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zoom RSS 細田監督連覇! シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2009!

<<   作成日時 : 2009/10/14 01:00   >>

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 第42回シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭の受賞結果が発表になりました(10月11日)。

 ◆オフィシャル・セレクション ファンタスティック映画コンペティション

 審査員:ニール・マーシャル、アマンダ・プラマー、Tuomas Riskala、John Saxon、Jordi Battle Caminal

 ◎作品賞:“Moon”(英) 監督:ダンカン・ジョーンズ
 出演:サム・ロックウェル、ケヴィン・スペイシー、ドミニク・マクエリゴット、カヤ・スコデラリオ、ベネディクト・ウォン、マット・ベリー、マルコム・スチュアート
 物語:サムは、地球向けの燃料採掘のために月に単身赴任させられて3年になる。家族とのコミュニケーションは、ビデオフォンのみで、彼には過去を振り返る時間がたっぷりあった。しかし、あまりにも孤独なため、彼の記憶は勝手な改竄を始める。そして地球への帰還が近づいた頃、彼の中で何かが変わり始める……。
 “Moon”はエジンバラ国際映画祭2009でもマイケル・パウエル賞(最優秀ブリティッシュ映画賞)を受賞している。

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 ◎審査員特別賞:“Enter the Void”(仏・独・伊) 監督:ギャスパー・ノエ
出演:ナサニエル・ブラウン、パ・ドゥ・ラ・ユエルタ、エミリー・アリー・リンド、丹野雅、フィリップ・ナオン
 物語:日本に暮らす若いアメリカ人ドラッグ・ディーラーの物語。 カンヌ国際映画祭2009 コンペティション部門出品。

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 ◎監督賞:ブリランテ・メンドーサ(Brillante Mendoza) “Kinatay”(フィリピン・仏)
 物語:青年がガールフレンドと結婚するためにお金を稼ぎたいと考えている。彼は、2000ドルの仕事を手に入れるが、それはある女性を殺せというものだった……。
 カンヌ国際映画祭2009コンペティション部門出品。監督賞受賞。

 ◎男優賞:サム・ロックウェル:“Moon”(英)

 ◎女優賞:エレナ・アナヤ(Elena Anaya) “Hierro”(西)
 物語:エル・イエロ島でのバカンスの途中で、5歳の息子ディエゴが行方不明になる。半年後、ディエゴの遺体が見つかったという知らせを受けて、母マリアは再びエル・イエロ島に向かうが、彼女は息子は生きているのではないかという思いを強くする……。
 カンヌ国際映画祭2009批評家週間上映作品。

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 ◎女優賞:キム・オクビン 『サースト〜渇き〜』(韓)
 出演:エリック・エブアニー、ソン・ガンホ、シン・ハギュン、オ・ダルス、キム・オクビン、メルセデス・カブロル
 物語:手術の失敗で吸血鬼になってしまった男の物語。
 カンヌ国際映画祭2009コンペティション部門出品。審査員賞受賞。
 東京フィルムメックス2009で上映。

 ◎脚本賞:ネイサン・パーカー(Nathan Parker)“Moon”(原案:ダンカン・ジョーンズ) (英)

 ◎撮影賞:Benoit Debie “Enter the Void”(仏・独・伊)

 ◎オリジナル・サウンドトラック賞:Teresa Barrozo “Kinatay”(フィリピン・仏)

 ◎特殊効果賞:C.O.R.E. Digital Pictures, Mac Guff, BUF “Splice”(カナダ・仏・米)

 ◎メイキャップ/FX賞:Kaatje Van Damme “Mr. Nobody”(仏・独・カナダ・ベルギー)
 出演:ジャレッド・レト、ダイアン・クルーガー、サラ・ポーリー
 物語:ネモがベッドで目覚めると、タイムスリップしていて、時は2092年になっていた。120歳の彼は最年長であり、もう誰も死ぬことがないその世界で、最後に死ぬ人間ともなっている。しかし、彼の不安をよそに、誰も彼のことには興味を示さないのだった……。
 ジャコ・ヴァン・ドルマルは、『トト・ザ・ヒーロー』(1991)でカンヌ国際映画祭カメラドール受賞、『八日目』(1996)で同映画祭コンペティション部門エントリー。“Mr. Nobody”は、彼の13年ぶりの作品。
 日本ではアスミック・エース配給で公開予定。

 ◎美術賞:Tony Noble “Moon”(英)

 ◎最優秀短編:“One of those days”(英) 監督:Hattie Dalton

 ◎最優秀短編 スペシャル・メンション:“The boy who wouldn’t kill”(独) 監督:Linus de Paoli

 ヤング審査員(CARNET JOVE JURY):Arnau Vilaró、Sergi Fabregat、Arantza Marichalar、Joan Sala、Isabel Salvador

