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zoom RSS ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2009 結果発表!

<<   作成日時 : 2009/05/09 14:27   >>

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 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞(イタリア・アカデミー賞)2009が発表になりました(5月8日)。

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 ◆作品賞(Best Film / miglior film)
 ・『イル・ディーヴォ』“Il divo”(監督:パオロ・ソレンティーノ)
 ・“Ex”(監督:Fausto Brizzi)
 ◎『ゴモラ』(監督:マッテオ・ガローネ)
 ・『やればできるさ』“Si può fare”(監督:ジュリオ・マンフレドニア)
 ・『見わたすかぎり人生』“Tutta la vita davanti”(監督:パオロ・ヴィルツィ)

 ◆監督賞(Best Director / migliore regista)
 ・プーピ・アヴァーティ 『ジョヴァンナのパパ』“Il papa’ di Giovanna”
 ・Fausto Brizzi “Ex”
 ◎マッテオ・ガローネ 『ゴモラ』
 ・ジュリオ・マンフレドニア 『やればできるさ』
 ・パオロ・ソレンティーノ 『イル・ディーヴォ』

 マッテオ・ガローネは、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞は過去に4回ノミネートされて、『剥製師』で脚本賞を受賞しているが、監督賞は初受賞。

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 ◆主演男優賞(Best Actor / migliore attore protagonista)
 ・ルカ・アルジェンテロ(Luca Argentero) “Diverso da chi?”
 ・クラウディオ・ビシオ(Claudio Bisio) 『やればできるさ』
 ・ヴァレリオ・マスタンドレア(Valerio Mastandrea) “Non pensarci”(監督:Gianni Zanasi)
 ・シルヴィオ・オルランド 『ジョヴァンナのパパ』
 ◎トニー・セルヴィッロ 『イル・ディーヴォ』

 トニー・セルヴィッロは、これが4度目の受賞。ノミネートの対象にはなっていませんでしたが、トニー・セルヴィッロは『ゴモラ』にも出演していたので、『ゴモラ』の分も含めての受賞となったと考えられます。カンヌの男優賞こそベニチオ・デル・トロにさらわれてしまいましたが、ヨーロッパ映画賞も制したトニー・セルヴィッロは2008年のヨーロッパ映画の顔だったと言ってもいいでしょう。

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 ◆主演女優賞(Best Actress / migliore attrice protagonista)
 ・ドナテッラ・フィノッキアーロ(Donatella Finocchiaro) “Galantuomini”(監督:エドアルド・ウィンスピア)
 ・クラウディア・ジェリーニ(Claudia Gerini) “Diverso da chi?”(監督:Umberto Carteni)
 ・ヴァレリア・ゴリーノ “Giulia non esce la sera”(監督:ジュゼッペ・ピッチォーニ(Giuseppe Piccioni))
 ・イラリア・オッキーニ(Ilaria Occhini) “Mar Nero”(監督:Federico Bondi)
 ◎アルバ・ロルヴァケル(Alba Rohrwacher) 『ジョヴァンナのパパ』

 アルバ・ロルヴァケルは、日本ではほぼ無名(劇場公開作なし)ですが、近年のイタリア映画界での活躍はめざましく、気鋭の監督たちに起用されて、ノリにノッている感じのするイタリア女優です。主な出演作は、カルロ・マッツァクラーティ『愛はふたたび』(2004)、ダニエレ・ルケッティ『マイ・ブラザー』(2007)、シルヴィオ・ソルディーニ『日々と雲行き』、ピーター・デル・モンテ“Nelle tue mani”(2007)、アンナ・ネグリ『私を撮って』(2008)、フェザン・オズペテク“Mine vaganti”(2010)。

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 ◆助演男優賞(Best Supporting Actor / migliore attore non protagonista)
 ◎ジュゼッペ・バッティストン(Giuseppe Battiston) “Non pensarci”
 ・クラウディオ・ビシオ “Ex”
 ・Carlo Buccirosso 『イル・ディーヴォ』
 ・ルカ・リオネッロ(Luca Lionello) “Cover Boy - l’ultima rivoluzione”(監督:Carmine Amoroso)
 ・フィリッポ・ニグロ(Filippo Nigro) “Diverso da chi?”

