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zoom RSS アカデミー賞作品賞の受賞確率71%! 米・映画編集者協会賞ノミネーション発表!

<<   作成日時 : 2010/01/14 07:42   >>

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 アメリカ映画編集者賞(ACE:The American Cinema Editors Awards / Eddie Awards)のノミネーションが発表になりました。(1月11日)

 後述しますが、アメリカ映画編集者賞は、単なる一映画賞にとどまらず、アカデミー賞を占う意味で非常に重要なポジションにある映画賞となっています。という

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 ◆長編作品 ドラマ部門(Feature film (dramatic))
 ・『アバター』 スティーヴン・リヴキン(Stephen Rivkin)、John Refua、ジェームズ・キャメロン
 ・『第9地区』 Julian Clarke
 ・『ハート・ロッカー』 ボブ・ムラウスキ、クリス・イニス
 ・『スター・トレック』 マリアン・ブランドン(Maryann Brandon)、メアリー・ジョー・マーキー(Mary Jo Markey)
 ・『マイレージ、マイライフ』 デイナ・E・グローバーマン(Dana Glauberman)

 ◆長編作品 コメディー/ミュージカル部門(Feature film (comedy or musical))
 ・『(500)日のサマー』 アラン・エドワード・ベル(Alan Edward Bell)
 ・『ハングオーバー』 デブラ・ネイル・フィッシャー(Debra Neil-Fisher)
 ・『ジュリー&ジュリア』 リチャード・マークス(Richard Marks)
 ・“A Serious Man” ロデリック・ジェインズ(Roderick Jaynes:ジョエル&イーサン・コーエン)
 ・『恋するベーカリー』 ジョー・ハッシング(Joe Hutshing)、デイヴィッド・モリッツ(David Moritz)

 ◆ドキュメンタリー部門
 ・『ザ・コーヴ』 ジェフリー・リッチマン(Geoffrey Richman)
 ・“Food, Inc.” Kim Roberts
 ・『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』 ドン・ブロチュ(Don Brochu)、ケヴィン・ステット(Kevin Stitt)

 ◆アニメーション部門(Best edited animated feature film)
 ・『コララインとボタンの魔女』 Christopher Murrie、ロナルド・サンダース(Ronald Sanders)
 ・“Fantastic Mr. Fox” アンドリュー・ウェイスブラム(Andrew Weisblum)
 ・『カールじいさんの空飛ぶ家』 ケヴィン・ノルティング(Kevin Nolting)

 ◆TV-30分シリーズ番組部門(Half-hour series for television)
 ・“30 Rock”:‘Apollo Apollo’ ケン・エルト(Ken Eluto)
 ・『ラリーのミッドライフ★クライシス』“Curb Your Enthusiasm”:‘The Bare Midriff’ スティーヴン・ラッシュ(Steven Rasch)
 ・『アントラージュ★オレたちのハリウッド』“Entourage”:‘The Sorkin Notes’ Steven Sprung

 ◆TV-コマーシャル1時間番組部門(One-hour series for commercial television)
 ・『24 シーズン7』:‘8pm-9pm’ レオン・オーティズ=ジル(Leon Ortiz Gil)
 ・“Breaking Bad”:‘ABQ’ リン・ウィリンガム(Lynne Willingham)
 ・『ER 緊急救命室』:‘And in the End’ Randy Jon Morgan、ジャック・エレイン・トベレン(Jacque Toberen)
 ・『LAW & ORDER 性犯罪特捜班:‘Hardwired’ Karen Stern
 ・『LOST シーズン5』:‘The Life and Death of Jeremy Bentham’ Christopher Nelson

 ◆TV-ノン・コマーシャル1時間番組部門(One-hour series for non-commercial television)
 ・『デクスター』:‘Living the Dream’ スチュアート・シル(Stewart Schill)
 ・『デクスター』:‘Remains to be Seen’ ルイス・F・シオッフィ(Louis Cioffi)
 ・『トゥルー・ブラッド/ True Blood』:‘Hard-Hearted Hannah’ Louise Innes

 ◆ミニシリーズ/テレビ映画部門(Miniseries or motion picture for television)
 ・『グレイ・ガーデンズ 追憶の館』“Grey Gardens” アラン・ハイム(Alan Heim)、リー・パーシー(Lee Percy)
 ・“Into the Storm” ジョン・ブルーム(John Bloom)、アントニア・ヴァン・ドリムレン(Antonia Van Drimmelen)
 ・“Taking Chance” リー・パーシー(Lee Percy)、ブライアン・A・ケイツ(Brian A. Kates)

 ◆リアリティー番組部門(Reality series)
 ・“The Deadliest Catch”:‘Stay Focused Ordie’ Kelly Coskran、Josh Earl
 ・“Expedition Africa”:‘Stanley and Livingstone’ ジョナサン・ブラウン(Jonathon Braun)、Brad Ley、スヴェン・ペープ(Sven Pape)、Molly Schock
 ・“Top Chef”:‘The Last Supper’ Annie Tighe、Alan Hoang、Adrienne Salisbury、ケヴィン・レフラー(Kevin Leffler)

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 映画編集者賞のポイントは2つあって、1つはアカデミー賞編集賞と重なるかどうかということであり、もう1つは編集賞受賞作品がアカデミー賞を獲るかどうかということです。

