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zoom RSS ドイツ映画批評家賞2010 ノミネーション発表!

<<   作成日時 : 2010/01/15 06:23   >>

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 ドイツ映画批評家賞(VDFK:Preis der deutschen Filmkritik)2010のノミネーションが発表になりました。(1月11日)

 ◆作品賞(Feature film/ Spielfilm)
 ・“The White Ribbon (Das Weisse Band)” 監督:ミヒャエル・ハネケ
 ・“Little White Lies (Die Perlmutterfarbe)” 監督:マーカス・H・ローゼンミューラー(Marcus H. Rosenmüller)
 ・“Helen” 監督:サンドラ・ネットルベック(Sandra Nettelbeck)
 ・“John Rabe” 監督:フロリアン・ガレンバーガー( Florian Gallenberger)
 ・“My Word, My Lies, My Love – Lila, Lila” 監督:アラン・グスポーナー(Alain Gsponer)
 ・“Storm (Sturm)” 監督:ハンス=クリスティアン・シュミット(Hans-Christian Schmid)
 ・“Whisky With Vodka (Whisky Mit Wodka)” 監督:アンドレアス・ドレーゼン(Andreas Dresen)

 サンドラ・ネットルベックは、『マーサの幸せレシピ』『サージェント・ペッパー ぼくの友だち』の監督。
 フロリアン・ガレンバーガーは、短編“I Want To Be”(1999)、短編『タンゴ・ベルリン』“Himmelfahrt(One Way Ticket)”(2003)が紹介されています。“John Rabe”は、ドイツ映画賞2009 作品賞・主演男優賞・美術賞・衣裳デザイン賞受賞。
 アラン・グスポーナーは、ドイツ映画祭2007で『人生の真実』が紹介されています。
 ハンス=クリスティアン・シュミットは、『23 トゥエンティースリー』(1998)『クレイジー』(2000)が紹介されています。“Storm (Sturm)”は、ベルリン国際映画祭2009コンペティション部門出品作品。アムネスティ・インターナショナル賞、ドイツ・アートハウス・シネマ組合賞、“Berliner Morgenpost”読者審査員賞受賞。
 アンドレアス・ドレーゼンは、『階段の途中で』(2002)『ヴィレンブロック』(2005)『サマー・イン・ベルリン』(2005)『クラウド9』(2008)が紹介されています。

 ◆第1回作品賞(Feature Film Debut/ Spielfilmdebüt)
 ・『赤い点』“The Red Spot (Der Rote Punkt)” 監督:宮山麻里枝
 ・“Evet, Ich Will!” 監督:Sinan Akkus
 ・“Hangtime (Kein Leichtes Spiel)” 監督:Wolfgang Groos
 ・“Salami Aleikum” 監督:Ali Samadi Ahadi
 ・“Teenage Angst” 監督:Thomas Stuber
 ・“Weltstadt” 監督:Christian Klandt

 ◆男優賞(Actor/ Darsteller)
 ・Lars Eidinger “Everyone Else(Alle Anderen)”(監督:Maren Ade)
 ・ワルター・ギラー(Walter Giller) “Dinosaurier”(監督:Leander Haußmann)
 ・Burghardt Klaussner “The White Ribbon”
 ・デーヴィト・シュトリーゾフ(Devid Striesow) “So Glücklich War Ich Noch Nie”(監督:Alexander Adolph)
 ・ウルリッヒ・トゥクール “John Rabe”

 ◆女優賞(Actress/ Darstellerin)
 ・イリス・バーベン(Iris Berben) “The Day Will Come (Es KIommt Der Tag)”(監督:Susanne Schneider)
 ・コリンナ・ハルフォーフ(Corinna Harfouch) “This Is Love”(監督:マティアス・グラスナー)
 ・ビルギット・ミニヒマイアー(Birgit Minichmayr) “Everyone Else (Alle Anderen)”
 ・ミーナ・タンダー(Mina Tander) “Maria, He Doesn’t Like It! (Maria, Ihm Schmeckt’s Nicht!)”(監督:Neele Leana Vollmar)
 ・ナディヤ・ウール(Nadja Uhl) “So Glücklich War Ich Noch Nie”

