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第62回ロカルノ国際映画祭(8月5日〜15日)のラインナップが発表になりました。 今年は、日本からもたくさんの作品がエントリーされています。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆インターナショナル・コンペティション部門 60分以上の長さがあり、ワールド・プレミアもしくはインターナショナル・プレミアとなるフィクション作品のコンペティション。 ・“A Religiosa Portuguesa”(ポルトガル・仏) 監督:Eugene Green ・“Akadimia Platonos”(ギリシャ・独) 監督:Filippos Tsitos ・“Au Voleur”(仏) 監督:Sarah Leonor 出演:ギヨーム・ドパルデュー、Florence Loiret Caille ・“Buben Baraban”(ロシア) 監督:Aleksei Mizgiryov ・“Complices”(仏・スイス) 監督:Frédéric Mermoud ・“Frontier Blues”(イラン・英・伊) 監督:Babak Jalali ・“La Cantante De Tango”(ベルギー・アルゼンチン) 監督:Diego Martinez Vignatti ・“La Donation”(カナダ) 監督: Bernard Émond ・“La Invencion De La Carne”(アルゼンチン) 監督:Sangtiago Loza ・“L’Insurgee”(仏) 監督:Laurent Perreau ・“Nothing Personal”(オランダ・アイルランド) 監督:Urszula Antoniak ・“Os Famosos E Os Duendes Da Morte”(ブラジル・仏) 監督:Esmir Filho ・“At The End Of Daybreak”(マレーシア・香港・韓) 監督:ホー・ユーハン ・“She, A Chinese”(英・仏・独) 監督:Xiaolu Guo ・“Shirley Adams”(韓・米) 監督:Oliver Hermanus ・『サマーウォーズ』“Summer Wars”(日) 監督:細田守 日本のアニメーションがエントリーされるのは初めて。 ・“The Search”(中) 監督:Pema Tseden ・『ワカラナイ』“Wakaranai(Where Are You?)”(日) 監督:小林政広 2007年に日本人としては実相寺昭雄『無常』以来37年ぶりに金豹賞を受賞した小林監督(昨年は審査員だった)の最新作。 出演:小林優斗、柄本時生、小澤征悦、横山めぐみ、渡辺真起子、小林政広、ベンガル 病院に入院中の母をコンビニでのアルバイトで支える16歳の少年の物語。 ◆フィルムメーカーズ・オブ・ザ・プレゼント コンペティション(Film-makers of the Present Competition)部門 実験的だったり、革新的だったりするテーマや題材、スタイルを持った30分以上のフィクションまたはドキュメンタリー作品で、ワールド・プレミアまたはインターナショナル・プレミアとなる作品のコンペティション。 ・“Castro”(アルゼンチン) 監督:Alejo Moguillansky ・“Halsningar Fran Skogen”(スウェーデン) 監督:Mikel Cee Karlsson ・“Ivul”(仏・スイス) 監督:Andrew Kotting ・“Kærlighedens Krigere”(デンマーク) 監督:Simon Staho ・“Koprudekiler”(独・トルコ・オランダ) 監督:Asli Ozge ・“La Reine Des Pommes”(仏) 監督:Valérie Donzelli ・“Mirna”(伊) 監督:Corso Salani ・『宮本武蔵-双剣に馳せる夢-』“Musashi:The Dream Of The Last Samurai”(日) 監督:西久保瑞穂 ・『ニコトコ島』“Nikotoko Tou”(日) 監督:大力拓哉、三浦崇志 イメージフォーラム フェスティバル2009 大賞受賞作品。 公式HP:http://homsona.web.fc2.com/indexj.htm 公式ブログ:http://miuradairiki.blogspot.com/2009/05/blog-post.html ・“October Country”(米) 監督:Michael Palmieri、Donal Mosher ・“Piombo Fuso”(伊) 監督:Stefano Savona ・“SognoIl Mondo Il Venerdì”(伊) 監督:Pasquale Marrazzo ・“The Anchorage”(米・スウェーデン) 監督:C.W. Winter、Anders Edstrom ・“The Marsdreamers”(スイス・仏) 監督:Richard Dindo ・“Todos Mienten”(アルゼンチン) 監督:Matias Pineiro ・“Un Transport En Commun”(仏) 監督:Dyana Gaye ◆レパード・オブ・トゥモロー(Leopards of Tomorrow)部門 40分以内の短編または中編のコンペティションで、まだ長編を発表したことがない若い映画監督のための部門。 [インターナショナル部門] ・“Absent”(西) 監督:Guillermo Asensio Alegre ・“Alice Au Pays S’Émerveille”(仏) 監督:Marie-Eve Signeyrole ・“Beast”(デンマーク) 監督:Lars P. Arendt ・“Believe”(英) 監督:Paul Wright ・“Brave Donkey”(ニュージーランド) 監督:Gaysorn Thavat ・“Diesis I”(伊) 監督:Franke Frigo ・“Edgar”(独) 監督:Fabian Busch ・“Gestreept (Striped)”(ベルギー) 監督:Jonas Baeckeland E Toon Mertens ・“Gjemsel (Hide And Seek)”(ノルウェー) 監督:Aleksandra Niemczyk ・“Kokon”(独) 監督:Till Kleinert ・“Kurjuuden Kuningas (Love In Vain)”(フィンランド) 監督:Mikko Myllylathi, ・“La Vie Commence”(カナダ) 監督:Émile Proulx-Cloutier ・“Posledniy Den’ Bulkina I.S. (The Last Day Of Bulkin I.S.)”(ロシア) 監督:Aleksey Andrianov ・“Mandarin Peel”(オーストラリア) 監督:Anna Mcgrath ・“Mira”(ブラジル) 監督:Gregorio Graziosi ・“Mixtape”(米) 監督:Peter Corina、Timothy Pfeffer ・“No Country For Chicken”(中) 監督:Huang Huang ・“Palmele”(ルーマニア) 監督:George Chiper ・“Six”(日・仏) 監督:Çagla Zencirci、Guillaume Giovanetti ・“Siyur Mudrach (Guided Tour)”(イスラエル) 監督:Benjamin Freidenberg ・“Túneles En El Río”(アルゼンチン) 監督:Igor Galuk ・“Um Dia Frio”(ポルトガル)監督:Claudia Varejão ・“Variációk (Variations)”(ハンガリー) 監督:Krisztina Esztergalyos ・“Vivre Encore Un Peu”(ベルギー) 監督:David Lambert [国内部門] ・“À Côté” 監督:Basil Da Cunha ・“Brandstifter” 監督:Felix Von Muralt ・“Connie” 監督:Judith Kurmann ・“Déjà” 監督:Antonin Schopfer ・“Freud’S Magic Powder” 監督:Edouard Gétaz ・“Kiss Who” 監督:Riccardo Bernasconi ・“Kitsch Panorama” 監督:Gilles Monnat ・“La Salle Des Maîtres” 監督:Tareq Daoud ・“Las Pelotas” 監督:Chris Niemeyer ・“Le Téméraire” 監督:Lila Ribi ・“Nachtspaziergang” 監督:Christof Wagner ・“Schönzeit” 監督:Irene Ledermann ・“Vas-Y Je T’Aime” 監督:Marie-Elsa Sgualdo ◆ピッツァ・グランデ(Piazza Grande)部門 一度に8000人が鑑賞できる屋外大型スクリーンPiazza Grandeで上映される特別上映作品。 ・“500 Days Of Summer”(米) 監督:Marc Webb 出演:ジョセフ・ゴードン=レーヴィット、ゾーイ・デシャネル ・“Blue Sofa”(伊) 監督:Giuseppe Baresi ・“Chingisiyn Hoyor Zagal”(独) 監督:Byambasuren Davaa ・“Giulias Verschwinden”(スイス) 監督:Christoph Schaub ・“La Guerre Des Fils De La Lumiere Contre Les Fils De Tenebres”(仏) 監督:アモス・ギタイ 出演:ジャンヌ・モリー、エリック・エルモスニーノ、ミレイユ・ペリエ ・“La Valle Delle Ombre”(スイス・伊・ハンガリー) 監督:Mihály Györik ・“Les Derniers Jours De Monde”(仏・西・台湾) 監督:アルノー&ジャン=マリー・ラリユー 出演:マチュー・アマルリック、カリン・ヴィヤール、カトリーヌ・フロ、セルジ・ロペス、クロティルド・エスメ ・“Les Yeux De Simone”(スイス・仏)[短編] 監督:Jean Louise Porchet 出演:イレーヌ・ジャコブ ・“My Sisters Keeper”(米) 監督:ニック・カサヴェテス 出演:キャメロン・ディアス、アレック・ボールドウィン、ジョアン・キューザック、アビゲイル・ブレスリン ・“Petit Indi”(西・仏) 監督:Marc Recha 出演:エドゥアルド・ノリエガ、セルジ・ロペス ・『平成狸合戦ぽんぽこ』“Pom Poko”(日) 監督:高畑勲 ・『REDLINE』“Redline”(日) 監督:小池健 ・“Same Same But Different”(独) 監督:Detlev Buck ・“Sounds And Silence”(スイス) 監督:Norbert Wiedmer、Peter Guyer ・“Unter Bauern – Retter in Der Nacht”(独・仏) 監督:Ludi Boeken ◆アウト・オブ・コンペティション部門 ・“La Paura”(仏) 監督:Pippo Delbono ◆マンガ・ナイト(Manga Night) 日本のアニメーションの特集上映 ・『機動戦士ガンダム』“Mobile Suit Gundam”(1981) 監督:藤原良二、富野由悠季 ・『つみきのいえ』 監督:加藤久仁生 ・『ファースト・スクワッド』“First Squad:The Moment Of Truth”(カナダ・ロシア・独) 監督:芦野芳晴、Misha Shprits, Aljoscha Klimov ◆Ici et ailleurs(ここで、そしてどこかで) 政治・歴史・社会・芸術などに関してオリジナルのヴィジョンを持った作品を上映する部門。 さまざまなサブ・プログラムがあり、今年は「朗読紀行 にっぽんの名作」、「アニメ・ナウ」などのプログラムもあります。 「朗読紀行 にっぽんの名作」Viaggio di lettura ad alta voce,i capolavori della letteratura giapponese NHK BSで放送されたシリーズから4作品を上映。 ・『火宅の人』(2003) 作/檀一雄 演出/河瀬直美 朗読/うじきつよし ・『風の又三郎』(2003) 作/宮沢賢治 演出/黒沢清 朗読/小泉今日子 ・『とかげ』(2003) 作/よしもとばなな 演出/塚本晋也 朗読/りょう ・『焼跡のイエス』(2001) 作/石川淳 演出/青山真治 朗読/西島秀俊 「アニメ・ナウ」 ・『ワンピース THE MOVIE エピソード オブ チョッパー+冬に咲く、奇跡の桜』(2008) 監督:志水淳児 ・『天元突破グレンラガン 螺巌篇』(2009) 今石洋之 ◆オープン・ドアーズ(Open Doors)部門 製作中の作品の一部を上映したり、製作パートナーを見つけるためにプロジェクトをプレゼンテーションしたりする部門。 ◆マンガ・インパクト(Manga Impact) 日本のアニメーションに関する大回顧特集。 ※このラインナップに関しては次の記事(http://umikarahajimaru.at.webry.info/200907/article_17.html)にまとめます。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【審査員】 ◆インターナショナル・コンペティション ・Jean-Marie Blanchand(前Grand Théâtre de Genève ディレクター) ・パスカル・ボニツェール ・ニーナ・ホス ・Luis Miñarro(スペインのプロデューサー) ・Jonathan Nossiter(ブラジルの監督) ・アルバ・ロルヴァケル ・ホン・サンス ◆フィルムメーカー・オブ・ザ・プレゼント コンペティション ・Matías Bize(チリの監督) ・Denis Côté(カナダの監督) 昨年“Elle veut le chaos”で銀豹賞(監督賞)を受賞 ・ブリランテ・メンドーサ ・Angela Schanelec(ドイツの監督) ・Ghassan Salhab(レバノンの監督) ◆第一回作品賞賞 ・Esmeralda Calabria(イタリアの編集者) ・Sepideh