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zoom RSS それぞれの、『それぞれのシネマ』!

<<   作成日時 : 2008/05/25 07:19   >>

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 昨年のカンヌ国際映画祭で60回大会記念として製作された『それぞれのシネマ』(“To Each His Cinema/Chacun son cinéma ou Ce petit coup au cœur quand la lumière s'éteint et que le film commence(それぞれの映画館、または、明かりが落ちて映画が始まる瞬間のささやかなときめき)”)がユナイテッドシネマ豊洲で公開されたので、観てきました。

 この作品は、カンヌ国際映画祭ともゆかりの深い世界各国の監督に、映画祭会長のジル・ジャコブ(会長就任以前は作品の選考を一手に引き受けていた)が企画して発注した、映画館についての約3分の短編集で、作品の最初と最後にプロローグとエピローグをつけて、1本の作品につないだものです。

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 作品の概要は以下の通りです。邦題は、今回の上映(とシネフィル・イマジカでの放映)に合わせてつけられたものです。

 【0】プロローグ
 【1】レイモン・ドパルドン「夏の映画館」 Raymond Depardon “Cinéma d'été /Open-Air Cinema”
 【2】北野武「素晴らしき休日」 Takeshi Kitano “One Fine Day”
 【3】テオ・アンゲロプロス「3分間」 Theo Angelopoulos “Trois minutes /Three Minutes”
 【4】アンドレイ・コンチャロフスキー「暗闇の中で」 Andrei Konchalovsky “Dans le noir /In the Dark”
 【5】ナンニ・モレッティ「映画ファンの日記」 Nanni Moretti “Diaro di uno spettatore /Diary of a Moviegoer”
 【6】ホウ・シャオシェン「電姫戯院」 Hou Hsiao-Hsien “The Electric Princess House”
 【7】ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ「暗闇」 Jean-Pierre and Luc Dardenne “Dans l'obscurité /Darkness”
 【8】ジョエル&イーサン・コーエン 「ワールドシネマ」Joel and Ethan Coen “World Cinema”
 【9】デイヴィッド・リンチ「アブサーダ」 David Lynch“Absurda”
 【10】アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ「アナ」 Alejandro Gonzalez Inarritu “Anna”
 【11】チャン・イーモウ「映画をみる」 Zhang Yimou “En regardant le film /Movie Night”
 【12】アモス・ギタイ「ハイファの悪霊(ディブク)」 Amos Gitai “Le Dibbouk de Haifa /The Dibbuk of Haifa”
 【13】ジェーン・カンピオン「レディ・バグ」 Jane Campion “The Lady Bug”
 【14】アトム・エゴヤン「アルトー(2本立て)」 Atom Egoyan “Artaud Double Bill”
 【15】アキ・カウリスマキ「鋳造所」 Aki Kaurismaki “La Fonderie /The Foundry”
 【16】オリヴィエ・アサヤス「再燃」 Olivier Assayas “Recrudescence/Upsurge”
 【17】ユーセフ・シャヒーン「47年後」 Youssef Chahine “47 ans après /47 Years Later”
 【18】ツァイ・ミンリャン「これは夢」 Tsai Ming-Liang “It's a Dream/是夢”
 【19】ラース・フォン・トリアー「職業」 Lars von Trier “Occupations”
 【20】ラウル・ルイス「贈り物」 Raul Ruiz “Le Don /The Gift”
 【21】クロード・ルルーシュ「街角の映画館」 Claude Lelouch “Cinéma de boulevard /The Cinema Around the Corner”
 【22】ガス・ヴァン・サント「ファースト・キス」 Gus Van Sant “First Kiss”
 【23】ロマン・ポランスキー「エロチックな映画」 Roman Polanski “Cinema Erotique”
 【24】マイケル・チミノ Michael Cimino「翻訳不要」 “No Translation Needed”
 【25】デイヴィッド・クローネンバーグ「最後の映画館における最後のユダヤ人の自殺」David Cronenberg “At the Suicide of the Last Jew in the World in the Last Cinema in the World”
 【26】ウォン・カーウァイ「君のために9千キロ旅をしてきた」 Wong Kar Wai “I Traveled 9,000 Km to Give It to You”
 【27】アッバス・キアロスタミ「ロミオはどこ?」 Abbas Kiarostami “Where Is My Romeo?”
 【28】ビレ・アウグスト「最後のデート・ショウ」 Bille August “The Last Dating Show”
 【29】エリア・スレイマン「臆病」 Elia Suleiman “Irtebak/Awkward”
 【30】マノエル・デ・オリヴェイラ「唯一の出会い」 Manoel de Oliveira “Rencontre unique /Sole Meeting”
 【31】ウォルター・サレス「カンヌから5557マイル」 Walter Salles “À 8 944 km de Cannes /5,557 Miles From Cannes”
 【32】ヴィム・ヴェンダース「平和の中の戦争」 Wim Wenders “War in Peace”
 【33】チェン・カイコー「チュウシン村」 Chen Kaige “Zhanxiou Village”
 【34】ケン・ローチ「ハッピー・エンド」 Ken Loach “Happy Ending”
 【35】エピローグ