 ジュゼッペ・バッティストンは、『ベニスで恋して』『愛と欲望 ミラノの霧の中で』『まなざしの長さをはかって』などに出演している男優で、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞受賞は2度目。
 クラウディオ・ビシオは、今回ダブル・ノミネートでしたが、受賞はなりませんでした。

 ◆助演女優賞(Best Supporting Actress / migliore attrice non protagonista)
 ◎ピエラ・デッリ・エスポスティ(Piera Degli Esposti) 『イル・ディーヴォ』
 ・サブリナ・フェリッリ(Sabrina Ferilli) 『見わたすかぎり人生』
 ・マリア・ナツィオナーレ(Maria Nazionale) 『ゴモラ』
 ・ミカエラ・ラマゾッティ(Micaela Ramazzotti) 『見わたすかぎり人生』
 ・Carla Signoris “Ex”

 ピエラ・デッリ・エスポスティは、『監督ミケーレの黄金の夢』『パゾリーニ・スキャンダル』『題名のない子守唄』などに出演し、『ピエラ・愛の遍歴』『未来は女のものである』の脚本も手がけている女優で、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞受賞は2度目。

 ◆脚本賞(Best Screenplay / migliore sceneggiatura)
 ・パオロ・ソレンティーノ 『イル・ディーヴォ』
 ・Fausto Brizzi、Marco Martanim、Massimiliano Bruno “Ex”
 ◎マウリツィオ・ブラウッチ(Maurizio Braucci)、ウーゴ・キーティ(Ugo Chiti)、ジャンニ・ディ・グレゴリオ(Gianni Di Gregorio)、マッテオ・ガローネ、マッシモ・ガウディオーゾ(Massimo Gaudioso)、Roberto Saviano 『ゴモラ』
 ・Fabio Bonifacci、グリオ・マンフレドニア 『やればできるさ』
 ・フランチェスコ・ブルーニ(Francesco Bruni)、パオロ・ヴィルツィ 『見わたすかぎり人生』

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 ◆撮影賞(Best Cinematographer / migliore direttore della fotografia)
 ◎ルカ・ビガッツィ 『イル・ディーヴォ』
 ・アルナルド・カティナーリ(Arnaldo Catinari) “I demoni di San Pietroburgo”(監督:Giuliano Montaldo)
 ・マルコ・オノラート(Marco Onorato) 『ゴモラ』
 ・イタロ・ペットリッチョーネ(Italo Petriccione) “Come Dio comanda”(監督:ガブリエーレ・サルヴァトーレ)
 ・ヴィットリオ・ストラーロ 『カラヴァッジョ』“Caravaggio”(監督:アンジェロ・ロンゴーニ)

 ルカ・ビガッツィは、5度目の受賞(ジャンニ・アメリオ“Lamerica”、シルヴィオ・ソルディーニ『風の痛み』『愛の果てへの旅』、ミケーレ・プラチド『犯罪小説』)。
 アルナルド・カティナーリは、『ぼくの瞳の光』『映画のようには愛せない』などで知られる撮影監督で、今回5度目のノミネートでしたが、今回も受賞ならず。

 ◆編集賞(Best Editor / migliore montatore)
 ・エズメラルダ・カラブリア(Esmeralda Calabria) “Giulia non esce la sera”
 ・Luciana Pandolfelli “Ex”
 ◎マルコ・スポレンティーニ(Marco Spoletini) 『ゴモラ』
 ・Cristiano Travaglioli 『イル・ディーヴォ』
 ・チェチーリア・ザヌーゾ(Cecilia Zanuso) 『やればできるさ』

 マルコ・スポレンティーニは『剥製師』での雪辱を果たしました。

 ◆美術賞(Best Production Designer / migliore scenografo)
 ・ジャンカルロ・バーシリ(Giancarlo Basili) “Sanguepazzo”(監督:Marco Tullio Giordana)
 ・Paolo Bonfini 『ゴモラ』
 ・ジャンティート・ブルチェラーロ(Giantito Burchiellaro) 『カラヴァッジョ』“Caravaggio”
 ・リノ・フィオリート(Lino Fiorito) 『イル・ディーヴォ』
 ◎フランチェスコ・フリジェッリ(Francesco Frigeri) “I demoni di San Pietroburgo”

 フランチェスコ・フリジェッリは、『女テロリストの秘密』『仮面の愛 マスカレード』
『海の上のピアニスト』『マレーナ』『パッション』『赤いアモーレ』などで知られる美術監督で、3度目の受賞(『海の上のピアニスト』『副王家の血筋』)。

