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zoom RSS バイエルン映画賞2010 発表!

<<   作成日時 : 2010/01/17 14:21   >>

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 バイエルン映画賞 (ババリア映画賞/Der Bayerische Filmpreis/Bavarian Film Awards)2010の結果が発表になりました。(1月15日)

 ◆作品賞(Produzent)
 ◎“Der große Kater” 監督:Wolfgang Panzer

 ◎“Wüstenblume(Desert Flower)”(英・独・オーストリア) 監督:Sherry Horman

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 ◆監督賞(Regie)
 ◎ユライ・ヘルツ(Juraj Herz) “Habermann”(ドイツ・チェコ)

 ◆男優賞(Darsteller)
 ◎マルク・ヴァシュケ(Mark Waschke) “Habermann”

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 ◆女優賞(Darstellerin)
 ◎バーバラ・スコーヴァ “Vision – Aus dem Leben der Hildegard von Bingen”(監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ)

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 ◆新人男優賞(Nachwuchsdarsteller)
 ◎Friedrich Mücke “Friendship!”(独・米)(監督:Markus Goller)

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 ◆新人女優賞(Nachwuchsdarstellerin)
 ◎Katharina Schüttler “Es kommt der Tag(The Day Will Come)”(監督:Susanne Schneider)

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 ◆新人監督賞(Nachwuchsregie)
 ◎Benjamin Heisenberg “Der Räuber(The Robber)”(独・オーストリア)

 ◆脚本賞(Drehbuch)
 ◎サイモン・ヴァーホーヴェン(Simon Verhoeven) “Männerherzen(Men in the City)”(監督:サイモン・ヴァーホーヴェン(Simon Verhoeven)

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 ◆美術賞(Bildgestaltung)
 ◎Jana Marsik “Same Same But Different”(監督:デトレフ・ブック)、“Lippels Traum(Lippel's Dream)”(監督:Lars Büchel)

 ◆音楽賞(Filmmusik)
 ◎Konstantin Wecker “Lippels Traum”

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 ◆ドキュメンタリー賞(Dokumentarfilm)
 ◎“Auf der Suche nach dem Gedächtnis – Der Hirnforscher Eric Kandel” 監督:Petra Seeger

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 ◆ファミリー映画賞(Familienfilm)
 ◎“Wickie und die starken Männer(Vicky The Viking)” 監督:ミヒャエル・ブリー・ヘルビヒ(Michael Herbig)

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 ◆ニュー・プロデューサー賞(VGF-Preis/Nachwuchs-Produzent)
 ◎“Waffenstillstand”(独・スイス)(監督:Lancelot von Naso) Florian Deyle,Martin Richter、Philip Schulz-Deyle(DRIFE Deyle & Richter Filmproduktion)

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 ◆観客賞(Publikumspreis)
 ◎“Wickie und die starken Männer(Vicky The Viking)” 監督:ミヒャエル・ブリー・ヘルビヒ(Michael Herbig)

 ◆特別賞(Ehrenpreis)
 ◎ヨゼフ・フィルスマイヤー

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 ※ 今年は、撮影賞(Kamera)とヤング・フィルム賞(Jugendfilm)がなくなり、代わって、音楽賞とドキュメンタリー賞とファミリー映画賞が設けられました。ファミリー映画賞は、単に大ヒットしている“Wickie und die starken Männer”に何か賞を与えたくて、特別に今年だけ設けた賞なのかもしれませんが。
 美術賞も、昨年は“Szenenbild/Kostümbild”(アート・ディレクション/衣裳デザイン)でしたが、今年はまた“Bildgestaltung”(イメージ・デザイン)という表記に戻りました。

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 公式HPがないので、どういう規定になっているのかわからないのですが、劇場公開待機中の作品が受賞している一方で、2009年のドイツ映画を代表する映画であるはずの“Das Weisse Band (The White Ribbon)”が前回も今回も全くどの賞にもからんでいなかったりして、賞自体については、バイエルン州がドイツ映画に贈っている映画賞である、ということ以外よくわかっていません。(バイエルン地方で製作された作品のみを対象とするのかと思うとそうでもないようです。)

 Wikipediaによると、ドイツで前年にリリースされた作品の中から優秀者を選ぶ(to honour films released in the previous year)とありますから、何らかの形でドイツ国内で上映されていればいい、ということなのかもしれません。