 この作品は、昨年のカンヌ国際映画祭で上映されたものですが、上映バージョン制作までにデイヴィッド・リンチ編は間に合わず、デイヴィッド・リンチ編は、公式上映ではなく、ウォン・カーウァイの『マイ・ブルーベリー・ナイツ』の上映前に上映されたそうです(東京フィルメックスで上映されたバージョンもリンチ編が入っていないバージョン)。

 今回の上映には、デイヴィッド・リンチ編は加わっていますが、逆にコーエン兄弟編とマイケル・チミノ編が割愛されてしまっています(チラシや公式サイトには一切そのことは触れられておらず、シネフィル・イマジカのサイトでコーエン兄弟編が「権利上放映できない」と記されているのみです)。海外版DVDでは、2007年5月にリリースされたStudioCanal版と2007年10月にリリースされたPyramide版がありますが、StudioCanal版にはコーエン兄弟編とデイヴィッド・リンチ編が収録されておらず、Pyramide版にはコーエン兄弟編が収録されていません。
 上映時間の表記に違いがある(カンヌでの上映版が119分(または120分)、日本での劇場公開版が115分になっている)のはこのためです。

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 ◆各編の内容について

 このうち、デイヴィッド・リンチ編、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ編、ウォン・カーウァイ編は、当ブログで既に紹介しています。

 【0】プロローグ
 野外上映会の風景。
 “なぜ小さなこともできないのに 大きなことをしたがるのだろうか”
 階段のイメージ。水中から、水面を越えてどんどん上へ上昇していく。
 “フェディリコ・フェリーニに捧ぐ”

 【1】レイモン・ドパルドン「夏の映画館」
 夏の夜。ビルの屋上に設けられた映画上映施設(アレクサンドリアにある映画館RIO)に人々が集まる。
 台詞なし。
 カンヌとの関わり:1990年に“La Captive du désert”をコンペ部門に出品。

 【2】北野武「素晴らしき休日」
 出演:モロ師岡(男性客)、北野武(映写技師)
 物語:『キッズ・リターン』(1996)を上映している寂れた映画館に男性客が「農業1枚」と言ってチケットを買って入場する。映画が始まるが、フィルムが途切れたり、燃えたりして、中断してばかり。あっと言う間にエンドロールが流れて、男性客は映画館を後にする。
 台詞:日本語
 ※日本では、映画『監督・ばんざい!』の併映作品として上映され、同DVDにも収録された。
 カンヌとの関わり:1999年に『菊次郎の夏』をコンペ部門に出品。

 【3】テオ・アンゲロプロス「3分間」
 出演:ジャンヌ・モロー
 物語:“MMの思い出に”。ジャンヌ・モローがある建物の中に入っていって、そこにいるマルチェロ・マストロヤンニ(の亡霊?)に思いの丈を語るが、「3分です」の声に断ち切られる。
 マストロヤンニの映像は、『蜂の旅人』(1986)からの転用。ジャンヌ・モローの台詞は、ミケランジェロ・アントニオーニの『夜』からの引用(らしい)。撮影は、パリで、このために2日間用意されたが、5時間で終了したという。
 台詞:フランス語
 カンヌとの関わり:コンペ部門には5度参加していて、1998年に『永遠と一日』でパルムドール受賞。

 【4】アンドレイ・コンチャロフスキー「暗闇の中で」
 出演:Yola Sanko、Juris Laucinsh、Amexéï Grishine、Daria Gratcheva?
 物語:『81/2』を上映している映画館。受付には「15分で戻ります」の札がある。客席には、老女がいて、映画を観て涙を流している。明かりがつくと後ろの席にいちゃついているカップルがいることがわかる。老女は、映写技師に声をかけて、「2番のブレーカーが切れてるよ」と教えて直させる。場内は、いちゃついているカップルのところだけライトが切れて(?)暗がりになる。老女は、受付に戻って「15分で戻ります」の札を「売り切れ」の札に代え、再び客席に戻る。カップルは帰っていくが、次の回の上映が始まる。
 台詞:ロシア語?
 カンヌとの関わり:コンペ部門には4度参加。