 『ヒルデ』のハイケ・マカシュも“Die Päpstin(Pope Joan)”のヨハンナ・ヴォカレクもノミネートされませんでした。

 ◆脚本賞(Drehbuch)
 ・“The White Ribbon (Das Weisse Band)” ミヒャエル・ハネケ
 ・“Helen” サンドラ・ネットルベック
 ・“Storm (Sturm)” Bernd Lange、ハンス=クリスティアン・シュミット

 ◆撮影賞(Kamera)
 ・“The White Ribbon (Das Weisse Band)” クリスティアン・ベルガー(クリスチャン・ベアガー)
 ・“Little White Lies (Die Perlmutterfarbe)” トルステン・ブロイアー(Thorsten Breuer)
 ・“Storm (Sturm)” Bogumil Godfrejow
 ・『ソウル・キッチン』“Soul Kitchen”(監督:ファティ・アキン) ライナー・クラウスマン(Rainer Klausmann)
 ・“Tannöd”(監督:) ステファン・クティ(Stéphane Kuthy)

 ◆編集賞(Schnitt)
 ・“Everyone Else (Alle Anderen)” Heike Parplies
 ・“The Day Will Come (Es KIommt Der Tag)” Jens Klüber、Sven Kulik
 ・“Salami Aleikum” ディリク・グラウ(Dirk Grau)
 ・『ソウル・キッチン』“Soul Kitchen” Andrew Bird
 ・“Storm (Sturm)” Hansjörg Weißbrich

 ◆音楽賞(Musik)
 ・“Die Päpstin(Pope Joan)”(監督:Sönke Wortmann) Marcel Barsotti
 ・“Die Tür(The Door)”(監督:Anno Saul) Fabian Römer
 ・“Vision – Aus dem Leben der Hildegard von Bingen”(監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ) クリス・ハイネ(Chris Heyne)
 ・“Wickie und die starken Männer(Vicky The Viking)”(監督:Michael Herbig) ラルフ・ヴェンゲンマイアー(Ralf Wengenmayr)
 ・“Wüstenblume(Desert Flower)”(監督:Sherry Horman) マーティン・トードシャローヴ(Martin Todsharow)

 “Wickie und die starken Männer(Vicky The Viking)”は、1974〜75年に放映されたアニメーション『小さなバイキング ビッケ』と同じ原作を元にした実写作品だそうです。

 ◆ドキュメンタリー賞(Dokumentarfilm/ Documentary)
 ・“Achterbahn” 監督:Peter Dörfler
 ・“Harlan – Im Schatten von Jud Süß” 監督:フェリックス・メラー(Felix Moeller)
 ・“Henners Traum” 監督:Klaus Stern
 ・“Material” 監督:Thomas Heise
 ・“Zum Vergleich” 監督:Harun Farocki

 “Achterbahn”:Norbert Witteは、かつては遊園地のキングであったが、破産して家族でペルーに向かう。しかし、ペルーでの生活も容易ではなく、しかも息子がコカインに手を出して、投獄されてしまう。
 “Harlan – Im Schatten von Jud Süß”:ゲッペルスが、敗戦間際にナチのプロパガンダ映画監督ファイト・ハーランに作らせた映画『ユダヤ人ジュース』に関するドキュメンタリー。
 “Henners Traum”:ドイツの小さな町をヨーロッパ一の観光地に仕立てようと町長が立ち上げたプロジェクトは、金融危機のよって阻まれてしまう。
 “Material”:監督が20年以上にわたって撮影してきた「素材」を再構成した作品。
 “Zum Vergleich”:「レンガ」をめぐる世界の風景を通して、さまざまな生産労働のありかたを映し出していく。