 ◆衣裳デザイン賞(Best Costume Designer / migliore costumista)
 ・Alessandra Cardini 『ゴモラ』
 ・マリオ・カルリーニ(Mario Carlini)、フランチェスコ・クリヴェリーニ(Francesco Crivellini) 『ジョヴァンニのパパ』
 ・Daniela Ciancio 『イル・ディーヴォ』
 ◎エリザベッタ・モンタルド(Elisabetta Montaldo) “I demoni di San Pietroburgo”
 ・リア・モランディーニ(Lia Morandini) 『カラヴァッジョ』“Caravaggio”

 エリザベッタ・モンタルドは『輝ける青春』『マリア・カラス 最後の恋』などで知られる衣裳デザイナーで、『ペッピーノの百歩』以来2度目の受賞。

 ◆視覚効果賞(Best Visual Effects / migliori effetti speciali visivi)
 ・Edi - Effetti Digitali Visivi “Come Dio comanda”
 ・Frame by Frame “I demoni di San Pietroburgo”
 ◎Nicola Sganga、Rodolfo Migliari per Vision 『イル・ディーヴォ』
 ・Giuseppe Squillaci “Italians”(監督:Giovanni Veronesi)
 ・Proxima 『見わたすかぎり人生』

 Nicola Sgangaは、『エクソシスト ビギニング』『エレーニの旅』『犯罪小説』などの視覚効果を手がけています。『イル・ディーヴォ』で視覚効果賞の対象となった部分というのは「謀殺シーン」のことでしょうか。

 ◆録音賞(Best Sound / migliore fonico di presa diretta)
 ・Emanuele Cecere 『イル・ディーヴォ』
 ・Marco Fiumara “Ex”
 ◎マリッチェッタ・ロンバルド(Maricetta Lombardo) 『ゴモラ』
 ・ガエターノ・カリート(Gaetano Carito)、Marco Grillo、ブルーノ・ブッパロ(Bruno Pupparo) “Italians”
 ・ブルーノ・プッパロ(Bruno Pupparo) 『やればできるさ』

 ◆メイキャップ賞(Best Makeup / migliore truccatore)
 ・Alessandro Bertolazzi 『カラヴァッジョ』“Caravaggio”
 ・Enrico Iacoponi “Sanguepazzo”
 ・ヴィンチェンツォ・マストラントニオ(Vincenzo Mastrantonio) “Due partite”(監督:Enzo Monteleone)
 ・Luigi Rocchetti “I demoni di San Pietroburgo”
 ◎ヴィットリオ・ソダーノ(Vittorio Sodano) 『イル・ディーヴォ』

 ヴィットリオ・ソダーノは、『私のことを覚えていて』『アポカリプト』などで知られるメイキャップ・アーティスト。トニーノ・セルヴィッロに対する、まるで別人のようなメイクが評価されたのでしょう。

 ◆ヘア・スタイリスト賞(Best Hair Stylist / migliore acconciatore)
 ・Enzo Cera 『カラヴァッジョ』“Caravaggio”
 ・Maria Teresa Corridoni “Sanguepazzo”
 ・Mirella Ginnoto “I demoni di San Pietroburgo”
 ・フェルディナンド・メロラ(Ferdinando Merolla) “Due partite”
 ◎アルド・シグノレッティ(Aldo Signoretti) 『イル・ディーヴォ』

 アルド・シグノレッティは、『イノセント』『サスペリア』『ポパイ』『リバイアサン』『Mバタフライ』『オンリー・ユー』『黙秘』『カンザスシティ』『ロミオ&ジュリエット』『ディアボロス』『ムーラン・ルージュ』『ギャング・オブ・ニューヨーク』『ドリーマーズ』『トロイ』『キングダム・オブ・ヘブン』『カポーティ』『アポカリプト』などを手がけるベテランのヘア・スタイリスト。

 ◆作曲賞(Best Composer / migliore musicista)
 ◎Teho Teardo 『イル・ディーヴォ』
 ・ブルーノ・ザンブリーニ(Bruno Zambrini) “Ex”
 ・Baustelle “Giulia non esce la sera”
 ・パオロ・ブォンヴィーノ(Paolo Buonvino) “Italians”
 ・Pivio & Aldo De Scalzi 『やればできるさ』

