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zoom RSS 日本作品が3本! 第39回ロッテルダム国際映画祭 ラインナップ!

<<   作成日時 : 2010/01/24 09:33   >>

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 第39回ロッテルダム国際映画祭が1月27日より開催になります。(〜2月7日)

 昨年は、ここで、韓国映画『息もできない』、トルコ映画『二つのロザリオ』がグランプリ(タイガー・アワード)を受賞し、インドネシア映画『空を飛びたい盲目のブタ』が国際批評家連盟賞を受賞しています。

 今年のコンペティション部門出品作は、全部で15作品。すべて初監督作品か第2回監督作品です。

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 【タイガー・アワード・コンペティション】

 ・『不惑のアダージョ』“Autumn Adagio”(日/2009) 監督:井上都紀

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 ・“C’est déja l'été”(オランダ・ベルギー/2010) 監督:Martijn Maria Smits
 Martijn Maria Smitsの初監督作品。ベルギーの低所得者階級の家族の生活をリアルに描き、ダルデンヌ兄弟の後継者とも見なされている。

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 ・“Agua fría de mar (Cold water of the Sea)”(コスタリカ・仏・西・オランダ・メキシコ/2010) 監督:Paz Fábrega
 クリスマス休暇のコスタリカの海岸が舞台。全く生活背景の異なる、若いカップルと7歳の少女の物語。

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 ・“Let Each One Go Where He May”(米・スリナム/2009) 監督:Ben Russell
 シカゴをベースに活動しているBen Russell監督のデビュー作。
 物語:現代。サラマカン人の兄弟がスリナムのパラマリボ郊外から陸路スリナム川上流へと旅をする。それは、300年前にオランダ人によって奴隷化された彼らの祖先がボスネガー(マルーン)となって逃げ延びたルートでもあった。

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 ・“Mama”(ロシア/2009) 監督:Yelena Renard & Nikolay Renard
 ロシア映画界の有望な新星。
 横柄で太った母親と、40歳を過ぎても家を出ようとしない息子の複雑な関係を、リアリスティックなタッチで描いた作品。

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 ・『美代子阿佐ヶ谷気分』“Miyoko”(日/2009) 監督:坪田義史

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 ・“Mundane History”(タイ/2009) 監督:Anocha Suwichakornpong
 Anocha Suwichakornpong監督の初長編で、短編時代の作品“Graceland”(2006)は、カンヌ国際映画祭に公式出品された初めてのタイの短編映画となっている。
 物語:役立たずの息子と、つかみどころのない父親と、車椅子の患者の面倒を看る看護士という3人の家族が織り成す物語。
 監督第2作“By the Time It Gets Dark”は、既にCineMart 2010に選ばれている。

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 ・“My Daughter”(マレーシア/2009) 監督:Charlotte Lay Kuen Lim
 監督のCharlotte Lay Kuen Limは、放送について学び、数多くの映画でアシスタント・ディレクターとしてついている。たくさんの短編も発表し、“Escape”(2009)は昨年のロッテルダムで上映されている。
 長編監督デビューとなる“My Daughter”は、だらしのないヘアドレッサーの母親と危なっかしい10代の娘の相互依存的関係を描いた作品。

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 ・“R”(デンマーク/2010) 監督:Michael Noer & Tobias Lindholm
 監督デビュー作品。
 厳格が階層社会を形成し、裏の約束事がある刑務所という場所に放り込まれた青年ルネのサバイバルを描く。

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 ・“Les signes vitaux(Vital Signs)”(カナダ/2009) 監督:Sophie Deraspe
 人生の最期に本当は何が必要かを、感傷抜きに、抑制の効いたタッチで描く。

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 ・“Street Days(Quchi Dgeebi)”(グルジア/2010) 監督:Levan Koguashvili
 ソ連が崩壊した時に、20歳前後だった世代が、急激な政治や社会、経済の変化に対応できず、メンタル的にはソ連時代のまま、職なし、金なしのジャンキーになって、30代後半から40代前半を迎えている。

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 ・“Sun Spots”(香港/2009) 監督:Yang Heng
 3年前に“Betelnut”で監督デビューしたYang Hengの第2作。
 若いチンピラと失恋した少女の悲劇的な関係を、HDの美しいイメージでとらえたミニマル作品。

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 ・“The Temptation of St. Tony”(エストニア・スウェーデン・フィンランド/2009) 監督:Veiko Õunpuu
 デビュー作“Autumn Ball”が2007年のベネチア国際映画祭Orizzonti部門で上映されて、グランプリを受賞したVeiko Õunpuuの第2作。
 情け容赦のない資本主義社会とそのルールをつきつけられて、まるで若い狼のように強がって見せている東欧資本主義社会を描いた作品。美しいモノクロの映像で、ヴィジョンは挑発的で、暗いが、ところどころにブラックユーモアが顔を覗かせている。

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 ・“Alamar(To the Sea)”(メキシコ/2009) 監督:Pedro Gonzalez-Rubio [ヨーロッパ・プレミア]
 カリブ海に面したメキシコの海岸を舞台に、漁師の父とその息子のひと夏を描く。
 Pedro Gonzalez-Rubioの第2長編で、プロダクションは、カルロス・レイガダスとアマ・エスカランテが設立したMantarraya Producciones。

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 ・“La vie au Ranch”(仏/2009) 監督:Sophie Letourneur
 “ランチ”(農場)で一緒に過ごす20歳の女性たちの幸福な日々を、厳しい現実と彼らの関係を交えながら、描く。