 【5】ナンニ・モレッティ「映画ファンの日記」
 出演:ナンニ・モレッティ
 物語:モレッティが(異なるいくつかの)ミニシアターの中で誰かに語りかけているように昔観た映画やこれから観ようと思っている映画について語る。取り上げている映画は、『レジェンド・オブ・フォール』、トリュフォーの『家庭』、『アナスタシア』、『天国から来たチャンピオン』(の結末について)、『ホワット・ライズ・ビニース』(に出てくる女優の足の指の美しさについて)、『ロッキー・ザ・ファイナル』。そして『マトリックス リローデッド』については、息子に「この映画も観るけど、パパの映画とは違うよ」と話す。
 台詞:イタリア語
 カンヌとの関わり:コンペ部門に5度参加して、1994年に『親愛なる日記』で監督賞、2001年に『息子の部屋』でパルムドール受賞。2004年にGolden Coach受賞。

 【6】ホウ・シャオシェン「電姫戯院」
 物語:賑わいを見せる映画館の前。(バックには「ズンドコ節」が聞こえる)
 上映中の映画は、看板から台湾映画『あひるを飼う家(養鴨人家)』(1965)、フランス映画『シェルブールの雨傘(秋水伊人)』(1964)、日本映画『愛染かつら(愛染桂)』だとわかる。
 軍用のジープが止まって、軍人と、身重にも見える女性(スー・チー)、幼い娘2人が降り立って、映画館の中へ。
 カーテンの向こうの場内では、『少女ムシェット』(1967)の、バンピング・カー シーンが流れる。
 出演:チェン・チェン、スー・チー
 台詞なし
 カンヌとの関わり:コンペ部門には6度参加し、1993年に『戯夢人生』で審査員賞を受賞。

 *詳細記事:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200806/article_15.html

 【7】ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ「暗闇」
 出演:エミリー・デュケンヌ、Jérémie Segard
 物語:『バルタザールどこへ行く』(1966)を上映している映画館。独りで観に来ている女性客のバッグにスリが手を伸ばす。映画を観ていて、感極まった彼女は、スリの手と知ったか知らずか、ちょうど隣にあった彼の手を掴んでギュッと握り締める……。
 台詞なし
 カンヌとの関わり:コンペ部門に4度参加して、『ロゼッタ』(1999)と『ある子供』(2005)でパルムドール受賞。

 【8】ジョエル&イーサン・コーエン 「ワールドシネマ」“World Cinema”
 出演:ジョシュ・ブローリン、グラント・ヘスロフ、ブルック・スミス
 物語:(未見)アート系の映画館に行ったカウボーイは、上映している作品『ゲームの規則』か『うつろいの季節』か、どちらを観るべきか迷い、従業員にお勧めを訊く。
 台詞:英語
 カンヌとの関わり:コンペ部門に7度参加し、『バートン・フィンク』(1991)でパルムドールと監督賞、『ファーゴ』(1996)と『バーバー』(2001)で監督賞を受賞。

 【9】デイヴィッド・リンチ「アブサーダ(アブソーダ)」
 *詳細はこちら(http://umikarahajimaru.at.webry.info/200711/article_26.html)。

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 【10】アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ「アナ(アンナ)」
 *詳細はこちら(http://umikarahajimaru.at.webry.info/200804/article_4.html)

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 【11】チャン・イーモウ「映画をみる」
 出演:Wang Liang(若い男)、Li Man (若い女)、Lu Yulai (映写技師)
 物語:山間の小さな村に映画がやってくる。昼間から技師たちがスクリーンを張ったり、て映写機を組み立てたりして、準備をする。子供たちは早く暗くならないかと楽しみにして待つ。暗くなっても、なかなか上映は始まらず、スクリーンを通して映写技師が食事を取っているシルエットが映ったりする。いざ映画が始まる頃になると、子供は待ちくたびれて眠ってしまっている。
 台詞なし
 カンヌとの関わり:コンペ部門に3度参加して、1994年に『活きる』でグランプリを受賞。

 *詳細記事:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200806/article_9.html

 【12】アモス・ギタイ「ハイファの悪霊(ディブク)」
 物語:1936年のワルシャワの映画館と70年後のハイファがオーバーラップし(?)、映画館が爆撃を受けて、多数の死者を出す。
 台詞:ヘブライ語・イディッシュ?
 カンヌとの関わり:コンペ部門に4度参加。

 【13】ジェーン・カンピオン「レディ・バグ」
 出演:エリカ・イングラート(ハエ)、ジュヌビエーブ・レモン(声)、マーニー・マックイーン(声)、クレイトン・ジャコブソン(声/男)
 物語:紳士とはどういうものかについてああでもないこうでもないと男女が語り合っている。ジェレミー・アイアンズはどうかとか、クリント・イーストウッドはどうかとか、具体的な名前も出る。そんな会話がなされている映画館を、ハエ(?)が飛びまわっていて、棒でつっつかれたりしていたが、最後には踏みつけられてしまう。
 台詞:英語
 カンヌとの関わり:1986年に『ピール』が短編部門のパルムドールを受賞。長編部門のコンペには2度参加して、1993年に『ピアノ・レッスン』でパルムドールを受賞。