 Teho Teardoは、パオロ・ソレンティーノ『家族の友人』、アンドレア・モライヨーリ『湖のほとりで』などを手がける音楽家。この2作品でダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞にノミネートされ、今回初受賞。

 ◆オリジナル歌曲賞(Best Original Song / migliore canzone originale)
 ・"IL CIELO HA UNA PORTA SOLA"(“Ex”) 作詞・作曲・パフォーマンス:ビアージョ・アントナッチ(Biagio Antonacci)
 ・"PIANGI ROMA"(“Giulia non esce la sera”) 作詞・作曲:Francesco Bianconi、パフォーマンス:Baustelle、ヴァレリア・ゴリーノ
 ◎"HERCULANEUM"(『ゴモラ』) 作曲:Robert Del Naja、作詞:Neil Davidge、Euan Dickinson、パフォーマンス:ロバート・デル・ナジャ(Robert Del Naja)、ニール・ダヴィッジ(Neil Davidge)
 ・"PER FARE A MENO DI TE" (“Solo un padre”(監督:Luca Lucini)) 作曲:Giorgia & Fabrizio Campanelli、作詞・パフォーマンス:Giorgia
 ・"SENZA FARSI MALE"(“L’uomo che ama”(監督:Maria Sole Tognazzi)) 作詞・作曲:Fabio Abate、パフォーマンス:カルメン・コンソーリ(Carmen Consoli)

 ◆プロデューサー賞(Best Producer / migliore produttore)
 ・Augusto Allegra、Isabella Cocuzza、ジュリアーノ・ガンバ(Giuliana Gamba)、Arturo Paglia “Cover Boy - L’ultima rivoluzione”
 ・アンドレア・オキピンティ(Andrea Occhipinti)、ニコラ・ジュリアーノ(Nicola Giuliano)、フランチェスカ・シーマ(Francesca Cima)、Maurizio Coppolecchia、『イル・ディーヴォ』
 ◎ドメニーコ・プロカッチ(Domecìnico Procacci) 『ゴモラ』
 ・マッテオ・ガローネ “Pranzo di ferragosto”(監督:Gianni Di Gregorio)
 ・アンジェロ・リッツォーリ(Angelo Rizzoli) 『やればできるさ』

 ◆新人監督賞(Best New Director / migliore regista esordiente)
 ・マルコ・アメンタ(Marco Amenta) 『運命に逆らったシチリアの少女』“La Siciliana ribelle”
 ・Umberto Carteni “Diverso da chi?”
 ・Tony D’angelo “Una notte”
 ◎ジャンニ・ディ・グレゴリオ(Gianni Di Gregorio) 『8月のランチ』“Pranzo di ferragosto”
 ・マルコ・ポンテコルヴォ(Marco Pontecorvo) 『パ・ラ・ダ』“PA-RA-DA”

 個人的には『運命に逆らったシチリアの少女』のエモーショナルな演出にも心動かされたし、『パ・ラ・ダ』の子供たちに対する演出(ルーマニア語による)も素晴らしかったように思います。

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 ◆短編映画賞(Best Narrative Short / miglior cortometraggio)
 ・アンドレア・ロヴェッタ(Andrea Rovetta) “L’amore e’un giogo”
 ◎Paolo Zucca “L’arbitro”
 ・Giovanni Esposito、Francesco Prisco “Bisesto”
 ・Eros Achiardi “Cicatrici”
 ・Paola Randi “La madonna della frutta”

 ◆ドキュメンタリー賞(Best Documentary Feature / miglior documentario di lungometraggio)
 ・“211: Anna”(監督:Giovanna Massimetti、Paolo Serbandini)
 ・“Come un uomo sulla terra”(監督:Andrea Segre、Dagmawi Yimer、Riccardo Biadene)
 ・“Diario de un curato di montagna”(監督:Stefano Saverioni)
 ・“Non tacere”(監督:Fabio Grimaldi)
 ◎“Rata nece biti (La guerra non ci sara)”(監督:ダニエーレ・ガリアノーネ(Daniele Gaglianone))

 ◆EU映画賞(Best Film from the European Union / miglior film dell’Unione Europea)
 ・“Entre les murs”(監督:ローラン・カンテ)
 ・“Lemon Tree”(監督:エラン・リクリス)
 ◎『スラムドッグ$ミリオネア』(監督:ダニー・ボイル)
 ・『愛を読むひと』(監督:スティーヴン・ダルドリー)
 ・『戦場でワルツを』(監督:アリ・フォルマン)

