(Best Screenplay) Directed by Film
 ◎Frédéric Mermoud “Complices”
 ・マルタン・シュテール(Martin Suter) “Giulias Verschwinden / Julia's Disappearance”
 ・Erik Bernasconi “Sinestesia”

 マルタン・シュテールは、『デジャヴ』(1987)、『季節のはざまで』(1982)、『ベレジーナ』(1999)などダニエル・シュミット作品で知られる脚本家。

 ◆作曲賞(Best Film Score)
 ・Balz Bachmann “Giulias Verschwinden / Julia's Disappearance”
 ・The Young Gods “L'enfance d'Icare”(監督:)
 ◎Norbert Möslang “The Sound of Insects”(監督:Peter Liechti)

 ◆ドキュメンタリー賞(Best Documentary)
 ◎“Die Frau mit den 5 Elefanten / The Woman With The 5 Elephants” 監督:Vadim Jendreyko
 ・“Rocksteady” 監督:Stascha Bader
 ・“Sounds and Silence” 監督:Peter Guyer、Norbert Wiedmer
 ・“Space Tourists” 監督:クリスチャン・フレイ(Christian Frei)
 ・“The Sound of Insects” 監督:Peter Liechti

 “Die Frau mit den 5 Elefanten / The Woman With The 5 Elephants”は、ヨーロッパ映画賞2009 ドキュメンタリー賞ノミネート。
 “Sounds and Silence”は、ロカルノ国際映画祭2009 ピッツァ・グランデ部門上映作品。
 “Space Tourists”は、サンダンス映画祭2010 出品作品。監督賞受賞。クリスチャン・フレイは、『戦場のフォトグラファー ジェームズ・ナクトウェイの世界』の監督。
 “The Sound of Insects”は、ヨーロッパ映画賞2009 ドキュメンタリー賞受賞。

 ◆短編映画賞(Best Short Film) Directed by Film
 ・“A côté” Basil Da Cunha
 ◎“Las Pelotas” Chris Niemeyer
 ・“Nid hei cho” Thaïs Odermatt
 ・“Schonzeit” Irene Ledermann
 ・“Zahn um Zahn” Ivana Lalovic

 “A côté”、“Las Pelotas”、“Schonzeit”は、ロカルノ国際映画祭2009 レパード・オブ・トゥモロー部門出品作品。

 ◆審査員特別賞(Special Jury Prize)
 ◎Stéphane Kuthy(撮影) “Tannöd”

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 最初に、このリストを見た時は、まるでととっかかりがないかなという感じもしたのですが、調べてみるとけっこういろいろと日本公開作がつながってきて、「まるで知らない国の映画賞」という感じでもなくなりました。
 「スイス映画」と言われても、あまりピンとこないかもしれませんが、故ダニエル・シュミットやアラン・タネール、ゴダールをはじめ、日本に紹介されているスイスの監督は何人かいますから、そうした監督や出演者の作品を通して、日本と接点のあるキャストやスタッフが少なからずいる、ということになります。

 今年の、主な作品のノミネート&受賞結果は以下の通りです。

 ・“Giulias Verschwinden / Julia's Disappearance”(0/5):作品・男優・女優・脚本・作曲
 ・“Sinestesia”(0/3):女優・ブレイク・脚本
 ・“Coeur Animal / Animal Heart”(2/2):作品・男優
 ・“Complices”(1/2):作品・脚本
 ・“Die Standesbeamtin / Will You Marry Us?”(1/2):女優・ブレイク
 ・“The Sound of Insects”(1/2):作曲・ドキュメンタリー
 ・“Cargo”(0/1):作品
 ・“Tannöd”(0/1):作品
 ・“Dirty Money”(1/1):ブレイク

 今年は、ノミネーションでは、“Giulias Verschwinden”が5部門で最多ノミネートとなり、“Sinestesia”がそれに続いていましたが、この上位2作品は無冠に終わり、そのほかの作品で各賞を分け合う結果となりました。

 日本で紹介されてもいいなと思うのは、島田雅彦作品を原作とする“The Sound of Insects”か、ここでは無冠に終わった“Space Tourists”あたりでしょうか。どちらもドキュメンタリー作品ですが、ちょっと面白そうです。