 【14】アトム・エゴヤン「アルトー(2本立て)」
 出演:?
 物語:ミニシアターに『女と男のいる舗道』(1962)を観に来ている女性がいて、友人に携帯を使ってメールを送る。友人も別の映画館でアトム・エゴヤンの“Adjuster(損害賠償調停員)”(1991)を観ている。「アルトナン・アルトーが美しい」という一方に、もう一方が「どう美しいの?」と問いかけたことから、映像のやりとりも始まる。目の前で上映されている“Adjuster”に携帯の中の『女と男のいる舗道』が重なり、さらに『女と男のいる舗道』の中で『裁かるるジャンヌ』(1928)を観てアンナ・カリーナが涙を流すシーンが重なって、多重的な映像体験がもたらされる。
 台詞:英語
 カンヌとの関わり:2008年で5度目のコンペティション参加で、『エキゾチカ』(1994)で国際批評家連盟賞受賞、『スウィートヒア アフター』(1997)でグランプリ&国際批評家連盟賞受賞。

 【15】アキ・カウリスマキ「鋳造所」
 出演:Matti Hyvönen、Arto Malmberg、Tarmo Nyholm、Jukka Rautiainen、Jukka Salmi
 物語:鋳造所。仕事を終えた労働者が、工場に併設されている映画館に作業着のままやってくる(壁にはマルクス兄弟の『ココナッツ』などのポスターが貼られている)。みんなが入場した後で、案内係の男性も中に入る。従業員たちは、リュミエールの『工場の出口』(1895)にじっと見入る。バックには軽快なBGM(♪ロックロック〜)が流れる。
 台詞なし(BGMのみ字幕あり)
 カンヌとの関わり:コンペ部門には3度参加し、『過去をなくした男』(2002)でグランプリを受賞。

 【16】オリヴィエ・アサヤス「再燃」
 出演:Deniz Gamze Ergüven、George Babluani、Lionel Dray
 物語:UGCのシネコン。CM上映中に(コカコーラのCMが聞こえる)、客席のカップルにスリが近づいて、女のカバンから財布などが入っていると思われる小物入れを盗む。スリは、そのまま映画館を出て、店に入り、ビールを注文する。映画が終わって、小物入れがないことに気づいた女性は、小物入れに一緒に入っているはずの携帯に電話をかける。ビールを飲み続けていたスリは鳴り出した携帯を取り出して、こたえる。
 台詞:フランス語
 カンヌとの関わり:コンペ部門に3度参加(うち日本で劇場公開されたのは『デーモンラヴァー』のみ)。

 【17】ユーセフ・シャヒーン「47年後」
 出演:ユーセフ・シャヒーン
 物語:1951年のカンヌ国際映画祭。客席にいる若き男性の隣に女性が新聞を持ってやってくる。昨夜自分の監督第二作『ナイルの息子』が上映されたらしい男性は新聞での評が気になるが、かろうじて上映されたことが記載されているくらいで、評価らしい評価は全く載っていない。妻(らしい女性)は、「上映されたことが証拠として残るんだからいいじゃない」と男を慰めるが、男は「そんな新聞なんか返して来い」と失望と怒りがないまぜになった発言をする。
 47年後。1991年のカンヌ国際映画祭。ユーセフ・シャヒーンに50回大会記念生涯功労賞が贈られる。イザベル・アジャーニから賞を受け取ったシャヒーンは「私はこの時を47年待っていました。若者よ、耐えなさい。そうすればいつかきっと報われるのです」とスピーチする。
 台詞:?
 カンヌとの関わり:カンヌには、1951年以来6回参加(うちコンペ出品は5回)。

 【18】ツァイ・ミンリャン「これは夢」
 出演:リー・カンション(父)、Chay Yiok Khuan、Pearlly Chua、Norman Atun、Lee Yi Cheng
 物語:若かった頃の父の夢を見る。夜中に目覚めた私に、父は、ランタンの明かりで、ドリアンを切り分けてくれた。母もいたが、夢の中の母は既に年老いていた。
 母方の祖母は映画好きで、よく私を映画館につれていってくれた。祖母は映画館で串に刺した梨を買ってくれた(串に刺した梨を後ろの座席にいる男性に食べろと差し出す女性の映像)。遺影とともに映画館で映画を観ている家族3人。
 台詞:北京語・台湾語
 カンヌとの関わり:コンペ部門には2度参加し、1998年の『Hole』で国際批評家連盟賞を受賞。

