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米・俳優組合(SAG:Screen Actors Guild)賞の結果が発表になりました。(1月23日) 先週発表になったゴールデン・グローブ賞の結果は、「*」で示してあります。 【映画部門】 ◆主演男優賞 ◎ジェフ・ブリッジス “Crazy Heart” * ・ジョージ・クルーニー 『マイレージ、マイライフ』“Up in the Air” ・コリン・ファース 『シングル・マン』“A Single Man” ・モーガン・フリーマン 『インビクタス/負けざる者たち』“Invictus” ・ジェレミー・レナー 『ハート・ロッカー』“The Hurt Locker” ◆主演女優賞 ◎サンドラ・ブロック 『しあわせの隠れ場所』“The Blind Side” * ・ヘレン・ミレン “The Last Station” ・ケアリー・マリガン 『17歳の肖像』“An Education” ・ガボレイ・シディベ 『プレシャス』“Precious” ・メリル・ストリープ 『ジュリー&ジュリア』“Julie & Julia” * ◆助演男優賞 ・マット・デイモン 『インビクタス/負けざる者たち』“Invictus” ・ウディ・ハレルソン “The Messenger” ・クリストファー・プラマー “The Last Station” ・スタンリー・トゥッチ 『ラブリーボーン』“The Lovely Bones” ◎クリストフ・ヴァルツ 『イングロリアス・バスターズ』“Inglourious Basterds” * ◆助演女優賞 ・ペネロペ・クルス 『NINE』“Nine” ・ヴェラ・ファーミガ 『マイレージ、マイライフ』“Up in the Air” ・アナ・ケンドリック 『マイレージ、マイライフ』“Up in the Air” ・ダイアン・クルーガー 『イングロリアス・バスターズ』“Inglourious Basterds” ◎モニーク 『プレシャス』“Precious” * ◆アンサンブル賞 ・『17歳の肖像』“An Education” ・『ハート・ロッカー』“The Hurt Locker” ◎『イングロリアス・バスターズ』“Inglourious Basterds” ・『NINE』“Nine” ・『プレシャス!』“Precious” ◆スタント・アンサンブル賞 ・『パブリック・エネミーズ』“Public Enemies” ◎『スタートレック』“Star Trek” ・『トランスフォーマー/リベンジ』“Transformers: Revenge of the Fallen” 【テレビ部門】 ◆男優賞 ドラマ・シリーズ部門 ・サイモン・ベーカー “The Mentalist” ・ブライアン・クランストン(Brian Cranston) “Breaking Bad” ◎マイケル・C・ホール 『デクスター 警察官は殺人鬼』 * ・ジョン・ハム 『MAD MEN』“Mad Men” ・ヒュー・ローリー 『Dr.HOUSE』“House” ◆女優賞 ドラマ・シリーズ部門 ・パトリシア・アークエット 『ミディアム 霊能者アリソン・デュボア』“Medium” ・グレン・クローズ 『ダメージ』“Damages” ・マリスカ・ハージティ(Mariska Hargitay) 『Law & Order 性犯罪特捜班』“Law & Order SVU” ・ホリー・ハンター 『女性捜査官グレイス』“Saving Grace” ◎ジュリアナ・マルグリーズ “The Good Wife” * ・キーラ・セジウィック 『クローザー』“The Closer” ◆アンサンブル賞 ドラマ・シリーズ部門 ・『クローザー』“The Closer” ・『デクスター 警察官は殺人鬼』“Dexter” ・“The Good Wife” ◎『MAD MEN』“Man Men” * ・『トゥルー・ブラッド/ True Blood』“True Blood” ◆男優賞 コメディー・シリーズ部門 ◎アレック・ボールドウィン “30 Rock” * ・スティーヴ・カレル 『The Office』“The Office” ・ラリー・デイヴィッド(Larry David) 『ラリーのミッドライフ★クライシス』“Curb Your Enthusiasm” ・トニー・シャルーブ 『名探偵モンク』“Monk” ・チャーリー・シーン 『チャーリー・シーンのハーバー★ボーイズ』“Two and a Half Men” ◆女優賞 コメディー・シリーズ部門 ・クリスティーナ・アップルゲイト 『サマンサWHO?』