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 主な作品のノミネート状況は以下の通りです。

 ・“The White Ribbon (Das Weisse Band)”(4):作品・男優・脚本・撮影
 ・“Storm (Sturm)”(4):作品・脚本・撮影・編集
 ・“Everyone Else(Alle Anderen)”(3):男優・女優・編集
 ・“Little White Lies (Die Perlmutterfarbe)”(2):作品・撮影
 ・“Helen”(2):作品・脚本
 ・“John Rabe”(2):作品・男優
 ・“Salami Aleikum”(2):第1回・編集
 ・“So Glücklich War Ich Noch Nie”(2):男優・女優
 ・“The Day Will Come (Es KIommt Der Tag)”(2):女優・編集
 ・『ソウル・キッチン』“Soul Kitchen”(2):撮影・編集

 カンヌ国際映画祭コンペ部門出品作品、ベルリン国際映画祭コンペ部門出品2作品が上位を占めています。

 ミヒャエル・ハネケとファティ・アキン以外は、日本では劇場公開作品がない監督の作品ばかりですが、それだけドイツでは新しい映画監督たちの活躍がめざましい(しかし日本へのその紹介は限られたものにとどまっている)ということなのでしょう。

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 主だった作品に関して、簡単に紹介しておきます。

 ・“Storm (Sturm)”(独・デンマーク・オランダ)
 監督:ハンス=クリスティアン・シュミット(Hans-Christian Schmid)
 出演:ケリー・フォックス、アナマリア・マリンカ、アレクシス・ゼガーマン
 物語: ハーグの国際司法裁判所で働く弁護士が、クロアチア人 人気政治家のクローゼットの中に戦争犯罪の証拠を見つける……。
 ベルリン国際映画祭2009コンペティション部門出品作品。アムネスティ・インターナショナル賞、ドイツ・アートハウス・シネマ組合賞、“Berliner Morgenpost”読者審査員賞受賞。

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 ・“Everyone Else(Alle Anderen)”
 監督:Maren Ade
 出演:『ヒトラー 最期の12日間』や『パフューム』(主人公のお母さん役)『HAMAMI』で知られるビルギット・ミルヒマイアーが主演。他にLars Eidinger。
 物語:ちょっとした秘密、不満、習慣の積み重ねを通して、1組のカップルの関係が、ひと夏の間に、変わっていく様子を描く。
 監督のマレン・アデは、“Der Wald vor lauter Bäumen”(2003)が2005年サンダンス映画祭でワールド・シネマ ドラマ部門審査員特別賞を受賞しているドイツの新鋭で、これが長編第2作。
 ベルリン国際映画祭2009コンペティション部門出品。銀熊賞(審査員グランプリ)、銀熊賞(女優賞:ビルギット・ミルヒマイアー)受賞。

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 ・“Little White Lies (Die Perlmutterfarbe)”
 監督:マーカス・H・ローゼンミューラー(Marcus H. Rosenmüller)
 出演:Markus Krojer、Dominik Nowak、Zoë Mannhardt、Benedikt Hösl
 物語:アレクサンダーは、ロッテの気を引くために、絵画コンテストで入賞しようと頑張っていたが、ひょんなことから盗難事件に巻き込まれ、のっぴきならない状況に追い込まれていく。

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 ・“John Rabe”(仏・中・独)
 監督:フロリアン・ガレンバーガー( Florian Gallenberger)
 出演:ウルリッヒ・トゥクール、ダニエル・ブリュール、スティーヴ・ブシェー
ミ、アンヌ・コルシニ、香川照之、杉本哲太、柄本明、ARATA
 物語:主人公ジョン・ラーベは、南京虐殺から20万人もの中国人を救ったドイツ人ビジネスマン(南京のシンドラー)で、本作は彼に関する実話を元にしたドラマ。
 ベルリン国際映画祭2009 特別上映作品。
 ババリア映画賞作品賞&男優賞受賞。

