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zoom RSS 第14回米・美術監督組合賞 ノミネーション発表!

<<   作成日時 : 2010/01/10 00:10   >>

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 第14回米・美術監督組合(ADG:Art Directors Guild)賞のノミネーションが発表になりました。(1月8日)

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 【長編映画部門】

 ◆歴史もの部門(Period film)
 ・“A Serious Man” ジェス・ゴンコール(Jess Gonchor)
 ・『イングロリアス・バスターズ』 デイヴィッド・ワスコ(David Wasco)
 ・『ジュリー&ジュリア』 マーク・リッカー(Mark Ricker)
 ・『パブリック・エネミーズ』 ネイサン・クロウリー(Nathan Crowley)
 ・『シャーロック・ホームズ』 サラ・グリーンウッド(Sarah Greenwood)

 ジェス・ゴンコールは、2008年度に『ノーカントリー』で現代劇部門賞を受賞しています。
 『イングロリアス・バスターズ』は、サンディエゴ映画批評家協会賞で美術賞を受賞しています。
 ネイサン・クロウリーは、2008年度に『ダークナイト』でファンタジー部門賞を受賞しています。
 サラ・グリーンウッドは、2007年に『つぐない』でノミネートされています。

 ◆ファンタジー部門(Fantasy film)
 ・『アバター』 リック・カーター(Rick Carter)、ロバート・ストロンバーグ(Robert Stromberg)
 ・『第9地区』 フィリップ・アイヴィ(Philip Ivey)
 ・『ハリー・ポッターと謎のプリンス』 スチュアート・クレイグ(Stuart Craig)
 ・『スター・トレック』 スコット・チャンブリス(Scott Chambliss)
 ・『かいじゅうたちのいるところ』 K・K・バレット(K.K. Barrett)

 『アバター』は、ラスベガスとフェニックスの映画批評家協会賞で美術賞を受賞しています。
 スコット・チャンブリスは、2008年度に『フロスト×ニクソン』で時代劇部門にノミネートされています。
 スチュアート・クレイグは、2007年度に『ハリー・ポッターとフェニックスの騎士団』でノミネートされています。

 ◆現代劇部門(Contemporary film)
 ・『天使と悪魔』 アラン・キャメロン(Allan Cameron)
 ・『ハングオーバー』 ビル・ブルゼスキー(Bill Brzeski)
 ・『ハート・ロッカー』 Karl Juliusson
 ・『ラブリーボーン』 ナオミ・ショーハン(Naomi Shohan)
 ・『マイレージ、マイライフ』 スティーヴ・サクラド(Steve Saklad)

 【テレビ部門】

 ◆シリーズ番組 シングルカメラ部門(Single-camera television series)
 ・“Glee” エピソード: “Pilot” Mark Hutman
 ・『MAD MEN』“Mad Men” エピソード: “Souvenir” ダン・ビショップ(Dan Bishop)
 ・『プッシング・デイジー〜恋するパイメーカー〜』“Pushing Daisies” エピソード: “Kerplunk” Michael Wylie
 ・『トゥルー・ブラッド/True Blood』“True Blood” エピソード: “Never Let Me Go” Suzuki Ingerslev
 ・『アグリー・ベティ』“Ugly Betty” エピソード: “There’s No Place Like Mode” Mark Worthington

 この部門は、5人の候補のうち4人が同じ作品でノミネートされています。(Mark Hutman以外)
 ダン・ビショップとMichael WylieとMark Worthingtonは3年連続ノミネートで、ダン・ビショップは2年連続受賞しています。

 ◆テレビ映画/ミニシリーズ部門(Television movie or miniseries)
 ・“Ben 10: Alien Swarm” Yuda Acco
 ・『グレイ・ガーデンズ 追憶の館』“Grey Gardens” カリーナ・イワノフ(Kalina Ivanov)
 ・“The Prisoner” Michael Pickwoad

 Yuda Accoは、作品は違いますが、2年連続ノミネートです。

 ◆30分シリーズ番組 シングルカメラ部門(Episode of a half-hour single-camera television series)
 ・“30 Rock” エピソード: “Apollo, Apollo” Keith Ian Raywood、Teresa Mastropierro
 ・“Flight of the Conchords” エピソード: “Evicted” Dan Butts
 ・“Modern Family” エピソード: “Coal Digger” リチャード・バーグ(Richard Berg)
 ・『THE OFFICE』“The Office” エピソード: “Niagara” Michael Gallenberg
 ・『Weeds〜ママの秘密』“Weeds” エピソード: “Ducks and Tigers” ジョセフ・P・ラッキー(Joseph P. Lucky)

 ◆バラエティー/脚本なし番組 マルチカメラ部門 (Episode of a multicamera, variety or unscripted series)
 ・“The Big Bang Theory” エピソード: “The Adhesive Duck Deficiency” John Schaffner
 ・“The Jay Leno Show” エピソード: 51 R. Brandt Daniels
 ・“Hell’s Kitchen” エピソード: 604 John Janavs
 ・“How I Met Your Mother” エピソード: Old King Clancy” Stephan Olson
 ・“Saturday Night Live” エピソード:ジャスティン・ティンバーレイク Eugene Lee、Akira Yoshimura、Keith Ian Raywood

 ◆授賞式/音楽ショー/ゲーム・ショー部門(Awards, music or game show)
 ・“2009 CMT Music Awards” Anne Brahic
 ・「第51回グラミー賞授賞式」“51st Annual Grammy Awards” Brian Stonestreet、 Steve Bass
 ・「第61回エミー賞授賞式」“61st Annual Emmy Awards” Steve Bass
 ・「第66回ゴールデン・グローブ賞授賞式」“66th Golden Globe Awards” Brian Stonestreet
 ・“Wheel of Fortune” エピソード: “On location in Hawaii” Renee Hoss-Johnson