 ◎ヤング審査員賞ファンタスティック部門(Best Motion Picture FANTÀSTIC):“Dogtooth”(ギリシャ) 監督:Yorgos Lanthimos
 物語:郊外にフェンスで囲まれた家があって、そこに両親と3人の子どもが暮らしている。家族は外界との交流を一切遮断していて、子どもたちは飛行機を見てもおもちゃとしか思っていなかった。家族と外界をつなぐ唯一のものは、父親の仕事のセキュリティーを担当するクリスティナのみ。父親は、彼女に長男の性的衝動の処理をもさせようとする。ある日、クリスティナは長女に石のついたヘッドバンドをプレゼントする……。
 カンヌ国際映画祭2009 ある視点部門上映作品。ある視点賞受賞。

 ◎ヤング審査員賞ファンタスティック部門(Best Motion Picture FANTÀSTIC):“Les derniers jours du monde”(仏・西・台湾) 監督:ジャン=マリー&アルノー・ラリユー
 出演:マチュー・アマルリック、カリン・ヴィヤール、カトリーヌ・フロ、セルジ・ロペス、クロティルド・エスメ
 物語:世界が終わりを告げようとしていて、ほとんどの人々は最後の日々を享楽に耽ることで、誤魔化そうとしている。そんな中、ロバンソンは昔の恋人を探しにフランスからスペインに向かう。それが過酷な旅になるとわかっていても……。
 ロカルノ国際映画祭2009 ピアッツァ・グランデ部門出品作品。

 ◎ヤング審査員賞ミッドナイト・エクストレム部門(Best Motion Picture MIDNIGHT X-TREME):“Wasting Away”(米) 監督:Matthew Kohnen

 ◆ニュー・ヴィジョン部門

 審査員:Stephanie Billeter、Marc Helwig、Pedro Usabiaga

 ◎作品賞:“Deliver us from Evil”(デンマーク・スウェーデン・ノルウェー) 監督:オーレ・ボールネダル
 物語:父親が家族を伴って故郷に帰ろうとして、田舎の「外人嫌い」の攻撃を受けてしまう。
 『ナイトウォッチ』(1997)のオーレ・ボールネダル最新作。

 ◎スペシャル・メンション:“Van Diemen’s Land”(オーストラリア) 監督:Jonathan auf der Heide

 ◎最優秀ノンフィクション賞:“Best Worst Movie”(米) 監督:Michael Paul Stephenson

 ◎最優秀ディスカバリー賞:“Amer”(仏・ベルギー) 監督:Hélène Cattet 、Bruno Forzani

 ◆学生作品部門(NOVA AUTORIA SGAE AWARD – INSTITUT BUÑUEL)

 審査員:Roser Aguilar、Lluís Bonet Mojica、Albert Solé、Joan Valent

 ◎監督賞:“Swingers” 監督:Javier Rodríguez Espinosa

 ◎脚本賞:“44987373-V” 監督:Robert Ors Griera

 ◎オリジナル作曲賞:“The last drag” 監督:Gonçal Perales Roy

 ◎スペシャル・メンション(SPECIAL MENTION for the global quality of the piece):“Pin up” 監督:Tania Verduzco

 ◆オリエント・エクスプレス―カーサ・アジア部門(ORIENT EXPRESS - CASA ÀSIA)

 審査員:Fausto Fernández、Luis M. Rosales、Marc Walkow

 ◎作品賞:“Ip Man/葉問”(香港) 監督:ウィルソン・イップ
 出演:ドニー・イェン、池内博之
 ブルース・リーの師・葉問を描く。

 ◆アニメーション部門(ANIMA'T – Gertie Award)

 審査員:Fausto Fernández、Luis M. Rosales、Marc Walkow

 ◎長編アニメーション賞:『サマーウォーズ』(日) 監督:細田守
 ※ANIMA'T部門上映作品だけでなく、全部門のアニメーション作品の中から選出されたようです。

 ◎短編アニメーション賞:“Le petit dragon”(仏・スイス) 監督:Bruno Collet

 ◎児童向け最優秀アニメーション(Best Animated Feature Film for Kids):“Panique au village”(ベルギー・ルクセンブルグ・仏) 監督:Stéphane Aubier and Vincent Patar
 インディアン、カウボーイ、馬からなるトリオに次々災難が降りかかるというパペット・アニメーションの同名TVシリーズ(1回約4分)を映画化したもの。日本では未紹介ながら、アードマン・アニメーション配給で、全世界的に紹介されている。

 ◆メリエス賞(ヨーロッパ映画賞)

 審査員:Tim League、Toni Messa、Antje Nikkola Mönning

 ◎メリエス賞/最優秀ヨーロッパ映画グランプリ(Méliès d’Or for Best European Motion Picture):『マーターズ』(仏・カナダ) 監督:Pascal Laugier

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 ◎メリエス賞/最優秀ヨーロッパ映画銀賞(Méliès d’Argent for Best European Motion Picture):“The Eclipse”(アイルランド) 監督:Conor McPherson