 *詳細記事:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200806/article_2.html

 【19】ラース・フォン・トリアー「職業」
 出演:ラース・フォン・トリアー、ジャック・フランツ
 物語:映画祭で客席にいるラース・フォン・トリアーに隣の客が話しかけてくる。「皮革産業は儲かって仕方がない」とかなんとか。男は相手の気持ちにおかまいなしに話し続け、「ところであなたの職業は?」と聞いてくる。「殺す!」とトリアーは男をメッタ打ちにする。男がコト切れた後、トリアーは、何事もなかったように客席に座りなおす。
 台詞:?
 カンヌとの関わり:コンペ部門には7度参加し、『ヨーロッパ』(1991)で審査員賞、『奇跡の海』(1996)でグランプリ、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000)でパルムドールを受賞。

 【20】ラウル・ルイス「贈り物」
 出演:ミシェル・ロンズデール
 物語:男が女に物語を話している。昔、チリのコヤ族に映写機とラジオを贈ったんだ。コヤ族は、映写機を分解してみんなに分け、ラジオは燃やしてしまった。ところがその2年後、彼らは木で映写機を作り直した。そしてその木製の映写機で『カサブランカ』が上映したんだが、その『カサブランカ』は3分しかなかった……。
 話を聞き終わった女は、そろそろ帰りましょうと男に言う。「私はここから動けないんだよ」と男。「そうだったわね」と女は目の見えないその男を置いて去る。男の手の中からは2羽の蝶が現れて、舞って行く。
 台詞:フランス語
 カンヌとの関わり:コンペ部門には4度参加。

 【21】クロード・ルルーシュ「街角の映画館」
 出演:オドレイ・ダナ、ドゥニ・ポダリデス、Michel Vuillermoz
 物語:1930年代、母はフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの映画(『トップ・ハット』(1935))を楽しんだ。その後、息子の避難所として、映画館に息子を連れ込むようになった(『大いなる幻影』(1937)、『鶴は翔んでゆく』(1957)などの映像)。30年経って、母はパリでフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースと再会することができた(『男と女』がきっかけとなって、ルルーシュが2人と会うことができた、ということを示す写真が示される)。
 台詞:フランス語。
 カンヌとの関わり:コンペ部門には2度参加。うち1966年に『男と女』でパルムドール受賞。

 【22】ガス・ヴァン・サント「ファースト・キス」
 出演:ポール・パーソン、ヴィヴァ・ラスヴェガス
 物語:映写技師の青年がスクリーンの中のビキニの女性に恋をする。青年は服を脱いで、スクリーンの中に入っていき、彼女にキスをする。
 台詞:英語
 カンヌとの関わり:コンペ部門には3度参加し、『エレファント』(2003)でパルムドールと監督賞、『パラノイド・パーク』(2007)で60年大会記念賞を受賞。

 【23】ロマン・ポランスキー「エロチックな映画」
 出演:ジャン=クロード・ドレイファス、サラ・フォレスティエ、エデット・ルメルディ
 物語:夫婦で『エマニュエル夫人』(1974)を鑑賞していると、後ろの方からあえぐような男性の声が聞こえてくる。気になって仕方がないので、席を立って、劇場のスタッフに注意してくれるように言いに行く。劇場のスタッフは、男性の元に行って、チケットの提出を求める。男性のチケットは2階席のもので、スタッフが男性客にそれを注意すると、彼は「だから2階席から落ちたんですよ」と苦しそうに言うのだった。
 台詞:フランス語
 カンヌとの関わり:コンペ部門には2度参加。うち2002年に『戦場のピアニスト』でパルムドールを受賞。

 【24】マイケル・チミノ「翻訳不要」 “No Translation Needed”
 出演:Yves Courbet 、Juliana Muñoz
 物語:(未見)映画監督が、セクシー系南米歌手のためにミュージック・クリップを作ってくれと言われて、大いに困惑する。
 台詞:英語・スペイン語?
 カンヌとの関わり:コンペ部門に2度参加。

 【25】デイヴィッド・クローネンバーグ「最後の映画館における最後のユダヤ人の自殺」
 出演:デイヴィッド・クローネンバーグ、ジェシー・コリンズ(声)、ジーナ・クレイトン(声)
 物語:世界に残された最後の映画館のトイレで世界最後のユダヤ人(クローネンバーグ)が銃で自殺しようとしている。それをテレビのAuto Bio Camが中継していて、2人のコメンターが、「映画なんかお金のムダよね〜」などとコメントをつけている。最後のユダヤ人はなかなか自殺できない。
 台詞:英語
 カンヌとの関わり:コンペ部門には3度参加し、1996年に『クラッシュ』で審査員特別賞を受賞、2006年にはGolden Coachを受賞している。

 【26】ウォン・カーウァイ「君のために9千キロ旅をしてきた」
 *詳細はこちら(http://umikarahajimaru.at.webry.info/200803/article_14.html)。

