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help RSS 第60回ベルリン国際映画祭 全受賞結果!

<<   作成日時 : 2010/02/21 16:29   >>

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 第60回ベルリン国際映画祭の各賞の受賞結果が発表になりました。


 【コンペティション部門】

 ・“The Ghost Writer(Der Ghostwriter)”(仏・独・英) 監督:ロマン・ポランスキー 銀熊賞(監督賞)


 ・“Mammuth”(仏) 監督:Benoît Delépine、Gustave de Kervern

 ・“Shahada”(独) 監督:Burhan Qurbani ドイツ・アートハウスシネマ組合賞(Prize of the Guild of German Art House Cinemas)


 ・“Der Räuber (The Robber)”(オーストリア・独) 監督:Benjamin Heisenberg
 ・“Jud Süß - Film ohne Gewissen”(オーストリア・独) 監督:オスカー・レーラー

 ・“En Familie (A Family)”(デンマーク) 監督:Pernille Fischer Christensen 国際批評家連盟賞


 ・“Submarino”(デンマーク) 監督:トーマス・ヴィンターベア

 ・“En ganske snill mann (A Somewhat Gentle Man)”(ノルウェー) 監督:Hans Petter Moland モルゲンポスト読者賞(Berliner Morgenpost Readers’ Prize)


 ・“Na Putu (On the Path)”(ボスニア ヘルツェゴビナ・オーストリア・独・クロアチア) 監督:ヤスミラ・ジュバニッチ

 ・“Eu când vreau să fluier、fluier (If I Want To Whistle、I Whistle)”(ルーマニア・スウェーデン) 監督:Florin Şerban 銀熊賞(審査員グランプリ)、アルフレッド・バウアー賞


 ・“Kak ya provel etim letom (How I Ended This Summer)”(ロシア) 監督:Alexei Popogrebsky 銀熊賞(男優賞:Grigory Dobrygin、Sergei Puskepalis)、銀熊賞(芸術貢献賞:Pavel Kostomarov(撮影))




 ・“Bal (Honey)”(トルコ・独) 監督:Semih Kaplanoglu 金熊賞、エキュメニカル審査員賞


 ・“Shekarchi (The Hunter/Zeit des Zorns)”(独・イラン) 監督:Rafi Pitts
 ・“San qiang pai an jing qi (三槍拍案驚奇/A Woman、A Gun And A Noodle Shop)”(中) 監督:チャン・イーモウ

 ・“Tuan Yuan (團圓/Apart Together)”(中) 監督:ワン・チュアンアン 銀熊賞(脚本賞:ワン・チュアンアン、Na Jin)


 ・『キャタピラー CATERPILLAR』“Caterpillar”(日) 監督:若松孝二 銀熊賞(女優賞:寺島しのぶ)


 ・“Greenberg”(米) 監督:ノア・バウムバック
 ・“Howl”(米) 監督:ロブ・エプステイン、ジェフリー・フリードマン
 ・“The Killer Inside Me”(米・英) 監督:マイケル・ウィンターボトム
 ・“Rompecabezas (Puzzle)”(アルゼンチン・仏) 監督:Natalia Smirnoff

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 【パノラマ部門】

 ・“Kawasakiho ruze (Kawasaki's Rose)”(チェコ)(監督:ヤン・フジュベイク) エキュメニカル審査員賞、C.I.C.A.E賞

 ・『パレード』(日)(監督:行定勲) 国際批評家連盟賞

 ・“Die Fremde (When We Leave)”(独)(監督:Feo Aladag) Label Europa Cinemas

 ・“The Feast Of Stephen”(米)(監督:ジェームズ・フランコ) テディ賞 最優秀短編作品

 ・“Open”(米)(監督:Jake Yuzna) テディ賞審査員賞

画像

 ・“Son Of Babylon”(イラク・英・仏・UAE・オランダ・エジプト・パレスチナ)(監督:Mohamed Al-Daradj) 平和映画賞(Peace Film Award)

 ・“Waste Land”(英・ブラジル)(監督:ルーシー・ウォーカー、共同監督:João Jardim、Karen Harley) 平和映画賞(Peace Film Award)、観客賞

 ・“Postcard To Daddy”(独) 監督:Michael Stock The ELSE Siegessäule 読者賞(The ELSE Siegessäule Readers' Choice Award)