 ◎メリエス賞/最優秀ヨーロッパ短編映画グランプリ(Méliès d’Or for Best European Short Film):“Cold and Dry”(ノルウェー) 監督:Kristoffer Joner、Bjørn Arne Odden

 ◎メリエス賞/最優秀ヨーロッパ短編映画銀賞(Méliès d’Argent for Best Europea Short Film):“One of those days”(仏・スイス) 監督:Hattie Dalton

 ◆観客賞(Audience Award El Periódico de Catalunya)

 ◎“Zombieland”(米) 監督:Ruben Fleischer

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 ◆批評家賞(CRITIC AWARDS)

 審査員:Desirée de Fez、Imma Merino、Eulàlia Iglesias

 ◎Jose Luis Guarner 批評家賞:“Les derniers jours du monde”(仏・西・台湾) 監督:ジャン=マリー&アルノー・ラリユー

 ◎市民ケーン有望監督賞(Citizen Kane Award to an up-and-coming director):“Dogtooth”(ギリシャ) 監督:Yorgos Lanthimos

 ◆ブリガドーン部門 ポール・ナッシー賞(BRIGADOON Paul Naschy)
 短編部門賞

 審査員:Domingo López Tortosa、Diego López Fernández、José Martos Arroyo

 ◎最優秀短編:“Torbellino de hostias”(西) 監督:Adrián Cardona

 ◆Ben & Jerry’s Award
 ベン&ジェリーとはアイスクリームのブランド名。

 ◎『[REC/レック2]』(西) 監督:ジャウマ・パラゲロ、パコ・プラサ

 ◆その他の賞

 ◎Màquina del Temps(Time Machine Honorary Award):クライブ・バーカー

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 ◎Màquina del Temps(Time Machine Honorary Award):ウォルター・ヒル

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 ◎Màquina del Temps(Time Machine Honorary Award):パク・チャヌク

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 ◎Màquina del Temps(Time Machine Honorary Award):ハーシェル・ゴードン・ルイス

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 ◎Màquina del Temps(Time Machine Honorary Award):塚本晋也

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 ◎Màquina del Temps(Time Machine Honorary Award):アイヴァン・ライトマン

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 ◎Gran Premi Honorífic:マルコム・マクダウェル

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 ◎Gran Premi Honorífic:ヴィゴ・モーテンセン

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 ◎Maria Honorífica:Samuel Hadida

 ◎Maria Honorífica:Antonio Isasi-Isasmendi

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 ◎Maria Honorífica:José Ramón Larraz

 ◎Maria Honorífica:Jordi Llompart

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 ◎Maria Honorífica:Elías Querejeta

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 ◎ノスフェラトゥ賞(Nosferatu Award):Jack Taylor

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 最も気になるのは、オフィシャル・セレクションで、作品賞をはじめ、脚本賞、男優賞、美術賞を受賞した“Moon”でしょうか。この作品は、エジンバラ国際映画祭でもグランプリを受賞していて、“ファンタ”に限定しなくても評価は高いようです。日本ではソニー・ピクチャーズ配給で劇場公開される模様です。

 そのほか、ギャスパー・ノエ “Enter the Void”、ブリランテ・メンドーサ “Kinatay”、ジャン=マリー&アルノー・ラリユー “Les derniers jours du monde”、短編“One of those days”なども複数の賞を受賞していて、期待させてくれます。

 これらのうち、“Enter the Void”は、日本が舞台でもあるし、まあ、何らかの形では日本でも紹介されるのではないでしょうか。

 “Kinatay”を評価するのはカンヌの奇特な審査員だけかと思っていたら、そうでもなさそうで、改めてこの作品の価値をシッチェスが教えてくれる形になりました。
 そんなに評価が高い作品なら、日本でも年内にどこかの映画祭で上映してくれないかと思ったのですが、とりあえず年内に日本国内で観ることは無理そうです。

 “Les derniers jours du monde”は、来年のフランス映画祭あたりでの上映に期待したいところ、でしょうか。

 いくつもの部門で作品が上映されていた日本映画は、『サマーウォーズ』が長編アニメーション賞を受賞するにとどまりました(といっても、これでも十分に快挙なのですが)。
 日本映画がこの賞を受賞するのは、2003年の『東京ゴッドファーザーズ』、2004年の『スチームボーイ』、2006年の『時をかける少女』に続き、3年ぶり4度目で、細田監督作品としては2連覇ということになります。
 日本映画としては2000年以降ほぼ毎年何かの賞を受賞していることになります(2005年のみ受賞なし?)。

 マリナ・ドゥ・ヴァンやジュリー・デルピー、ヴィンチェンゾ・ナタリ、フィリップ・リドリー、三池崇史、松本人志らは無冠に終わりました。

 ※上記受賞リストには、ラインナップを書いた記事には挙がっていないタイトルがありますが、それはその時点より後にラインナップが発表された部門があるためです。念のため。

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 *当ブログ記事
 ・第42回シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200909/article_17.html
 ・映画祭&映画賞カレンダー 2009年5月〜2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_6.html

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