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 以下に、ノミネート&受賞作品のいくつかを簡単に紹介しておきたいと思います。

 ・“Giulias Verschwinden / Julia's Disappearance”
 監督:クリストフ・シャオプ(Christoph Schaub)
 出演:ブルーノ・ガンツ、ズニー・メレス
 物語:ジュリアは50歳の誕生日を迎えようとしていたが、なぜか自分が透明人間になったかのように感じ始める。バスに乗っても他の乗客はまるで彼女がいないように振舞うのだった……。
 監督のクリストフ・シャオプは、『鳥の巣 北京のヘルツォーク&ド・ムーロン』の監督。
 ロカルノ国際映画祭2009 ピアッツァ・グランデ部門観客賞受賞。

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 ・“Cœur Animal /Animal Heart” (スイス・仏)
 監督:Séverine Cornamusaz
 出演:Antonio Buil、Pierre-Isaie Duc、Camille Japy、Franziska Kahl
 物語:ポールとロジーヌは、夫婦で、スイスの山間の村に住んでいる。ポールは、妻に対して動物以下の扱いしかしてこなかったが、妻が死にかけてはじめて、いかに妻が大切な存在であったかに気づく……。
 監督のSéverine Cornamusazは、これまでいつくかの短編を発表しているが、長編はこれが初めて。
 モントリオール世界映画祭2009 コンペティション部門出品。マンハイム・ハイデルベルク国際映画祭2009 審査員スペシャル・メンション、国際批評家連盟賞、エキュメニカル審査員賞受賞。

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 ・“Die Standesbeamtin /Will You Marry Us?” (スイス)
 監督:Micha Lewinsky
 出演:Marie Leuenberger、Dominique Jann、Oriana Schrage、Beat Schlatter
 物語:市民事務官として採用されたラヘルの元に、幼なじみのベンが現れる。ラヘルも年を重ねて、もはや「愛こそ人生」などとは思っていなかったが、彼の登場で「愛」とはどういうものであったのかを思い出す。ラヘルは既婚であったが、そんな彼女にベンは求愛を始める……。
 Micha Lewinskyは、2005年のロカルノ国際映画祭で見出された脚本家出身の監督で、監督第一作“Herr Goldstein”でLeopards of Tomorrow - Best Film受賞。前作“Der Freund”(2008)はスイス映画賞を受賞しています。
 本作は、モントリール世界映画祭2009 コンペティション部門にエントリーされ、女優賞受賞(Marie Leuenberger)。

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 ・“Complices” (スイス・仏)
 監督:Frédéric Mermoud
 出演:ジルベール・メルキ(Gilbert Melki)、エマニュエル・ドゥヴォス、シリル・デクール(Cyril Descours)、Nina Meurisse
 物語:ヴァンサンとレベッカは、ともに18歳で、インターネット・カフェで出会って、恋に落ちる。その2ヵ月後、ヴァンサンはローヌ河畔で無残な姿で見つかる。警察は、姿をくらましたレベッカの足取りを追う……。
 ロカルノ国際映画祭2009 インターナショナル・コンペティション出品作品。

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 ・ “The Sound of Insects” (スイス)
 監督:Peter Liechti
 森の中で、日記を残して、餓死しているのを発見された男性をめぐる物語(ドキュメンタリー)で、彼は誰なのか、なぜそんな方法で死んだのかに、迫っていく。
 島田雅彦の『ミイラになるまで』を参考に映画化された作品。
 ヨーロッパ映画賞2009 ドキュメンタリー賞受賞。

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 ・“Space Tourists” (スイス)
 監督:クリスチャン・フレイ(Christian Frei)
 大金をはたして宇宙旅行をする金持ちたちを追ったドキュメンタリー。
 監督は、『戦場のフォトグラファー ジェームズ・ナクトウェイの世界』のクリスチャン・フレイ。
 サンダンス映画祭2010出品。監督賞受賞。

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 *当ブログ記事
 ・2009年度映画賞レース スケジュール表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_32.html
 ・映画祭&映画賞カレンダー 2009年5月〜2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_6.html

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