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zoom RSS ジュリエット・ビノシュのワールド・ツアー 2008-2009!

<<   作成日時 : 2009/03/08 08:59   >>

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 ジュリエット・ビノシュがフランス映画祭2009(3月12日〜15日)の団長として来日すると知ったのは、フランス映画祭2009の情報が流れ始めた最初の頃でしたが、実は、このジュリエット・ビノシュ来日は、彼女のダンス・パフォーマンス「イン・アイ」(In−I)@Bunkamura シアター・コクーン(3月9日〜15日)と、彼女の出演映画のレトロスペクティブ(3月7日、8日、14日〜20日)と、彼女のドローイングの個展(8日〜15日)がセットになったワールド・ツアーの1つなのでした。

 出演映画のレトロスペクティブには、「映画と共に旅を続ける女優」という副題がついていて、これには、ジュリエット・ビノシュが様々な映画の撮影で世界中を飛び回っているということと、女優として次々と新しい作品世界への旅をしているという象徴的な意味合いが込められていると考えられるわけですが、それだけではなく、実際に、彼女は出演映画のレトロスペクティブを携えて世界中を旅して回っている、ということにもなっているのでした。

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 ジュリエット・ビノシュのワールド・ツアーのスケジュールは以下のようになっています。

 ◆ロンドン
 ・ダンス:“In-I”@Lyttelton Theatre SE1 2008年9月6日〜10月20日

 ◆パリ
 ・ダンス:“In-I”@Théâtre de la Ville 2008年11月19日〜29日
 ・映画:レトロスペクティブ@シネマテーク・フランセーズ 2008年11月17日〜12月8日
 ・個展:Portraits In-Eyes@Artcurial 2008年11月24日〜12月8日

 ◆ブリュッセル
 ・ダンス:“In-I”@Théâtre de la Monnaie 2008年11月11日〜13日
 ・映画:レトロスペクティブ@Cinémathèque Royale 2008年11月10日

 ◆モントリオール
 ・ダンス:“In-I”@Centre Pierre-Péladeau 2009年1月6日〜17日
 ・映画:レトロスペクティブ@Cinémathèque Québécoise 2009年1月7日〜22日
 ・個展:Portraits In-Eyes@Cinémathèque Québécoise 2009年1月7日〜2月1日

 ◆アブダビ
 ・ダンス:“In-I”@Emirates Palace 1月28日〜29日

 ◆シドニー
 ・ダンス:“In-I”@シドニー・オペラ・ハウス 2月18日〜28日
 ・個展:Portraits In-Eyes@Galerie de la National Art School 2月14日

 ◆香港
 ・ダンス:“In-I” 3月4日〜6日

 ◆東京
 ・ダンス:“In-I”@Bunkamura シアター・コクーン 3月9日〜15日
 ・映画:レトロスペクティブ@東京日仏学院エスパースイマージュ、ユーロスペース 3月7日、8日、14日〜20日
 ・映画:フランス映画祭2009@TOHOシネマズ六本木ヒルズ 3月12日〜15日
 ・個展:Portraits In-Eyes@六本木ZEL CAFÉ/GALLERY 3月8日〜15日

 ◆ソウル
 ・ダンス:“In-I”@LG Arts Center 3月19日〜21日
 ・映画:レトロスペクティブ@Dongsong Art Center 3月3日〜28日
 ・映画:『夏時間の庭』プレミア上映@Dongsong Art Center 3月17日

 ◆上海
 ・ダンス:“In-I” 3月27日〜28日

 ◆北京
 ・ダンス:“In-I” 4月3日〜5日

 ◆ニューヨーク
 ・ダンス:“In-I”@BAM – Harvey Theatre 9月15日〜26日
 ・映画:レトロスペクティブ@BAM – Rose cinemas
 ・個展:Portraits In-Eyes

