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zoom RSS ポニョとか、是枝とか、黒沢清とか インターナショナル・シネファイル・ソサエティ賞!

<<   作成日時 : 2010/02/19 20:07   >>

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 第7回インターナショナル・シネファイル・ソサイエティ賞(ICS:The International Cinephile Society)が発表になりました。(2月17日)

 インターナショナル・シネファイル・ソサイエティ賞は、オンラインで行なわれるインディペンデント映画と外国映画のための映画賞で、2003年に創設され、今回で第7回を迎えています。

 全然なじみのない賞だったので、スルーしてしまおうかとも思ったのですが、日本映画がいくつも選ばれているのを見て、へえ〜とも思い、書き出しておくことにしました。

 本年度の受賞結果は以下の通りです。

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 ◆作品賞
 1位. “A Serious Man”
 2位. 『白いリボン』
 3位. “Fantastic Mr. Fox”
 4位. 『イングロリアス・バスターズ』
 5位. 『トウキョウソナタ』
 6位. “35 Shots of Rum”
 7位. 『ハート・ロッカー』
 8位. 『第9地区』
 9位. “Bright Star”
 10位. 『マイレージ、マイライフ』

 ◆監督賞
 ◎ジョエル&イーサン・コーエン “A Serious Man”
 次点:ミヒャエル・ハネケ 『白いリボン』

 ◆外国語映画賞(Best Film Not In The English Language)
 1位. 『白いリボン』
 2位. 『トウキョウソナタ』
 3位. “35 Shots of Rum”
 4位. 『夏時間の庭』
 5位. 『抱擁のかけら』
 6位. 『歩いても 歩いても』
 7位. 『ロルナの祈り』
 8位. 『アニエスの浜辺』
 9位. 『崖の上のポニョ』
 10位. 『ホルテンさんのはじめての冒険』
 11位. 『頭のない女』

 ◆男優賞
 ◎コリン・ファース 『シングル・マン』
 次点:マイケル・ストゥルバーグ “A Serious Man”

 ◆女優賞
 ◎ティルダ・スウィントン “Julia”
 次点:アビー・コーニッシュ “Bright Star”

 ◆助演男優賞
 ◎クリストフ・ヴァルツ 『イングロリアス・バスターズ』
 次点:ピーター・キャパルディ “In the Loop”

 ◆助演女優賞
 ◎ヴェラ・ファーミガ 『マイレージ、マイライフ』
 次点:モニーク 『プレシャス』
 次点:ペネロペ・クルス 『抱擁のかけら』

 ◆オリジナル脚本賞
 ◎“A Serious Man” ジョエル&イーサン・コーエン
 次点:『イングロリアス・バスターズ』 クエンティン・タランティーノ

 ◆脚色賞
 ◎“Fantastic Mr. Fox” ウェス・アンダーソン、ノア・バウムバック
 次点:“In the Loop” Jesse Armstrong、Simon Blackwell、Armando Iannucci、Tony Roche

 ◆撮影賞
 ◎『白いリボン』 クリスティアン・ベルガー
 次点:『イングロリアス・バスターズ』 ロバート・リチャードソン

 ◆編集賞
 ◎『ハート・ロッカー』 クリス・イニス、ボブ・ムラウスキ
 次点:『抱擁のかけら』 ホセ・サルセド(Jose Salcedo)

 ホセ・サルセドは、アルモドバル組の編集者で、そのほかの作品としては『ウェルカム!ヘヴン』『幻の城』『天国の半分』などがあります。

 ◆美術賞
 ◎“Fantastic Mr. Fox” Nelson Lowry
 次点:“A Serious Man” ジェス・ゴンコール(Jess Gonchor)

 Nelson Lowryは、これまで『ティム・バートンのコープスブライド』などを手がけています。
 ジェス・ゴンコールは、『バーン・アフター・リーディング』『ノーカントリー』『プラダを着た悪魔』『カポーティ』などを手がける美術監督。

 ◆オリジナル作曲賞
 ◎“A Single Man” Abel Korzeniowski
 次点:“Fantastic Mr. Fox” アレクサンドル・デプラ

 Abel Korzeniowskiは、ポーランドの音楽家で、2006年あたりからアメリカ映画に進出してきていて、“A Single Man”で大きく注目されることになりました。アメリカ映画は「新しい音楽の作り手」には目がないので、今後、どんどん起用されて、メジャーになっていくのかもしれません。(たとえば、アレクサンドル・デプラのように。)

 ◆アンサンブル賞
 ◎“In the Loop”
 次点:『白いリボン』

 ◆アニメーション賞
 ◎“Fantastic Mr. Fox”
 次点:『崖の上のポニョ』

 ◆ドキュメンタリー賞
 ◎『アニエスの浜辺』
 次点:『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』

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 ミヒャエル・ハネケにかなり高い評価を与えておきながら、その上にコーエン兄弟を置くという感覚がちょっと理解できませんが、全体的にはなかなかセンスの感じられる映画賞と言っていいのではないでしょうか。

 ラインナップで言えば、ちょうど1週間前に当ブログでご紹介したクロトゥルーディス賞、および、全米映画批評家協会賞2010とかなりの部分で重なっていますが、これらは、きっと、アメリカのアート・シアターのプログラミングの反映でもあるのでしょう。

 注目は、やはり外国語映画賞トップ10に日本映画が3本も入っていることで、これに関してはいろんなとらえ方が可能ですが、少なくとも2008年の日本映画が充実していたということは確かだろうと思います。来年のこの時期にこういったランキングに入っていそうな日本映画はちょっと思いつきませんから。

 ちなみに、『歩いても 歩いても』の全米配給はIFC Films、『トウキョウソナタ』の全米配給はRegent Releasingで、Regent Releasingは『おくりびと』の全米配給も手がけています。残念ながら、双方とも、これら以降、配給予定の日本映画は、今のところ1本もありません。

 参考として、第6回インターナショナル・シネファイル・ソサイエティ賞の外国語映画賞のトップ10を書き出しておくと、以下のようになっています。

 1位. 『戦場でワルツを』
 2位. 『クリスマス・ストーリー』
 3位. 『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』
 4位. 『そして、私たちは愛に帰る』
 5位. 『パリ20区、僕たちのクラス』
 6位. 『ゴモラ』
 7位. 『クスクス粒の秘密』
 8位. 『長江哀歌』
 9位. 『愛のうた、パリ』
 10位. “Let The Right One In”

 『夏時間の庭』『クリスマス・ストーリー』『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』『ゴモラ』『クスクス粒の秘密』『愛のうた、パリ』は、すべてIFC Filmsが全米配給を手がけています。ちょっと凄いですね。日本にもこんな配給会社があればいいのに……。(ま、日本とアメリカでは、アート系といっても公開規模が違うので単純な比較はできませんが。)

 IMDbによると、“Police,Adjective”の日本での劇場配給はIFC Filmsが手がけると書いてありますが、本当なのでしょうか。IMDbの情報はけっこう間違っていたりするので、あてにはなりませんが、期待してもいいのでしょうか。

 ICS 公式ブログ:http://cinephilesociety.blogspot.com/

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 *当ブログ記事
 ・第16回クロトゥルーディス賞 ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_18.html
 ・全米映画批評家協会賞2010 発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_3.html

 ・2009年度映画賞レース スケジュール表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_32.html
 ・映画祭&映画賞カレンダー 2009年5月〜2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_6.html
 ・2009年度映画賞の結果をまとめてみました! アメリカ編 前半戦:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_43.html

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