 Steve Bassはダブル・ノミネートです。

 ◆CM/ミュージック・ビデオ部門(Commercials and music videos)
 ・Absolut Antem “In an Absolut World” ジェームズ・チンランド(James Chinlund)
 ・Hewlett Packard “In the Air” Christopher Glass
 ・House of Imagination Martin Tino Schaedler
 ・任天堂 “Wii” Floyd Albee
 ・Puma “Lift” ジェームズ・チンランド(James Chinlund)

 ジェームズ・チンランドはダブル・ノミネートです。

 【特別賞/名誉賞】

 ◎シネマティック・イマジナリー・アワード(The ADG’s Outstanding Contribution to Cinematic Imagery Award):ウォーレン・ビーティー

 ◎生涯貢献賞(The Lifetime Achievement honor):テレンス・マーシュ(Terence Marsh)
 テレンス・マーシュは、『ドクトル・ジバゴ』『わか命つきるとも』、『オリバー!』から『レッド・オクトーバーを追え』『氷の微笑』『ショーシャンクの空に』『今そこにある危機』まで、多種多様の作品を手がけたプロダクション・デザイナーです。

 ◎クリエイティヴ・リーダーシップ・アワード(Creative Leadership Award):Michael Baugh
 Michael Baughは、60年代からテレビを中心に活躍しているプロダクション・デザイナーです。

 ◎名誉の殿堂(Hall of Fame):Malcolm F. Brown
 Malcolm F. Brownは、『コレヒドール戦記』(1948)『三銃士』(1848)『アパッチ族の最後』(1950)『日本人の勲章』(1955)『夜は帰って来ない』(“Tender is The Night”/1962)などを手がけたプロダクション・デザイナー(1967年没)。

 ◎名誉の殿堂(Hall of Fame):Bob Keene
 Bob Keeneは、グラミー賞やピープルズ・チョイス・アワードなどを手がけているプロダクション・デザイナー。

 ◎名誉の殿堂(Hall of Fame):Ferdinando Scarfiotti
 Ferdinando Scarfiottiは、『暗殺の森』や『バロッコ』『ラスト・エンペラー』『シェルタリング・スカイ』『トイズ』『めぐり逢い』(1994)などを手がけたプロダクション・デザイナー(1994年没)。


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 美術監督組合(ADG:Art Directors Guild)というのは、あまり耳なじみがありませんが、1937年設立という、70年以上の歴史を持つ団体で、組合員が2000人近くいます。(プロとして映画美術やテレビ美術を手がけるアメリカの人間のすべてがこの組合に所属しなければいけないとしたら、やっぱりこのくらいの人数にはなるのでしょう)

 組合賞の発表を始めたのは1997年からで、2010年で第14回を迎えます。

 アカデミー賞の会員は6000人しかいませんから、2000人の組合員のうちで、アカデミー賞会員にもなっている組合員は5%もいないはずで、その結果なのかどうか、映画美術業界での評価と、必ずしも専門的知識を持たないアカデミー会員との評価は微妙にズレたものになっています。

 美術監督組合賞の映画部門が3つになったのが、2007年以降で、この過去3年間では2007年(『パンズ・ラビリンス』)と2009年(『ベンジャミン・バトン』)にアカデミー賞美術賞と重なる結果を出しています。
 過去13年間では、両賞は8回重なる結果を出しています。

 ノミネーション・レベルでは、アカデミー賞美術賞のノミネーション作品が5つしかないのに対して、美術監督組合賞はノミネーション作品が15もあるので普通に考えると重なって当然ですが、2007年度と2008年度はすべて重なったものの、2009年は5作品中3作品しか重なりませんでした(美術監督組合賞は、『レボリューショナリー・ロード』と『ある公爵夫人の生涯』を外しています)。

 アカデミー賞美術賞が必ずアート・ディレクション(美術監督)とセット・デコレーション(装飾)の連名でノミネーションを行なっているということも、美術監督組合賞との違いを生む原因になっているかもしれません。

 素人目にもわかりやすい「凄い美術」といえば、歴史ものかSF・ファンタジーですが、アカデミー賞美術賞は、まさにそういった作品をノミネートする傾向が強く、他方、美術監督組合賞は、割合的に見ても、現代劇の美術の方を高く評価している、ということがわかります。

 全体としては、アカデミー賞であれ、美術監督組合賞であれ、「作品自体は大したことないけど、美術は凄かった」ということにはならないわけで、いずれにせよ、作品賞に近いポジションにいる作品が美術賞も受賞することになります。

 若干気になるのは、前哨戦でこの部門の賞を受賞している『NINE』と『シングル・マン』(美術:ダン・ビショップ)が映画部門15作品の中に入っていないことで、アカデミー賞美術賞には他の作品を押しのけてこの2作品がノミネートされる可能性も考えられます。

 以上を踏まえて、予想してみると、歴史もの部門が『イングロリアス・バスターズ』、ファンタジー部門が『アバター』、現代劇部門が『マイレージ、マイライフ』で、アカデミー賞美術賞は『アバター』か『NINE』かというところでしょうか。

 結果発表は、2月13日です。
 授賞式は、新しい試みとして“Production Design: The Good, the Bad, and the Beautiful”(プロダクション・デザイン:いいもの、悪いもの、美しいもの)と題した短編クリップ集で幕を開けると発表されています。

 
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 *当ブログ記事
 ・2009年度映画賞レース スケジュール表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_32.html
 ・映画祭&映画賞カレンダー 2009年5月〜2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_6.html
 ・2009年度映画賞の結果をまとめてみました! アメリカ編 前半戦:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_43.html

 追記:
 第14回 米・美術監督組合賞 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_25.html

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