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zoom RSS インディペンデント・スピリット・アワード2008 発表!

<<   作成日時 : 2009/02/22 11:24   >>

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 映画賞レースの最初期(12月2日)にノミネーションが発表されたインディペンデント・スピリット・アワードの結果がようやく発表されました(2月21日)。

 12月2日の時点では、2008年度の映画賞レースがどういうことになるか、全く見えていませんでしたが、現時点で見ると、その後の映画賞レースにぴったり重なる部分もあり、そうでない部門もあって、なかなか興味深いですね。

 インディペンデント・スピリット・アワードは、その名の通り、インディペンデント・スピリットを大切にし、優れたインディペンデント映画を評価する目的で設けられた映画賞で、ノミネーションもとても個性的です(当ブログでは、昨年11月以来50を超える映画賞の結果を書き出してきましたが、その中でも最も価値のある映画賞の1つ、ということになります)。

 そうした映画賞ゆえ、インディペンデント・スピリットを見失いがちなアカデミー賞に対するアンチ・テーゼ的な性格も持っていて、受賞結果の発表も意図的にアカデミー賞の1日前に設定されているわけですが、だから、ここでノミネートされたり、受賞したりすることは、(ノミネート&受賞のために派手な宣伝活動が展開される)アカデミー賞より価値がある、ということもできます。

 ただし、こういう映画賞の存在がアカデミー賞に影響を与えたりもするわけで、アカデミー賞に“Frozen River”が2部門ノミネートされているのは、明らかにこのインディペンデント・スピリット・アワードの影響、もしくはインディペンデント・スピリット・アワード的な精神の影響、と考えられます。

 ◆作品賞
 ・"Ballast"(監督:ランス・ハマー)
 ・"Frozen River"(監督:コートニー・ハント)
 ・『レイチェルの結婚』(監督:ジョナサン・デミ)
 ・"Wendy and Lucy" (監督:Kelly Reichardt)
 ◎『レスラー』(監督:ダーレン・アロノフスキー)

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 ◆監督賞
 ・ラミン・バーラニ(Ramin Bahrani) "Chop Shop"
 ・ジョナサン・デミ 『レイチェルの結婚』
 ・ランス・ハマー "Ballast"
 ・コートニー・ハント "Frozen River"
 ◎トーマス・マッカーシー "The Visitor"

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 ◆第1回作品賞
 ・アントニオ・カンポス "Afterschool"
 ・バリー・ジェンキンス "Medicine for Melancholy"
 ・クリストファー・ザラ "Sangre De Mi Sangre"
 ・アレックス・リヴェラ(Alex Rivera) 『スリープ・ディーラー』 "Sleep Dealer"
 ◎チャーリー・カウフマン "Synecdoche, New York"

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 ◆主演男優賞
 ・ハビエル・バルデム 『それでも恋するバルセロナ』(監督:ウディ・アレン)
 ・リチャード・ジェンキンス "The Visitor"
 ・ショーン・ペン 『ミルク』(監督:ガス・ヴァン・サント)
 ・ジェレミー・レナー "The Hurt Locker"(監督:キャサリン・ビグロー)
 ◎ミッキー・ローク 『レスラー』

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 ◆主演女優賞
 ・サマー・ビシル(Summer Bishil) "Towelhead"(監督:アラン・バール(Alan Ball))
 ・アン・ハサウェイ 『レイチェルの結婚』
 ◎メリッサ・レオ "Frozen River"
 ・タラ・リッグス(Tarra Riggs) "Ballast"
 ・ミシェル・ウィリアムズ "Wendy and Lucy"

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 ◆助演男優賞
 ◎ジェームズ・フランコ 『ミルク』
 ・アンソニー・マッキー "The Hurt Locker"
 ・チャーリー・マクダーモット "Frozen River"
 ・ジム・マイロン・ロス "Ballast"
 ・ハーズ・スレイマン(Haaz Sleiman) "The Visitor"

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 ◆助演女優賞
 ◎ペネロペ・クルス 『それでも恋するバルセロナ』
 ・ローズマリー・デウィット 『レイチェルの結婚』
 ・ロージー・ペレス "The Take"(監督ブラッド・ファーマン(Brad Furman))
 ・Misty Upham "Frozen River"
 ・デブラ・ウィンガー 『レイチェルの結婚』

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 ◆脚本賞
 ◎ウディ・アレン 『それでも恋するバルセロナ』
 ・アンナ・ボーデン & ライアン・フレック "Sugar"(監督:アンナ・ボーデン&ライアン・フレック)
 ・チャーリー・カウフマン "Synecdoche, New York"
 ・ハワード・A・ロッドマン 『美しすぎる母』(監督:トム・カーリン)
 ・クリストファー・ザラ "Sangre De Mi Sangre"(監督:クリストファー・ザラ)

 ◆第1回脚本賞
 ◎ダスティン・ランス・ブラック 『ミルク』
 ・ランス・ハマー "Ballast"
 ・コートニー・ハント "Frozen River"
 ・ジョナサン・レヴィン "The Wackness"(監督:ジョナサン・レヴィン)
 ・ジェニー・ルメット 『レイチェルの結婚』