 ともかくも、バイエルン映画賞が、ドイツ映画賞と並ぶ権威のある映画賞であるということは確かなようで、今年も評価の高い作品がたくさん並んでいます。

 以下に、今回の受賞作をざっとご紹介します。

 ・“Der große Kater” (大きな猫)
 監督:Wolfgang Panzer
 出演:ブルーノ・ガンツ、ウルリッヒ・トゥクール、クリスティアーネ・パウル
 物語:主人公は、“猫”というあだなのスイスの大統領(ブルーノ・ガンツ)。彼は、幼なじみで、長年の政治的ライバルでもあるドクター・シュトッツァー(ウルリッヒ・トゥクール)に追い詰められている真っ只中で、しかも、プライベートでは、息子がガンにかかっていることがわかって、それを本人に悟られないようにしなければならない、という事態に陥る。そんな中、国賓としてスペイン国王夫妻を迎えることになり、彼の緊張はピークに達する。
 Thomas Hürlimannの実話に基づく小説の映画化。

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 ・“Wüstenblume(Desert Flower)” (英・独・オーストリア)
 監督:Sherry Horman
 出演:リヤ・ケベデ、サリー・ホーキンス、クレイグ・パーキンソン、ミーラ・サイアル
 ワリス・ディリー(ソマリアの遊牧民の家に生まれ、13歳で結婚させられそうになって逃げ、モデルを経て、国連大使になった)が書いた、自らの半生に基づく同名原作の映画化。
 ○ベネチア国際映画祭2009ベネチア・デイズ出品作品
 ◎サンセバスチャン国際映画祭2009 観客賞次点

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 ・“Habermann” (ドイツ・チェコ)
 監督:ユライ・ヘルツ(Juraj Herz)
 出演:Karel Roden、Wilson Gonzalez Ochsenknecht、Hannah Herzsprung、 Franziska Weisz
 物語:1938年。ズデーテン地方の工場主とその家族の物語で、ヨーロッパ全体の緊張の高まりの中で、彼らの生活も変えざるを得なくなる。

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 ・“Vision – Aus dem Leben der Hildegard von Bingen”
 監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ)
 出演:バーバラ・スコーヴァ、ハイノ・フェルチ、ハンアー・ヘルツシュプルング、ジェラルド・アレクサンダー・ヘルト
 ルネサンス期以前(12世紀)にルネサンス的な活躍をしたことで知られるベネディクト会系女子修道院長ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの物語。ヒルデガルト・フォン・ビンゲンは、ドイツ薬物学の祖であり、古代ローマ以降最初の女性作曲家として知られている。
 トロント国際映画祭2009 MASTERS部門出品。
 第4回ローマ映画祭 コンペティション部門出品

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 ・“Friendship!” (独・米)
 監督:Markus Goller
 出演:Alicja Bachleda、Matthias Schweighöfer、Chris Browning
 物語:東ドイツからサンフランシスコへと青年が旅をする。それは、12年前に行方知れずになった父親を捜す旅であった……。

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 ・“Es kommt der Tag(The Day Will Come)”
 監督:Susanne Schneider)
 出演:イニス・バーベン、Katharina Schüttler、Jacques Frantz
 物語:30年前にテロ組織に入るために娘を棄てたユディットだったが、娘に会いたくなり、大人になっているはずの娘の足跡をたどって、アルザスのブドウ園にたどりつく。そこで、娘は、新しい名前で、新しい家族とともに暮らしているのだった……。
 トロント国際映画祭2009 DISCOVERY部門で上映。
 テッサロニキ映画祭2009 芸術貢献賞受賞。

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 ・“Der Räuber(The Robber)” (独・オーストリア)
 監督:Benjamin Heisenberg
 出演:Andreas Lust、Walter Huber、Franziska Weisz
 物語:趣味が泥棒というマラソン・ランナーの物語。
 Martin Prinzの小説の映画化。

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 ・“Männerherzen(Men in the City)”
 監督:サイモン・ヴァーホーヴェン(Simon Verhoeven)
 出演:ティル・シュヴァイガー、Jana Pallaske、Elyas M’Barek、ナディヤ・ウール
 物語:愛とはどういうものであるか、そして、女性が男性に期待するものは何であるかということをまだ知らない5人の青年の物語で、彼らは、傷つきながらも、愛とは戦って勝ち取っていくものであるということを学んでいく。

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 ・“Same Same But Different”
 監督:デトレフ・ブック(Detlev Buck)
 出演:デイヴィッド・クロス、Apinya Sakuljaroensuk、Jens Harzer
 物語:ベンジャミン(デイヴィッド・クロス)は、ドイツ人青年で、親友と2人でアジアに旅に出る。彼は、カンボジア人女性と出会って、恋に落ち、一夜を過ごした後で、彼女が家計を支えるためにバーで働いていて、しかもエイズに感染していることを知る。しかし、それでも彼は彼女のそばを離れたいとは思わず、世界に対する考え方が少しずつ変わってくるのを感じる……。
 ロカルノ国際映画祭2009 ヴァラエティー賞(Variety Piazza Grande Award)受賞。