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 【27】アッバス・キアロスタミ「ロミオはどこ?」
 出演:Nikoo Kheradmand、Laleh Eskandari、Fatemeh Motamedaria
 物語:『ロミオとジュリエット』が上映されているらしい映画館で、クライマックスで涙を流しているベール姿の女性客の姿が映し出される。“ケラマンド夫人に感謝”
 台詞:英語?
 カンヌとの関わり:コンペ部門には3度参加。うち1997年に『桜桃の味』でパルムドール受賞。

 【28】ビレ・アウグスト「最後のデート・ショウ」
 出演:カスパー・クリステンセン、アン=マリー・ルイーズ・カリー、Frank Hvam、クリスティアン・イブレール、サラ=マリー・マルタ、Peter Hesse Overgaard、Peter Reichhardt
 物語:デートで映画を観る。しかし、彼女の方は外国人なのでデンマーク語がわからない。彼が、耳元で彼女に物語を教えてやっていると、前の席に座っていた3人組から「うるさい」と注意される。「彼女がデンマーク語がわからないから教えてあげているだけだ」と言っても、納得してもらえない。このままだと3人に何をされるかわからないと感じた彼は、劇場のスタッフに「客席にナチがいる」と告げる。すると、映画館にパトカーがやって来て、3人は事情聴取を受けることになる。映画館の外に出る彼と彼女。彼女は「2人が結婚するかどうか知りたい」と言って、映画の続きを観たがるが、彼は「この映画は何度も観てるんだ。2人は結婚するよ」と言って帰らせようとする。その時、彼はヘルメットを忘れたのに気づき、客席に戻る。しかし、ついつい物語に引き込まれて、彼女を待たせていることを忘れてしまう。ハッと気づいて外に出るともうそこに彼女の姿はない。あせって、彼女を探すと、彼女は映写室にいて、映写室の小窓から映画の続きを観せてもらっていたのだった。やってきた彼を見つけて彼女は言う。「2人は結婚しないみたいよ」。
 台詞:デンマーク語・英語?
 カンヌとの関わり:1988年に『ペレ』、1992年に『愛の風景』と2本コンペに出品して、ともにパルムドールを受賞。

 【29】エリア・スレイマン「臆病」
 出演:エリア・スレイマン、Leonid Alexeienko、Rami Abdu Hanna、Ehad Assal、Raja Dbayeh、Maria Villa Rebolo、Anton Shalhat、Rashad Deek、Ala Harbaji、Abeb Zoubi
 物語:主人公は映画監督で、映画の上映の後でQ&Aをすることになっている。しかし、緊張してしまい、落ち着いて自分の映画を観ていることができない。緊張をほぐそうとしてトイレに入っても、後から入ってきた人の視線が気になるし、個室に隠れると携帯電話を便器に落としてしまう。いよいよQ&Aという段になって、車を動かして欲しいとステージ上からアナウンスされたその車が自分の車だったりして、バツの悪い思いをしてしまう。
 台詞:ヘブライ語?
 カンヌとの関わり:2002年に『D.I.』で審査員賞と国際批評家連盟賞を受賞。

 【30】マノエル・デ・オリヴェイラ「唯一の出会い」
 出演:ミシェル・ピコリ、Antoine Chappey、Duarte de Almeida
 物語:法王ヨハネ23世があるパーティーでフルシチョフと出会い、「我々には共通点がある」と話しかけられる。
 ※映画とも映画館とも関係のないエピソードとなっているが、それはこの短編がこのプロジェクトとは無関係に2年も前に作られたものであったため。
 台詞:ポルトガル語?/モノクロ
 カンヌとの関わり:コンペ部門には6度参加。1997年に『世界の始まりへの旅』で国際批評家連盟賞、1999年に『クレーヴの奥方』で審査員賞を受賞。

 【31】ウォルター・サレス「カンヌから5557マイル」
 出演:Castanha、Caju
 物語:ブラジルの田舎町にポツンと建っている映画館の前(『大人は判ってくれない』を上映中)。2人の男性が「♪カンヌは今年60周年〜」と陽気に歌う。
 台詞:ポルトガル語
 カンヌとの関わり:2008年までにコンペ部門に2度参加。

 【32】ヴィム・ヴェンダース「平和の中の戦争」
 物語:コンゴ川下流のカバロ村の1軒の家の中にテレビが据えられていて、放映されている『ブラックホーク・ダウン』(2001)を観るために人々が集まっている。コンゴは、30年に及ぶ独裁と10年間の内戦で500万人もの死者を出し、2006年になってようやく平和が訪れた。これはその最初の1年の光景である。
 台詞なし(説明字幕あり)
 カンヌとの関わり:コンペ部門には2008年で9度参加。1976年に『さすらい』で国際批評家連盟賞、1984年に『パリ、テキサス』でパルムドール&国際批評家連盟賞、1987年に『ベルリン・天使の詩』で監督賞、1993年に『時の翼に乗って/ファラウェイ・ソー・クロース!』でグランプリを受賞。