 ◆外国映画賞(Best Foreign Film / miglior film straniero)
 ◎『グラン・トリノ』(監督:クリント・イーストウッド)
 ・『ミルク』(監督:ガス・ヴァン・サント)
 ・『扉をたたく人』(監督:トマス・マッカーシー)
 ・『レスラー』(監督:ダーレン・アロノフスキー)
 ・『ウォーリー』(監督:アンドリュー・スタントン)

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 ◆ヤング・ダヴィッド賞(Young David Award / David Giovani)
 ・“Ex”
 ・『パ・ラ・ダ』
 ◎『やればできるさ』
 ・『運命に逆らったシチリアの少女』
 ・“Solo un padre”

 ◆特別賞(Special David / David Speciale)
 ◎クリスチャン・デ・シーカ(男優)

 ◎ヴィルナ・リージ(女優)

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 ◎フルヴィノ・ルチザーノ(プロデューサー)

 ◎パオロ・ヴィラッジョ(男優)

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 フルヴィノ・ルチザーノは『インクアイリー/審問』『トスカニーニ』『ムーンリットナイト』“Ex”などで知られるプロデューサー。

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 ノミネート上位作品&受賞状況は以下の通りです。

 ・『イル・ディーヴォ』(7/16):作品・監督・主演男優・助演男優・助演女優・脚本・撮影・編集・美術・衣裳・視覚効果・録音・メイク・ヘア・作曲・プロデューサー
 ・『ゴモラ』(7/11):作品・監督・助演女優・脚本・撮影・編集・美術・衣裳・録音・歌曲・プロデューサー
 ・“Ex”(0/10):作品・監督・助演男優・助演女優・脚本・編集・録音・作曲・歌曲・ヤング
 ・『やればできるさ』(1/9):作品・監督・主演男優・脚本・編集・録音・作曲・プロデューサー・ヤング
 ・“I demoni di San Pietroburgo”(2/6):撮影・美術・衣裳・視覚効果・メイク・ヘア
 ・『見わたすかぎり人生』(0/5):作品・助演女優・助演女優・脚本・視覚効果
 ・『カラヴァッジョ』(0/5):撮影・美術・衣裳・メイク・ヘア
 ・『ジョヴァンナのパパ』(1/4):監督・主演男優・主演女優・衣裳
 ・“Giulia non esce la sera”(0/4):主演女優・編集・作曲・歌曲

 事前に予想された通り、『イル・ディーヴォ』と『ゴモラ』の一騎打ちになり、受賞数では互角でしたが、主要部門を制したのは『ゴモラ』の方でした。

 作品賞・監督賞・脚本賞・(主演)男優賞は、ヨーロッパ映画賞と全く同じ結果になりました(ヨーロッパ映画賞では撮影賞も『ゴモラ』でしたが)。

 今回の授賞式では、『ゴモラ』組、『イル・ディーヴォ』組もさることながら、ヴァレリア・ゴリーノやナタリー・ラプティ・ゴメス、メガネと白いドレスが印象的だったエレーナ・ソフィア・リッチのほか、妊娠して大きなお腹をしていたクラウディア・ジェリーニが衆目を集めていたようです。

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 昨年の東京国際映画祭と今年のイタリア映画祭で、今回ノミネートされた作品のうち8作品も日本語字幕つきで観ることができ、2008年のイタリア映画のめぼしい作品はほぼ観ることができたことになりますが、鑑賞後の個人的な印象は、現在のイタリア映画界は概して元気がないのではないかというものでした。

 『ゴモラ』や『イル・ディーヴォ』をはじめ、ほとんどの作品が現実にあった出来事をドラマ化したものばかりで、イタリア以外に作品の素材&舞台を求めたものも複数見られました(『パ・ラ・ダ』『赤い肌の大地』)。

 それも悪くはないのですが、そればっかりというのはどうかと思うし、オリジナルの物語を紡ぎ出そうという想像力&創造力が現在のイタリアには枯渇してきているんじゃないかという気がして仕方がありません。希望がなく、人間不信に陥らせるような映画ばかりで、イタリア映画らしいイタリア映画もなかったような気がします。
 今年のカンヌで上映されるイタリア映画も少ないし、今回のイタリア映画祭に、併映短編が1本しかなかった、しかも、それは2004年の作品で、ドキュメンタリーだった、というのも今のイタリア映画界の元気のなさを象徴しているように思います。