 【フォーラム部門】

 ・“Aisheen [Still Alive in Gaza]”(スイス・カタール)(監督:Nicolas Wadimoff) エキュメニカル審査員賞


 ・“El vuelco del cangrejo (Crab Trap)”(コロンビア・仏)(監督:Oscar Ruíz Navia) 国際批評家連盟賞

 ・“Winter’s Bone”(米)(監督:Debra Granik) C.I.C.A.E賞、Tagesspiegel 読者賞 (Tagesspiegel Readers’ Prize)


 ・“La bocca del lupo(The Mouth of the Wolf)”(伊)(監督:Pietro Marcello) テディ賞 最優秀ドキュメンタリー作品、カリガリ賞


 ・“Au revoir Taipei (Yī yè Tái běi)”(台湾・米・独)(監督:Arvin Chen) NETPAC賞


 ・“Im Schatten (In the Shadows)”(独)(監督:Thomas Arslan) フェミナ賞(Femina Film Prize):Reinhild Blaschke(美術)


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 【ジェネレーション部門 Kplus】

 ◆グランプリ(Crystal Bear)
 ◎“Shui Yuet Sun Tau(Echoes Of The Rainbow)”(香港・中) 監督:Alex Law


 ◆スペシャル・メンション
 ◎“This Way of Life”(ニュージーランド・カナダ) 監督:Thomas Burstyn

 ◆短編部門 グランプリ(Crystal Bear)
 ◎“Franswa Sharl”(オーストラリア) 監督:Hannah Hilliard

 ◆短編部門 スペシャル・メンション
 ◎“Indigo”(英) 監督:Jack Price

 ◆The Grand Prix Of The Deutsches Kinderhilfswerk For The Best Film(ドイツ児童救済事業協会グランプリ)
 ◎“Boy”(ニュージーランド) 監督:Taika Waititi

 ◆The Deutsches Kinderhilfswerk For The Best Film Special Mention(ドイツ児童救済事業協会スペシャル・メンション)
 ◎『冬の小鳥』(仏・韓) 監督:ウニー・ルコント

 ◆The Grand Prix Of The Deutsches Kinderhilfswerk For The Best Short Film(ドイツ児童救済事業協会短編部門グランプリ)
 ◎“Apollo”(独) 監督:Felix Gönnert

 ◆The Deutsches Kinderhilfswerk For The Best Short Film Special Mention(ドイツ児童救済事業協会短編部門スペシャル・メンション)
 ◎“The Six Dollar Fifty Man”(ニュージーランド) 監督:Mark Albiston、Louis Sutherland

 【ジェネレーション部門 14plus】

 ◆グランプリ(Crystal Bear)
 ◎“Neukölln Unlimited”(独) 監督:Agostino Imondi、Dietmar Ratsch


 ◆スペシャル・メンション
 ◎“Dooman River”(韓・仏) 監督:Zhang Lu

 ◆短編部門 グランプリ(Crystal Bear)
 ◎“Az Bad Beporsid(Ask The Wind)”(イラン) 監督:Batin Ghobadi

 ◆短編部門 スペシャル・メンション
 ◎“Ønskebørn(Out of Love)”(デンマーク) 監督:Birgitte Stærmose

 この作品は、既にヨーロッパ映画賞短編部門ロッテルダム代表に選ばれています。

 ◆第1回作品賞(Best First Feature Award)
 ◎“Sebbe” (スウェーデン) 監督:Babak Najafi


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 【短編部門】

 ◆金熊賞
 ◎“Händelse Vid Bank”(スウェーデン) 監督:Ruben Östlund


 Ruben Östlundは、長編作品“Involuntary (De Ofrivilliga)”で、第23回マル・デル・プラタ国際映画祭審査員特別賞、マイアミ国際映画祭2009国際批評家連盟賞、パームスプリングス国際映画祭2010 国際批評家連盟賞 年間最優秀外国映画賞などを受賞しています。(同作品は、カンヌ国際映画祭2009やモスクワ国際映画祭2009でも上映されました。)

 ◆銀熊賞
 ◎“Hayerida”(イスラエル) 監督:Shai Miedzinski


 ◆The Daad Scholarship
 ◎Adrian Sitaru (ルーマニア) “Colivia”


