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zoom RSS 第38回ロッテルダム国際映画祭 結果発表!

<<   作成日時 : 2009/02/01 17:23   >>

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 第38回ロッテルダム国際映画祭(1月21日〜2月1日)の各賞の結果が発表されました。

 ロッテルダム国際映画祭は、1972年に始まった若い映画作家の作品を中心にプログラムを組んでいる映画祭で、アジア映画の紹介にも力を入れていることで知られています。

 グランプリであるタイガー・アワードは、これまで風間詩織『冬の河童』、橋口亮輔『渚のシンドバット』、古厩智之『まぶだち』が受賞したことがあり、日本人監督としては、黒沢清、長崎俊一、小林政弘などの特集が組まれたりしている。

 映画祭は、未来の映画作家のデビュー作もしくは長編第2作を上映するBright Future部門、実験映画を上映するSpectrum部門、テーマで特集を組むSignals部門、短編部門、そして各種イベントなどで構成されています。

 作家別の特集が組まれるのは、Signals部門で、今年は、映画作家としては、イエジー・スコリモフスキーの特集が組まれたほか、東アジアのゴースト・ストーリーを集めた“Hungry Ghosts”という特集、ラース・フォン・トリアーやアラン・レネ、ウルリヒ・ザイドルなど著名な監督の第1作を集めたFirst Things First、トルコの若い映画作家を紹介するYoung Turkish Cinema、携帯電話を含むスクリーン・サイズをテーマにしたSize Matters(石橋今日美監督の“SPYDER”等が上映)、などのプログラムがありました。

 本年度の受賞作は以下の通りです。

 ◆グランプリ(タイガー・アワード:VPRO Tiger Awards)
 第1回監督作品か第2回監督作品が対象で、今回のコンペティション部門エントリーは14作品でした。賞金は15000ユーロで、テレビ(Dutch public television network VPRO)での放映も約束されています。
 ※審査員は、ビジュアル・アーティストのマルレーン・ヂュマス(Marlene Dumas)、トルコの映画監督イェスイム・ウスタオウル(Yesim Ustaoglu)、韓国芸術アカデミーのディレクターで、ソウル・デジタルシネマ映画祭の共同ディレクターでもあるPark Ki-Yong、ハンガリーの監督コーネル・ムンドルッソ(Kornél Mundruczó)、ニューヨークのリンカーン・センター アソシエイト・プログラミング・ディレクターのケント・ジョーンズ(Kent Jones)。

 ◎Ramtin Lavafipour “Be Calm and Count to Seven (Aram bash va ta haft beshmar)”(落ち着け、そして7まで数えろ!)(イラン)
 ◎Yang Ik-June “Breathless (Ddongpari)”(息もできない)(韓国)
 ◎Mahmut Fazil Coskun “Wrong Rosary”(間違ったロザリオ)(トルコ)

 ◆ネットパック賞(The NETPAC (Network for the Promotion of Asian Cinema) award)
 ◎He Jia(Wang Haolin) “The Land (Dadi)”(大地)(チリ)

 ◆特別賞(Special Mention)
 ◎Uruphong Raksasad “Agrarian Utopia”(農業のユートピア)(タイ)

 ◆国際批評家連盟賞(FIPRESCI’s International Critics’ Prize)
 ◎Edwin “Blind Pig Who Wants to Fly (Babi buta yang ingin terbang)”(飛びたいと思った盲目のブタ)(インドネシア)

 ◆KNF Award
 オランダ映画批評家協会が、公式上映作品の中から選ぶ。
 ◎パブロ・ラライン 『トニー・マネロ』(チリ・ブラジル)

 ◆短編賞(Tiger Awards for Short Film)
 ◎Beatrice Gibson “A Necessary Music”(英)
 ◎Galina Myznikova & Sergey Provorov “Despair (Otchajanie)”(ロシア)
 ◎Duncan Campbell “Bernadette”(英)

 ◆ヤング審査員賞(MovieSquad Award (youth award))
 ◎ダニー・ボイル、Loveleen Tandan『スラムドッグ$ミリオネア』(英)

 ◆The Arte France Cinema Award for the best CineMart 2009 Projects
 ロッテルダム国際映画祭に併設されている共同製作のためのマーケットCineMartの中から選ばれたプロジェクトに与えられる賞。賞金10000ユーロ。
 ◎Lance Weiler “Him”

 ◆第9回Prince Claus Fund Film Grant
 これもCineMart参加プロジェクトに贈られる賞で、賞金15000ユーロ。
 ◎Byamba Sakhya “Project Birdie(Shuvuukhai)” (モンゴル)

 ◆観客賞(KPN Audience Award)
 後刻発表

 ◆Dioraphte Award for Best Hubert Bals Fund Supported Film 2009
 後刻発表

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 受賞作に関しては、ざっと以下のような内容になっています。

 ・Ramtin Lavafipour “Be Calm and Count to Seven (Aram bash va ta haft beshmar)”(落ち着け、そして7まで数えろ!)(イラン)
 物語:イランの南の島で、警察の目を逃れて様々な物品の密輸入をしている人々の物語。
 監督デビュー作。

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 ・Yang Ik-June “Breathless (Ddongpari)”(息もできない)(韓国)
 物語:借金の取り立てを生業としているチンピラと偶然出会った女子高校生の物語。チンピラは、自分に全く動じることのない女子高生に興味を持ち、やがて互いに似たような境遇であることに気づいていく……。
 Yang Ik-Juneは俳優出身の監督で、これが監督デビュー作。
 釜山国際映画祭2008でも上映。

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 ・Mahmut Fazil Coskun “Wrong Rosary”(間違ったロザリオ)(トルコ)
 物語:トルコ人男性ムサが、隣人のカトリックの看護婦クララに恋をするが、彼女には将来を約束した男性がいた……。
 監督デビュー作。

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 ・He Jia(Wang Haolin) “The Land (Dadi)”(大地)(チリ)
 物語:辺境にある少数民族の村に見知らぬ人が写真を手にやってくる。それは彼の息子が3年前に撮った写真だった……。取り立ててドラマがあるわけではなく、少数民族の暮らしの細部を映し出していくことで、彼らの日常の営みの豊かさを示す「宝石のような作品」。
 監督デビュー作。

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 ・Uruphong Raksasad “Agrarian Utopia”(農業のユートピア)(タイ)
 タイでも機械化された米作りが主流になっていて、機械を使わない米作りが忘れられつつあるが、それを嘆いた監督が、「機械を使わない昔ながらの米作り」を将来に残すべく、フィクションとドキュメンタリーを融合させて作った作品。
 Uruphong Raksasad監督は、アプチャッポン・ウィーラセタクンン監督と同じスクール・オブ・アート・インスティテュート・シカゴで修士をおさめた監督。

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 ・Edwin “Blind Pig Who Wants to Fly (Babi buta yang ingin terbang)”(飛びたいと思った盲目のブタ)(インドネシア)
 物語:インドネシアにあって、自分ではちっとも中国人ぽいと思っていないのに、中国系であるために悩む主人公を、ユーモラスに、ブラックなジョークを交えつつ描いた作品。
 Edwin監督はこれが第一長編。今年のベルリン国際映画祭では短編“Trip to the Wound”が上映されます。

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 ・パブロ・ラライン『トニー・マネロ』
 スペイン・ラテンアメリカ映画祭2008で上映されました。

 コンペティション部門には、日本から内藤隆嗣『不灯港』“The Dark Harbour”(第18回PFFスカラシップ作品)もエントリーされていましたが、残念ながら、受賞には至りませんでした。

 
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