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『永遠のこどもたち』(2008年12月20日 日本公開)のスペインの監督フアン・アントニオ・バヨナが最初に注目されるきっかけになった1999年の短編“Mis vacaciones(ぼくの夏休み)”。 スペイン語の台詞はありますが、主人公である少年のモノローグだけなので、映像を観れば大体のストーリーは理解できると思います。 前半 後半 【物語】 思い出のアルバムをめくると、そこには学校の写真。 学校での映画の上映会。 物語は、主人公の女性がすっ飛んで行き、意中の彼にキスして、ハッピーエンド。 それが終わると、待ちに待った夏休みで、学校の外には既に両親が車で待機していて、家族3人でおじいちゃんとおばあちゃんの待つ田舎へ向かう。 田舎では、ぼくたちのために、ブタをさばいてくれたりして、驚いたりもする。 森を抜けて、おつかいにも行く。 子供たちがたくさん集まっているところに出くわし、宝物の交換をする。 ぼくがもらったのは、トローチのようなもので、口の中に放り込むと、みるみるパワーが沸いてくる。 そのパワーで、ぼくは前から好きだった女の子に会いに行く。彼女はぼくにキスしてくれて、ぼくの夏休みは楽しいものになりました。 アルバムが閉じられる。 【コメント】 途中にアニメーションが入ったりしているのが今風といえば今風ですが、のちに巨匠となった監督の初期短編をたくさん観てきた感覚でいうと、いくつかの賞を受賞した作品だというわりには、そんなに作品ではなかった、というのが私の素直な感想です。 この作品を観る限りでは、フアン・アントニオ・バヨナというのは、映像作家というよりは、商業監督向きなのかなっていう感じはしますね(本作の中で、主人公の少年もジョン・ウーの『男たちの挽歌』が好きって言ってるみたいですし)。 とはいうものの、この作品のアニメーションの使い方、音楽の使い方などを見て、この監督をミュージック・クリップの監督に使ってみようと思うのは、自然な流れで、実際に、この後、彼はたくさんのミュージック・ビデオやCMを撮っていくことになります。 また、子供の演出、子供のドキドキ感をとらえるセンスなどは、のちの『永遠のこどもたち』につながっている、と見ることもできそうです。 主人公の少年ニーニョを演じたSergi Ruizは、スペインの名子役で、日本でも出演作『ガウディ アフターヌーン』(2001/監督:スーザン・シーデルマン)が紹介されています。最新出演作はマヌエラ・ゴメス・ペレイラ監督の“El Juego del ahorcado”(2008)。 ![]() ↑ ↑ ↑ ↑ CLICK ME! ※参考:「tantano 短編映画を楽しむ」を楽しむ ・「tantano 短編映画をたのしむ」INDEX ・「tantano 短編映画をたのしむ」 人気動画 トップ39! ◆作品データ 1999年/スペイン/14分 スペイン語台詞あり/日本語字幕なし 実写+アニメーション *この作品は、1999年トゥールーズ・シネエスパーニャで観客賞受賞、1999年Barcelona Curt Ficcionsで最優秀短編賞を受賞しています。 ◆監督について フアン・アントニオ・バヨナ Juan Antonio Bayona 1975年、スペイン・バルセロナ生まれ。 ESCAC (Cinema and Audiovisual School of Catalunya(カタロニア映画学校))卒業。 卒業後、同校で6年間教鞭を取る。その後、スペインのミュージシャン、OBKやCamela、Ella baila solaなどのミュージック・ビデオやCMを手がけるようになる。 1999年に発表した短編“Mis vacaciones(ぼくの夏休み)”が「トゥールーズ・シネエスパーニャ」ほかの映画祭で高い評価を受け、注目を浴びる。 2007年には、ギレルモ・デル・トロのプロデュースで、セルヒオ・G・サンチェスの脚本『永遠のこどもたち』を映画化し、長編監督デビュー。 同作は、2007年カンヌ国際映画祭批評家週間に出品された後、バルセロナ映画賞作品賞・新人監督賞・女優賞・撮影賞・編集賞・音響賞・美術賞受賞、ゴヤ賞新人監督賞・オリジナル脚本賞・特殊効果賞・美術賞・メイキャップ&ヘアスタイル賞・音響賞・製作監督賞(Production Supervision)受賞、2008年度ヨーロッパ映画賞作品賞・撮影賞・作曲賞・観客賞ノミネート、2008年度米アカデミー賞外国語映画賞スペイン代表、など高い評価を受ける。 2008年には、ギレルモ・デル・トロがプロデュースするアメリカ映画“Hater”(David Moodyの同名スリラー)を監督するために渡米している。 【フィルモグラフィー】 ・1999年 “Mis vacaciones(ぼくの夏休み)”[短編] ・2001年 “Muerte(死)”(オムニバス映画“Diminutos del calvario(小さなキリスト像)”のうち) 他の監督はChiqui Carabante、Igor Legarreta、Juana Macías、Emilio Pérez、Félix Piñuela、Alber Ponte、Javier Rebollo、Sergio G. Sánchez、Jorge Torregrossa ・2002年 “El Hombre Esponja(スポンジマン)”[短編] ・2004年 “Sonorama” [ミュージック・ビデオ] ・2004年 “10 años con Camela(Camelaの10年)”[ミュージック・ビデオ] ・2005年“Cómo repartimos los amigos(友だちを共有する方法)”(“Lo echamos a suertes”のうち)[ミュージック・ビデオ] ・2005年 “Tierra de Hevia(Heviaの地球)”[ミュージック・ビデオ] ・2007年 『永遠のこどもたち』“El Orfanato” ・2010年 “Hater” |
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