 映画編集者賞ドラマ部門とコメディー/ミュージカル部門のノミネーション10作品のうち、アカデミー賞編集賞ノミネーション5作品の合致率は以下の通りです。

 ・2008年度:5/5(すべてドラマ部門)
 ・2007年度:4/5(すべてドラマ部門)
 ・2006年度:3/5(すべてドラマ部門)
 ・2005年度:4/5(3本がドラマ部門、1本がコメディー/ミュージカル部門)
 ・2004年度:5/5(4本がドラマ部門、1本がコメディー/ミュージカル部門)

 映画編集者賞ドラマ部門とコメディー/ミュージカル部門のノミネーション10作品からアカデミー賞編集賞ノミネーション5作品が選ばれる確率は60%以上、ほぼ80%で、ほとんどがドラマ部門から選ばれていることがわかります。
 本年度で言えば、映画編集者賞ドラマ部門ノミネーションは『アバター』『第9地区』『ハート・ロッカー』『スター・トレック』『マイレージ、マイライフ』の5作品ですが、過去のデータからするとこのうち3〜5作品がアカデミー賞編集賞当確ということになります。

 映画編集者賞とアカデミー賞編集賞の受賞作品の合致度は―

 ・2008年度:同じ(ドラマ部門『スラムドッグ$ミリオネア』)
 ・2007年度:同じ(ドラマ部門『ボーン・アルティメイタム』)
 ・2006年度:同じ(ドラマ部門『ディパーテッド』)
 ・2005年度:同じ(ドラマ部門『クラッシュ』)
 ・2004年度:同じ(ドラマ部門『アビエイター』)
 ・2003年度:同じ(ドラマ部門『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』)
 ・2002年度:同じ(コメディー/ミュージカル部門『シカゴ』)
 ・2001年度:同じ(ドラマ部門『ブラックホーク・ダウン』)
 ・2000年度:はずれ(前者は『グラディエーター』『あの頃ペニー・レインと』、後者は『トラフィック』
 ・1999年度:同じ(ドラマ部門『マトリックス』)

 90%の合致率で、映画編集者賞(ドラマ部門賞作品)がアカデミー賞編集賞を制することがわかります。

 次に、映画編集者賞ドラマ部門とコメディー/ミュージカル部門のノミネーション10作品のアカデミー賞作品賞ノミネーション5作品との合致率を調べてみると―

 ・2008年度:4/5(すべてドラマ部門)
 ・2007年度:4/5(3本がドラマ部門、1本がコメディー/ミュージカル部門)
 ・2006年度:4/5(3本がドラマ部門、1本がコメディー/ミュージカル部門)
 ・2005年度:4/5(すべてドラマ部門)
 ・2004年度:5/5(3本がドラマ部門、2本がコメディー/ミュージカル部門)

 ということは、映画編集者賞ノミネート作品の中から4本はアカデミー賞作品賞ノミネーション作品が出るということになります。今年はアカデミー賞作品賞ノミネーション作品が10本になったので、傾向は多少変わってくるかもしれませんが、「編集」で評価の高い作品がアカデミー賞作品賞にノミネートされることはほぼ間違いないだろうと思われます。

 そうして映画編集者賞/アカデミー賞編集賞を受賞した作品のうち、アカデミー賞作品賞を制した作品は、過去10年間で5作品あります。
 外した5回のうち、『ボーン・アルティメイタム』と『ブラックホーク・ダウン』と『マトリックス』は作品賞にノミネートされていませんから、映画編集者賞を受賞し、アカデミー賞作品賞にノミネートされた作品は5/7(71%)の確率でアカデミー賞を受賞することになります。

 以上から、総合すると―
 ・『アバター』『第9地区』『ハート・ロッカー』『スター・トレック』『マイレージ、マイライフ』からアカデミー賞編集賞が出る確率は80%
 ・さらにその作品がアカデミー賞作品賞を受賞する確率は71%
 ・ということは『アバター』『第9地区』『ハート・ロッカー』『スター・トレック』『マイレージ、マイライフ』からアカデミー賞作品賞が出る確率は56%
 ・『アバター』『第9地区』『ハート・ロッカー』『スター・トレック』『マイレージ、マイライフ』の5作品がアカデミー賞作品賞にノミネートされる確率はそれぞれ(ノミネート枠が5だったとして)約80%
 ということになります。

 『プレシャス』や『NINE』『インビクタス/負けざる者たち』『イングロリアス・バスターズ』がアカデミー賞作品賞を受賞する確率は44%以下または29%以下ということになります。(今年は編集者賞受賞作品がアカデミー賞作品賞にノミネートされないということはなさそうなので実質29%以下ということになります。)
 『スター・トレック』や『第9地区』がほぼ編集部門のノミネートどまりであろうということを考えると、他の3作品の受賞確率は飛躍的にアップします。

 なにやら、数字のお遊び、あるいは、データごっこぽくもなきにしもあらずですが、編集の優れた作品が作品全体としても評価される、優れた作品は編集もすばらしい、と考えれば、当然の結果とも言えるかと思います。

 映画編集者賞の発表は、アカデミー賞発表の3週間前、2月14日です。

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 *当ブログ記事
 ・2008年度 映画編集者協会ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_17.html
 ・2008年度 映画編集者協会受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_21.html

 ・2009年度映画賞レース スケジュール表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_32.html
 ・映画祭&映画賞カレンダー 2009年5月〜2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_6.html
 ・2009年度映画賞の結果をまとめてみました! アメリカ編 前半戦:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_43.html

 追記:
 アメリカ映画編集者賞2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_28.html

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