“Samantha Who” ・トニ・コレット “United States of Tara” * ・エディー・ファルコ “Nurse Jackie” ◎ティナ・フェイ “30 Rock” ・ジュリア・ルイス・ドレイファス(Julia Louis Dreyfuss) “The New Adventures of Old Christine” ◆アンサンブル賞 コメディー・シリーズ部門 ・“30 Rock” ・『ラリーのミッドライフ★クライシス』“Curb” ◎“Glee” * ・“Modern Family” ・『The Office』“The Office” ◆男優賞 ミニシリーズ/テレビ映画部門 ◎ケヴィン・ベーコン “Taking Chance” * ・キューバ・グッディング Jr. “Gifted Hands” ・ジェレミー・アイアンズ “Georgia O’Keefe” ・ケヴィン・クライン “Cyrano de Bergerac” ・トム・ウィルキンソン “A Number” ◆女優賞 ミニシリーズ/テレビ映画部門 ・ジョアン・アレン “Georgia O’Keefe” ◎ドリュー・バリモア 『グレイ・ガーデンズ 追憶の館』“Grey Gardens” * ・ルビー・ディー “America” ・ジェシカ・ラング 『グレイ・ガーデンズ 追憶の館』“Grey Gardens” ・シガニー・ウィーバー “Prayers for Bobby” ◆スタント・アンサンブル賞 テレビ・シリーズ部門 ◎“24” ・『クローザー』“The Closer” ・『デクスター 警察官は殺人鬼』“Dexter” ・『HEROES』“Heroes” ・“The Unit” ◆生涯貢献賞(Screen Actors Guild Awards 46th Annual Life Achievement Award) ◎ベティー・ホワイト −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− びっくりしました! 主演男優賞がジェフ・ブリッジスで、主演女優賞がサンドラ・ブロックであるということに。これでは、ゴールデン・グローブ賞と全く同じではありませんか。(というか、全部門がほとんどゴールデン・グローブ賞と同じ結果になったのですが) ゴールデン・グローブ賞発表の時も驚きましたが、あれは人気投票といった趣があるので、前哨戦の結果を裏切る結果が出ても、へえ〜、そういうものか、と思っただけだったんですが、でも、俳優組合賞でも同じ結果が出るに及んで、もう、ゴールデン・グローブ賞の結果はフロックだった、とは言えなくなったということになります。俄然これらが本命として浮上してきて、アカデミー賞も同じ結果になるのではないかということが見込まれるわけです。 ゴールデン・グローブ賞は映画業界とは全く関係のない外国人記者の投票で決まるものなのでアカデミー賞とは何の関係もないといえばそうなのですが、俳優組合賞の会員はアカデミー賞の会員と重なる部分も大きいので、これらの受賞結果が、今のアメリカ(の映画業界)の気分を表している、と言っていいのかもしれません。 で、過去9年間の受賞パターンのデータを取ってみました。 以下、ゴールデン・グローブ賞-俳優組合賞-アカデミー賞の並びで、受賞パターンを表しています。主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞と4つの賞があるので、9年間で全部で36ケースあるということにあります。 ○-○-○ 14回(すべて同じになるパターン) ○-○-× 3回(アカデミー賞だけ違う結果になるパターン) ○-×-○ 7回(俳優組合賞だけ違う結果になるパターン) ○-×-△ 4回(全部違う結果になるパターン) ○-×-× 5回(ゴールデン・グローブ賞だけ違う結果になるパターン) ○×-○-× 2回(ゴールデン・グローブ賞のドラマ部門とコメディー/ミュージカル部門という2つの部門の受賞者を俳優組合賞とアカデミー賞が分け合うパターン) ○×-○-○× 2回(アカデミー賞がダブル受賞で、それがゴールデン・グローブ賞と同じになるパターン) 確率論的にはまだほかのパターンが考えられますが、過去9年間の受賞結果では上の7パターン以外は出ませんでした。 