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 ・“Helen”(米・英・独・カナダ)
 監督:サンドラ・ネットルベック(Sandra Nettelbeck)
 出演:アシュレー・ジャッド、Goran Visnjic、ローレン・リー・スミス
 物語:ヘレン・レオナルドは、美しい音楽教師で、夫と娘があり、何不自由ない暮らしをしているように見えた。しかし、彼女には夫にも言えない秘密があり、それがずっと彼女を苦しめていた……。

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“Salami Aleikum”
 監督:Ali Samadi Ahadi
 出演:Navíd Akhavan、Anna Böger、Michael Niavarani
 物語:イラン系ドイツ人のモフセンは、ケルンで精肉店を営む家族の危機を救うために安い羊を仕入れようとして、ポーランドに向かう。しかし、なぜか東ドイツの村に迷い込んでしまい、そこで出会ったアナに恋してしまう。村人は、モフセンを村を救うために現れたペルシャ王朝の御曹司と勘違いしてしまい、モフセンは手厚い歓迎を受ける。

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 ・“So Glücklich War Ich Noch Nie”(私はこんなに幸せなことはない)
 監督:Alexander Adolph
 出演:ナディヤ・ウール、デーヴィト・シュトリーゾフ
 物語:フランクは、詐欺師だったが、つかまって刑務所に入れられる。出所後、まっとうな仕事について人生をやり直せと兄からも説教を受けるが、娼婦であるターニャに娼婦を辞めさせようとして、また詐欺の道に戻りかけてしまう。

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 ・“The Day Will Come (Es KIommt Der Tag)”(独・仏)
 監督:Susanne Schneider
 出演:イニス・バーベン、Katharina Schüttler、Jacques Frantz
 物語: 物語:30年前にテロ組織に入るために娘を棄てたユディットだったが、娘に会いたくなり、大人になっているはずの娘の足跡をたどって、アルザスのブドウ園にたどりつく。そこで、娘は、新しい名前で、新しい家族とともに暮らしているのだった……。
 トロント国際映画祭2009 DISCOVERY部門で上映。
 テッサロニキ映画祭2009 芸術貢献賞受賞。

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 受賞結果の発表は、第60回ベルリン国際映画祭会期中(2月11日〜21日)に行なわれることになっています。

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 *当ブログ記事
 ・2009年度映画賞レース スケジュール表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_32.html
 ・映画祭&映画賞カレンダー 2009年5月〜2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_6.html

 追記:
 ドイツ映画批評家賞2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_31.html

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。
『HELEN』の検索でたどり着きました。

最近は英語ですら新しい情報がつかめなかったので、日本語の情報が見つかるとは本当に大感激です!!!

既に複数の映画祭で上映されているし、監督・キャスト・配給会社の感じから、ドイツ公開を皮切りに順次世界公開で日本上陸もあり得るかも〜!なんて期待していたのに、アメリカでさえも劇場公開どころかDVDスルーの動きもみられないので「???」と思っているところでして。

作品の評価は良さそう(賞も受賞してる)なので、動きがないのには何か理由があるのかなと勘ぐっていましたが、知らぬ間に新たにドイツの映画賞にノミネートされてたんですね!

ドイツ公開が昨年の11/29ですから、私の気持ちが焦りすぎていたのかもしれませんが、サンダンス映画祭での上映からはや1年が経過してるわけで…。

とにかくこれを機に動きがあることを祈ります!

もちろん受賞結果にも注目したいと思います!

この素敵なブログも応援してます!!!
白うさぎ
2010/01/20 03:34
白うさぎさま
コメントありがとうございます。
監督のファンなのか、出演者のファンなのか、“Helen”に注目してるなんて凄いですね。
“Helen”は、ドイツでもようやく劇場公開したばかりみたいですから、日本でも動きがあるとしたら、これからなのではないでしょうか。
ネットルベック監督の作品としては、5年ぶりの新作で、過去2作が連続で日本公開されているので、なんらかの形で日本でも紹介されるのではないかと考えていいのではないでしょうか。
私も楽しみになってきました。今後のリリース情報に注目していきたいと思います。
umikarahajimaru
2010/01/20 07:13

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