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第82回米国アカデミー賞外国語映画賞の各国代表、65カ国の65作品が発表になりました。 当ブログでも既に何回か各国代表作品について書いてきていますが、以下が正式の各国代表作品です。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・アイスランド:“Reykjavik-Rotterdam” 監督:Oskar Jonasson ・アルゼンチン:『瞳の奥の秘密』“El secreto de sus ojos (The Secret in Their Eyes)” 監督:ファン・ホセ・カンパネラ(Juan Jose Campanella) ・アルバニア:“Alive!” 監督:Artan Minarolli ・アルメニア:"A Magician's Nephew(Autumn of The Magician)" 監督:Ruben & Vahe Gevorkyants(Rouben & Vaheh Kevorkov) ・イギリス:“Afghan Star” 監督:Havana Marking ・イスラエル:“Ajami” 監督:Scandar Copti、Yaron Shani ・イタリア:『バーリア』“Baaria” 監督:ジュゼッペ・トルナトーレ ・イラン:『アバウト・エリ』“Darbareye Elly (About Elly) ” 監督:アスガー・ファルハディ(Asghar Farhadi) ・インド:“Harishchandrachi Factory” 監督:Paresh Mokashi ・インドネシア:“Jamila and the President” 監督:Ratna Sarumpaet ・ウルグアイ:“Bad Day for Fishing” 監督:Alvaro Brechner ・エストニア:“Detsembrikuumus(December Heat)” 監督:Asko Kase ・オーストラリア:“Samson & Delilah” 監督:Warwick Thornton ・オーストリア:“Ein Augenblick Freiheit (For a Moment, Freedom)”(オーストリア・仏・トルコ) 監督:Arash T. Riahi ・オランダ:“Winter in Wartime” 監督:Martin Koolhoven ・カザフスタン:“Келін (Kelin)” 監督:Ermek Tursunov ・カナダ:“J'ai tué ma mère (I Killed My Mother)” 監督:Xavier Dolan ・韓国:『母なる証明』 監督:ポン・ジュノ ・キューバ:『壊れた神々』“Fallen Gods” 監督:エルネスト・ダラナス(Ernesto Daranas) ・ギリシャ:“Slaves in Their Bonds” 監督:Tony Lykouressis ・グルジア:“The Other Banks” 監督:George Ovashvilli ・クロアチア:“Kenjac(Donkey)” 監督:Antonio Nuic ・コロンビア:“The Wind Journeys” 監督:Ciro Guerra ・スイス:『ホーム 我が家』“Home” 監督:ウルスラ・メイヤー ・スウェーデン:“Involuntary” 監督:Ruben Östlund ・スペイン:『泥棒と踊り子』“El baile de la victoria (The Dancer and the Thief)” 監督:フェルナンド・トルエバ ・スリランカ:“The Road from Elephant Pass” 監督:Chandran Rutnam ・スロヴァキア:“Nedodrzaný slub(Broken Promise)” 監督:Jiri Chlumsky ・スロヴェニア:“Pokrajina St.2(Landscape No. 2)” 監督:Vinko Moderndorfer ・セルビア:“Sveti Georgije ubiva azdahu(St. George Shoots the Dragon)” 監督:Srdjan Dragojevic ・タイ:『ベスト・オブ・タイム』"Best in Time(Kwam Jam San Tae Rak Chan Yao)" 監督:ヨンユット・トンコントーン(Youngyooth Thongkongthun) ・台湾:『あなたなしでは生きていけない』“不能没有你” 監督:レオン・ダイ ・チェコ:“Protektor(Protector)” 監督:Marek Najbrt ・中国:『花の生涯 ―梅蘭芳』 監督:陳凱歌 ・チリ:“Dawson, Isla 10 (Dawson, Island 10) ” 監督:Miguel Littin ・デンマーク:“Frygtelig lykkelig(Terribly Happy)” 監督:Henrik Ruben Genz ・ドイツ:“Das weise Band"(The White Ribbon)”(独・オーストリア・仏・伊) 監督:ミヒャエル・ハネケ ・トルコ:『私は太陽を見た』“I Saw the Sun” 監督:マフスン・クルムズギュル(Mahsun Kirmizigul) ・日本:『誰も守ってくれない』 監督:君塚良一 ・ノルウェー:“Max Manus” (ノルウェー・デンマーク・独) 監督:Joachim Rønning、Espen Sandberg ・ハンガリー:『カメレオン』“Kaméleon(Chameleon)” 監督:クリスティナ・ゴダ ・バングラデシュ:“Beyond the Circle” 監督:Golam Rabbany Biplob ・フィリピン:“Grandfather is Dead” 監督:Soxie Topacio ・フィンランド:" Postia pappi Jaakobille (Letters to Father Jacob)" 監督:Klaus Haro ・プエルトリコ:“Kabo and Platon” 監督:Edmundo H Rodriguez ・ブラジル:“Salve Geral(Time of Fear)” 監督:Sérgio Rezende ・フランス:“Un prophète (A Prophet)”(仏・伊) 監督:ジャック・オーディアール ・ブルガリア:"The World is Big and Salvation Lurks Around the Corner(Svetat e golyam i spasenie debne otvsyakade)" 監督:Stephan Komandarev ・ベトナム:“Don’t Burn It” 監督:Dang Nhat Minh ・ベネズエラ:“Libertador Morales, El Justiciero” 監督:Efterpi Charalambidis ・ペルー:『悲しみのミルク』“La teta asustada(The Milk of Sorrow)” 監督:クラウディア・リョサ(Claudia Llosa) ・ベルギー:“De helaasheid der dingen (The Misfortunates)” 監督:Felix van Groeningen ・ポーランド:“Rewers(The Reverse)” 監督:Borys Lankosz ・ボスニア・ヘルツェゴビナ:“Cuvari noci(Night Guards)” 監督:Namik Kabil ・ボリビア:『ボリビア南方の地区にて』“Zona Sur” 監督:フアン・カルロス・ヴァルデヴィア(Juan Carlos Valdivia) ・ポルトガル:“Um Amor de Perdição (Doomed Love)” 監督:Mário Barroso ・香港:“Prince of Tears(涙王子)” 監督:ヨン・ファン ・マケドニア:“Ocas jesterky(Wingless)” 監督:Ivo Trajkov ・南アフリカ:"White Wedding” 監督:Jann Turner ・メキシコ:“El traspatio(Backyard)” 監督:カルロス・カレラ ・モロッコ:“Casanegra” 監督:Nour-Eddine Lakhmari ・リトアニア: "Waterhole(Duburys/Vortex)" 監督:Gytas Luksas ・ルーマニア:“Police, Adjective” 監督:Corneliu Porumboiu ・ルクセンブルグ:“Refranctaire” 監督:Nicolas Steil ・ロシア:“Palata N°6(Ward No.6)” 監督:カレン・シャフナザーロフ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− アカデミー賞外国語映画賞の規定に不適格と判断されて差し戻しとなったオランダ代表に新しい作品が選ばれているほか、事前に伝えられた情報が間違っていたのか、「代表作品」と伝えられていたのと別の作品が選ばれている国(スリランカとセルビア)もあります。 昨年は67カ国67作品だったので、今年は2カ国減ったことになります。 昨年出品していたのに、今年出品していないのはアゼルバイジャン、アフガニスタン、アルジェリア、ウクライナ、エジプト、キルギスタン、シンガポール、パレスチナ、ヨルダン、ラトビア。昨年出品していないのに今年出品しているのは、アルメニア、インドネシア、オーストラリア、キューバ、スリランカ、プエルトリコ、ベトナム、ペルーです。 