 【33】チェン・カイコー「チュウシン村」
 物語:1977年。野外上映のためにスクリーンと映写機がセットされている。子供たちが勝手に上映を始めるが、途中で電気が途切れてしまう。自転車で発電すればいいんじゃないかと思いついた彼らは自転車(のダイナモ)と映写機をつないで、自転車をこぎながら映画(チャップリンの)『サーカス』(1928)を楽しむ。しかし、大人に見つかり、自転車を漕いでいた子供たちは一斉に逃げてしまう。
 1人だけ少年が取り残されるが、彼は盲目で、仲間が逃げたことがわからず、やってきた大人に「もう映画を観るのをやめてもいい?」と訊く。
 2007年。映画館の中を1人の盲目の男性が席につくために杖をつきながら歩いていく。
 台詞:北京語/モノクロ
 カンヌとの関わり:コンペ部門には5度参加して、1993年に『さらば、わが愛 覇王別姫』でパルムドール&国際批評家連盟賞を受賞。

 *詳細記事:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200806/article_6.html

 【34】ケン・ローチ「ハッピー・エンド」
 物語:父と息子が映画を観るために映画館に入る。しかし、観る映画は決まっていないので、行列に並びながら、チラシを見て映画を選ぼうとする。刑事もの、ホラーの2本立て、ロマンスもの……。その様子を見て、後ろに並んだお客さんが「観る作品が決まってないならどいてくれ」と文句を言ってくる。その一方で「まだ並んでる最中なんだからそんなこと言わないでもいいでしょ」と父子を援護してくれるお客さんもいる。結局観る映画を決められないまま窓口の前まで来た2人は今の時刻(2時15分)を確認すると、「じゃあ、サッカーに行こうか」と言って、映画館を飛び出していく。
 台詞:英語
 カンヌとの関わり:コンペ部門には8度参加して、1990年の『ブラック・アジェンダ』と1993年の『レイニング・ストーンズ』が審査員賞、1995年に『大地と自由』で国際批評家連盟賞、2006年に『麦の穂をゆらす風』でパルムドールを受賞。そのほかコンペ外で、1979年の『ブラック・ジャック』と1991年の『リフ・ラフ』で国際批評家連盟賞、2004年にエキュメニカル審査員賞30周年記念賞を受賞。

 【35】エピローグ
 ルネ・クレールの『沈黙は金』(1947)からの引用。モーリス・シュヴァリエの台詞「ハッピー・エンドは好きかい?」「ええ、大好きよ」“Vous aimez quand ça finit bien, Mademoiselle ?”“Oh ! oui, Monsieur. – Moi aussi.”

 “ルネ・クレールに感謝”

 (エンド・ロールなし)

 ※ほとんどの作品は1回しか観ていないので、記憶違いや勘違いがある可能性は十分あります。

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 【雑感】

 ◆監督セレクションについて

 監督のセレクションは、カンヌ国際映画祭に関わりのある世界の映画監督の中から行なわれていて、ほぼ世界各国からまんべんなく著名な監督が選出されています。
 この国にはもっと相応しい監督がいたんじゃないかとか、この監督はあまりカンヌとは関わりがないんじゃないかという人(レイモン・ドパルドンとかマイケル・チミノとか)もいますが、まあ、そこは、大人の事情があるのでしょう。北野武は、カンヌというよりはベネチア国際映画祭に関わりが深いはずですが、世界的に有名な日本の映画監督といって他に思いつく人がいなかったということでしょうか。知名度も実績もない監督の作品をいきなりコンペ部門に出品させることも多いカンヌですが、ここではそういうチャレンジはしなかったようです。
 スペインやスウェーデン、オーストラリア、韓国からはセレクトはありませんでした。カンヌに関わりの深い監督としては、他にアンジェイ・ワイダやジム・ジャームッシュなどがおり、この監督の作品があってもよかったのでは?と思われる監督としては、タヴィアーニ兄弟、マイク・リー、ジャコ・ヴァン・ドルマル、ヴィクトル・エリセ、ペドロ・アルモドバルなどが挙げられます。
 とはいうものの、1990年以降パルムドールを受賞した監督は、コンペ部門に出品作があったエミール・クストリッツァとクエンティン・タランティーノ(コーエン兄弟とガス・ヴァン・サントとウォン・カーウァイはコンペ部門とこちらと両方に参加している)、亡くなった今村昌平、そしてマイケル・ムーアを除けば、全監督が作品を出品しています。