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 ◆撮影賞
 ◎マリス・アルベルチ(Maryse Alberti) 『レスラー』
 ・ロル・クローリー(Lol Crawley) "Ballast"
 ・ジェームズ・ラクストン(James Laxton) "Medicine for Melancholy"(監督:バリー・ジェンキンス)
 ・ハリス・サヴィデス(Harris Savides) 『ミルク』
 ・マイケル・シモンズ(Michael Simmonds) "Chop Shop"

 ◆ジョン・カサヴェテス賞(50万ドル以下で作られた優れた低制作費映画に贈られる)
 ◎Alex Holdridge "In Search of a Midnight Kiss"
 ・Sean Baker "Prince of Broadway"
 ・David Bruckner, Dan Bush, Jacob Gentry "The Signal"
 ・Sean Baker, Shih-Ching Tsou "Take Out"

 ◆ドキュメンタリー賞
 ・エレン・クルス(Ellen Kuras) & Thavisouk Phrasavath "The Betrayal"
 ・ヴェルナー・ヘルツォーク 『世界の果ての出会い』
 ◎ジェームズ・マーシュ "Man on Wire"
 ・マーガレット・ブラウン "The Order of Myths"
 ・Yung Chang "Up the Yangtze"

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 ◆外国映画賞
 ◎ローラン・カンテ "The Class" (仏)
 ・マッテオ・ガローネ 『ゴモラ』(伊)
 ・スティーブ・マックイーン 『ハンガー』(英)
 ・アブデラティフ・ケシシュ 『クスクス粒の秘密』(仏)
 ・カルロス・レイガダス 『静かな光』(メキシコ・仏・オランダ・独)

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 ◆ロバート・アルトマン賞(アンサンブル映画に贈られる)
 ◎ "Synecdoche, New York"
 監督:チャーリー・カウフマン
 キャスティング・ディレクター:ジャンヌ・マッカーシー(Jeanne McCarthy)
 キャスト:ホープ・デイヴィス、フィリップ・シーモア・ホフマン、ジェニファー・ジェイソン・リー、キャサリン・キーナー、サマンサ・モートン、トム・ヌーナン、ダイアン・ウィースト、ミシェル・ウィリアムズ

 ◆「今後の劇場公開を期待したい」映画賞(IFC/ACURA SOMEONE TO WATCH AWARD)
 ・バリー・ジェンキンス “Medicine for Melancholy”
 ・ニーナ・パレイ(Nina Paley) “Sita Sings the Blues”
 ◎リン・シェルトン(Lynn Shelton) “My Effortless Brilliance”

 ◆事実は小説より奇なり賞(TRUER THAN FICTION AWARD)
 ◎マーガレット・ブラウン “The Order of Myths”
 ・サッシャ・ガーヴェイ “Anvil! The Story of Anvil”
 ・ダリウス・マーダー(Darius Marder) “Loot”

 ◆ピアジェ・プロデューサー賞(PIAGET PRODUCERS AWARD)
 ・ラース・クヌッセン(Lars Knudsen)、 (Jay Van Hoy)『木のない山』、“I’ll Come Running”
 ・ジェイソン・オーランズ(Jason Orans)“Goodbye Solo”、“Year of the Fish”
 ◎ヘザー・ラエ(Heather Rae)“Frozen River”、“Ibid”

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 受賞は、『レスラー』が3部門で最多受賞、"Synecdoche, New York"と『ミルク』『それでも恋するバルセロナ』が2部門ずつ受賞という結果になりました。
 いろんな作品がノミネートされていた中でも、最終的に受賞したのは、インディーズの中でも、有名な出演者が数多く出演していて、日本でも早い段階で劇場公開が決まるような作品、ということでしょうか。

 アカデミー賞が獲れないなら、ここで賞を獲らせてあげたいという人もいないではありませんでしたが、まあ、悪くはない結果だったと言えるかもしれません。メリッサ・レオが受賞してとてもうれしそうだったし。

 ペネロペ・クルスが助演女優賞を受賞している映画賞は、インディペンデント色の強い映画賞(外国から来てまだ日の浅い俳優も差別/区別なく評価する偏見のない映画賞?)のような気もするのですが、どうでしょうか。

 上記リストの、原題で表記してある作品の中で、日本で劇場公開が決まっているのは、"The Visitor"と"Synecdoche, New York"と"The Hurt Locker"、"Man on Wire"、そして“The Class”のみです。
 "Up the Yangtze"あたりは何らかの機会に日本でも観られそうですが、それ以外で、せめて“Frozen River”と“Ballast”くらいは何とか日本での上映/公開を期待したいものです。

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 *当ブログ記事
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2008ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_8.html
 ・2008年度 映画賞の結果をまとめてみました(アメリカ編前編):http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_37.html
 ・2008年度 映画賞の結果をまとめてみました(アメリカ編後編):
 ・第81回アカデミー賞ノミネーション発表!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_28.html
 ・第81回アカデミー賞に針路を取れ! トリビア・見どころ・受賞予想!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_29.html
 ・早くも第81回アカデミー賞を予想してみました!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_19.html
 ・2008年度映画賞レース スケジュール表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200811/article_10.htm

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