こんなところにも各国の映画事情が窺われます。 スリランカは今回が初出品です。 各国代表作品を監督で見ると、ジュゼッペ・トルナトーレとフェルナンド・トルエバが過去に受賞経験があります(それぞれ『ニュー・シネマ・パラダイス』(第62回)『ベル・エポック』(第66回))。 ノミネーションでは、ジュゼッペ・トルナトーレが3回目(2度目のノミネートは『明日を夢見て』)、フェルナンド・トルエバと陳凱歌(『さらば、わが愛/覇王別姫』)とカルロス・カレラ(『アマロ神父の罪』)がそれぞれ2回目になります。 この後のスケジュールとしては、この65作品が1月半ばまでに10作品前後までに絞り込まれて(2009年は1月13日に9作品を発表)、その中からさらに5作品が選ばれて、2010年2月2日にノミネーション発表ということになります。 各国代表作品は、各国の選定委員会によって選ばれた対象期間中に劇場公開されたその国のベスト作品であり、特にアカデミー賞の傾向を踏まえて選ばれたものではありませんが、ノミネーションにはやはり「アカデミー賞が好む作品」が残ることになります。 その傾向は― ・戦争や貧困など過酷な状況の中で、生き方を問われる主人公の物語 ・死を見つめた作品(『おくりびと』『みなさん、さようなら』『海を飛ぶ夢』) ・個性的な生き方を描いた人間賛歌(『オール・アバウト・マイ・マザー』『アントニア』など) ・特定の個人や家族のドラマチックな生き方を描いた作品(『ファニーとアレクサンデル』『バベットの晩餐会』『インドシナ』) ・映画愛を描いた作品(『映画に愛をこめて アメリカの夜』『ニュー・シネマ・パラダイス』) ま、こんな傾向に無関係に『グリーン・デスティニー』のような活劇が賞をさらっていくこともありますが。 傾向を踏まえて、ノミネーションを予想してみると― ・イスラエル:“Ajami” 監督:Scandar Copti、Yaron Shani ・イタリア:『バーリア』“Baaria” 監督:ジュゼッペ・トルナトーレ ・イラン:『アバウト・エリ』“Darbareye Elly (About Elly) ” 監督:アスガー・ファルハディ(Asghar Farhadi) ・オーストラリア:“Samson & Delilah” 監督:Warwick Thornton ・スイス:『ホーム 我が家』“Home” 監督:ウルスラ・メイヤー ・台湾:『あなたなしでは生きていけない』“不能没有你” 監督:レオン・ダイ ・ドイツ:“Das weise Band"(The White Ribbon)”(独・オーストリア・仏・伊) 監督:ミヒャエル・ハネケ ・ペルー:『悲しみのミルク』“La teta asustada(The Milk of Sorrow)” 監督:クラウディア・リョサ(Claudia Llosa) 日本の『誰も守ってくれない』は、個人的には興味深い作品だったと思いますが、外国語映画賞各国代表の中においてみるとどうなのかなあという感じがします。「心のふれあい」を描いてはいますが、それは(国際映画祭でウケても)米国アカデミー賞が好むものと違うのではないかと思ったり……。 これまでの国別ノミネーション数では、フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、スウェーデンが最多ノミネーション国となっています(それぞれ34回、27回、19回、15回、14回)。 受賞数では、イタリアとフランスが10回と9回で他国を圧倒しています(特別賞を含む)。 過去10年では、フランスが6回のノミネーションでトップ(ただし受賞は1992年の『インドシナ』間で遡らないとなし)、ドイツが5回(うち受賞2回)、メキシコとスウェーデンが3回(ともに受賞なし)、イスラエル、オーストリア、オランダ、カナダ、スペイン、チェコ、南アフリカ、そして日本が2回ずつノミネーションを受けています(オーストリア、カナダ、スペイン、南アフリカ、日本が1回ずつ受賞)。 今のところ、イスラエルとオーストリアが2年連続ノミネーションになっています。 オーストラリアとペルーがノミネーションされれば、それぞれ初ノミネーションになります(韓国、タイ、ルーマニアなどもノミネーションされれば、それぞれ初ノミネーションになります)。 *この記事がなかなかよかった!と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓ ↓ ![]() ↑ ↑ ↑ ↑ 応援してね! *当ブログ記事 ・映画祭&映画賞カレンダー 2009年5月〜2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_6.html |
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