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 審査員は、ジャンヌ・バリバール、Úrszula Antoniak(ポーランド/オランダの映画監督、2009年に“Nothing Personal”を発表)、Philip Cheah(前シンガポール国際映画祭ディレクター)、アマ・エスカランテ(Amat Escalante/『よそ者』で知られるメキシコの映画監督)、Okello Kelo Sam(ウガンダの俳優で活動家)

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 劇的な物語が生まれづらい時代を反映してか、家族を描いた作品が大半のようです。

 15作品しかないのに、グランプリ(タイガー・アワード)は3作品に与えられるということもあって、受賞の確率は非常に高いのですが、短い内容紹介を読んだ限りでは、“Street Days(Quchi Dgeebi)”、“R”、“The Temptation of St. Tony”あたりが有望でしょうか。

 ちょっと気になるのは、審査員にエントリー作品の関係者がいることで、そういうことと関係なく受賞者は決まるのでしょうが、大丈夫なのかなと思ってしまいます。

 日本の2作品は、どちらも観れていないので何とも言えませんが、海外の映画祭でウケる内容なのかどうか、ちょっと判断がつきません。
 ロッテルダムでウケるのは、低予算で、作品に未熟なところが見られても、そういうところを無視してしまえるような、強い作家性やスタイル、パワー、世界観が感じられるような作品なのだと思いますが、さて、どうでしょうか。

 ロッテルダム国際映画祭には、このほかに、World Premieres部門やSpectrum部門がありますが、こちらは、タイトルのみのリストアップにとどめることにします。

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 【World Premieres部門】

 公式には、「映画の未来を担う若き映画作家たちの作品を上映」、というような説明の仕方がなされていますが、要するに、(言い方は悪いですが)コンペ部門の落選組を集めた部門ということなのでしょう。いずれも初監督作品が第2回監督作品です。

 ・“At the Very Bottom of Everything”(インドネシア) 監督:Paul Agusta

 ・“Avenida Brasilia formosa”(ブラジル) 監督:Gabriel Mascaro

 ・“El camino entre dos puntos”(アルゼンチン・オランダ) 監督:Sebastian Diaz Morales

 ・“El pasante”(アルゼンチン) 監督:Clara Picasso

 ・“El sol”(アルゼンチン) 監督:Ayar Blasco

 ・“elbowroom”(韓) 監督:Ham Kyoung-Rock

 ・“Europa, East”(ハンガリー) 監督:Anita Doron

 ・“God No Say No”(スイス・シエラレオネ) 監督:Brigitte Uttar Kornetzky

 ・“Het Hemelse Leven op Aarde”(オランダ) 監督:Jesse de Jong

 ・“Hunting & Zn.”(オランダ) 監督:Sander Burger

 ・“Manuel de Ribera”(チリ) 監督:Pablo Carrera & Christopher Murray

 ・“Mijn Enschede”(オランダ) 監督:Astrid Bussink

 ・“Nuit bleue”(仏) 監督:Ange Leccia

 ・“Separations”(オランダ) 監督:Mieke Bal、Andréa Seligmann Silva

 ・“Shocking Blue”(オランダ) 監督:Mark de Cloe

 ・“Skeletons”(英) 監督:Nick Whitfield

 ・“A Summer Family”(日) 監督:岩名雅記
 監督は、現在フランスに住んで活動をしている舞踏家だということで、この作品が第2作だそうです。
 公式HP(英語):http://www.iwanabutoh.com/

 ・“Susa”(グルジア) 監督:Rusudan Pirveli

 ・“Tales from Kars”(トルコ) 監督:Omer Emre Akay、Ozcan Alper、Zehra Derya Koc、Ülkü Oktay、Ahu öztürk

 ・“The Annunciation”(中) 監督:Hsu Ronin

 ・“The Sentimental Engine Slayer”(米) 監督:Omar Rodriguez Lopez

 ・“Win/Win”(オランダ) 監督:Jaap van Heusden

 【Spectrum部門】

 実験的な作品を集めた部門。

 ・“Content”(英・独) 監督:Chris Petit

 ・“Do It Again”(米) 監督:Robert Patton-Spruill

 ・“In the Woods”(ギリシャ) 監督:Angelos Frantzis

 ・“Red White & Blue”(英・米) 監督:Simon Rumley

 ・“Refrains Happen Like Revolutions in a Song”(フィリピン) 監督:John Torres

 ・“Reincarnate”(タイ) 監督:Thunska Pansittivorakul

 ・“Stone is the Earth”(フィリピン) 監督:Mes de Guzman

 ・“Todo, en fin, el silencio lo ocupaba”(メキシコ・カナダ) 監督:Nicolás Pereda

 ・“Meat”(オランダ) 監督:Maartje Seyferth、Victor Nieuwenhuijs

 ・“The Aviatrix of Kazbek”(オランダ) 監督:Ineke Smits

 何をもって「実験的」というのかはわかりませんが、アピチャッポン・ウィーラセタクンのいるタイやブリランテ・メンドーサのいるフィリピン、カルロス・レイガダスノイルメキシコからのエントリーが気になります。

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 *当ブログ記事
 ・第38回ロッテルダム国際映画祭 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_1.html

 ・2009年度映画賞レース スケジュール表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_32.html
 ・映画祭&映画賞カレンダー 2009年5月〜2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_6.html

 追記:
 ・第39回ロッテルダム国際映画祭 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_12.html

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