 『ゴモラ』はインパクトのある作品で、私も凄い!と思いましたが、完全に理解できたとは言い難いし、『イル・ディーヴォ』は、ユニークな語り口を持ち、直接語ることができないことを象徴とほのめかしで語っているらしいことはわかりますが、あまりにもドメスティックすぎて(外国人にもわかるように親切には描いてはおらず)ほとんど理解できませんでした。

 オリジナル脚本の『8月のランチ』は悪くはなかったとは言っても小品に過ぎませんでしたし、『見わたすかぎり人生』は、同じテーマを扱った『プラダを着た悪魔』に比べて遥かに見劣りがしました……。

 ま、あくまで私の印象であって、上記の作品を全く観ていない人が、私の書いたこの部分だけを読んで、「今のイタリア映画界はそうなのか」と思われても困りますが……。

 上記作品、もしくは今回のイタリア映画祭上映作品の中で、既に日本公開が決定している『ジョヴァンナのパパ』を除けば、劇場公開の可能性がありそうな作品は(あくまで可能性ですが)『パ・ラ・ダ』、『赤い肌の大地』くらいでしょうか。『イル・ディーヴォ』の日本公開は全くあり得ないし、『ゴモラ』は既に2つの映画祭で上映されてしまったという事実が劇場公開に動いている日本の映画会社はない(=劇場公開の可能性は望み薄)ということを示しているように思います。

 ベルリンでお披露目されたエルマンノ・オルミの新作(“Terra madre”:スローフードに関するドキュメンタリー)、たぶん今年のベネチア国際映画祭で披露されると思われるジュゼッペ・トルナトーレの新作(“Baaria - La porta del vento”)に期待しましょう。モレッティやベニーニ、タヴィアーニ兄弟、エットーレ・スコラには新作の噂は聞かれませんが、ベルトルッチ(2003年の『ドリーマーズ』以来新作がない)は確か新作に取りかかっているはずなのでこれも期待して待ちたいと思います。

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 ま、ともかく、昨年の10月からスタートした2008年度の映画賞レースもようやくこれでおしまいです。映画賞レースを通して、当ブログを知ったという方もこれが最後なので是非クリックしてね! 2009年度の映画賞レースもあと5ヶ月後には始まってしまいますが(笑)。

 *当ブログ記事
 ・ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2009(イタリア・アカデミー賞):http://umikarahajimaru.at.webry.info/200904/article_4.html
 ・ドイツ映画賞2009:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200904/article_13.html
 ・第28回香港電影金像奨(香港アカデミー賞):http://umikarahajimaru.at.webry.info/200904/article_8.html
 ・第29回ジニー賞(カナダ・アカデミー賞):http://umikarahajimaru.at.webry.info/200904/article_3.html
 ・第51回アリエル賞(メキシコ・アカデミー賞):http://umikarahajimaru.at.webry.info/200904/article_1.html
 ・第11回Jutra Award(ケベック映画賞):http://umikarahajimaru.at.webry.info/200903/article_19.html
 ・第3回アジア映画賞:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200903/article_17.html
 ・第16回チェコ・ライオン(チェコ・アカデミー賞):http://umikarahajimaru.at.webry.info/200903/article_10.html
 ・第3回GOPO賞(ルーマニア・アカデミー賞):http://umikarahajimaru.at.webry.info/200903/article_6.html
 ・BODIL賞(デンマーク映画批評家協会賞):http://umikarahajimaru.at.webry.info/200903/article_3.html
 ・第34回セザール賞(フランス・アカデミー賞):http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_38.html
 ・第6回アイルランド・アカデミー賞:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_22.html
 ・第62回BAFTA(イギリス・アカデミー賞):http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_11.html
 ・第23回ゴヤ賞(スペイン・アカデミー賞):http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_3.html
 ・ドイツ ババリア映画賞2008:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_26.html
 ・第46回台湾金馬奨(台湾アカデミー賞):http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_13.html
 ・ヨーロッパ映画賞2008 :http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_12.html
 ・2008年映画賞レース スケジュール表!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200811/article_10.html

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