これをもう少し整理すると、 ゴールデン・グローブ賞と俳優組合賞が同じ場合、アカデミー賞も同じになったケースは15回(75%)、アカデミー賞だけ違う結果になったのが5回(25%) ゴールデン・グローブ賞と俳優組合賞が違う結果になった場合、アカデミー賞がゴールデン・グローブ賞と同じになったのが7回(44%)、アカデミー賞が俳優組合賞と同じになったケースが5回(31%)、アカデミー賞がゴールデン・グローブ賞とも俳優組合賞とも違う受賞結果を出したケースが4回(25%)、ある ということになります。 今回は、ゴールデン・グローブ賞と俳優組合賞がすべて同じなので、アカデミー賞も同じ結果になる可能性は75%、ということになりました。 しかし、過去の受賞結果からすると、 ○-○-×(アカデミー賞だけ違う結果になるパターン) ○×-○-×(ゴールデン・グローブ賞のドラマ部門とコメディー/ミュージカル部門という2つの部門の受賞者を俳優組合賞とアカデミー賞が分け合うパターン) ○×-○-○×(アカデミー賞がダブル受賞で、それがゴールデン・グローブ賞と同じになるパターン) というパターンもあって、これが25%以上ということになると、これらのパターンも気になってきます。 ゴールデン・グローブ賞と俳優組合賞が同じで、これが本命と思われたのに、別の候補があっさりアカデミー賞をさらっていくケースがあるので、侮れません(昨年度の主演男優賞のミッキー・ロークや、『ドリームガール』の時の助演男優賞のエディー・マーフィーがこれに当たります)。 で、過去の受賞結果から何か傾向性が見出せないかと探してみたのですが、3つの映画賞が同じにならなかった場合のアカデミー賞の受賞結果から、かろうじてこれが傾向性と言えなくもないかも?というのを2つみつけることができました。それは― @実在の人物を演じると、アカデミー賞を受賞しやすい Aイーストウッド作品の出演者は、アカデミー賞を受賞しやすい の2つです。 @に関しては、昔から言われていることですが、ジェニファー・コネリー、ジム・ブロードベント、ショーン・ペン、ケイト・ブランシェット、マリオン・コーティヤールなどの例があり、Aに関しては、ショーン・ペンとモーガン・フリーマンがあります。 もちろん、これ以外にも明確な傾向性を見出せない受賞ケースもあるのですが、これらを参考に今回の受賞結果を見ていくと、モーガン・フリーマンの主演男優賞、メリル・ストリープやヘレン・ミレンの主演女優賞という目もあるのではないか、と思えてきます。(助演男優賞と助演女優賞はもうほぼ完全に当確です。) モーガン・フリーマンは、2重の意味で、過去のパターンに合致するのですが、しかし、『インビクタス/負けざる者たち』の場合、モーガン・フリーマンは、「いろんなことがあっても不屈の闘志でそれを乗り越えていった歴史上の人物(の波乱の半生)」を演じているわけでなく、「揺るぎない人格者として既に完成されたネルソン・マンデラ」を演じているので、主演男優賞というにはちょっと弱いかもしれません。(ネルソン・マンデラを演じるというのは、モーガン・フリーマンの長年の夢だったらしいのですが、2時間程度の映画ではとても彼の人生を描ききれないと判断して今回の形に落ち着いたようです。) まあ、過去の傾向性とは全く関係なく、前哨戦を制してきたジョージ・クルーニーやジェレミー・レナーが主演男優賞をさらっていく可能性も無視できないわけですが……。アカデミー賞は、ゴールデン・グローブ賞の結果を横目で見つつ、わざとそれとは違う結果を出す、ということもよくありますから。 主演女優賞に関しては、今年はひょっとすると、ダブル受賞もあるのではないか、という気もしていますが、どうでしょうか。 これで、アカデミー賞がますます楽しみになってきましたね。 *この記事がなかなか面白かった!と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓ ↓ ![]() ↑ ↑ ↑ ↑ 応援してね! *当ブログ記事 ・第16回米・俳優組合(SAG)賞ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_30.html ・2009年度映画賞レース スケジュール表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_32.html ・映画祭&映画賞カレンダー 2009年5月〜2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_6.html ・2009年度映画賞の結果をまとめてみました! アメリカ編 前半戦:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_43.html |
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