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 ・“Lippels Traum(Lippel's Dream)”
 監督:Lars Büchel
 出演:Karl Alexander Seidel、Amrita Cheema、モーリッツ・ブライプトロイ
 物語:リッペルは、シェフでレストラン・オーナーの父と暮らしている。ある時、父が1週間旅に出ることになり、彼はミセス・ヤコブという家政婦と一緒に過ごさなければならなくなる。彼は、ミセス・ヤコブが見かけほどフレンドリーではなく、杓子定規な古い考え方の持ち主で、しかも、彼女が、父の後妻に納まって、リッペルを外国の学校に追いやってしまおうと考えていることがわかってくる。
 Paul Maarの小説の映画化。
 ベルリン国際映画祭2009 ジェネレーション部門出品

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 ・“Auf der Suche nach dem Gedächtnis – Der Hirnforscher Eric Kandel”
 監督:Petra Seeger
 2000年に神経系の情報伝達に関する発見の功績によりノーベル生理学・医学賞を受賞した神経学者エリック・カンデルについてのドキュメンタリー。

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 ・“Wickie und die starken Männer(Vicky The Viking)”
 監督:ミヒャエル・ブリー・ヘルビヒ(Michael Herbig)
 出演:Jonas Hämmerle、Waldemar Kobus、Nic Romm、Christian Koch
 物語:ビッキーは、バイキングの王ハルバルの息子。力は強くないが、機転が利いて、知恵でピンチを切り抜けるすべを知っている。そんなビッキーが、父たちと一緒に航海に出て、さまざまな冒険にめぐり合う。
 70年代に日本でもアニメ化されたルーネル・ヨンソン原作の『小さなバイキング ビッケ』の実写版。
 ミヒャエル・ブリー・ヘルビヒは、ドイツで活躍する俳優/監督で、日本に紹介されている作品には『マニトの靴』(2001)があります。
 バンビ・メディア賞2009 国内映画部門賞受賞。

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 ・“Waffenstillstand(Ceasefire)” (独・スイス)
 監督:Lancelot von Naso
 出演:Husam Chadat、Sebastian Deyle、Harvey Friedman、Matthias Habich
 物語:2004年のイラク。ファルージャは、米軍への抵抗の拠点となっていたが、食料も医薬品も限界に達し、24時間の停戦が申し渡された。若いドイツ人ジャーナリストのオリバーは、これがいい記事を書くための最後のチャンスと考え、病院への応急処置部隊に加わることにするが、停戦は24時間もたないだろうと感じ始める。オリバーのカメラマンであるラルフは全く危機感を感じておらず、ファルージャとバグダッドのどこが違うのかと言わんばかりで、ホテルで酒でも飲んでいようと考えていた。キムは、国際救援隊のチーフで、ファルージャで数限りない悲劇を目にしていた。アランは、戦闘地帯で働く数少ない医師の1人で、停戦の間にファルージャに戻ろうと考えていた。フサムは、運転手で、ファルージャを車で乗り回すことにしか興味を持っていなかった。彼ら5人がバグダッドから激戦地跡を通ってファルージャに向かう。彼らの目的は、人助けであったが、しかし、自分の命を守るために戦わなければならなくなったことを知る。
 モントリオール世界映画祭2009 エキュメニカル審査員賞受賞
 チューリヒ映画祭2009 観客賞受賞

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 このところ、全世界的に言えることですが、ドイツ映画も国際的交流が盛んになってきていて、今年の受賞作でも、スイス、チェコ、カンボジア、イラクと、物語の舞台でも、キャストやスタッフに関してでも、かなりインターナショナルになってきていることが注目されます。

 昨年の受賞作からは日本でも7本もの作品が紹介されました(うち劇場公開は1本のみ)が、さて今年の受賞作からは何本観ることができるでしょうか。
 どういう作品であれば日本での劇場公開が成立するのかはわかりにくくなってきていますが、劇場公開で“Wüstenblume(Desert Flower)”と“Vision – Aus dem Leben der Hildegard von Bingen”、映画祭等で“Es kommt der Tag(The Day Will Come)”、“Same Same But Different”、“Waffenstillstand(Ceasefire)”くらいは見せてもらいたいものだと思いますが……。

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 *当ブログ記事
 ・バイエルン映画賞(ババリア映画賞)2009:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_26.html

 ・ドイツ映画批評家賞2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_24.html

 ・2009年度映画賞レース スケジュール表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_32.html
 ・映画祭&映画賞カレンダー 2009年5月〜2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_6.html

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