 Adrian Sitaruは、これまでいくつもの短編で高い評価を受けているルーマニアの監督で、2008年に“Hooked(Pescuit sportiv)”で長編デビューし、その年のベネチア国際映画祭とトロント国際映画祭で上映されています(マイアミ国際映画祭2009 ニュー・ボイス/ニュー・ヴィジョン賞受賞)。国際的によく知られた短編としては“Waves(Valuri)”(2007)があります。

 ◆ヨーロッパ映画賞 短編部門 ベルリン代表
 ◎“Venus vs Me”(ベルギー) 監督:Natalie Teirlinck


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 【アウト・オブ・コンペティション部門】

 ・“The Kids Are All Right”(米・仏)(監督:リサ・チョロデンコ) テディ賞 最優秀作品


 【パースペクティヴ・ドイツ映画部門】(Perspektive Deutsches Kino)

 ・“Lebendkontrolle(Outside)”(独)(監督:Florian Schewe) Dialogue En Perspective

 ・“Portraits deutscher Alkoholiker(Portraits of German Alcoholics)”(独)(監督:Carolin Schmitz)  Dialogue En Perspective スペシャル・メンション

 【ベルリナーレ・タレント・キャンパス】(Berlinare Talent Campus)

 ・Bryn Chainey(オーストラリア) “Jonah and the Vicarious Nature of Homesickness” ベルリン・トゥデイ・アワード(Berlin Today Award)

 ・Camilo Sanabria (コロンビア) スコア・コンペティション(Score Comtetition)優勝

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 【特別賞】

 ◆Berlinare Kamera
 ◎エリカ&ウルリッヒ・グレゴール(Erika & Ulrich Gregor):ベルリン国際映画祭の創設者


 ◎Hermann Noack:彫刻家。ベルリン国際映画祭のトロフィーを制作。


 ◎山田洋次


 ◆生涯貢献賞
 ◎ハンナ・シグラ


 ◎ヴォルフガング・コールハーゼ(監督・脚本家)


 ◆特別テディ賞
 ◎ヴェルナー・シュレーター


 【そのほかの賞】

 ◆Cinema for Peace 2010
 ◎リアム・ニーソン、オリバー・ヒルシュビーゲル 『5分間の天国』


 ◆Cinema for Peace 2010 最優秀ドキュメンタリー賞(Most Valueable Documentary Of The Year)
 ◎Nick Ut(ピュリツァー賞も受賞しているベトナム人報道カメラマン) 映画『戦場のフォトグラファー ジェームズ・ナクトウェイの世界』ではスチールを担当。


 ※Cinema for Peaceは、ベルリン国際映画祭開催期間中に贈られる賞ですが、ベルリン国際映画祭の公式行事ではありません。

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 コンペティション部門ラインナップの記事で、私は―
 

 過去の受賞者が何人もいて、常連組もして、期待の新人もいる中で、どれが賞を獲るかは、ちょっと予想しづらいのですが、若手にチャンスを与え、製作や興行が難しそうな作品の栄誉を讃えようとするなら、受賞の可能性が高いのは次のようなところでしょうか。
 ・“Shahada”
 ・“Na Putu (On the Path)”
 ・“Eu când vreau să fluier、fluier (If I Want To Whistle、I Whistle)”
 ・“Bal (Honey)”
 ・“Shekarchi (The Hunter/Zeit des Zorns)”
 ・“Tuan Yuan (團圓/Apart Together)”

 これらの作品で、金熊賞、監督賞、審査員特別賞、脚本賞、国際批評家連盟賞などを分け合うような気がします。
 “The Killer Inside Me”のマイケル・ウィンターボトムや、何かと注目のロマン・ポランスキーにも何らかの賞が与えられる可能性があります。

 男優賞候補は多く、ジェラール・ドパルデュー、Vedat Erincin、トビアス・モレッティ、ステラン・スカルスゲルド、George Piştereanu、Rafi Pitts、凌峰(Ling Feng) 、ケイシー・アフレック、のいずれか
 一方、女優賞候補は、あまり見当たらなくて(男の映画が多いから)、イェスパー・クリステンセン、ズリンカ・ツヴィテシッチ、寺島しのぶ、マリア・オネット、のいずれかでしょうか。


 ―と書いていましたが、今回は、自分でもびっくりするくらい予想が当たってしまいました。このくらい予想が当たるんなら、各賞が発表されて、買い付け価格が高騰する前に、安い価格で買い付けができてしまうんじゃないかと思うくらいです(笑)。