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 けっこう大変なツアーなのですが、来日近辺のスケジュールが一番過密で、3月6日まで香港でダンスをして、3月7日には日仏学院での上映会で舞台挨拶をし、3月9日からシアター・コクーンでダンス公演がスタートします。
 団長であるはずのフランス映画祭2009は12日から始まりますが、12日こそダンス公演が休演になっているものの、13日にも14日にも15日にもダンス公演があり、15日は1日2回公演なので、ほとんどフランス映画祭団長として団長らしい仕事をする余裕はないと思われます。ま、団長の仕事といっても、たいがいは、オープニングとクロージングでの登壇、および、いくつかの作品の上映前に作品&来日ゲストについてちょっとした紹介をする、というくらいなものですが……。出演作である『夏時間の庭』でもトークショーを行なわないくらいですから、今年は団長と言ってもほとんど名誉団長のようなものなのでしょう。
 しかも、17日にはソウルで『夏時間の庭』のプレミア上映があり、19日からはソウルでのダンス公演が待っています。

 4月〜8月はスケジュールが空いていますが、ジュリエット・ビノシュは、今後、アッバス・キアロスタミの新作“Copie conforme”(2009)やアルゼンチンとフランスの合作映画“Une autre forme de silence”(2010)、オリヴィエ・アサイヤスの新作“Les Temps de venir”(2010)に出演することになっていますから、その期間はこれら(のどれか)へ出演する予定になっている、と思われます。

 ちなみに、映画のレトロスペクティブと個展を合わせて、“Jubilations”(ジュビレーションズ)と呼ばれています。

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 *参考サイト
 ・Programmation(英語):http://www.culturesfrance.com/evenement/Juliette-Binoche-In-I-Jubilations/evpg732.html

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 ◆ダンス公演 “In-I”



 動画を見ると、これが1組の男女の、愛と葛藤と孤独のようなものを描いたものであるらしいことがわかります。

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 出演は、ジュリエット・ビノシュのほかには、振付師のアクラム・カーンで、彼ら2人が共同で演出も手がけています。アクラム・カーンといっても聞きなれない名前ですが、彼は、様々なアーティストとコラボレーションを行なっているようで、その中にはハニフ・クレイシもいます。

 タイトルの“In-I”は、“Inside-I”(私の中)の略であり、自分自身と向き合い、自分を再発見すること、というような説明がされていますが、実は、個展のタイトル“Portraits In-Eyes”にも重なっていて、いくつもの意味が重ねられたものであることがわかります。

 公演自体のキャッチコピーは、“If the Greeks had 14 words to describe different ways of loving, how many dare we experience?”(もしギリシャ人が愛を表現するのに14の言葉しか持たなかったら、我々はそれをどう表現するのだろう)というもので、ひょっとすると全体が14のパートから構成されているのかもしれません。

 演出&出演:ジュリエット・ビノシュ、アクラム・カーン(Akram Khan)
 舞台美術(Set Designer):アニッシュ・カプーア(Anish Kapoor)
 照明(Lighting Designer):Michael Hulls
 音楽:フィリップ・シェパード(Philip Sheppard)
 音響(Sound Designer):Nicolas Faure

 ちなみに、日本では、ジュリエット・ビノシュというと映画女優というイメージしかありませんが、父親が舞台監督で、彼女自身12歳から舞台に立っていて、演劇からキャリアをスタートさせています。

 *参考サイト
 ・National Theatre:http://www.nationaltheatre.org.uk/ini
 ・Bunkamura:http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/shosai_09_ini.html

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 ◆映画 ジュリエット・ビノシュ レトロスペクティブ

 日本のレトロスペクティブは14作品(フランス映画祭で上映される『夏時間の庭』まで含めると15作品)もあって、けっこういいんじゃないかと思っていたら、パリのシネマテーク・フランセーズでの上映は25作品もありました。*印は日本版のレトロスペクティブで上映される作品です。(製作年は資料によって異なる場合があります)