Farsi(イランの監督) ・エンリケ・リベロ(メキシコの監督) 昨年『パルケ・ヴィア』で金豹賞を受賞 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎名誉豹賞:ウィリアム・フリードキン ◎Exellence賞:トニ・セルヴィッロ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ロカルノ国際映画祭は、よく言うと、商業主義に背を向け、個性的な監督の作品に焦点を当てている映画祭であり、ストレートに言うと、誰も知らないような地味な作品ばかりを集めた映画祭、ということになりますが、逆に、そういうことはなかなかできないことでもあって、長年のそうした地道な活動は(特に映画人の間で)非常に高く評価されています。ま、カンヌやベネチアに張り合って、有名な監督の作品を集めようとしても仕方がないということなのかもしれませんが。 普通だとコンペは地味でも、招待作品にスターの出演作や話題の新作、人気監督の最新作などを招待したりするものですが、ロカルノはそういうことも一切せず、実に潔い、一本筋の通った映画祭になっています。(かといって、サンダンスやロッテルダムのように新しい才能を見出すのに貪欲、というわけでもないのですが……。) 過去には、テレンス・デイヴィス『遠い声、静かな暮らし』、ペ・ヨンギュン『達磨はなぜ東に行ったのか』、トム・ディチロ『ジョニー・スエード』、クレール・ドゥニ『ネネットとボニ』、ジャファール・パナヒ『鏡』、ロドリゴ・ガルシア『美しい人』などが金豹賞を受賞しており、日本からは、小林政広『愛の予感』が2007年に金豹賞を受賞したほか、市川準『トニー滝谷』や諏訪敦彦『不完全なふたり』が審査員特別賞を受賞しています。 もう少しさかのぼると、マルコ・ベロッキオが『ポケットの中の握り拳』(1965)でSilver Sail賞を受賞し、アラン・タネールが『どうなってもシャルル』(1969)で金豹賞を受賞し、マイク・リーが“Bleak Moments”(1971)で金豹賞を受賞し、スパイク・リーが『ジョーズ・バーバーショップ』(1983)でErnest Arlaria Awardを受賞し、アレクサンドル・ソクーロフが『孤独な声』(1987)でブロンズ賞を受賞し、アッバス・キアロスタミが『友だちのうちはどこ?』(1987)でブロンズ賞を受賞して、それぞれが世界に“発見”されるきっかけになった映画祭でもあります。 また、スタンリー・キューブリック(『非情の罠』(1955)で監督賞受賞)や、クロード・シャブロル(『美しきセルジュ』(1958)でSilver Sail賞受賞)、ミロシュ・フォアマン(『黒いピーター』(1964)でGolden Sail賞を受賞)らも、キャリアの初期にロカルノで受賞を果たしています。 最近では、ブラザーズ・クエイの『ピアノチューナー・オブ・アースクエイク』がここでワールド・プレミアされています。 今年のラインナップの中では、「朗読紀行 にっぽんの名作」なんていうところに目をつけるなんていうのも凄いですね。 『サマーウォーズ』がここのインターナショナル・コンペティションに選ばれたりしているのはちょっと意外な感じもするのですが、何か新しいことをやってるっぽいことが評価されたということなのでしょうか。 レパード・オブ・トゥモロー部門のÇagla Zencirci & Guillaume Giovanetti 監督作品“Six”になぜか日本が製作国としてクレジットされていますが、この監督の昨年の作品“Ata”(お父さん)が日本の映画祭でも紹介されているので、日本にやってきた時に短編でも制作したということなのでしょうか。(公式サイトにも詳しい情報はありません) コンペティション部門のエントリー作品は、日本作品を除くと、日本で公開/上映されるのは、例年だと1本あるかないかというところですが、さて、今年はどうなるでしょうか。 *この記事がなかなか参考になった!と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓ ↓ ![]() ↑ ↑ ↑ ↑ 応援してね! *当ブログ記事 ・第62回ロカルノ国際映画祭 受賞結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200908/article_10.html ・MANGA IMPACT ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200907/article_17.html ・映画祭&映画賞カレンダー 2009年5月〜2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_6.html |
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