 ま、それはともかく、今回の受賞者は、ポランスキーとワン・チュアンアン以外は、監督も出演者も無名の人ばかりであり、物語自体もいたって地味で、小さな作品ばかりとなりました。なので、受賞作品といえども日本での劇場公開はちょっと難しいいかなあという感じがしてしまいます。
 過去10年間、11本の金熊賞受賞作品のうちで、日本で劇場公開された作品は、『千と千尋の神隠し』を含めて、7本だけ。映画祭上映作品である『悲しみのミルク』を含めても8本です。特に近年の状況はひどくて、過去5年間で2本しか劇場公開されておらず、現在のところ2年連続劇場未公開になっています。

 昨年のコンペ部門上映作品のうち、日本で劇場公開されたのは、コンペ部門エントリーが決まる前に既に劇場公開が決まっていた『花の生涯〜梅蘭芳〜』のみで、映画祭上映作品を含めても日本で紹介されたのは4本しかありません。昨年は、わりとビッグ・ネームが多く(スティーヴン・フリアーズ、サリー・ポッター、フランソワ・オゾン、アンジェイ・ワイダ、ベルトラン・タヴェルニエ、ルーカス・ムーディソン、ラシッド・ブシャール、リチャード・ロンクレインなど)、2009年の映画賞レースを賑わわせている作品がいくつもあった (“The Messenger”、“Katalin Varga”、“Strum”、“Alle Anderen”、『悲しみのミルク』など) のにもかかわらず、この体たらくです。
 『アバウト・エリ』のみ、ようやく劇場公開が決まったようですが……。

 サンダンス、ロッテルダム、そして、今回のベルリン国際映画祭という2010年冒頭の3つの映画祭の流れの中で、今回の受賞作を見てみると、注目すべき作品は、2本あって、それは、パノラマ部門の“Waste Land”とフォーラム部門の“Winter’s Bone”です。
 前者は、サンダンス映画祭2010で観客賞を受賞し、後者は、サンダンス映画祭2010で審査員グランプリ&脚本賞を受賞しています。2月現在で、大きな賞を2つも獲ってしまった両作品は、早くも一歩も二歩も抜きん出た感じで、2010年度映画賞レースの強力なコンテンダーになることはまず間違いありません。それが、『プレシャス』や『17歳の肖像』クラスのものになるか、もっと地味な展開にとどまるかはわかりませんが、いくつかの映画賞に顔を出してくるのは確実だと思われます。少し気が早いですが、“Waste Land”の方は、2011年米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞候補に挙がってくる、と断言してもいいのではないでしょうか。

 賞を受賞した2つの日本映画も有望で、これで日本での劇場公開にはずみがついたのではないかと思われます。少なくとも、『パレード』はスルーしてしまってもいいかなと思っていたのに、そんなに評価が高いなら映画館に観に行ってもいいかなという気になった人も多いんじゃないかと思われますから。

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 【PHOTO】

 ・『宇宙ショーへようこそ』組


 ・石井裕也監督(『川の底からこんにちは』)


 ・若松孝二監督と大西信満


 ・山田洋次監督 ベルリナーレ・タレント・キャンパス


 
 ・山田洋次監督と吉永小百合


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 *当ブログ記事
 ・第60回ベルリン国際映画祭 コンペティション部門ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_8.html
 ・第60回ベルリン国際映画祭 コンペティション部門以外のラインナップ その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_9.html
 ・第60回ベルリン国際映画祭 コンペティション部門以外のラインナップ その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_10.html
 ・第60回ベルリン国際映画祭 コンペティション部門以外のラインナップ その3:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_11.html

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ベルリン映画祭、若松監督作品から女優賞が出たことが嬉しいです。

「キャタピラー」って、原作は「芋虫」ですよね。若松さん、連赤のあとにこれを撮るとは本当に今が絶好調なのかもしれません。

テンプルクラブ
2010/02/27 04:10
テンプルクラブさま

コメントありがとうございました。
受賞に水を注すつもりもありませんが、今回の受賞には運もありましたね。コンペ作品はほとんど男性映画ばかりでしたから。
賞というのは水ものですし、寺島さんが映画の中でどんな演技を披露しているのかは、劇場公開されてから、実際にこの目で観て確かめたい、と私は思っています。
umikarahajimaru
2010/02/27 06:35

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