 ・ジャン=リュック・ゴダール 『ゴダールのマリア』(1984) *
 ・アンドレ・テシネ 『ランデヴー』(1984) *
 ・レオス・カラックス 『汚れた血』(1986) *
 ・フィリップ・カウフマン 『存在の耐えられない軽さ』(1987)
 ・レオス・カラックス 『ポンヌフの恋人』(1988) *
 ・ルイ・マル 『ダメージ』(1992)
 ・クシシュトフ・キェシロフスキ 『トリコロール/青の愛』(1993) *
 ・シャンタル・アッカーマン 『カウチ・イン・ニューヨーク』(1995)
 ・ジャン=ポール・ラプノー 『プロヴァンスの恋』(1995)
 ・アンソニー・ミンゲラ 『イングリッシュ・ペイシェント』(1996) *
 ・ディアーヌ・キュリス 『年下のひと』(1999) *
 ・パトリス・ルコント 『サン・ピエールの生命』(1999)
 ・ラッセ・ハルストレム 『ショコラ』(2000) *
 ・ミヒャエル・ハネケ 『コード:アンノウン』(2000)
 ・ダニエル・トンプソン 『シェフと素顔とおいしい時間』(2001) *
 ・ミヒャエル・ハネケ 『隠された記憶』(2003) *
 ・ジョン・ブアマン 『イン・マイ・カントリー』(2003)
 ・サンチャゴ・アミゴレーナ “Quelques Jours en Septembre”(2004)
 ・アベル・フェラーラ 『マリー〜もうひとりのマリア〜』(2005) *
 ・アンソニー・ミンゲラ 『こわれゆく世界の中で』(2005)
 ・ホウ・シャオシェン 『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』(2006) *
 ・ピーター・ヘッジス “Coup de Foudre A Rhode Island”(2007)
 ・アモス・ギタイ 『撤退』(2007) *
 ・オリヴィエ・アサイヤス 『夏時間の庭』(2008)
 ・セドリック・クラピッシュ 『PARIS』(2008)

 パリで上映されなくて、日本で上映される作品にジャック・ドワイヨン『家族生活』があります。

 どちらでも上映されない作品はまだまだあって、ピーター・コズミンスキー『嵐が丘』(1992)、アンドレ・テシネ『溺れゆく女』、スコット・マクギー&デイヴィッド・シーゲル『綴り字のシーズン』(2005)、『パリ、ジュテーム』(2006)などがあります。

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 ◆個展 “Portraits In-Eyes”

 これまでにジュリエット・ビノシュが組んだ映画監督のポートレートと自画像をペアにしたものに詩をつけて、展示しているもので、全部で68点あり、フランスでは1冊にまとめられてPlace des Victoiresから30ユーロで出版されています(今回、日本でも特別販売されます)。

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 正直なところ、ジュリエット・ビノシュが描いたと言われなければ、子ども(それもあまり絵が得意ではない子ども)が描いた作品としか見えないものも多いのですが(ホウ・シャオシェンのとかひどいもん)、人によっては、映画監督たちの個性や内面をよくとらえているとか、味わいがあるとか言ったりするのかもしれません。といいながら、私も買ってしまいそうですが(笑)。

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 ネット上でジュリエット・ビノシュが描いた作品を探してみました。

 ・アンドレ・テシネ

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 ・ミヒャエル・ハネケ

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 ・ホウ・シャオシェン

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 ・?

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 ・画集“Portraits In-Eyes”の表紙

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ジュリエット・ビノシュ ドローイング展@ 六本木
六本木の芋洗坂を下った先にあるゼル カフェ/ギャラリーで開催されているジュリエット・ビノシュ(☆)のドローイング展を見てきました。ジュリエット・ビノシュは、「存在の耐えられない軽さ」、「ポンヌフの恋人」 、「イングリッシュ・ペイシェント」、「ショコラ」、「こわれゆく世界の中で」などの数々の映画に出演するフランスの女優。そんな彼女が1984年のゴダール映画に出演以来、ずっと描き続けているドローイング約100点を展示したものです。ギャラリーの壁一面にずらりと並ぶ絵は壮観です。絵は彼女が出演した映... ...続きを見る
うつわノート
2009/03/14 00:36

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
マルレ―ネデュマスの絵に似てますが、こちらの方が魂が抜けた雰囲気があります。カラ―の自画像は手がたくさん入っていて面白いと思います
坂出太郎
2012/06/05 18:23

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