 ◆内容(テーマ・モチーフ・コンセプト)について

 ・映画を観る前の高揚感をテーマにした作品〜レイモン・ドパルドン、ホウ・シャオシェン

 ・映画館についての個人的な記憶を語った作品〜ナンニ・モレッティ、ホウ・シャオシェン、ツァイ・ミンリャン、クロード・ルルーシュ、ウォン・カーウァイ

 ・映画館を舞台にしたショート・ドラマ
 1.どの映画を観るか〜コーエン兄弟、ケン・ローチ
 2.上映に関するトラブル〜北野武
 3.迷惑な客(いちゃつくカップル、話しかけてくる客等)〜アンドレイ・コンチャロフスキー、ラース・フォン・トリアー、ロマン・ポランスキー、ビレ・アウグスト
 4.スリ〜ダルデンヌ兄弟、オリヴィエ・アサヤス
 5.Q&A〜エリア・スレイマン
 6.その他〜デイヴィッド・リンチ、アモス・ギタイ、アトム・エゴヤン、アキ・カウリスマキ、アッバス・キアロスタミ

 ・さまざまな形での映画との接し方について描いた作品
 1.野外上映〜チャン・イーモウ、チェン・カイコー
 2.携帯電話〜アトム・エゴヤン
 3.テレビ〜ヴィム・ヴェンダース

 ・スターへのオマージュ〜テオ・アンゲロプロス

 ・監督へのオマージュ
 1.ジャン=リュック・ゴダール〜アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ、アトム・エゴヤン、ウォン・カーウァイ
 2.チャールズ・チャップリン〜チェン・カイコー

 ・映画祭や上映会を扱った作品〜ユーセフ・シャヒーン、ラース・フォン・トリアー、エリア・スレイマン

 ・映画の持つ魔力・魅力を題材とした作品〜デイヴィッド・リンチ、ラウル・ルイス、ガス・ヴァン・サント、デイヴィッド・クローネンバーグ

 ・現実(上映している映画館の外の世界)と上映される映画を対比的に描いた作品〜アキ・カウリスマキ、ヴィム・ヴェンダース

 ・2つの時間を扱った作品〜アモス・ギタイ、ユーセフ・シャヒーン、クロード・ルルーシュ、チェン・カイコー

 ・盲人を題材とした作品〜アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ、ラウル・ルイス、チェン・カイコー

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 1つ1つの作品をじっくり味わいたい立場としては、短編とはいえ30数本を一気に観るというのはどうかと思うし、各作品の出来(や作品から感じられる意気込み)にもバラツキが見受けられ(オムニバス映画としても作りこまれた方ではない)、また、プロデューサーのジル・ジャコブが自分の力を見せつける(だけの)ために作った映画だという面もあるのですが、よかったと思える作品、意外性の感じられる作品、意欲的な作品、この監督らしいという作品がいくつかあり、結果的には、まあまあよかった、というところでしょうか。

 他人から与えられた企画の中で、どれだけ自分のやりたいことができるかというのが、こういった“企画もの”に対する各監督の腕の見せ所でもあるのですが、その中から何をどれだけ汲み取るかが我々観客に与えられた使命、ということができるのかもしれません。

 この中のいくつかは動画サイトで観られるようなので、今後、個々の作品を随時ご紹介していきたいと思います。

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 *当ブログ関連記事
 ・オムニバス映画の魅力:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200703/article_33.html
 ・第60回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200705/article_14.html

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映画「それぞれのシネマ」
あなたにとって「映画館」とは何か、自由な発想で3分の短編映画を作って下さいー 世界各国の名だたる映画監督34組によるオムニバス映画。 ...続きを見る
おそらく見聞録
2009/11/02 01:09

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
いつも詳細なブログ、読ませてもらってます。『それぞれのシネマ』ですが、私も豊洲に行きました。以下、気になったことなど。

原題にcoeurと書かれてますが、cœurの間違い(IMDbはœをoeと表記するようです)。各作品の邦題は、昨年の東京フィルメックスでの上映の際には既につけられており、コーエン兄弟のは「ワールドシネマ」、マイケル・チミノのは「翻訳不要」となってます。「ロミオはどこ?」でかかってる映画は音楽からフランコ・ゼフィレッリ監督の『ロミオとジュリエット』(1968年)と思われます。あと、「唯一の出会い」でフルシチョフを演じてるのはミシェル・ピッコリ。
http://www.filmex.net/2007/sakuhin/ss8.htm
http://www.tiff07.ca/filmsandschedules/filmdetails.aspx?id=705291532441386
http://www.imdb.com/title/tt1095025/
さひぐー
2008/06/12 17:22
さひぐーさま
コメントありがとうございました。
ご指摘の箇所は反映させていただきました。
特殊記号付きのアルファベットや日本語にない漢字などは、できるだけ正しくとは思っているものの、パソコンによっては出力できないこともあるので、あまり考えないで、ごまかしてしまっているところがあります。その辺は大目に見てください。
『それぞれのシネマ』のうち、あまり台詞に頼っていない篇は、現在個々に取り上げつつあるので、よかったらそちらも覗いてみてください。
umikarahajimaru
2008/06/12 21:21

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